『Star of Universe〜Pazzle〜 1話』作者:ぃLi / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角15273文字
容量30546 bytes
原稿用紙約38.18枚

――時空は僕を見つめてはいなかった。
             全ては消えうせたのだ。――

「そうさ いつだって……
僕の心を慰めるヤツはいなかった……
 ……ああ 知ってるよ…俺が悪いんだ」

「ふざけんな いつまでそこ……に いるつもりだ」

「あああああ ああ……あ そうだよ
    肝心なときに 運・命 は 歯車を止める」

    ――――なんでだ――――?

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 不思議な感じだった。目覚めた朝にぼんやりとした意識で見た目覚まし時計はぼやけていて、奥の窓から見える空は青色の絵の具で染められた画用紙みたいだった。周りを取り囲む四角い壁は牢獄のように暗いところと、太陽を直接見るようなまぶしいところに分かれていた。影がその境目にくっきりと直線を延ばす。こんな目覚めは始めてだった。目に見える景色とは違う、頭の中の景色みたいなところに虹が見えた。ふたつの景色は混ざる事はなかったが、しかし区別がつかなかった。頭はぼーっとしていて、周りの、目に見える空間を認識するにはまだ早かった。数秒、目をこすって、意識をはっきりさせ、もう一度時計を見た。
『9時45分』
「?」
 まだ完全には醒めていなかったようだ。その細い針と太い針がさしている数字の意味が理解できなかった。しかし、うっすらとその意味を理解しはじめると

「まじですかあ!」

 ライは布団を跳ねて飛び起きた。そしてすぐさま部屋をでて、一階への階段が崩れてしまいそうなぐらいのスピードでそれを一直線にかけおりた。

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第一話

 玄関を出るとまず目に入るのは牧場。さくで囲まれた広い牧場の中で牛が何匹か、ゆうゆうと空を眺めたり草を食べたりしている。そのすぐうえには真っ青な空。今日は快晴のようだ。陽ものぼり、ほとんど真上にきている。この真夏の季節、日陰を作らないこの角度はキツイ。ライは頭にかぶったキャップを深くかぶりなおし、玄関から右に向かって走りだした。一面がほとんど同じ風景の中を全速力で駆け抜ける。右手に見える等間隔に植えられた針葉樹と、左手の柵がまるで高速のコンベア―の上で流されているように景色から出ては消えて出ては消えてを繰り返していた。雲一つ無い空もこんな時にはいらだちさえ覚える。
 目指すはアーミネス傭兵機動舞台兼育成機関、国家最大軍事同盟機関『エリアンハル』第七支部。このアーミネス大陸の中で唯一の傭兵をとりあつかう機関の中でも小さめな支部だ。ライはそのエリアンハル同盟の系列にある、「エリアンハル傭兵アカデミー」に通う傭兵だった。

