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『ソノコトバ』 作者:壱丸立夏 / 未分類 未分類
全角2814.5文字
容量5629 bytes
原稿用紙約10.15枚
■一話『わからない気持ち』

 私の名前は草薙さくら。高校二年生。
 私の友達はみんな普通に彼氏つくって、普通に放課後の制服デート。
 高校に入ったら自然に彼氏とかできるのかと思ってた。
「さくら! ごめん! 今日彼氏とデートなの!」
 はいはい。
「うん、わかった! じゃあね、朱美」
 いいなあ、彼氏。朱美の彼氏かっこいいし。
 別に恋をしてないわけじゃない。
 むしろその逆で……よく友達に気が多いって言われる。
 初めて付き合ったのは中学一年の春。
 入学式のとき、胸ポケットに花のブローチを入学生はつけてもらう。
 そのときつけてくれた柳場幸助先輩に私は一目ぼれした。
 今でも忘れてない・・・・・・中一の五月十四日、初めて告白して初めて彼氏ができた。
 もう別れて三・・・・・・いや四年くらいたつかな。
 幸助先輩との記憶は薄れることなく、私の心に残っている。
「草薙?」
 急に名前を呼ばれ、あせって返事したから声が裏返った。
「は・・・・・・はい! はい! なんでしょうっ!?」
 そこに立っていたのは菅田雅。
 中学の頃、塾が同じで・・・・・・好きだった人。
 幸助先輩にふられた私をメールで優しく励ましてくれた。
「なに驚いてんの! 裏返ってるし! 口開いてたよ、さっき!」
「え!? 何・・・・・・見てたの!?」
「うん。ずっと見てた」
 菅田くんは・・・・・・優しい。
 ときどき、すごくときめくような言葉をさりげなく言う。
 今だってそう。
 ずっと見てたって・・・・・・。
「もうみんな帰ったよ? 帰らないの?」
 慌てて時計を見た。八時十五分。
「うそ! やばい! っていうか先生は!? 生徒ほったらかし!?」
「今日、先生たち会議だよ? HRのとき言ってたじゃん。」
 うわ・・・・・・全然聞いてなかった。
「え・・・・・・でも菅田くんは・・・・・・なんで?」
「あ、俺? 忘れ物してさぁー・・・・・・」
 なんだそっか。期待しちゃったよ・・・・・・馬鹿みたい。
 それより私、幸助先輩のこと二時間くらい考えてたんだ・・・・・・。
 もうとっくに吹っ切れてるのにな。
 考えると、苦しくなるのは何で?
「おい、草薙! 帰ろう」
 菅田くんと一緒に帰れる。すっごい嬉しい!
 菅田くんのことも、もう諦めてるのに。
 そんな優しくするから・・・・・・。
 はぁ・・・・・・つくづく気が多いよ、私。
「なぁ、草薙」
 黙って帰り道を歩いていると、急に話しかけてきた。
「草薙さ、彼氏・・・・・・できた?」
「ううん。できてないよ・・・・・・あれから」
 いきなり・・・・・・なんだろうな。
 私たちは知り合ってもう五年くらいたつのに話したのは今日が初めてだった。
 メールでは話せるのに、なんでこんなに緊張するんだろう。
「そっか。まだ前の彼氏のこと好きなの?」
 好き・・・・・・。自分でもわからない。
 でももし・・・・・・また幸助先輩が好きって言ってくれたら、私はきっと断れない。
 菅田くんに・・・・・・嘘はつけない。
「自分でもわからないの。でもきっとまだ引きずってると思う。」
 つくづくいい加減な女だと思われただろうか。
 幸助先輩にふられた事をメールで相談して、その一ヵ月後には菅田くんに告白して。
 結局フラれたけど、それからまた幸助先輩に戻ったのか・・・・・・なんて思われたくない。
 菅田くんの中では・・・・・・汚れのない女の子でありたい。
「それがきっと正しいよ。ちゃんと考えて、草薙が一番幸せになれる道を探して。」
 何で・・・・・・こんなに優しいの。
 何で・・・・・・こんなに心に響くの。
 初めて話したから?
 本当の気持ちを聞いてもらったから?
 きっと違う。
 それは貴方が菅田雅っていう私の大切な人だから。
 きっと理由はそれだけ。
「ありがとう、菅田くん。」  
 私は、彼が好きなのかも知れない。
  
