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『ホームレス刑事 〜鮮やかな噓に流るるなかれ〜[上]』 作者:かなりあ / ミステリ ショート*2
全角3213.5文字
容量6427 bytes
原稿用紙約11.45枚
杉田 孝(すぎた こう)32歳 ホームレスなのになぜか刑事、ホームレスになった理由は誰も知らない。青木 徹夜(あおき てつや)25歳 なぜか刑事になれた青木。杉田からはてっちゃんと呼ばれ、青木はいつからか杉田の相棒になっていた冨所 健(とどころ たけし)51歳 青木と杉田の上司で、なぜか青木にはやさしいが杉田に厳しい…噂によると極度の潔癖らしい…。
謎は謎を呼ぶ…まさにそのとおりだった。
犯人が死んだ?いや、殺されたのだ。
人を殺した犯人を殺した犯人…
杉田の深いためいきは、小さな一室に響き渡った。



もう、春?といいたいところだが肌寒い朝だった。
杉田は、冷めたいホッカイロをはがし、新しいのを腹と腰につけた。
「ううー。さむ。」
そういって、彼は、ダンボールにもぐりこんだ。
 とはいっても、ダンボールは小さくて硬く体全体ははいらなく、足先は冷たく感じ、
2度寝などはできぬ状況で仕方なくおきるのだった。
「ったく、早く春が来てほしいもんだ」
一本の水のペットボトルを手に取り
やかんの中にいれて火をつけた。
とその時、携帯に一本の電話がなった。
「なんだ?こんな朝から ――は〜い。もしも〜し」
「おう。俺だが。」
「ああ。冨所警視 おはようございます」
「あいさつは後だ!…○田区△×2−3で事件だ。いそいでいってくれ。」
「いってくれって、冨所警視はこない…」
  (ガッチャ… ツーツー)

「…どこで事件だっけ?」


[お疲れ様です!杉田刑事]
「ああ、かぜひくなよ〜」

青木に電話をかけてやっと事件現場に来た杉田だった。
事件現場は、古びたアパートの一室だった
とはいっても、杉田にとっては高級ホテルなみの建設物だ

「おお、随分とまた、絵がおおいこと、 んーで、被害者は?」
杉田は警官に聞いた。刑事としては、第一に聞くことは死因とこだろうが…

「はい。被害者は下川 一樹(しもかわ かずき)42歳
 死因は…」
「違う、違う!そんなことは聞いてないの。この人画家さんだったの?」
「あ いえ、職業はここから5分徒歩でいったところのスーパーで働いていて
 この絵は、本人の趣味かと」
「っそ」
杉田にとっては、死んだ人間の情報はどうでもよくて
かわりにへんなところに目を行くのである。

杉田は頭をかいた。これは、杉田の癖であり、考えているときやめんどくさいときに発生するので
顔ではわかりにくいものの、癖で分かりやすい男である。
だが、事件の規模によって頭をかく時間はちがうのがおもしろい

「ま〜た頭かいてる。髪洗ってるんすか?」
「ふお?」
杉田は振り返った。
「お、てっちゃん、きたの?」
「なにいってんすか杉田さん。相棒でしょ相棒!」
「んー。」
「んで、どうですか?わかりそうですか?」
「んー。―――ま、今わかったのが、ナイフが後ろから刺されていることからして
 突然の犯行ではないから、泥棒じゃないだろうな。」
「え?なぜですか?」
「そこの玄関をみるかぎり、こじ開けた様子はないし、
 部屋のどこにも靴跡はない。第一こんな古いアパートを狙う泥棒はいないだろ」
「たしかに。ということは、下川の知り合いが殺したってことですね?」
「ま、そんなとこだろうな。今ナイフを鑑識にまわしてるから。
 結果が出るまで、俺たちはアパートに住人に話を聞くことにしよう。」
「はい」
二人は杉田の右隣の部屋をまず訪ねに行った。
「はい?」
「すいません。けいさつのものですが、少しはなしを聞かせてもらえませんか?」
「あ、わかりました。すぐいきます。」

こういう、会話は、杉田は絶対にやらない。いややれないのだ。
無精ひげに、ぼさぼさの髪、汚れた服装、よぼよぼの靴
こんな姿で警察です。といっても誰が信用するだろうか?
まず、逆に警察を呼ばれるだろう。
だから、こういうときは青木をつかうのだ。

「あ、どうも」
でてきたのは、20代後半あたりとおもわれる顔立ちの女性だった
「すいませんが、聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」
「あ、はい。」
声は低く、すこし内規な印象をうけた
「えーっと、まずお名前を教えてください。」
「島崎 恵美子(しまざき えみこ)です」
「島崎 えみこ…」
青木はしっかりとメモをとった。
一方杉田はメモ用紙もなければ、ペンもないので
青木まかせである。