 エリアンハル同盟の中の傭兵には、AからFまでのランクがついており、それぞれ仕事と給料が違う。基本的にはAランクが最高で、人数も少ない。ランクが下がるにつれ、人数は増えていく。大体ライの所属するディラオン国ハイマー地区でのAランクは数人。Fランクは2500人ぐらいだ。そして、全ての傭兵はこのランクで格分けされている。特別に、エリアンハル同盟の総帥だけはSランクというものがついているが。そして、その中で、Fランクは、『傭兵アカデミー』というところで、傭兵の訓練を受けなければいけないことになっていた。極簡単な任務と、基本訓練、そして傭兵としての知識など。そして、それを卒業したものはEランクに昇格することができる。しかしここで、卒業したからといって、アカデミーを抜けなくてはならないということではない。Fランクを受かったものは『傭兵アカデミー高等専門部』という機関に入門することが出来るのだ。そこでは、Eより上のランクを目指すことを前提に、上級な知識を覚えたり、任務を任せられる。普通、傭兵アカデミーを卒業した者はこの傭兵アカデミー高等専門部に入門し、そして、隊長や教師を目指す。傭兵アカデミーを卒業したあとは、すぐにでもエリアンハル同盟に入れるから、腕に自信のあるものはそっちの手順で行くが。
 ところで、このランクというものは、絶対的なもので、いくら年上であろうと、上下関係ではランクがいい者が上である。したがって、いくらベテランの者でさえ、そのもののランクが低ければ、上のランクの若者のほうに権威があるということだ。ちなみに同じランクでも格付けはされている。隊長、曹長、兵士長など。
 ライは、Fランクの傭兵だった。アカデミーに入ったのは四年前。15歳の時だった。すでに同期で上のランクの者も数人いる。大体FからEに昇格するには平均5年とされているが。しかし、ライには5年以内に昇格する見こみは無かった。遅刻はする、授業中に寝ることもある。極簡単な任務なのに失敗ばかり。なんといってもライの怠けグセはすごかった。今日は、長い休暇期間を終えて、久しぶりにアカデミーに通う日だった。夏休みが終わったようなものである。流石に遅刻魔のライもそろそろ遅刻をしたらまずい、という自覚をもってきたようだ。しかも久々の通学で。それもそのはず、今年中あと数回遅刻すれば、破門になるかもしれないのだから。実際遅刻が理由で破門された傭兵もたくさんいた。傭兵にとって時間というものは重要な概念であるためだ。ライが遅刻のせいで失敗した任務も少なくなかった。
 ライには夢がなかったが、いつも明るい目をしていてのんきに毎日をすごしていた。そんなライには、彼の性格とは、対照的であるが、唯一親友と呼べる友がいた。
「おせえよ。お前」
 立派なレンガ作りの門で声をはりあげる、青髪の少し目つきの鋭い青年。そう。その男こそライの親友。
「コウ! お前が早いんだよ!」
 ライは笑いながら叫び返した。そして、少しスピードをあげてコウのところまで近づいた。
「馬鹿かおまえは。ったく……ほんとぎりぎりだな……。てかお前何時にでてきた?」
「9時50分ぐらい…」
「何……お前、すげぇな……。お前のうちからここまで約3kmはあるぞ……。10分足らずでつくとは」
「ハハ。遅刻が日常だからな。走るのには慣れてる」
 コウは、ライより3年後に入った同い年の傭兵だ。同級生ではあるが、ライよりキャリアは倍以上違いながら、実力は仲間達の中では上の方で、次の昇格式にはEランクになれるとうわさされている優等生だ。夢もあり、努力家で、皆からは尊敬のまなざしを向けられている。時間にも厳しく、遅刻したこと無いし、約束の時間には必ずくる謙虚な奴だった。そんな二人はなぜか、瞬く間に仲良しになっていった。ライは、そんなコウと親友ということで、一緒にいる次元が違う、などという罵声も浴びるときもあったが、そんなことはまったく気にしていなかった。コウも、別に能力などあまり気にせず、友達として接してくれた。そういう類の罵声を聞いたときコウは癖のように放つ言葉があった。「友達に能力とか関係無いよな。」
 今日も、早速そんな罵声が飛んできた
「なんでそんなやつわざわざここで待ったりなんかするのよ。コウ君!」
 門からでてきたその長い茶髪の女性は、同級生のメイス。アカデミーの、僧侶部門に所属する傭兵である。僧侶は、特に知識に長けており、作戦の面ではいち早く最善の法を探ることができ、戦闘の面でも傷ついた仲間を癒す魔法を習得し、前線で戦うものを後方で援護する、なくてはならない存在である。同類に、魔道師とういうものもおり、後方で敵を攻撃する種類の傭兵である。
「なんでって…、なんで」
「だってコウ君まで遅刻するかもしれないんじゃん! コウくんは優等生なんだから、劣等生のためにわざわざ自分の格を下げる必要はないのよ」
 すると、目をひきつらして彼女を睨んだ。のはコウであった。ライはゆったりと空を見上げている。
「関係ないだろ。お前には。友達に能力とか関係ねえよ」
「え……」
少しひるむメイス。
「いや、良いよ。コウ。気にしてないし。お前の実力は俺だって見とめてるしなー。大体俺優等生になりたいなんて思ってやいない。お前と友達ならそれだけで十分だ。俺は俺なりに傭兵生活を送るだけ」
 全くのん気な顔をして空を見上げながらはなすライ。いつの間にか雲が2、3できていた。
「……」
コウもメイスも黙りこけてしまい、少しの沈黙の後、ライが言った。
「時計見ろよ。」
 三人は門の奥20mぐらい先にある建物に目をやった。時計の針が意味するのは、『遅刻ギリギリ』
「…………」
「急げえ!!!」
 三人は一斉に走り出した。

