オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『神様のマリオネット番外編『ミラ・マリア』伝』 作者:茂木 / 未分類 未分類
全角1617文字
容量3234 bytes
原稿用紙約6.2枚
神様のマリオネット番外編『ミラ・マリア』伝
―――――――父上…
私から見る父は、なんだかとても遠かった。
「ふ―――、今日の課題は終わり」
私は父専門の図書館を借りて、一通り今日の勉学を終わりにした。
主に神話についての関わりや由来。
「ミラ様、神様がお呼びです」
メイドがドアごしに言った。
「ええ、すぐ行くわ」
『神様』は私の父。
バサバサバサッ
積み上げた本が机から落ちた。
「あ〜落としてしまった…」
私は気まずい顔をして本を拾った。
ここにある本は全てが貴重書物として扱われている。
「―――――――…あ……」
落ちた本の一冊に、私は目が付いた。
『太陽』―――――…
“太陽(神)に近づきすぎた者は、蝋で固めた翼をもがかれ地に落ち行く――――――”
きっとこの者は太陽(神)に近づく資格がなかったのだろう…
「…私も……?」
そんな事を考えつつ本を片した。
「ミラ様…?体調でも崩されましたか?」
静かにドアを開けてメイドは言った。
「いいえ、少し考え事をしていたの」
父は私など必要ないのだろうか――――…
「父上…?」
大きな黄金のドアが開くと、そこに父はいた。
「うん、良く来たねぇ!」
相変わらずニコニコ笑っている父。
「何か新しい事でも思いついたのですか?」
私もニッコリ笑った。
「ううん、今回はミラに新しい指令だよ!」
指令???
「どんな事ですか?」
「光のセヴンズ達への指令官を勤めてもらおうと思ってね〜」
ああ…例の。私はセヴンズの事は前から聞いていた。
「分かりました」
また私は笑った。
――――――――――――――――私は父上の何ですか…?
愛していますか?
それとも
ただの駒?
奴隷?
「なんでしょうね…」
私は細々言って部屋を出た。
「貴方〜ミラさん?」
はっとして顔をあげた。
「誰です…?」
本当に見たことのない女の子。
「えーっと、プラチナです!セヴンズの!」
そういえば唯一の女でプラチナという子がいると父から聞いた。
「そうですか…私、ミラです。ミラ=マリア」
とり合えず自己紹介。
「どうしたんですか?暗い顔をして」
う…プラチナちゃん察しが良いなぁ…
「ええ、じゃープラチナちゃんは女の子だからはなしちゃお」
くすっとわらって私は話を続けた。
「ちょっと父が遠い気がして…」
「お父さん?」
沈黙が流れる―――
「ゴットです」
ポカンとした顔をしたプラチナちゃん
「っえ――――――!嘘!」
「本当ですよ」
作り笑いで顔を見合わせる二人。
「それで…父が凄く遠い気がするんです。父は本当に私の事を愛しているんでしょうか…ただの駒として見ているのでしょうか…それとも、奴隷ですか?――――…なんて、プラチナちゃんに聞いても分かりませんね――――」
私は俯いた。
「ミラさん。それはちがうと思いますよ!だって、親を思わない子もいなければ、子を思わない親もいないと思いますよ?」
私の顔を覗き込んで言った。
「えぇ…でも!それをどうやって確かめろと?!!私は!父上に聞けません!怖いんですよ?何て言葉が返ってくると思います?私にはできない!」
ガチャ…
ドアが開いた。冷や汗がでるのが実感できた…
「ミ…ラ?」
そこにいたのは父。嫌な予感は的中した。
「…父上っ!!」
プラチナちゃんは何時の間にかいない…
「ミラ…僕の事そんな風に…??」
父は今にも泣きそうな目で言った。
「…………――――――」
私は深く黙り込んだ。
体が震える…何故だか…
「ごめんなさい」
私は精一杯の声で言った。
「ミラァ〜僕にさ、して欲しい事あったら言ってごらん?」
え…?
「ミラはさー、僕といるとき良い顔しないんだよね…」
全部知っていた…!?
「僕さ、ミラの事大好きだよ?…ミラは僕のこと…嫌い?」
私と同じくらいまでしゃがんで言った。
俯いて私は首を振った。
「違う…本当は…」
「もう良いよ!言わなくて!分かってるからね」
私は頷いた。
全ては神に成るべき神の為に――――――――…

2004/07/28(Wed)13:05:16 公開 / 茂木
■この作品の著作権は茂木さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
番外編を書いてみました。
内容のわからない方も多々居るかもしれませんが…(汗)
多分、少しは分かると思います。
こんな感じでどうでしょうか?
感想を下さい。何でもいいです。
では、失礼します。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除