『いつ頃だったろう・・・』作者:営繕屋 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角1033文字
容量2066 bytes
原稿用紙約2.58枚

いつ頃からだったか、TVのニュースを真剣に見るようになったのは。

いつ頃からだったか、新聞のTV欄を見なくなったのか。

いつ頃からだったか、子供じゃ無くなったのは・・・。

 毎日のように、戦争やテロで人が殺され、弱者が引ったくりの餌食にされ、深夜のコンビニや、ATMが襲われ、中高学生が校内で薬を売りさばき政治家や警察が先頭を切って不正活動に精を出すニュースがこの日本中を駆け巡る。

ふっと思う。俺はいつ巻き込まれるんだろう。

なんとなくだが、事件の被害者になって、命を落とすような気がする。

人間の命についてちょっと考えてみた。

 私が高校生の頃、資本主義国家と共産主義国家の国民では、命の価値が違うと思っていた。これは、国家が、国民を見た場合の価値観である。資本主義の国民の方が国家から大事にされていたと思う。共産主義の一般国民は人間として扱われていないような認識だったが、東西冷戦後の世界は資本主義の国民の命の価値が下がり、民主化が進んできた共産主義国家は国民の価値が上がってきたように思える。
それでも、かたくなに軍国を貫く国家は、脅すことでしか、空腹を癒す術を知らない。国民は、明日の命の保障を与えられていない。誘拐された少女が銃を持たされ戦闘に強制参加させられていて、夜は兵士の慰め者にされている。そんな国家が実在していることをご存知だろうか。

国家の主義・主張が違うと、同じ人類でも命の価値に差が出てしまうこの現実を、人類は未だに解決できずに、自滅に向かって戦闘を繰り返している。
もし、神が存在するならば、神から見て人類に価値はあるのだろうか。

この、地球と言う惑星に奇跡的に芽生えた命。大事にしたい・・・。


―平和 1998―
 1998 05 地球は、世界的な戦争をすんでのところで、回避できた。
 戦争を起こしたがっている大国と、その大国を押さえ込もうとしている小国達の間で一つの協定が結ばれたのだ。技術の3番勝負で3連勝した場合、全世界レベルでの法律を1つ制定できる権利が与えられる。というものだ。

エントリーした国家同士が、トーナメントを戦い、負けた国家は、勝った国家のグループに加えられて行き、決勝で2国家が主義・主張をかけて戦うのだ。
<1回戦>
1:砂漠の緑化技術。 2:オゾンホールの縮小技術 3:全天候型農作物開発の3項目である。

―続く―


2004-03-19 03:32:59公開 / 作者:営繕屋
■この作品の著作権は営繕屋さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
現実と、空想が入り混じってしまった。

この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。