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『朝待ち』 作者:夏目陽 / 未分類 未分類
全角6789.5文字
容量13579 bytes
原稿用紙約20.3枚
 蓮の花が咲くとき、ぽん、という音がする、と由布子に教えてくれたのは、去年まで同じクラスだった辰紀だった。
「由布子、お前蓮の花ちゃんと見たことあるか? 俺毎年見てるんだぜ!」
 辰紀は加賀見神社の隣に住んでいる。加賀見神社にある池は夏になると蓮で埋め尽くされることでこの辺りでは有名だった。けれども由布子は一昨年まで首都圏に住んでいたので、そういったことには無知であった。
「蓮の花って、なに?」
 そもそも、「はすのはな」という言葉を初めて聞いた由布子はそれがどのようなものであるのか少しも想像できなかった。それを聞いた辰紀は、これだからトカイ育ちは困るよなぁ、とひくひく鼻の穴を膨らませた。
「じゃあ今日の放課後見に行こうぜ。俺連れてってやるからさ!」
 辰紀はきちんと締められていないランドセルのふたをばたばたさせながら、軽くスキップ気味に自分のクラスへ駆けて行った。由布子は小首を傾げつつ、自分のクラスに急いだ。一学期最後の一日。明日から、長い休みが始まる。だから嬉しいんだろうな。由布子はそれを思い、小さく溜め息をついた。
 由布子は今のクラスをあまり好いていない。四月初めからもうすでに一年生の頃からのなじ馴染み同士でグループが組まれてしまっていたからだ。由布子がちやほやされていたのは引っ越してきた最初の年だけだった。去年まで同じクラスで仲良くしてくれた沙紀も絵梨奈も、他の友人たちにひっついている。一番仲の良い辰紀は、違うクラスになってしまった。
 だから今日で学校が終わる、というのは嬉しいことだった。少なくとも一か月くらいは孤独を感じずに済むから。
 それに今日は辰紀が蓮の花を見せてくれるという。由布子は数か月ぶりに弾んだ気持ちで自分の席についた。前の席に座っていた沙紀が、由布子の目と合ってしまった自分の目を、す、とそらした。由布子は少し悲しくなった。おはようくらい言ってくれたって、いいのに。あとはもう、蓮の花のことだけを考えて、耐えて過ごした。
 校長先生の話は長かった。体育館で生徒たちがだるそうにしている。ずっと向こうの列にいる辰紀が、由布子を見て手を振った。つられて由布子も手を振った。辰紀が先生に叱られていた。由布子はくすくすと一人で笑った。
 通知表の成績は「よくできました」と「ふつう」が半分ずつくらいだった。「先生の一言」のところに、『大人しくて素直な子ですね。でも少し人と接するのが苦手なのでしょうか。違うクラスの子とばかりでなく、同じクラスの子と遊んでみては?』と書いてあった。由布子は、大きなお世話、というのはこういうことだな、と思った。
 教室を出たら、辰紀が待ちかねていた、という風に由布子の手を取った。
「早く早く! 行こうぜ!」
 お昼は? と由布子が聞くと、母ちゃんが焼きそば作ってくれるんだ、一緒に食おうぜ、と元気な声が返ってきた。握った手が汗ばんできて、由布子は少し困った。
 橋を渡り、川沿いを走る。コンクリートの熱が、スニーカー越しに伝わってくる。けれど川の水のおかげで、空気は少しひやりとしている。
絵梨奈の家を通り越した。川の近くなんて危ない、と訪ねた最初は思ったが、由布子は少しうらやましくなった。由布子の家は駅の近くにある。便利でいろいろな店が近くにあってうらやましいと言われたことがあった。けれど由布子にはそれは何の意味も持たなかった。
 去年までの友人たちにとって、由布子の家は、「駅の近くの遊び場に都合のいい通過点」にすぎなかった。由布子は友人たちが由布子の家を訪れた後、こっそりと由布子ぬきであちこちに遊びに行っているのを見たことがあった。
 だからうらやましくなった。
 辰紀はまだ走っている。楽しそうに息を切らせている。辰紀の家に行くのは、初めてだった。去年、社会の時間に地図で自分の家を調べる、というのをやった。辰紀の家は駅からずいぶん離れていた。だから帰れなくなりそうで、怖くて、行けなかった。
 辰紀が急に足を止めた。強く由布子の手を掴んでいた手を、そろそろと外す。