 チャイムがなると、3人は同じ部屋にいた。集合用の広間である。玄関を入ったすぐのところにあるホールみたいなところで、右と左には奥行きのある通路がある。そして、それらの上に同じように奥行きのある通路があって、広間の奥に、壁をつたうようにUターンして、その2階の通路へ繋がる階段が左右ふたつあった。基本的にはその通路から、組分けされた教室と、グループごとの寮につながっている。その階段の真中には扉があり、そこから中庭につながっている。
 広間の中心に馬とそれに乗っている騎士をかたどった大きなブロンズ像があった。前足を高く蹴り上げた馬の上で、長髪のがっちりした男が剣を真上に振りかざしている。今にも斬りかかってきそうな迫力だ。これは、昔戦が絶えない時代にいくつもの軍をひとりの力で倒していったという伝説が残る英雄、『フォルエント』の肖像であった。強さの象徴であり、すべてのも傭兵の憧れでもあった。
「なんとか間にあったな……」コウが息を整えながら言った。
「ふう……。休暇終わって早々に遅刻なんてな。流石の俺でも気がひけるよ」
「ハハ。そんなもんなのか」
「お、来たよ。校長さん」
 どよめいていた広間は急に静かになった。今この広いホールの中には教師と生徒など合わせて何千もの傭兵がいるが、それを一瞬にして沈める権威を持った男。この第七支部アカデミーの校長『エリオント』のお出ましだ。
 皆、背筋をぴんとのばし、正しい姿勢でその男の方を見た。
「ええ。長い休暇も終わった。今度の昇格式も近い。皆それぞれ大変だろうが、努力をおこたらず、素晴らしい傭兵になってくれ。今わが国の平和は保たれているが、いつそれが崩れるやもしれん。お前たちの働きでこの国の行く末は決まる。心して過ごすように」
 大体どこのアカデミーも始業式などの放しは早い。数分で終わる。この校長も例外ではなかった。
「では。別れて、それぞれの行動をとりなさい」
 そういって、校長は奥の門へ入っていった。すると、静寂を保たれていた部屋が一気にざわめいていった。

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 ライとコウが出会ったのは、コウが入学して2ヶ月の事だった。約2年前。そのころからライの怠けぐせはすごく、然るべき任務もサボっていたし、遅刻も相変わらずの常習犯であった。殆ど今と変わりはない。そして、ライはいつも暇な時に決まって行く場所があった。アカデミーの校舎の屋上である。といっても任務中でも堂々と行くのであるが。そこは、三角柱を横に倒したような横長の赤い屋根で、てっぺんの真中には一本の旗がささっている。軍旗のようなものだ。校舎の表にある2階のテラスの手すりにのって、少しジャンプすれば上れる場所であったため、高いところが得意なライはよくそこに登って空を眺めたりしていた。
 ある日、いつものようにライが屋上で昼寝をしていると、隣から少し低めの男の声がした。
「おい」
 なんだ、と思って声の方を向く。聞き覚えのある声ではなかった。同時にその声の主は、全く見覚えがなかった。
「教師がお前を探してるぞ。ニーシャナの村で泥棒が出没したらしい。お前のグループに探索させようとしているが……」
「……マジかよ」
ライが驚いたのは事件の話ではない。ライは今までこの場所を見つけられた事がなかったのだ。大抵の場合ライをよぶこえが聞こえたときには気づかれぬようタイミングを見計らって戻ってい.たからだ。
「ていうか誰だい? お前」
「俺はコウ。2ヶ月前の新入生さ。知らないのも無理はないな。来月からはおまえのグループに入る事になった。だから教師に同い年の先輩と交流がてら探してこい、と言われたのさ」
 コウと名乗る男はそういってハハ、とわらった。
「へえ…。」
別に大して表情も態度も変えることなく空を見上げながら相槌をうつライ。
「ところで、何故こんなとこ分かったんだ? 今まで誰にも見つからなかったのにな」
「見つからなかった? ここが? 本当か? 見つけようとしなかったんじゃないのか? 大声で叫べばどこからともなく出てくるって聞いたぞ。大体傭兵がその気になればすぐ見つけられるだろう」
「ああ。そうか。確かにそうだよなー」
「ああ……。それに……」
 コウも空を見上げた。吸い込まれそうなぐらいの密度の濃い青の穴が一面に広がっていて、目のやり場なんてどこにもないのに、二人の視線は同じとこに集まっているような感じがした。
「俺も、ここ、好きだな…。」

 それからというもの、ライとコウは途端に仲良くなっていった。加えて同じグループという事もあり、大体アカデミーでの時間は一緒に過ごしていた。そして休暇の日も供に街へ出たりしていた。それから、ライとコウの格差を意識し始められるのにそう多くの時間はかからなかった。実際ライもそれをすぐに飲み込んでいったが、ライは、自分とは性格も実績も正反対のコウの眼に、鏡に映る自分の眼と似たようなものを見ていた。表面的には違えど、どこか誰の手も届かない場所で俺に似ている、と。だからかもしれない。罵声を聞いても気にせずにコウと付き合えるのは。コウも、そんなライにどこか共通点を感じているから、見下さず親友として付き合えていたのだと思う。