■二話『不思議な気持ち』

「ねぇさくら。何かあったでしょ?」
 急に朱美に話かけられた。
「え、何で? 別に何もないですよ、朱美様」
「いやいやいや。明らかに怪しいんですけど? さくら様」
 ふたりで笑った。
 本当に何にもないけど、きっと顔にでてるのは喜びだと思った。
 菅田くんを好きだって認めたことで、すっきりしたんだと思う。
「こらー! そこの二年! 話してないでボール拾って!」
 部長に怒られた。
 私と朱美は女子テニス部に入っていた。
 ちなみに菅田くんはサッカー部。
 本当はサッカー部のマネージャーがよかったのに……
 うちの学校はマネージャー制禁止らしいから。
 テニス部の部長は桜井皐先輩。
 こげ茶で、さらさらストレートでセミロングの髪は、学校の『ヘアコン(ヘアーコンテス ト)』で優勝してる。
 しかも、美人で、スタイルも良くて、運動神経抜群でその上性格もバッチリ!
 ってきたら、モテるのは当たり前で……私の憧れの先輩だった。
「さくらちゃん!」
 部活が終わって、片づけをしていたら、皐先輩が話しかけてくれた。
「あ、先輩。部活お疲れ様でした。」
「ごめんね、さっき。怒鳴ったりしちゃって……」
 わざわざこれを言いに来てくれたんだ。
「いえ、私が悪いんです。こっちこそすみませんでした。」
 私は深々と頭を下げた。
 皐先輩の真っ白で小さな顔にかわいらしい笑顔があった。
 皐先輩に憧れてた私は、メアドも交換して、相談にものってもらった。
 時々、私が相談されることもあって、すごく仲良しだった。
「さくらちゃん、今日一緒に帰れるかな……」
 皐先輩がめずらしく誘ってくれたので嬉しかった。
「はい、もちろんです。先輩、生徒会の集まりありますよね? 校門の所で待ってます」
 皐先輩は、生徒会長でもあった。
 久しぶりに先輩と帰れるので、待ってる時間は全然つらくなかった。
「ごめんね、待った?」
 息をきらして走ってきてくれた皐先輩に、満開の笑顔でこたえた。
「全然大丈夫です」
 帰り道、しばらくしょうもない会話で盛り上がっていたけど、急に沈黙が流れた。
 なんだろう。
「あのね、さくらちゃん。私、彼氏ができたの」
 いきなりの告白に私は驚いた。
 でも自分のことのようにうれしかった。
「本当ですか!? おめでとうございます!」
 だいたい、今まで彼氏がいなかったのがおかしかったんだ!
 先輩、こんなにかわいいんだから!
「でも年下なんだー」
 年下かぁ。
 なんかかわいいな、先輩。
 顔を真っ赤にして話す先輩を、私はほほえましく見ていた。
「え、何年ですか? 二年ですか?」
 先輩は小さくうなずいた。
 恥ずかしそうにしている先輩がすごくかわいくみえた。
 失礼だと思ったけど、気になったから名前を聞いてみた。
 すると……
「三組の菅田雅っていうんだけど……知ってる?」
 私は一瞬泣きそうになった。
 知ってます。知ってますとも。
 よく……知ってます。
 なんだろう。
 すごく嬉しいはずなのに。なんだか、不思議な気持ちで……。
 大好きな先輩の幸せを、大切な友達の幸せを……
 心から祝ってあげれなかった。
2005/05/01(Sun)15:54:50 公開 / 壱丸立夏
■この作品の著作権は壱丸立夏さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
二話です。
感想をくださったみなさん、本当にありがとうございました。参考にさせてもらって、二話をかいたつもりですが、まだまだ未熟で申し訳ないです。
これからもみなさんの意見を励みに頑張ろうと思います。
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