 辰紀は川を指差して、きらきらと輝く魚の群れを指差した。
「俺、去年あれ二十匹捕まえたんだぜ!」
 鼻の穴がぴくぴくした。その話を聞くのは六度目だった。けれど実物を見ながらその話を聞くのは初めてだ。あんなに素早く動くきらきらを捕まえたのか。由布子は上気した頬で、すごいね、と何度も叫んだ。辰紀の鼻がまたひくひくした。
「辰紀は、ずっとここに暮らしてて、いいね」
「東京の方がいいって、イトコが言ってたぞ?」
「んー……そうなのかな。わかんない。あたしこっちのがいい」
「そっかぁ?」
 辰紀が、不可解だ、という表情をした。由布子はそれを微笑んで見ていた。辰紀の顔がほんの少し赤みを増した。辰紀はまたくるりと向きを変え、駆け出した。
 川から離れて、田んぼを横切って。ビニールハウスの骨組みにぶらさがってから、柵に止まっているとんぼを捕まえる。ぎょろりとした目が間近で由布子を睨んだ。ひゃ、と叫んだ由布子を指差して、辰紀は大笑いした。
 そうしながらたどり着いた辰紀の家は、森に囲まれるように建っていた。二階建ての、少し古めの家だった。蝉の声がいつもより近くて、由布子は少し首を縮めた。
「ただいまぁ、母ちゃん、由布子連れてきた!」
 嬉しそうに叫ぶ辰紀の声に、笑いじわのできた、体格のいい中年の女性が出てきた。あらいらっしゃい、と微笑むと、笑いじわがさらに深くなった。
「あ、こんにちは。初めまして。……おじゃまします」
 もじもじと下を見ながらそれでも母に教わった通り挨拶をすると、そんな改まらなくていいんだよぉと、背中を押された。けらけら笑う声は、不快ではなかった。
「母ちゃん、お鏡さんのとこで食べてきていい?」
「ああいいよ。汚さないようにね」
 焼きそばがどっさりと盛り付けられた皿を手に、辰紀が、行こう、という合図をした。辰紀について家の裏をぐるりと回り、林の中をざかざかと抜けるとこけ苔むした階段が見えた。辰紀は皿も箸も落とさないよう、器用にそれを登る。由布子はこわごわそれを登った。滑りはしなかったが、次々飛来する蝉の大群に悲鳴をあげては笑われた。
 登り切ると、水の匂いと嗅いだことのない不思議な匂いがした。大きな葉っぱが所狭しと辺りを占拠している。それが池から出てきているものだということに気付くのに、少し時間がかかった。
「これが、はす?」
「これ。デカいだろ? そんであの、ほら右端の。あれが蓮の花のつぼみ」
 辰紀の言う方に視線をさまよ彷徨わせると、小さな桃が重たげにぶらさがったようなつぼみが見えた。
「あれ、ぽん、っていうの?」
「うん」
「いついうの? すぐ?」
「朝だよ。日が昇る頃」
 神社の境内に続く階段に腰掛けて、辰紀は焼きそばをすすり出した。由布子は驚いてその場に立ちっぱなしになった。辰紀がおいでおいでをして、自分の隣を指差すが、座ることはできない。
「なんだよ」
「…………バチ、当たらない?」
 由布子の言葉に辰紀は紅しょうがを吹き出した。
「当たんないよ。……あああ、紅しょうがもったいねぇ。神主さんに怒られる」
「あ、ごめん、ごめんね」
 由布子は慌てて辰紀の隣に腰を下ろすと、そっと焼きそばに口をつけた。ただソースをかけて炒めただけのそば。けれどもそれがいつも母の作る「夏野菜の冷やしスープ」や「えびの中華風ピリ辛炒め」より何倍もおいしいことに、由布子は驚いた。
「おいし」
「な? それにさ、外で食べるとうまいだろ」
 二人はしばらく無言で焼きそばを食べた。木の影と神社の瓦屋根が優しく二人を太陽の熱い光から守った。蝉の声以外は何も聞こえない。静かな、ここだけ全世界から切り離されたような空間。
 ここで、あの蓮の花が、ぽん、っていったら、きっときれいな音になるんだろうな。由布子は大きく揺れる蓮のつぼみに目をやった。
「辰紀」
「うん?」
「わたし、蓮の花が咲くところ、見たい」
 由布子の一言に、辰紀はみるみる目を輝かせた。
「だろっ!? そういうと思ってもう母ちゃんには話してあっから!」
「なにを?」
「由布子を泊めてもいいか、って」
「……いいの?」
 由布子は辰紀の提案に、胸を高鳴らせた。林間学校はまだ先だ。家から離れて、たった一人で別の家に泊まるなんて、考えただけでも興奮した。
 焼きそばを食べ終えると、二人は早速家に戻った。辰紀の母親が、どこかに電話をしていた。
