『記憶の彼方にあるもの(chapter-3)』作者:フィッシュ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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chapter-3・・・一週間の休み


「こんなもんかな」

俺は皆月町を探索していた。商店街、ゲームセンター、駅、工場、、映画館、など、
たいしてほかの町と変わった物はなかった。

「帰るか」

気づいたらカラスが、あほー、あほー泣いてる。
家を出たのが朝の9時頃、今は5時ぐらいだな。

「・・・どっちから来たっけ?」

しまった!!!俺としたことが道に迷ってしまった。こういうときは風の吹く方に、

「・・・」

全方向から風が吹いてるような感じがするのは気のせいだろうか?
こういうときは人に聞くしかないな。
おっ。あそこに微妙な女子が立ってるでないか。

「それは、女性にとってかなり失礼ですよ」

「ああ、すいません。って、なんで俺の考えてることがわかったんですか?」

「女の勘ってやつですよ。ふふ」

なんか不思議な人だ。よくわからないけど、何かを隠し持ってるような雰囲気だ。
どこかの学生のようだ。髪はロングの少し茶髪である。
大人っぽくもなく、子供っぽくもない。でも、ちょっと睨まれてるようで怖い。

「誰が怖いですって(にこっ)」

余計怖いよ。つうかなんで俺の心の声がわかる?心の声?試してみるか、おばさん臭いな。

「・・・ぷっはははは。自分で考えて自分で笑ってしまった」

「・・・ふっ」

なんか殺気みたいな空気ですね。怖いですね。家に帰れなくなるかもしれません。
おっとそんな場合じゃなかった。

「そんな、ギャグやってる場合ではなかった。すいません。駅はどっち方面ですかね?」

「教えてあげてもいいですけど、一発打たせてくれますか?」

「・・・冗談なのに。一発だけですよ」

「はい!!それでは」

バチ〜ン!!!!!!俺は気絶寸前のところを必死に耐えた。
なんともいえない。初めて食らった、女性のビンタだ。

「えっと、駅はここから向こうの道を曲がると見えますよって聞いてますか?」

「な、なんとか。どうもありがとうございました」

「いえいえ、どういたしまして」

笑うと微妙にかわいいかもしれない。

「・・・」

なんか異様に顔が赤い。さっき思ったこともわかったのだろうか?

「そういえば、あなたの名前はなんて言うんですか?」

「水島涼らしい」

「らしい?」

「俺、記憶喪失なんですよ」

「そうなんですか大変なんですね。あっ、私は利島深雪よろしく」

「こちらこそよろしく。それじゃ、失礼しますね」

「さよなら」

俺は教えてくれた方に進んでいった。その後、なんとか俺は道に迷わないで着いた。
足が筋肉痛になってしまった。それと、顔が痛い。そうして、この一週間はあっという間に終わった。
明日から学校である。

2004-02-18 21:37:26公開 / 作者:フィッシュ
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■作者からのメッセージ
またまた未熟者の自分が投稿してしまいました。まだまだ続けると思いますけど宜しくお願いします。描写が苦手なので、アドバイスをくれるとありがたいです。
それではお願いします!
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