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『愛する者を』 作者:凛藍 / 未分類 未分類
全角4057文字
容量8114 bytes
原稿用紙約13.6枚
「貴方は、人を殺めてしまった事がありますか?」
こういう風に聞かれたら、大抵の人は「いいえ。」「ない。」
と、答えるでしょう。その前に、こんな質問をする人もいないと思いますが・・。
もしこう聞かれたら・・貴方なら、なんて答えますか?
私は、人を殺めてしまった事があります。愛する人を殺してしまった事が・・。
だからって、私は「はい。」とは答えません。
なぜなら、「はい。」と言っても、誰も信じてはくれないだろうし、
もし信じたとしても、この事がばれたら即警察いきだ。
だから私は「いいえ。」と言う。私が、何故愛する人を殺してしまったのか、
その話を、これからお教えいたします。どうぞ、ごゆっくりお読み下さい。

今から、3年前の話・・。私は、高校生だった。
そして私には、愛する恋人がいた。その人の名前は望月 巧。
私から告白して、つい最近カップルになったばかりだった。
お互いの事は、あまり知らなかったが、お互い好きだという事もあって、
付き合う事となった。OKをもらった時は、まるで夢の世界にいるようだった。
正直、OKをもらえるとは、私自身思ってもみなかったから。
嬉しくて嬉しくて、涙を流した事も、未だに覚えている。
「藍流〜。俺、今日部活あるから、先帰って。」「今日も〜・・。」
私は、少しばかり悲しくなった。今日こそは、一緒に帰れると思ってたのに・・。巧は、サッカー部で部長をしている。今度、試合があるため、巧は毎日のように、サッカーの練習に励んでいた。そんな巧が私は好きだった。
だけど、この頃、部活はそのせいで休みがなく、巧と一緒に帰る日は、
少なくなってしまっていた。その度、に私はいつも、長いため息をついていた。
仕方なく、今日も適当に帰る方向が同じ友達と、帰る事にした。
「藍流・・。この頃巧と帰ってないね。」一緒に帰っている友達の由菜が言った。
「うん・・。サッカー部で、今度試合があるから、練習が休みなくあって・・。」
私は、少し落ち込みぎみに言って、下を向いた。
「そっか・・・。でも、応援してあげなさいよ!」と、ガッツポーズで言った。
私は、「うん!」と、元気よく返事をした。

「それじゃ、バイバイ!」「バイバイ!」
由菜と別れ、私は夕暮れに染まった空の下を1人歩き、家へと足を進めて行った。
「ただいま〜。」家についたのは、5時ちょっと過ぎ。
「巧は、まだ練習してんのかな〜?」と、1人ぽつりと呟いた。
「おかえり〜。」お母さんの声が、リビングから響いてきた。私は、
リビングへと入っていった。「今日の夕飯何?」私が、ただいま。の次に言う言葉
それは、「今日の夕飯何?」である。私は、いつもお腹をすかしている。
「今日は、肉じゃがよ。」と言って、お母さんが微笑んだ。
「ふ〜〜〜ん・・。」私はそう言って、自分の部屋へと歩いていった。
ガチャッっと、ドアを開け、自分のベットにボフッと体を落とした。
そしてまた、私は大きなため息をついた。
「後で、巧にメールしてみよう!」私はそう言って、制服を着替えた。
私の家は、お父さんとお母さんと私の3人家族である。
私は、1人っ子だった。柄にもなく、妹や弟がほしいな・・・。と思ってしまう
時もたまにあった。まっこんな事どうでもいいのだが・・。
その時、リビングの方から、お母さんのでかい声がした。
「藍流〜!!!!ご飯出来たわよーーー!!!」ご飯ができたコールが響く。
「はーい!」私は、自分の部屋を出て、リビングへと進んで行った。

ご飯の時間。母が、ある言葉を発した。
「お母さんね、今日は藍流に大事な話があるの。」と、嬉しそうに微笑んだ。
私は、「何?大事な事って。」と聞くと、「お母さんね、お腹の中に赤ちゃんが
できたの。」と言って、お腹をさすった。
私は、またもや夢をみているのかと思った。だが、これは現実なんだ。
「ほんと!?やった〜〜〜〜!!!!」私は、嬉しくて嬉しくて、たまらずおもいっきり飛び跳ねた。まるで、小学生の様に。「生後4ヶ月ですって。嬉しいわね。」
幸せな事が次々と起き、私は、この幸せがつまでも続けばいいな・・。と思った。