「……ええ、ですからね、うちがちゃんと面倒みますから……いえ、でもね、お母さん。子供は遊ぶのがお仕事だと思うんですよ……」
 その会話を聞いて、由布子は明日から塾に行かなくてはならないことを思い出した。きっと電話の相手は母だ。反対している。由布子はすぐにそれを感じ取って、辰紀の手を強く握った。
「ああ、そうですか……はい。はい。じゃあ失礼します」
 渋い顔をして受話器を下ろした辰紀の母に、二人は駆け寄った。
「由布子ちゃん。お母さんが今迎えに来るって。残念だねえ、一緒にすいか食べようと思って、切っておいたのに」
 何の言葉も発することができずに、由布子はただ、自分の足元を見つめた。
 母の車はすぐに来た。挨拶も早々に、母は由布子を車に乗せて、無言で家まで急いだ。由布子は唇を噛んで、沸きあがってくる涙がこぼれないよう努めた。
 熱いアスファルトの上を簡単に走り、川のそばの空気も風も遮断して、軽自動車は由布子の歩いた長い道を軽々と飛び越した。小さな痛みが、由布子の胸をじわりじわりと覆っていった。
 その日の夕食は、今まで以上に味気がなかった。由布子は誰にも一言も話さずに、自室にこもった。
 クーラーの涼しい、人工的な風が部屋に充満していく。今日渡された宿題は一問も解けていない。読書感想文の課題の本を読んでも、一行も頭に入ってこない。ベッドに寝転がって目を閉じれば、熱い涙が沸き上がってきて、眠りの邪魔をした。
 窓から見える街や家の明かりが、一つ一つ消えていく。最後の一つが消えた時、時計の針は午前二時を差した。
 じりじりと、夜が由布子を残して進んでゆく。ラメをこぼしたような星の集まりが、少しずつ下がっていく。
 家の中からは何の音もしなかった。クーラーが風を送る音だけが響いている。
 由布子はベッドから降りた。
 滑るように廊下を歩いて、階段を降りる。スカートのポケットの中で、玄関の合鍵が、ちゃら、と鳴った。
 真夜中の街が、由布子を手招きした。
 沙紀や絵梨奈と来た文房具屋を通り越した。学校帰りによく立ち寄る書店を過ぎた。川の匂いが近付いてくる。虫の声がより大きく聞こえてくる。
 由布子は昼よりも少し冷めたアスファルトの上を走った。長く歩きすぎたせいで出来た足のまめがじくじくと痛んだが、それでも由布子は走った。絵梨奈の家を横切って、川の中で眠る魚たちを思って、ビニールハウスの骨組みを撫でて、辰紀の家を、回って。
 目の前に立ちはだかる苔むした階段は、昼見た時よりもなお恐ろしく感じられた。由布子は大きく深呼吸して、一歩一歩確実に足を踏み出した。
 薄暗い林で、何かがうごめいているような気がする。由布子は息をひそ潜めて、階段を登った。今まで少しも感じていなかった恐怖が、ここへ来て急に由布子を襲った。
 空気が重たい感じがした。夏の夜の空気は肌に絡みつくようだ。息苦しいような気もした。そもそもどうしてわたしはここへ来たのだろう? こんなに遠い場所に一人で。今日は塾があるのに。一人で帰れるかどうかもわからないのに。由布子は顔から血の気が引いていくのを感じた。それでも足は止まらない。由布子は最後の一歩を踏みしめた。蓮の池の手前で、何かが光った。黒い人の形をしたものが、光の後ろで揺らぐ。
 悲鳴をあげかけて、由布子はそれを飲み込んだ。光は懐中電灯のものだった。
「……由布子?」
 懐中電灯を手にしていたのは、辰紀だった。
 由布子はあんど安堵し、へなへなとその場に腰を下ろした。汗がどっと体中から滲んでくるのがわかった。
「こんな時間に一人で来たのか!? いくらここが田舎だからって誘拐とか変態とかないとは限らないんだぞ! 言えば迎えに行ったのに……」
 辰紀の叱り付ける声を、由布子は上の空で頷きながら聞いていた。ただ安心した。辰紀に会えただけで、今までの恐怖が簡単に消えていた。
「蓮、が、見たかったの」
「…………」
 辰紀は精一杯絞り出した由布子の言葉を聞くと、無言で由布子の手を引いた。昼に見たつぼみが、さらに大きく、重たげに揺れていた。
 二人は無言でそれをじっと見つめた。どちらも、強くつなぎあった手を離そうとしなかった。
 蝉も眠る、沈黙する聖域。二人は暗いその場所で、ただ朝が来るのを、蓮が咲くのを待った。息を潜めて、互いの手の熱で自分の心を落ち着かせながら。
