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『トラベルマジックNHY』 作者:有本 聖華 / 未分類 未分類
全角7276文字
容量14552 bytes
原稿用紙約21.05枚
よくあるじゃない。ファンタジー小説や漫画で過去にひっぱりこまれたり、本の中にひっぱりこまれたりなんて。それで、主人公は苦悩を越えて戦ったり、そこの一番かっこいい男の人と恋におちたりして幸せな結末なんてね。
正直そういうロマンチックでファンタジックな話が大好きだった。
ここで、疑問視していただきたいところがココね!ココ!「大好きだった」っていう過去形な所。そりゃ、本で読んで「あぁ、いいなぁ☆あこがれちゃう♡」なんて語尾にハートマークつけていられた頃だってある。それは本当にみんなの前で認めるからさぁ。今のこの状況はなんとかしてほしい・・・。
確か私は友達の綾香と受験勉強の息抜きという名目をつけて、親に散々大反対されたのを押し切って、くそ熱い東京から、避暑地軽井沢へ二泊三日の旅ってはずだった。涼しいところには行きたかったし、もちろんドキドキわくわくするような体験だってしてみたかった。けどこれって酷くない!現実を無視しすぎていると思わない。
私の目の前に広がっているのが砂漠じゃなかったら、ここの気温が東京の夏より涼しかったら、この状況をもっと素直に受け入れることができたってもんよ。なんだって避暑地に行って灼熱の砂漠に呼ばれるわけ!もう最悪!私は絶好調に機嫌が悪かった。
機嫌を損ねる原因のひとつが今日の服装だ。旅行を楽しみにしてお気に入りのキャミソールワンピースを着ていた。そして何より最悪なのが靴だ。こんなことなら運動靴を履いてくればよかった。今日、履いているのはミュール。しかもヒールがかなり高い!ヒールの先が砂に飲まれて本当に最悪。絶対ついてない。しかも、普通そろそろ馬に乗ったかっこいい男の人が登場してもいいものである。高校三年、受験勉強に励む女子高へ通う女の子にそれを求めるなと言っても無理である。これを読んでいる皆様、私の気持ちもお察しくださいね♡なのに、もう二時間半!いっこうに誰も現れる気配ゼロ。歩くのは疲れるし、熱いしで正直へばってきた。こうなったらやっぱり今やるべきことは、自己紹介よね。うん、他に思いつかないしそれでいっか。私の名前は「毬屋 夏姫」(まりや なつひ)東京の街中にある進学女子高へ通う三年生。今はまだ17歳ね。趣味は読書!でも正直読むのは漫画ばっかり。今一番欲しいもの、ずばり彼氏っていう普通の女の子。自分で普通って言うなって思っている人、そうやって突っ込むあなたも普通じゃないわ!
とまぁ、それはおいといて、なんかついに来たみたい。馬に乗った集団がこっちへ向かっているのが見えた。とりあえず、この解らない砂漠の真ん中から脱出はできそうである。きっと、あの向かってくる人がこの砂漠の国の王子様かなんかで、私はさしずめこの国を救うために呼ばれた救世主って役柄ね。勝手に想像している間に馬に乗った集団はどんどんこっちへ近づいてきていた。
「おぃ、女。こんな所で何をしている!」
想像していた王子様よりも乱暴な言葉遣いだった。銀髪の長い髪を後ろに一つに束ねた長身の男の人。見た目は私よりもみっつくらい年上って感じで、まぁ中々の美形である。しかし、一番問題なのは格好である。ファンタジー漫画でいうところの山賊とかゴロツキみたいな格好をしている。しかも周りの男達はまさにそれっぽい感じが伝わってくる。やっぱりとことんついてないみたい。
「自分でもなんでここにいるのか解らないのよ。だから何をしているって聞かれても、ぼーっとしているとしか答えられないわ。」
めんどくさくなって適当な答えを返した。適当な答えって言っても正論かな?やっぱり。
「変わった格好しているな?この国の者じゃないのか?」
銀髪の男は私の服装をまじまじと見つめた。
「女、名前は?」
えらそうに聞く。育ちが良いとははっきりいって思えない。もうどうでもいいや。
「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るものじゃない?」
お気に入りの小説で主人公がよく言っている台詞を言ってみた。気分だけでもせっかくだから入り込もうって寸法だ。
「そうだな。俺の名前はジェイドだ。」
案外何の文句も言わずに、さらっと名前を名乗った。案外この人は良い人なのかもしれない。まぁ、周りにいるその他大勢と見栄えが違う美形キャラクターは、物語においての重要人物だものねぇ。やっぱり!
