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『ヒトトシテイキテイケマスカ?』 作者:骸の魔術師 / 未分類 未分類
全角1560文字
容量3120 bytes
原稿用紙約5.8枚
少年は呆然と立っていた

その少年の前には、一人の男が、うつぶせに倒れていた
その男の頭から、血が流れている
少年は、自分の前で起こっている出来事を理解することができなかった
男には、もう息が無いようだ
少年は、持っていた包丁を落とした
カラン・・・
包丁の落ちた音が不気味なまでに響き渡る
「・・・」
少年は自分の手を見、そして、驚きで、目を丸くした その手は・・・血まみれだった
「・・・ッ!」
そして、死んだ男は、少年の父親だった
彼は・・・自分の父親を殺してしまったのだ
「う・・・うそだ・・・こんな・・・」
少年は、事実を受け入れることができなかった
「ハハ・・・夢だよな・・・?こんな馬鹿馬鹿しい話、ないよな?」
そう思おうとする、少年、しかし、脳裏にははっきりと、さっきまでの記憶が映し出されていた

彼は、記憶をたどる・・・

「お前とはもう親子の縁を切る!」
「なんでだよ!」
「お前のような奴は・・・俺の息子ではない! 出ていけ!」
「・・・ッッ!」
そして、少年は・・・台所から包丁を持ち出し・・・夢中で・・・


「うわああああああああああ!!!」
すべての記憶が戻った瞬間、少年は狂ったように叫んだ
「うわああああああああああ!!!」
かれは叫び続けた なんの意味もない、ただひたすら・・・泣き叫んだ
そのとき
ガチャリッ
ドアの開く音がした
「なに、やってんのよあなたたちは・・・」
廊下を歩く音が聞こえてきた
どうやら少年の母親らしい
「こら!何を叫んで・・・!」
母親は息をのんだ 父親の無残な死体と、その横で泣き狂っている少年を目の当たりにしたからだ
「あなた! どうしたの! 卓二!はやく救急車を・・・!」
母親が叫んだ

原田卓二・・・それが、少年の名前だった


数分後、救急車と共に、パトカーが到着した
卓二はただ何もせず、つったっているだけであった
母親が泣き崩れて、刑事に慰められているのが見える
「君は・・・息子さんだね?」
刑事が声をかけてきた
「・・・」
だが、彼は何も言わず父親の無残な死体を見ているだけだ
「君が・・・殺した・・・のかい?」
言いにくそうな刑事の口調
「・・・」
彼は黙ってうなずいた
「そうか・・・」
大方の予想はついていたのだろう、刑事は軽くうなずく
「どんな状況であったかとかは、警察で聞くよ・・・とにかく、ついてきてくれないか?」
彼は、なんの抵抗もしなかった 刑事に促されるまま、自宅を出、パトカーにのりこんだ
パトカーはけたたましいサイレンを鳴らしながら、原田邸を去っていった


「奥さん・・・大変聞きにくいことなのですが・・・」
現場に残った刑事のうちの一人が、未だ泣いている母親に話しかける
「何か・・・心当たりはありませんか? その・・・このようなことになってしまったきっかけなどというものは・・・」
「・・・ありません」
母親は小さく、しかしはっきりと答えた
「・・・」




「ねえきみ、何か喋ってくれないかなあ?」
刑事が優しそうなセリフを、いらだった口調で話しかける
あれから2日たった 原田邸では、いまだ捜査が続けられ、卓二は、事情を聞かれることになったわけだが・・・
彼は、何も喋らなかった こういうのを「黙秘」とでもいうのだろう 彼は、刑事にどんなになだめ、すかされても言葉を発することは無かった
「ふう・・・」
聴取につかれたのか、刑事は大きなため息をついた
「とにかく、きみは15歳 刑法が適用されるんだ。このままだと、懲役は免れないよ?」
刑事の言うことは事実だった
犯罪の低年齢化により、15歳であろうと、容赦なく懲役刑が課される世の中である
「何か弁解することがあるのなら、早めに言うことだね」
刑事の言葉が彼の耳に響いた・・・

彼は知らない この事件が物語りの序章であることを・・・

2004/01/29(Thu)18:41:02 公開 / 骸の魔術師
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■作者からのメッセージ
初めまして
なにぶん、中学2年という若輩なので、見苦しいと思われますが、どうか、末永くよろしくお願いします

返信してくださった皆様有難うございます!
第2章、UPしました
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