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『者思い{愛}』 作者:リーフライ / リアル・現代 恋愛小説
全角1905文字
容量3810 bytes
原稿用紙約6.9枚
愛由視点で送る者思い第二弾です。
いつもの終礼の時間、私は精一杯勇気を振り絞ってようやく一言話せた。

「立海さん」
クラスメイトで私の思い人、立海さんがこちらを振り向いて

「どうした愛由」

その後は夢中というより無心で立海さんを買い物に誘った。

「先に校門に行ってますね」
私はそう言って小走りで教室から出た。

校門まで走った、心臓が張り裂けそうなほどに鳴っている、走ったせいでは無いはず。


この数ヵ月何度立海さんを買い物に誘っただろう、その度に告白しようと思っているのだけど、結局なにも言えずに終わってしまう。


「おまたせ」
いきなり肩を叩かれて声も出ないほどに驚いてしまった、振り向くと立海さんが笑っていた。
 私が怒る事も忘れてその笑い顔に見蕩れていると笑いを抑えながら立海さんが口を開く。

「で、今日はどこ行くんだ?」

「えと、父の誕生日なので、その、なにがいいかなって」
嘘では無い、父の誕生日が近いのは本当だ、最終的には立海さんを誘う口実でしかないのだけど。

「そっか、とりあえずいつもの商店街でいいか?」

「あ、はい」
そう言って歩いていく立海さんの後ろについていく。


立海さんと買い物をしているといつもは出せない自分が自然に出てくる、恥ずかしさも忘れる程に落ち着く。

「これなんかどうだ?」
そういって立海さんはいくつかの小物を並べた、私はその中から父が好きそうなデザインのマグカップを手に取る。

ぴったりの物が見つかったのが嬉しかったのも本当だけどそれ以上に立海さんが私の為にこんなに探してきてくれた事を思って自然に笑顔が出てくる。

「これにします」
笑顔で答えた瞬間立海さんが一瞬目をそらした気がした。


商店街からの帰り道、途中まで方向が同じなので一緒に人気の少ない道を歩いていく。

しばらく歩いた先に人気の無い公園が見えた、私はいつもここで立海さんに告白をしようと思っている。

何回も心のなかで復唱してから声に出す。

「あの……ちょっと公園で休みませんか?」

立海さんがいつものように答えをくれる
「ああ、少し休もうか」

二人でベンチに座る、沈黙が流れる。

私は何度も口を開こうとするが動かない、さっきまで本当の自分を出せていたのにこの状況になるとまた戻ってしまう。

立海さんはただ黙って周りの景色を見ている、待ってくれているのだろうか、私の心に気づいているんじゃないだろうか、一瞬そんな予想が頭をよぎる。

私はその考えをすぐに捨てた、立海さんは鈍感、なぜ私が立海さんに恋をしている事を知っているのかはわからないけどこの私達の関係を見てみんな、とくにクラスの女子は口を揃えて言う
  立海さんは鈍感だと。


私が一言、ただ一言いえば立海さんも気づいてくれる、でも勇気がでない、断られたら、もしこの関係が崩れて立海さんと話すことすらできなくなったら、そんな考えばかりが頭をよぎる。


こうして今日も告白はできないまま解散となった、最後にお礼を言う。

「ありがとうございました」
頭を上げると立海さんと目が合う、立海さんが目をそらした後なにか言おうとする。

私はもう一度頭を下げると分かれ道の方向に走り出した。

今立海さんが言おうとした事が何かはわからない、でも立海さんの一言でこの関係が壊れてしまうんじゃないか、そう思うと自然と足が動いてしまう。




そのまま家に帰って自室のベッドに寝転ぶ。

「なんで言えないかなぁ、私」
うつ伏せになって枕に顔を埋めて目を閉じる、立海さんの顔が次々に浮かんでくる、それと同時に自然と涙が出てくる。


「なんで、なんで言えないの」
消え入りそうなつぶやきにもならないような声で何度も言う。

私は立海さんのことが好き、それはこれからも変わらない、でも断られてしまうのなら、今の友達以上恋人未満の関係でもいいかなって思ってしまう。


数分間泣いた後日記を書き始める。



今日は立海さんに父のプレゼント探しを手伝ってもらった、いつものように楽しかった、

そんな内容を書いたあともう一つの違うノートを取り出して書き始める


 今日も告白できなかった、でも気持ちは日を重ねる事に募っていく、
こちらにはそんな内容の文章を書く

現状を維持したい自分、告白して決着を付けたい自分、これだけは立海さんと買い物をしている時でも本当がわからない。

{本当に自分がしたいことをすればいい}

心のなかで何度もその言葉を復唱する。


本当にしたいこと、それが見つかるのはまだまだ先の話だと思う、私一人じゃ何日かかるかわからない、
  それでもいい、本当にしたいこと、それが見つかるまで私は何もできないはず。


それで、いい












2012/12/27(Thu)13:35:49 公開 / リーフライ
■この作品の著作権はリーフライさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
者思い第二弾です

すいません今回もよくわからない形で終わってしまったかもしれません。

この物語、愛由と立海の話は次の第三者編
で一区切りを迎える予定です。

次回も見ていただけたら幸いです
この作品に対する感想 - 昇順
 お 前 ら も う 付 き 合 っ て ん じ ゃ ね ?
 リーフライ様。御作を読ませていただきました。ピンク色伯爵です。
 第一弾を別の視点から見つめるという試みが面白いと思いました。視点を変えて見る作品だったのか! と純粋に驚きました。これは第三弾のオチに期待が向けられるわけですが、どうでしょう、このまま普通に終わってしまうのでしょうか? それはそれで良いかもしれませんが、『ショートショート』らしいカタルシスがあった方が、この作品に関して言えば、良いと思います。掌小説だからオチは必要、なんてことは決して言いませんが。
 パッと思いついたものをそのまま作品にするというのは楽しいですね。僕はそう言うのは苦手で、ついつい40枚100枚400枚と駄文を連ねてしまいます(笑)。
 次回作、頑張って下さい。 
2012/12/29(Sat)13:39:270点ピンク色伯爵
ありがとうございます
第三弾は立海の友人、平片視点を中心としてお送りする予定です。

オチがうまくできるかわかりませんが次回もよろしくお願いします。
2012/12/29(Sat)19:07:260点リーフライ
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