「夏姫よ。」
答えると男の態度は変わった。
「夏姫、そのカバンをおとなしくこっちへ渡せ。そうすれば命は助けてやる。」
ジェイドは結局、小説の中の月並みな盗賊と同じ台詞を言った。結局美形でも、盗賊は盗賊かぁ・・・。期待して損した。その時だった。
「メガ・フレア」
当たりが炎に包まれた。おぉ〜この世界には魔法はあるのかぁ〜。ついつい関心してしまった。アニメの世界みたいなことが現実でおこっている。これは結構見ものである。
とりあえず、見学を決め込むことにした。黒髪の男の人は目の前にいる盗賊に炎をはなった。正直なコメント。この熱いのに何も火炎系の魔法じゃなくてもいいってもんである。結局このスーパーヒーローの役どころの人は目の前にいる盗賊を見事30秒の間にきっちりかたずけた。
「大丈夫ですか?夏姫様」
きた!!この言葉、やっとあらわれた!私の運命の王子様ぁ〜。
「はっはい。あの、ありがとうとうございます。」
とりあえずお礼って何で?
「あなた、私の名前」
「お待ちしておりました。夏姫様。私の名前はハーティア。ちょっと待ってくださいね。」
そういうと剣を鞘へ収めた。その瞬間だった。目の前には驚くべき光景がおこった。目の前のお兄さんが、みるみる縮んで小学生くらいの少女があらわれた。
「よろしくおねがいしますぅ。」
低かった声もすっかりブリッコといわんばかりの可愛らしい声へと変化した。髪の毛の色までも金髪で、まるでフランス人形のような女の子・・・。しかし。これはまずい。私はね、この世界でかっこいい男の人と恋に落ちるという甘い夢を見ていたのよ。それなのに、目の前にいるのはかわいい女の子・・・はぁ・・・。溜息もつきたいってものである。
「どっちが本当の姿なわけ?あなた。」
私の言葉にハーティアは笑顔で
「企業秘密なんですぅ〜。私はお師匠様に夏姫様をお迎えに言ってこいと頼まれただけなんですぅ。ですからぁ・・・」
この、彼女の語尾にですぅ〜ますぅ〜が続く説明は私の脳内に怒りをもたらすのに対して時間はかからなかった。結局、彼女の意味のわからない説明は、お師匠様とやらに出会って聞くということでまとまった。そうすると彼女は笑顔で羅針盤のような意味のわからない板をとりだして私に渡した。
「はいぃ。これを使ってください。」
「なにこれ?」
私が即答するとハーティアは困ったように
「これはぁ、瞬間移動するためのぉマジックアイテムなんですぅ。でもぉ、私の力じゃぁ使えなくてぇ、お師匠様がぁ夏姫さまに渡せばなんとかなるって言われたのでもって来ましたぁ。さぁ、夏姫さまぁ。これでちょいちょいっとお師匠様のいる町へ飛ばしてくださいねぇ。」
・・・・・・・・・沈黙
てか、この人の師匠は何を考えているのだろう。私は地球っていう世界からきて、地球には魔法なんて存在しない。そんな私が魔法をつかえるわけもない・・・。
「無理よ。」
私がそういうとハーティアは泣き出しそうになった。
「そんなぁ・・・そんなぁ・・・」
「泣きたいのはこっちよ。別にそんなに遠くないんでしょ?その町ってやつは?」
私の質問に砂漠の砂に手をのばして、指で絵を書き出した。
「歩いて30日くらいですけどぉ。」
歩いて30日って。
「ちょっとまさか、この道具使えなかったら30日歩き続けなくちゃいけないわけ?」
「まぁ、そうなりますねぇ。ですから、夏姫さま。なんとかしてくださいぃ。」
前途多難な夏姫の冒険。彼女がこの世界に呼ばれた意味は・・・?

金髪の少女がオロオロしているのは、決して30日歩かなくちゃいけないことが決定してしまったからじゃない。目の前にいる夏姫に、これ使える魔法使い探してこいと命令されたからである。この羅針盤のような板はこの世界のマジックアイテム名で「トラベルボード」というらしい。つまり、簡単に言うと、この世界の用語は地球でいう英語と同じみたい。作者のネーミングセンスのなさが伺える一品である。なんでも、この世界の魔法使いにはランク分けというものがあるらしく、ハーティアは最低ランクの白の法衣になるらしい。なにやら、あと三級上の魔法使いじゃないとこのアイテムはつかえないらしい。それで絶対歩きたくないから、ちょっと命令してみたら、朝から素直に探してくれているのである。ハーティアは案外良い子みたい。
「夏姫さまぁ〜・いませんよぉ〜こんな町じゃぁ」
息を切らして走ってくるハーティアを横目に、私はこの町の名物といわれるジュースを飲んでいた。この熱い太陽の下で冷たいジュース♡なんともベストな組み合わせである。
「それより聞いて。ハーティア♡このジュース美味しいわよぉ〜あなたも飲めば?」
頑張っているハーティアの分も買っておいてあげるなんて、私って優しい☆
「ありがとうございますぅ。」
ハーティアは素直にジュースを受け取ると、ものの見事なスピードで飲み干した。朝からずっと走り回っているから相当のどが渇いていたのね。うんうん!!