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「おーい。コウ、見てみろよこの本」
 とりあえず校長の話を聞き終わってから、ライたちは教師の言うとおりに、各グループごとの部屋に戻っていた。ライのグループは、ライとコウに、同級生のカルト、一つ年下のライオの四人編成であった。グループといっても、殆ど接触はなく、任務以外ではほとんどライとコウ、カルトとライオの二組に別れていた。カルトもライオもどちらかというとおとなしい派の人間で、部屋ではいつもアカデミーの書庫から借りてきた本を読んで、それについての話ばっかりしていた。二人とも僧侶部門に所属している。
 今、ちょうどカルトとライオは教師に呼ばれて、部屋に二人の借りてきた書物が置いてあった。片方にライが目をつけ、手にとって見せた。
「何だ? それライオが借りてきてたやつじゃないか」
「いやまぁ気にしないことさ。それでさ。これ」
 その150ページぐらいの本は、表紙内部構わず日焼けの跡が見て取れた。表紙に大きな文字でこうかかれてあった。『フォルエントの歴史』
 歴史だなんて…大それた、とライは思ったが、コウは目の色を変えた。そう、コウの憧れはフォルエントで、フォルエントみたいな強者になるのが夢であった。いや、フォルエントの『強さ』に憧れていたのというのが妥当だろうか。
「フォルエントの歴史、か。どれどれ」
 相変わらずクールなやつだなあ、とライは微笑みながらコウがその書物を開くのを見ていた。しぐさはクールでも、嬉しそうなのは見てとれる。
 しかし、ぱらぱらとページをめくっていって、コウの目はあきれたよかのようにくもっていき、パタンと本を閉じたときには一つため息ももらした。
「何だ? 全然ダメだったか?」
「ダメも何も……。何だよこれ。知ってることやどうでもいいことばかりじゃないか。俺はフォルエントの強さの秘密が知りたいのに……」
 外観も口調もいつもと全く変わらないのに、何故かライは恐怖みたいな感情を頭の隅に感じた。が、それもすぐに消えていった。
「ハハ……まぁこの世にフォルエントの本なんてたくさんあるよ」と、ライはコウから本を受け取り、もとの場所に戻した。
「そうだな」
ハハ、と苦笑するコウ。ライはやっぱ気のせいかな、とさっきの感情を振り払った。
「それより遅いな。そろそろなんか命令があってもおかしく……」
 と、コウが全部言いきる前に、ドアの上のほうにあるスピーカーに電源が入った。ライとコウは反射的に音の方へ顔を向けた。
「各クラス、それぞれの教室に移動しなさい」
 そう一言言い終えると、スピーカーは何事もなかったかのようにぷつりと切れた。
「グッドタイミングだな」とライ。
「ああ」
 二人は自分達のD組の教室に急いで向かった。
 アカデミーは、それぞれアルファベット別にクラスわけされており、大体実力や年齢によって分けられている。そして、そのクラスの中でもまた細かに4、5人ずつにグループに分けられる。
 数千もの生徒を収容する校舎である。教室ごとに約百人ずつ入れることになるので、一つの教室はかなり広かったし、寮も4人部屋が数百あるから、この建物の大きさは相当なものだった。流石に一つの建物では機能しきれないので、このアカデミーは4棟に分けられていた。生徒の教室と寮、そして広間を収めるこの、第一基本棟、中庭を挟んで向こうにはいろいろな特別教室と待機部隊を収容させる部屋がそろえられた第二特別棟、そして左側にはドーム型の建物、第三訓練棟と右側にそびえる巨大な塔、第四生活棟の4棟である。第三訓練棟ではその名のとおり戦闘など、訓練を主とする建物で、第四生活棟は食事などの配給、給料授与、風呂など、生活のために備えられた建物である。
 今日は戦闘知識の授業の日。机が等間隔でぎっしりつめられた教室の正面には、広い部屋をいっぱいに使った黒板がある。たいてい、そこに教師がいろいろな戦略や行動の模範を書いて教えていくというものだ。今回は、相手を追い込んだときに確実に捕らえるための細かな行動、捕虜を捕らえたとき、どういった風に利用するかなどを教えられた。ライはそれを聞いて、
「相手がすぐそばにいるのにそんな機転きくかな俺」「捕虜か…された側は可哀想だよなあ。拷問なんてされたらたまったもんじゃないじゃん!」等と、傭兵らしからぬ言葉を連発していた。コウは隣でそれを聞いて、相槌がわりに微笑で答えていた。