「それで、昨夜の2時から4時の間どこでなにをしていっらっしゃいましたか?」
「2時からですか?えっと普通に部屋で寝ていました。」
「それは証明できるのは何かありますか?」
「いえ、一人なのでそんな…」
一瞬あせりをみせたが、警察にうたがわれているとなれば
なにもやってなくてもあせるであろう。
「それでは、下川さんとはどのような関係だったでしょうか?」
「え、関係といわれましても…お隣さんってくらいで…」
「話したことは?」
「えっと、数回挨拶した程度で話したことはない…です。」
「そう、です か」
「ありがとうございました。あと、これから鑑識がくるので
 指紋採取をさせていただきます。」
「え、わ わかりました。」
「では、」

「杉田さん」
「ん?」
「どうです?さっきの島崎っていう女性?動揺していましたが?」
「まあ、警察と話したのが初めてだったんじゃないか?」
「んー。そんなもんですかねえ。」
「ま、いずれにせよ、次だ」
次に左隣の部屋を訪ねた。

―――「六川 武(ろくがわ たけし)」
「では、昨夜の4時から6時どこでなにをしてらっしゃいましたか?」
「昨夜?んなの寝てたよ。っていうかいい加減外に出させろよ」
「それはできません。犯人がでないかぎり、あなたたちは容疑者としているので」
「んだよ。」(バン!!!
こんな古びたアパートでそんな勢いでしめたら壊れるんじゃないか
と杉田は心配した。
 もし、杉田のすんでいるところにドアがあって今のような感じでやったら
家(?)は一瞬にしてくずれさるだろうと考えていた。

「杉田さん」
「ん?」
「どうですか?いかにも怪しそうな格好でしたけど?」
「まあ、見た目で判断しちゃだめじゃないか?」
「んー。そうなんですかねえ。」
「ま、いずれにせよ、次だ」
まあ、次だといっても次でラストなのだが
ふっと杉田は疑問に思った。
「おい、てっちゃん」
「はい?」
「ちょっと聞き込みは1人でやっててくれ。少し俺は確かめたいことがある」
「え?あ、はいわかり まし た。」




「あ、杉田さんどこいってたんですか?」
「ああ。ちょっとスーパーにな」
「え?あ、そっか。」
当たり前のことなのだが、被害者のかかわりを持つほぼすべてを調べるのが
犯人逮捕の手がかりとなることがある。
 しかし、そんなにそんなにいつも手がかりを発見できるのなら
警察はこんなにもいらないだろう。

「それで、そっちは?」
「あ、ええ。まあ、あのアパートの管理人だったんですけど
 どうも80歳こえたおばあちゃんでしてね。
 質問してもぜんぜん。」
「ん。そんなもんほっとけ。ほっとけ。」
「それで、杉田さんのほうは?どうだったんですか?」
「ああ。店長に問いあってな。店員すべてを調査したが
 いやはや、どんなやつにきいても{いい人だった}だの{あこがれるほどの}どうだらこうだらで
 人気はすごくてな。あの人を殺す人はいない感じだったよ。
 んで、被害者に最も仲がよかったやつがいてな。住谷 芳樹(すみたに よしき)ってやつがな…

「下川さんが殺された!?」
「はい。お気の毒ですが…それで、その下川さんを殺しそうな人はいませんでしたか?」
 おっと、もちろん、この人は杉田ではない。暇そうにしていた警官を無理やりつれてきたのである。
 杉田は、東京の中ではほとんどの警官がしっているので「杉田だ」っとでもいえば
あとは、うわさ通りの格好なので警官はわかるのだ。
「…下川さんはこのスーパーでもっとも誠実でやさしい存在でした。
 ですからこのスーパーに殺そうなんていう人はいません。ただ…」
彼は口をにごらせた。
「ただ?どうしたんです?」
その質問の後しばらくの沈黙後
 彼は重い口を開いた
「ただ…殺しそうな人は知っています」
「!!本当ですか?」
「ええ。つい先日でした。その日は下川さんに一緒に飯でもと誘われて
 一緒にあのアパートにいったんです。
 そしたら…―――――」
2007/10/08(Mon)20:59:15 公開 / かなりあ
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■作者からのメッセージ
違うネット小説にいたのですが、廃止なってしまいました。
 途中ですが、一時投稿させていただきます。また、これから
いろいろと書き出すと思うのでよろしくお願いします。

 これの続きは後ほどということでお願いします。
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