「でもわたしぃ考えたんですよぉ。お師匠様がこれを夏姫様にわたせぇっていったってぇことはぁ、絶対夏姫様にはこのアイテムが仕えると思うんですぅ」
んなわけがない。正直私はこのときそう思ってた。
「とりあえずぅ〜スペルとなえてみてくださいよぉ〜w」
めんどくさいことになってきた。これで何もおこらなかったらはっきり言って、恥かしいことこの上なくない。すっごく寒い展開にならない?しょうがないから面白そうなスペルを言ってみた。
「メガ・フレア」
・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙
今目の前でおこっている出来事を簡潔に説明します。
燃えてまいす・・・家が・・・燃えています。すごぉ〜私魔法使えちゃった!感動w
中々いい燃えっぷりだわぁ〜爽快爽快♡
そんな私を横目にハーティアはより一層オロオロしていた。
「夏姫さまぁ。どうして火炎系攻撃魔法のスペルを唱えるんですかぁ。家が燃えていますよぉ。」
ハーティアに言われるまでことの重大さに気付かなかった。これって簡単に説明すると放火になるのだろうか?まぁ、いっか。他人の家だし。それに事故だしね。まさか本当に炎でるなんて思ってなかったもん。いい燃えっぷりだわぁ〜♡
結構火事って近くで見ると綺麗みたい。
「夏姫さまぁ〜そんなことよりぃ〜このスペルとなえてくださいよぉ〜」
トラベルボードを出して、スペルの書いた紙を渡された。つくづくすごいのが、私に渡されるこの紙がどうやらスペルがカタカナで記されているところだ。この世界の言葉とかも本当はあるのだろうけど、日本語に訳されているところなんかが特に素晴らしい。でも、このスペルながぁい。
「我の目指す土地へと風はゆかん
 聖霊の御霊に願いを込めん。
 我が思うすべてのモノを飲み込みて
 我指し示す土地へと運ばん。」
詠唱が終了したとき、私は気付かずに体が勝手に、スペルにあわせて動いていることに気付いた。こんな動作いつ覚えたんだろう?
「ウインディ・テレポーテーション」
風が竜巻のように押し寄せてきた。私とハーティアをノセテ運ぶ・・・というよりははっきり言うと飛ばされている。つまり、このアイテム、風を起こして目的地までかなりハイパワーで吹き飛ばされるというものらしい。
絶対詐欺だ。こんなアイテム。
2時間以上風に飛ばされてやっと辿り着いた家は、ハーティアのお師匠様の家で間違いないらしく、文句のひとつも言わなくちゃいけないと思い、いそいでドアを開けた。
絶対どなりちらしてやると心に決めていたのだけど、その決意はお師匠様の姿をみた瞬間砕けた。簡単に言うと、このお師匠様・・・・美形である。
あぁ〜今読んでた人そんなくだらない理由って思ったでしょう!でもね、私にとってはね美形と恋に落ちるっていうのも重要なポイントなんだよ!わかるてか、わかれ!!
「はじめまして。夏姫嬢。」
「は・・・はじめまして・・・。」
あぁ〜声までかっこいい〜。
「何から話しましょうか?」
「じゃぁ。とりあえず、お名前と年齢を・・・」
って、私何きいてるんだぁ〜
「大和と言います。私の名前は大和です。夏姫嬢。あなたと同じ地球人ですよ。」
笑顔で答えた大和・お師匠様・・・この人の目的は・・・

日本人だよねぇ。大和って名前の時点で、あぁ今親近感もわいた!だって、地球人てことはほら、この世界から帰るとき悲劇の別れになることがないじゃない!まさに、私のためにいる人ね♡とか言っている場合じゃないか。
「夏姫嬢が聞きたいのは、この世界に来た理由じゃないのかな?」
私が聞く前に大和は笑顔で言った。あぁ〜さわやかスマイルってやつね(笑)
「知っているの?」
「えぇ、すべては解りません。けれど地球からこの世界へ呼ばれたもの、つまり召還されたものはあなたと私を含めて三人です。」
三人・・・・・?