 いつもより早い授業後、ライとコウは門の前で待ち合わせていた。というのも、毎月7日は、二人で一緒に街に出て、ふらふら歩くための日ということがいつのまにか決められていたからである。夏だからまだ陽は高い。ここから村まで大体歩いて25分。ゆうに時間はあった。ところで、何故7日なのかというと……
「ラッキーデイイェーイ。今日はラッキーなことあるかな!」
リズムに乗って陽気にしゃべるライ。コウがそんなハイテンションなライに苦笑しながらもすかさず言う。
「訓練しなくてもいいのかよ。体なまっちまってるぜ。」
「まぁ今日一日ぐらい良いだろう! せっかくのラッキーデイは無駄に過ごしてはいかんよ!」
「朝遅刻であせりにあせってたやつがよく言うぜ……」
「まぁ…それも過去の話だ! さあ行くぞ」
 ラッキーだから7日。なんとも単純明快である。二人が向かうはニーシャナの村。そう、3年前、ライとコウの屋上の会話ででたあの村。結局あのあとは、カルトとライオが二人で解決しにいっていて、ライの出る幕はなかったのだが。ライの家も、ニーシャナの村にある。
 アカデミーから丘を南に下り、草原にひかれた砂利道を歩くと、広い牧場が見えてきた。ライがアカデミーに来るときに見たあの牧場である。空には、朝と同じように少量の雲がういている。いや、朝よりは少し増えているか。風は少ない。時折吹くそよ風は、ライの長めの髪をかすって通り過ぎていった。
「休暇中に買い忘れたもの、買っとかなきゃな」
ライが頭の後ろで手を組みながら喋りだした。続けて一息で一気にしゃべりつづける。
「そういえば剣もそろそろ古くなってきたし。磨いてもらわないと。それに薬草もだいぶ減ってきたな……。あ、あと目覚ましもいる」
「とりあえず全部買い揃えた後はどうする?」
「うーん……。ついでだしアイツのところにでも行くか」
「あ、そういえば来てなかったんだよな。アイツ。なんか良からぬ噂を聞いたが……」
「ああ…。俺も聞いた。でも、ただの噂だろ。きっと!」
明るく言ったあと、ハハ、と笑うライ。「きっと…な。」
 風が吹いた。

 街について、まず向かったのは鍛冶屋。最初に剣を預け、磨いてもらってる間に買い物をすましてここに戻ったときには剣をかえしてもらう、という寸法である。鍛冶屋の親父に二人とも剣を預け、店をでた。その後は薬草店や、小物店などの店でいろいろ必要なものを買いまわった。
 全て買い揃えて鍛冶屋に戻ると、店の主人が言った。
「ウィオンのところに行って来たのかい?」
「いや、これから行くとこだけど…。」
 親父は、そう言うライの顔を見つめながら「へぇ…。これからか。俺からもよろしく言っといてくれな。」と言って、笑いながら剣を手渡した。
「ありがとおっちゃん。んじゃまた」
「また」
 二人はそういって、前より光沢の増した剣を背中のホルダーにつけ、店をでた。背中に剣をつけるのは、傭兵の基本の格好である。比較的大きな剣をとりあつかうこの地域では腰につけるより背中につけるほうがスタンダードだ。二人ともそれにならっていた。
 店を出て、空を見ると、さっきまで真っ青だった空が少しずつ赤くなってきていた。
「さて……暗くならないうちにアイツのとこ行かなきゃな」コウが言う。
「そうだな。さっさと言って挨拶すましておこーか」
 そして、二人は、少し足早に、目的地、ウィオンの家へと向かった。

 5分ぐらいで、ウィオンの家に着いたが、その家には人が住んでいる気配は無かった。
「おーい、ウィオン! いるのかー」
 玄関をノックしながら声を張り上げる。少し古ぼけた木製のドアは、たたくたびに、ぎしぎしと音をたてた。
 何度ノックしても返事が無いので、二人はあの噂を思い出して不安になった。アカデミーで聞いた、噂。まさか、ありえない。二人はその思考を拒否しようとしたが、頭の中でどんどん巨大化するその不安は消えるどころかさらにその面積を広げていった。
 二人は肩を落とした。そして、諦めてその場を去ろうとした。が、その時
「あ……コウ君……それにライ」
 振り向いた先に見えたのは長髪で僧侶の格好をした女性。メイスだ。
「貴方達もここに…?」
「ああ。ウィオンならいないぜ」コウが返答する。
「ん?」
 よく見ると、メイスの手には一輪の花が見えた。
「おい、メイス。それ何だよ」
 コウはその花を指差した。ライはまた空を見上げている。他人の会話を聞いてるときは、大抵こうしているようだ。
「え? この花? お見舞い用のだけど……。ウィオンいないの?」
「ああ。何回ノックしても出ない。それより、お見舞いって……」
「風邪でもひいてるんじゃないかな、って」
「アハハ…。決めるの早いな。そう言えば、お前はあの噂、聞いてないのか?」
「え? あの噂?」
メイスはきょとんとした。どうやら知らないようだ。
「いや、知らないならいい……」と、相手の反応を待たずに、続けて「もうすぐ暗くなるし、早く帰ったほうが良い。そうだ。帰り道、同伴しようか」
「え? 良いの……?」
 メイスは顔を赤らめた。
「良いよな、ライ?」
 顔をライに向ける。しかし、ライは空を見上げたままで、何の反応もなかった。もう一度呼びかける。
「ライ?」
「ん? あ、ああ。何だ何だ?」
 ようやく気づくライ。空に見とれてぼーっとしていたのか。それとも何か深く考えていたのか。ライの考えてる事は誰にも分からない。……コウを除いては。
「危ないからメイスも帰り道同伴しようか、っていう事だ」
「ああ? うん。いいよいいよ」
「じゃあ決まりだな。その花、どうしてく?」
「ありがとう。うーん……いないってことは外出中よね……。病院かな?」
 病院、その言葉に反応する二人。そうか、病院かも…。二人の不安は少しだけ縮小していった。まだ半信半疑なのは否定できないのだが。
「でも病院にいるとも限らないしなあ。事情があるのかもしれないし。とりあえず家の前に置いておこっかなあ」
「それってなんか縁起悪くないか……?」
 苦笑するライ。
「良いの良いの。手紙も書いてあるから……」
 メイスは、ポケットに入れてある手紙をとりだし、歩みでて、「これも一緒においといて…っと。」玄関に花をたてかけ、手紙も置いておいた。古ぼけたその家のダークな雰囲気に花が加えられたその絵は、ライの言ったとおり、見た感じとても縁起が良いと言えるものではなかった。
「うーん……まあ良いでしょ! じゃあ行こう!」
「ああ」
 メイスは少し陽気に歩き出した。コウはそれを後ろから確認して、ライに歩み寄り、耳元で何か呟いた。
「……」
ライはそれをうなずきながら聞いて、「やっぱりかあ…間違いであってほしいけどな……」と小声でいうと、少し前に進んだメイスの後を追った。コウもそれに続いた。
 3人は、夕陽も沈みかける中、もと来た道をせっせと歩いていった。

