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『卒業式のあとで・・・』 作者:葉瀬 潤 / 未分類 未分類
全角1147.5文字
容量2295 bytes
原稿用紙約4.6枚
 『卒業おめでとうございます』
 慣れた手つきでボタンを押し、メールを送信した。
 本当のわたしなら、こんな短い言葉では終わらせたくなかった。
 君はもうメールを返してこない。
 それを知っているから、こうも短くなってしまう。

 君は卒業生。わたしは在校生。すごく遠くのほうにいて、制服姿の背中しかみえなかった。卒業する女の子たちは涙を流していたよ。君は、いつもと変わらぬ雰囲気で、速やかに退場していった。
 わたしのほうが泣いてしまいそう。
 

 たった半年間、君と親密な時間を過ごせることができて、嬉しかった。

 
 泣いたり笑ったり、愛の言葉を耳元で囁き合ったり、二人寄り添って昼寝とかしてたね。わたしが先に起きたら、『もう一寝入り』しようって、腕を背中に回して引き寄せた君。
 優しい眼差し。
 目が合うと、どちらかが笑い出すまでにらめっこしてた。
 温かい言葉。
 友達が冗談で言ったことも真に受けてしまうわたしのハート。泣きそうになると、いつもそばに居てくれて、君がバイトの時間ギリギリまで、抱きしめてくれた。

 別れて半年。お互いは他人。目を合わすことにいつのまにか怯えてしまった。同じ学校にいても、君をみることは少ない。いや、わたしは避けるようになった。
 『お誕生日おめでとう!』ってメールを何気に送ってみた。
 あれから一週間経つけど、もう返事がこないことに確信した。

 さっきのメールを送って、あっという間の一時間。
 わたしと君が共有した時間は、短いと感じる。
 もっと時間があれば・・・なにか変化することがあったかな?


 君はもう学校にいない。変な意味でホッとした。
 わたしは期末テストに追われていた。
 卒業式の翌日にテストがあるなんて、信じられない。
 一人うずくまり、涙を止めようとした。
 その数分後、携帯が鳴った。

 『テスト頑張れよ! 俺も仕事頑張るわ!』

 ねぇ、メール返ってくるの遅いよ。

 『悪い、携帯を修理にだしてて、おまえから二通メール着てることに今気づいた』

 なら、よかった
 
 『俺はもういないから、おまえを苦しめることがなくなってよかった』

 というと?

 『いい恋しろよ! 俺よりカッコいい奴みつけてさ』

 メールを返すのに悩んだ。なんて答えたらいいの?
 『うん、わかった』というありきたりなものか。

 
 「俺は、素直なおまえが好きだよ!」と、どこかの記憶の君が、照れながらこう言った。
 わたしは笑みを浮かべて、こう返事した。

 
 知ってた? カッコいいだけが男じゃないんだよ 
 わたしにとって、あなたは一番信頼できた彼氏だったよ!・・・・


 この想いはどこかで消え失せる。
 でも、君を心から好きだったのは嘘ではないはずだから。



 

 


 
 
 



2004/03/01(Mon)14:05:42 公開 / 葉瀬 潤
■この作品の著作権は葉瀬 潤さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
わたしの学校で卒業式が行われました!お世話になった先輩たちともう会うことがないと思うと、泣けてきそうです・・・。また恋愛ストーリーを書いてしまいました・・・。。暗い画面から、一気に明るくなるという展開が、わたしの書き方なので、読み飽きた人はすみません。。。
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