次の朝・・。今日こそは、絶対に巧と帰れる。と嬉しくて1人舞い上がっていた。
今日は、雨が降っていたからだ。雨が降っているという事は、グランドが使えない。ということは、サッカーができない。私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
サッカーを頑張っている巧は好きだけど、やっぱりたまには一緒に帰りたいもん。
私は傘を差して、1人幸せに浸っていた。
赤ちゃんができた事といい、好きだった巧と付き合う事ができた事といい、
雨が降って、サッカーができなくなり一緒に帰る事ができる事といい、
私は、自分で自分の事を、幸せだな〜と、しみじみ感じていた。
まだ、サッカーができなくなったとは決まっていないが、きっとこの雨じゃ、
もしやんだとしても、グランドはびしょびしょのぐちゃぐちゃで使えないに決まっている。巧と帰れる〜!!!!嬉しい〜!!!!私は、幸せすぎて、頭が狂っていた。
と、その時だった。「おーい!藍流ー!!」誰かが私を呼んでいる。
しかも、聞き覚えのある声。巧だ!私は、後ろを振り返った。
やっぱり巧だった。遠くから、傘を差して走ってくる。
「巧〜〜〜〜!!!!!」私は、巧に手を振った。そして、あっという間に
私の目の前には巧が来ていた。さすがサッカー部!(関係ないが)と思って
しまった。「一緒に学校行こう。」と巧が、笑顔で手を私に差し出した。だから私も、「うん!いいよ!」と、笑顔で返し、巧の手を握った。
巧の手は温かくて、大きくて、男の子の手って、やっぱ女の子とは違うなぁ・・。
なんて思ったりしてた。なんだか手をこうして繋いでいる事が、とても
嬉しかった。そして幸せだった。私はなんて幸せな少女なんだろう・・。と
密かに心の中で言っていた。
「今日は雨が降って・・やんなっちゃうよね〜・・・。」巧が空を見上げながら
言う。私は、「ほんと・・やんなるね〜・・。」と言葉を返した。
嫌になるなんて、嘘なんだけど・・・。嬉しいなんて言えない。
だって、巧がなんか、可哀想な気がしてならないんだもん。
巧は、サッカーの練習を頑張ってるから、そんな事言ったらきっと嫌われちゃう。
だから、嬉しいなんて絶対言わない!
「今日は、サッカーの練習できないし・・。ほんと、明日試合だってーのによ。」
巧が少し怒ったように言った。私は、は!っとした。
そっか・・。明日だっけ。サッカーの試合。私は、幸せに浸りすぎて、
試合をいつやるのか忘れていた。「サッカーの試合、見に行くから頑張ってね!」
と、私はそう言って微笑んだ。「おぅ!任せとけ!」
明日、晴れるといいね・・。今日は、てるてる坊主をかけておこう!

そして帰り・・。帰りには、雨は止んでいた。
だが、グランドはやはりぐちゃぐちゃだった。なので、各運動部は、
体育館などで練習したり、帰ったりする事となった。
私も、巧と帰りたかったが、明日は試合という事なので、体育館で、
サッカー部は筋トレする事となった。なので今日も、一緒に帰る事だできなかった。だけどいいんだ。朝一緒に学校へ行けたから・・。それだけで私は満足だった。私は部活に入っていないので、先に帰る。雨が止んだ後の空には、
とても綺麗な虹がかかっていた。

次の日
サッカーの試合が行われた。私のてるてる坊主のおかげではないかもしれないが、
今日はとても晴天だった。巧の背番号は12番。
「あ!巧!」一番前の一番席をとっていたので、巧をすぐ見つける事ができた。
「格好いい!!!頑張れ巧〜!!!」後ろから、女の子の声援が聞こえた。しかも巧への
声援。でも、巧は私のものだもん!私も巧の彼女として、大きな声援しなくちゃ!
「頑張れ〜〜!!!!!巧〜!!!!ファイト〜〜!!!!」私はおもいっきり叫んだ。
そうすると巧が私の方に顔を向け、ニコっと笑った。だから私も、ニコっと
笑って手を振った。と、その時だった。後ろから、私へ対する悪口が聞こえてきた
「何こいつ。むかつく!」「ほんと、何なんだよ。巧と笑ってんじゃねぇよ。」
2人の女の子の、私へ対しての嫉妬だった。
「ふざけんなよ。」「このブス!」私は、わざと聞こえる様に言っている
後ろの2人に、我慢できず、「何よ!私の彼氏なんだから、関係ないじゃない!」
と大声で叫んでしまった。もちろん巧にも聞こえてしまって・・恥ずかしかった。
まだ、試合が始まっていなかった為、周りの人達ほとんどに聞かれてしまった。
「何だと?自慢かよ。」と言いかえされたが、私は、恥ずかしくてなにも
言う事ができなかった。そして、ホイッスルが鳴った。「ピーーー。」

試合が始まった。巧のとこにボールを送れよーーー・・なんて思ったりしている。
サッカーの試合を見るのは初めてだが、以外と楽しく、自分もやりたくなった。
巧は、コスチュームを着ていて、いつもより格好良く見えた。
応援歌が聞こえてきて、更にサッカーを盛り上げた。
試合開始から、30分後・・・巧がゴール前までボールを運んでいる。
「行けーーーーーー!!!!!!巧ーーーーーー!!!!!!」私はおもいっきり叫んだ。
その瞬間。巧の体が、フラっと倒れそうになるのを見た。
だが巧は、見事なシュートを決めた。その時、会場から喜びの声が上がった。
「おおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」その時、一気に会場が盛り
上がる。その時、巧が私の方を向き、ニコっと笑った。最高の笑顔だった。

「すごかったね。」試合が終わり、巧と2人での帰り道。
私は、まだあの時の興奮がおさまっていなかった。
「今日は、シュートも決められたし、今まで練習してきたかいがあったぜ。」
巧が嬉しそうに言った。だから私も嬉しかった。
「格好良かったよ!巧!」と、その時だった。
「ありがと・・・・ぅ・・・。」その言葉を発し、巧が倒れた。
「巧ーーーーーーー!!!!!!!!」





Aへ続く


































2004/04/28(Wed)16:48:59 公開 / 凛藍
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■作者からのメッセージ
どうでしょうか?前よりかは、頑張った
つもりなんですが・・・
感想&アドバイス等お待ちしております。
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