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 男は、古ぼけた家の前で何やら会話をしていた三人をひっそりとしげる林の影から見つめていた。その三人の顔には見覚えがあった。あれは…そう。ライとコウと……メイス…。メイスがその家の前に花と何かを置いていったのも見た。とても優しい表情で。遠くからでも分かった。男は三人が見えなくなるぐらいまで遠ざかっていったのを見計らって、玄関の前まで歩いていった。
 花束と…手紙。そうか。メイスが心配して書いたのか。
 あざ笑うかのようにフフ、とふきだすと、男はその花と手紙をバラバラにちぎって、ばら撒いていった。満面の笑みをうかべたまま。そして、破ったそれをばら撒き終えると、急に天国から地獄に一瞬でおちたように、口元に見えた笑みをとり払い、今度はとても哀しい表情を見せた。
「…………」
 濁りきったその目には、あの綺麗に夕焼けた空までも曇って映っていた。

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 半年前、アカデミーに一人の男が入学した。その男はライ達のDクラスに所属した。僧侶部門に所属。歳はライより二つした、その男が16歳の時だ。
「始めまして。マリドルから参りました、ウィオンと申します」
 小柄で、真面目そう。しかし僧侶らしからぬ身軽な戦闘服。この三つが第一印象であった。マリドルは……確か、ディラオン国の外れのほうの山中にある小さな農村だったか。と、コウはその情報を記憶の中から抜き取った。ライはただその自己紹介を頬杖をつきながらぼーっと聞いていた。
「主に情報探索や援護等の仕事を行い、活躍して行こうと思います。よろしくお願いします」
 自己紹介はそれだけだった。
 あの格好はそれでか、とコウは思った。僧侶といえば魔道士と並んで、知識を豊富に学び、状況判断能力等に優れている。それに援護系の魔法も豊富、情報探索等では思わぬ成果をあげる。だからあの小柄な体格に見合った服装で、迅速に行動する、というわけか。しかし、僧侶は、あの厚手で白いローブ等、神を象徴し、神への崇拝をあらわす格好をしなければ魔法を最大限に使用できないというのは僧侶の最低限の知識である。あの格好ではいくら情報探索兼援護を主にするとしたって、僧侶に属するのは頂けない。傭兵として訓練を受け、体力を付けた方が良い。それに自主で学んで知識をつければ、そちらのほうが断然優れた活躍は期待できる。
 それで、自由時間になって、コウはライをつれてウィオンの所へ向かって、そのことを問い掛けた。ウィオンはコウの顔を見つめながら平然と答えた。
「個性が欲しいからですかね。ほら、僕ってそこらへんにいる方とあまり変わり無いじゃないですか。性格もベタベタな真面目人間、外見だって少し小さいぐらいで。むしろ昔はかなり劣ってました。何をやってもダメで。せめて個性でも欲しくなって……目がねをかけようとも思いましたけどね……なんですかね。個性が欲しくてかける目がねって。しょうもないですよね。ですから僕は僕にしかできない仕事をし、活躍しよう、と。決めたわけですよ」
 へぇ、と相槌をうって、コウはこんな考え方もあるんだな、思った。
「昔から……」
 ウィオンはコウから目をそむけた。視線は斜め下に向いている。
「何をやってもダメで……それで悩んでまして……精神的に最悪の状況があったんですよ。他の人達に勝るものもなければ個性もない。あ、強いていったら個性がないという個性ですよね。アハハ」
 ウィオンはニコっとして再びコウの方を向いた。ライが口を開く。
「でもさ、おまえみたいなやつって、まだまだいっぱいいるし……俺とか。なんて。ハハ。……まあ悩むほどのことでもないんでないの?」
 ウィオンは今度はライの方を向いて話しだす。
「それが、まぁ……過去にいろいろありまして……。」と、一息おいて続けて「親に虐待を受けてたんです」
 沈黙がその場を取り囲んだ。車道を走行してた車が急にあらわれた崖の手前でギリギリ急ブレーキを踏んで助かったが、たじろいで動けくなるように、会話はそこでストップした。沈黙というものは短い時間を延長させるな、とライは思った。数秒が数分に、数分は数時間に、そんな錯覚におちいる。
「こんな何の取り柄もない子供を産んじまって、後悔してる。」