 ゆるゆると時間が過ぎていく。由布子にはその時間がひどく愛しかった。辰紀の照らす光が、この世界の全てだった。
 ぴく、とつないだ手が動いた。それに反応して上げた目に、白み始めた空が見えた。懐中電灯がじっと蓮のつぼみを捕えている。
 ぽ ん。
 二人が見ていたものとは違う蓮が、どこかで咲いた。想像していたよりずっと澄んだ音がして、由布子は驚いた。
 一つが咲いたのを皮切りに、あちらこちらで音がし始めた。
 ぽん、ぽん、ぽん。辰紀が慌ててその音のする方へ光を向けたが、蓮の花はその大きな葉に隠されて一つも見えなかった。光が右往左往する間にも、音は軽やかに響いていく。由布子は思わず目を閉じた。てんでばらばらの、楽器が一つしかないおかしなオーケストラ。静かな、荘厳なその音楽に、由布子は酔いしれた。
 目を開けると、先ほどまで見ていたつぼみが激しく揺れ始めていた。せわ忙しなく光をあちこちに向ける辰紀を座らせて、由布子はそのつぼみを見つめた。
 ぽ …… ん。
 紅色の花が、弾けた。
 由布子はその瞬間に、花が開くと同時に、何か……柔らかな光が、空へと昇っていったのを見た気がした。ふわふわとしたその光は、迷わずまっすぐに、空に進んでいった。
 ただまっすぐに、あるがままに。
 強い力を持って……。
 二人は音が鳴り止んだ後も、しばらくそこに立ち尽くした。薄暗い林の中に、日光が差し込んできても、二人はそこから離れることができなかった。
「……去年も……昨日だって見たのに」
 辰紀が、ようやく口を開いた。
「全然感じが違った。変なの。……なんでかな」
「そう、なんだ」
 それはきっと二人だったからだ。由布子は、ひそかにそう感じた。心細さをか掻き消す、お互いの熱い手の熱。一人だったなら、逃げ出してしまっていたかもしれない。由布子は辰紀の手を握る力を、一層強めた。汗ばんだ辰紀の手が少しだけたじろいだが、気にはならなかった。
 由布子は最後に見た光を思い出していた。歓迎していたような、励ましているような。由布子に力を与えてくれた、光。
 柔らかく背中を押してくれた光。
 辰紀の母と由布子の母が息を上げて走って来るまで、二人は手をつないだまま池の前にたたず佇んでいた。
 二人はひどく叱られた。特に由布子の母が一番怒っていた。由布子は母が自分を責めるのを黙って聞いていたが、母が辰紀とその母を責め始めた時、思わずその腕に飛びついた。
「お母さん、全部わたしが悪いの」
 いつもよりはきはきと喋る由布子の様子に、母は明らかに戸惑った様子を見せた。
 由布子はその場の誰をも圧倒させる力強さで、自分の心に芽生えた思いを、母に語った。
「それと、わたし塾には行かない。もっと大事なことがあるの」
 お母さんは蓮の花が咲く音を聞いたことがないでしょう? 友だちとの付き合い方も教えてくれなかったでしょう。呟きを心に隠して、由布子ははっきりと自分の意志を告げた。
「わたし、今年は自分のしたいことをする。いっぱい遊ぶ。ここを……この町を、もっと知りたい」
 沙紀に会おう。絵梨奈と話そう。他のクラスメイトとも。
 辰紀にも、母にも、甘えすぎていた。自分で考えることを、しなかった。由布子はそんな自分の姿に気付いていた。
 一人きりで走った、夜の道。ただ蓮を見るために通り過ぎた、今日知ったばかりの、新しい街の姿。自分の足で、たどり着いた。自分の目と耳と肌とで、知った。自分に欠けていたものを、自分に教わった。
 迷わずに、まっすぐに。蓮はそう告げていた。
 勝手にしなさい―そう告げた母の声は、どことなく嬉しさも含んでいたように、由布子には感じられた。
 初めての楽しい夏休みが、この日、始まった。
2004/03/06(Sat)12:02:22 公開 / 夏目陽
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■作者からのメッセージ
なんだかここに来るたびに「田舎はいいぞ!」って話を書いている気がします(笑)
ちょっとだけ説教臭い話かな、と自分では思うのですが……感想、批評頂けるとうれしいです。
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