「って、もう一人いるわけぇ?」
ちょっと驚いた。
「はい。けれど正確に答えると いた 過去形です。」
過去形ってことは、今いないってことね。私が納得すると大和は一枚の写真を見せた。このカラー写真が溢れる中、白黒の古くさい写真を見せた。大事に持っていたのだろうが、ところどころが染みになって傷んでいる。映っているのは女の人だった。巫女装束を身に纏った綺麗な人だ。
「彼女の名前は、毬屋 楓。あなたの親族の方ですよ。」
楓・・・?そんな名前の親戚は知らなかった。毬屋ということは父方の親戚だろう。でも父は二人兄弟で、弟には息子しかいないって聞いてる。
「夏姫嬢はご存知ですか?あなたの家が古くは寺院だったということを。」
・・・・・・・・・知らなかった。正直。
はっきり言ってうちは家だってバリバリ洋風でダイニングキッチンあるし、母は庭でバラをガーデニングすることにはりきっている。朝はどっちかっていうとご飯よりパンだし、お肉だって結構頻繁に食べる。住宅地の真ん中っていう位置にあるし、きっぱりいうけど寺院なんていう日本的なものとはかな〜り無縁だ。
「またまた冗談を。」
あたしが笑って交わすのに対し、大和はさっきと変わらないゆっくりとしたペースで話を続けた。
「あなたの国、日本で有名なみっつの神の名前を知っていますか?」
神様の名前・・・・・?
「知らないわよぉ〜そんなの!!」
「そうですか。なら説明しますね。この神様は有名ですから名前を聞けばすぐにわかると思うのですが、太陽の神アマテラス。癒しを司る月の神ツクヨミ。そして、嵐や地震、争いを司るあらぶる神スサノオ。」
おぃおぃ・・・なんか話がややこしくなってきたぞぉ〜
「この写真に写っている楓様は、アマテラス大神の巫女という素質を持っていました。そのため、この世界に呼ばれた、いえ正確には召喚されたときから魔法が使えたといいます。夏姫嬢。あなたもこの世界に来たときから魔法が使えた。確証はなかったのですが、トラベルボードがそれを証明してくれました。おそらく、あなたはこのみっつの神、いずれかの巫女の血筋をひいています。」
はっきりいって、洋風な世界に引き込まれて、呼ばれた内容は和風な感じという違和感は私の体の中にきっちり残る。気分よいもんじゃない。
「大和さんもそういう巫女の血筋とかでこっちの呼ばれてるの?」
私の質問に大和は笑顔を絶やすことはなく
「男である私は巫女ではなく神和といいます。」
そういうと、映画で見た陰陽師みたいな服に一瞬で着替えた。
「私は楓様のように、強い神を降ろすことはできません。特定の名のしれた神を降ろすことができるのは血もありますが、ほとんどはもって生まれた才能になります。私が呼べるのは自然を司る小さな神々だけです。この世界でいう魔法と私たちの国でいる神を召還することは同じにあたります。おそらく、学べば夏姫嬢はすぐにトップクラスの魔道士になれると思いますよ。」
巫女というのは正直響きがよくないが、魔道士となれば話はべつである。そういうのはちょっと憧れる。ほら、女の子なら一度は憧れると思うのよ!ねぇねぇ♡
「そうそう、そんな前説はいいとして、つまりこれは推測になりますが、夏姫嬢が呼ばれた理由の話です。私の勘なので違ったら申し訳ないのですが、聞いてもらえますか?」
さっきまでの笑顔を忘れたように真面目な顔へと変わった。私も頷くだけにした。ほら、空気を読むのって大切だと思わない。ねぇ・・・(ぇ
「この世界の種族はみっつあります。一つは神々に使えるエルフの一族。そしてもうひとつが人間。そして、魔族です。その魔族の王、ナイトメアが荒ぶる神スサノオと手をくもうとしてるのではないだろうかと」
「ごめんなさい。それって深刻なんですか?」
私の質問に大和の気合は下がったようだった。でも正直日本の女子高生に魔族の王とか荒ぶる神とか言われてもさっぱりである。
「ロールプレイングゲームのラスボスが二人で責めてくるのに、自分の勇者のレベルは1くらいの図を想像してください。それが今の世界の状況です。」
「絶体絶命ってわけね?」
あたしのあっけらかんとしたノリに大和は呆れていた。あら、空気読めてなかったかも。
「そうです。つまり夏姫嬢がその大ボスを命がけで倒しにいくっていうのが今回のロールプレイングゲームのストーリーですよ。」
なるほどなるほど・・・・つまり私はヒロイン戦うヒロインってわけね。
キャーすごい!すごすぎる!!
念願のヒロインになれそうな夏姫・・・けれど世界はそんなに甘くはない・・・と思うな多分(笑)

〜つづく〜
2004/03/08(Mon)19:33:11 公開 / 有本 聖華
■この作品の著作権は有本 聖華さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
さぁ明かされた夏姫の運命のはじまりぃ〜
夏姫はいちおうみっつの神のどれかの巫女になるはずです。何になるかは解りません。予想してみたくださいね(笑)
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この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
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