 沈黙を破ったのはウィオン。気まずい雰囲気が沈黙のかわりに流れ始める。
「てめえは俺の恥と後悔だよ、それが父の口癖でした。もちろん、努力はしました。やれるだけのことはやって……。でも何も変わりませんでした。僕は親を憎みました。父の暴力に対してではなく。何故こんな子供を産んだんだ、と。それからは家を出て、一人暮らしを始めました」
 コウはそれを聞いて、うつむいて黙りこけっていた。ライが喋る。
「ひでぇ父さんだな……。母さんはどうしたんだ?」
「母は……僕が産まれてすぐに亡くなりました」
「大変な家庭だなー」
 のん気そうなライ。しかし、ウィオンはそんなライにいらだつことはなかった。逆にそういう反応の方がありがたい。
「ええ……。ま、その復讐の一種ですかね。この格好は。いつか立派な傭兵になって見返してやるって。自分にあったやり方、というのも見つけましたし」
 そういって、ウィオンは微笑を取り戻した。
 それから、ウィオンはライたちと違うグループでありながら、打ち解け、よく一緒に遊んだりもした。途中でメイスもウィオンと打ち解けた。メイスは何故かライには厳しい事を言うが、ウィオンには優しかった。
 きっと。メイスが嫌なのは、『できないのに努力をしないこと』だから。ウィオンはよく努力をしてたし、コウも相当の努力家だ。それなのにライは怠けてばっかりで。だからそんなコウと一緒にいるのが気に食わない。メイスはそう考えていた。何だかんだ言っても暇な時など、大抵ライとコウと一緒にいるのだが。
 ウィオンは、親しい三人に好感をもっていた。特に、三人の中でも特に優しくしてくれるメイスには異性としての感情が芽生え始めていた。が、ウィオンは必死でその気持ちを振り払った。
 いけないのだ。そんな感情を持っては。僕が……

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 ライ達がアカデミーに戻った頃にはあたりは夜に包まれる気配であった。ライたちとメイスはそれぞれ自分のグループの部屋にもどった。
「それじゃあ」とメイス。
「じゃあな」
「また」
 部屋に戻って、ライは荷物を放り、早速ベッドに倒れこんだ。布団がばさあ、と音をたてる。カルトとライトはいなかった。
「寝るなよ」
 コウが横目で見ながら言う。
「夕食。もらいに行くぞ」
「そうだ。忘れてたわあ!」
 ライは飛び起き、ベッドから降りた。そして、身軽な服装に着替え、二人とも第四生活塔に向かった。物静かな夜の庭で、時折ふく優しい風に雑草がさわさわ音を立てていた。空には三日月が浮いている。影で真っ黒な塔のてっぺんにちょうど重なって、ひとつのレリーフのように見える。
 塔に入って、2階への階段を上った。塔の内部の円を縁取るように作られた螺旋階段は灰色の壁とよく調和していて、なんとも古めかしい雰囲気をかもし出している。2〜4階は食堂で、パンとスープ、牛乳程度の簡単な食事が配給がされるカウンターと、他の食事等が売られているカウンターにわけられる。ライとコウはパンとスープと牛乳をお凡にのせてもらって受け取り、テーブルまで運んだ。この時間はよくにぎわっている。ほとんど満席で、空席を見つけるのに苦労したし、スープをこぼさないように人ごみをかきわけながら慎重に運ぶのには気が疲れた。
 テーブルにつき、浅く腰掛け、パンを頬張りながらライが喋った。
「ふう。明日なんか依頼入ってたっけ?」
「ああ。休暇のうちに依頼がだいぶたまってるっぽいな。俺らは2個あるってきいた。また後で確認しておこう」
「ん。まぁ俺なんてでたって出なくたって同じなんだけどね。ガハハ」
 ライはわざとへんてこな笑い方をした。
「ガハハ、っておまえ……」
 コウは噴出した。頬張っているものはでなかったものの、もう少しでライの顔に吹き飛ぶところだ。
「おいおい、気をつけてくんなよ!」
 そんなこんなで笑いながら楽しそうな食事を終えた二人は、しばし第三訓練棟で自分達の任務の依頼を確認し、続けて訓練をした後、第四生活棟に戻って、風呂に入ったあと、床についた。カルトとライオは既に眠りについていた。
「明日はデリオルト平原のモンスター退治か。朝は早いぞ。寝坊すんなよ」
 コウが、ベッドの中で眠ろうとするライに告げる。ライは、相槌を打ったあと、自分のベッドのそばで荷物整理しているコウを見上げて言った。「お休み」
「ああ。オヤスミ」

