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『スパイラル・コール T』 作者:月絵 / 未分類 未分類
全角1053.5文字
容量2107 bytes
原稿用紙約3.45枚
村は火事だった。
住民は「キャー、キャー!!」とうるさい声をたてて逃げるだけ。
もう他の人とかは全然関係なかったように逃げていた。
特に、老人のほうは逃げようとしても他の人に押され、倒れこんでしまう。
老人は逃げ遅れ、焼け死んでいった……

第一章【ジークの勇者 クレム】

とある町に大きな城があった。
その城の色は白で、普通の一軒家の100倍くらいあるだろうか…、ぐらいの大きさだった。
城には一般人の通行は認められてなかった。
だが、一人だけ「入っていい」とこの城の王様が命じた人間がいた。
その名を【クレム】といった。
クレムは元々、ジークという、もうない地方にテントをつけて住んでいるのだが、たまたま、ケルという町があった。
そのケルという町がこの城がある町だった。
クレムがこの城に入れるようになったのは、王様のいとこだと言う事がわかってから後、クレムは入れるようになった。
「そうであれば他の人も入れるじゃいか、人間は血をたどっていけば全員血がつながってるから皆は入れるじゃないか」と普通の人間は言う。
しかしクレムだけは違った。クレムは剣を持つりっぱな勇者だった。
まぁ、クレムがこの城に入れるようになったのは長いので後に言うだろう。

「クレム…それは何なのだ」と一人。
様子では黒いコートを着ていて、顔は見えなかったが髪は黒色だったことははっきりしていた。
「知らネェのかぃ?? スリラー」
その黒色の髪の男は、話しを聞く限り、スリラーという名前だった。
もう一人の男もまた黒いコートを来ていて、髪は赤っぽい感じだった。
「クレム…人間…なのか??」
「フン、それぐらい知っとけぃ」
「俺はお前みたいに気楽じゃない…」と、スリラーという男が言うと、手が一瞬動いたように見えた。
「もう消えるのかぃ、スリラー??」
「あぁ、お前には付き合ってられない…」と、いうとスリラーという男は霧になって消えた。
「フン、あの人もお人よしだぜ」と、いうとあのもう一人の男も消えて行った。


「今日は何処へ行こうかな」
肩に剣をかけて、貴族らしい服装の男が言った。
「何処に行こうかなってケルに行くんじゃないかよ、クレム」
そう、この男こそクレムだった。
クレムはあくびをすると、近くにいてしゃべりかけてきた男に言った。
「俺はケルの王は嫌いだ、ウェン」
「ふふ、そうだったなぁ」
ウェンという男は肩にクレムと同じように剣を持っていた。
「じゃあ行くぞ、ウェン」
と、クレムがウェンの肩をポンとたたくと進みだした。

        旅はこれから始まった。
2008/02/08(Fri)19:23:15 公開 / 月絵
■この作品の著作権は月絵さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうも〜、まだ枚数は足りないと思いますが月絵と申します。
初心者なのでまだよく分かりませんがミスっていたらすみません。
まだ物語はよく解明はしていないんですがクレムとウェンがあの黒いコートを着た男を倒す物語です(ネタバレww
ま、読んでくれた方、ありがとうございます。
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