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『小さな体で大きく悩む 〜2〜』 作者:ハルジオン / 未分類 未分類
全角924文字
容量1848 bytes
原稿用紙約3.15枚
第2章 「察」

朝の会が終わってふわふわした感じで水のみ場へいった
ぼくは心の中でものすごく泣いていた。溢れる位の心の涙を。
しかし、僕は前向きに考えることを思い出した。
たしかTVでお偉いさんが腕を組んでいっていた。

「過去はわすれろ、未来をみつめよ。」

なんだよ、それくらいのことなら僕にもいえる。
そんなにこの人、偉いのかよ、ただ年をとって偉そうに喋っているだけだろうとあきれていた。
そんなことばに支えられた僕の心はひどく「信」の文字を忘れていた
教室へ戻る。
教室のいつものあけっぱなしのドアの向こうに藤原の姿。
あんなに小さな頭でどれだけなやんだものだろう。僕は目頭が熱くなってもう一度水のみ場へ走った。

チャイムがなる。一時間目は「学活」だ。
藤原と同じ班だ。なんでこうもつごうわるくあいつと一緒なんだろう。
前まではそんなこと一回も思ったことないのに一つでも不快なことを知ってしまうとこうなるのかと思った
先生がまだ小学生が抜けていない僕等にやさしい口調で話しかけてくる。

今日のテーマは「友情」

また都合悪いし。運悪いし。こういうときだけ神様は僕に意地悪をするんだ
最悪だ。神様なんてきえちまえ、オレの前からどっかいけ!と思った
口が悪くなってみんなに不思議な目で見られそう。
どんな顔をしていたんだろう。自分ではみたこともないような変な顔をしていたんだろう
もう授業どころじゃない。

あのあと、けっこう秘密話みたいなのをしっている升くんにきいてみた。

「ねぇ、藤原の秘密、しってる?」

「藤原?あ、あいつね。あいつの秘密なんてないよ。」

あの升ですらしらない。こんなことってあるのか?
いや、まてよ、もしかしたら増川が嘘ついておれをだまそうとしたのか?

僕はもう被害妄想を重ねて、現実がみえなくなっていきそう。

なんだかんだ考えているうちにもうメシの時間になってしまった。

「うーん、気になる。きいてみようか、きかないでおこうか。」

僕の心の中には「信じたくない」という気持ちでいっぱいなのはおわかりだろう
その中の手段1として「聞く」という好奇心が生まれた
どうしようか、今日のメシはなんだか喰えなさそうだ。

そんな風にして冷たい午前は終了した
2004/04/27(Tue)19:55:47 公開 / ハルジオン
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