 真夜中、ライは用を足したくなって、目を覚ました。窓からさしこむ月光は窓のふちをくっきりかたどって床を照らしていた。カーテンを閉め忘れたのだろう。周りを見渡す。いくら月光で照らされていたといっても、暗くてよく見えなかったが、その部屋に違和感を感じたのはまだ目が暗闇に慣れる前だった。
 アイツ。
 ライはベッドから降りて、コウのベッドの方へ少し歩いた。
「やっぱり……」
 コウのベッドは、無人だった。そして、耳を済ますと、微かに金属の音が聞こえてきた。
 ライは、トイレに行く前に、靴に履き替えて、外へ出た。さっきの音は訓練棟の辺りから聞こえた。隣訓練棟の隣には、訓練用の広場がある。ライはそこに向かった。音がだんだん大きくなっていく。そして、ほとんど近づいてようやく気づいた。その音が物語る訓練の激しさに。
 ライは、訓練棟の角からそっとその広場をのぞき見た。
キーン、ガキーン、と、すごい音をたてながら、すごいスピードで、剣を振り回しているコウの姿が目に入った。訓練用の、石でできた人間像に素早い動きで剣を振りつづける。右下から白銀の曲線を描いて、横っ腹にあたる部分まで剣を振り上げ、金属音がしたと思ったら、次は反動を利用し、一回転して左上から肩に当たる部分に向けて剣を振り下ろす。そう言った連続動作で頭、右腕、左腕、右足、左足、等に次々と剣を当てる。ライはその動作と甲高い金属音が視覚と聴覚を襲い、背筋が凍るような感覚を覚えた。人間だったらあんなにやられたらバラバラになってる。
 あの素早い身のこなしから続けられる連続動作、あれは……。ライは思った。Fランクの優等生なんていうレベルでない、と。
 コウの額には、大量の汗が流れていた。それはそうだ。あの激しい動作を休みなしに続けて、汗一つかかないほうが異常だ。コウが努力をしていたのは知っていたが、まさか、ここまで頑張っているとは。しかし、汗が出ているのはコウだけではなかった。
 ライは、用を足し、自分の部屋に帰った。一つ決めずにはいられないことがあった。
『見なかった事にしておこう』
 何故か、そう思わないと気がすまなかった。

2004-02-08 14:41:18公開 / 作者:ぃLi
■この作品の著作権はぃLiさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ども!またまた続き書きました!
これからも修正できるとこ修正していきますんで!設定変えもあるとしたら、大目に見てください。苦笑
更に面白くしていけたらな、とおもいます。たくさんの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。そのためにがんばります!
この作品に対する感想 - 昇順
はじめの方の、不思議な感じのところと、物語が始まるところのギャップが、なんだか続き読みたいな〜って思う感じでした!まだ事件とかは怒起こってないっぽいんで、これからに期待大!デス。
2004-02-01 12:08:39【★★★★☆】黒子
傭兵、という設定が面白いと思いました
2004-02-01 13:36:55【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
どうもはじめまして。好きな感じのお話だったので、続きがすごく楽しみです。ちょっと気になったのは、一番最初の部分ですね。雰囲気作りの為に必要な書き方だったのかもしれませんが、あまりいい書き方ではないかなと思います。雰囲気は改行や空白を利用することで出すのではなく、描写をすることで出していただきたいです。でも、それ以外の部分での描写はすごく頑張っておられますよね。自分もぃLi様を見習わなければなりません。あと指摘がくるのではないかなと思うのは、「・・」や「・・・」ですね。「……」に統一なさった方がよろしいかと思います。では、続き楽しみにしております。頑張って書いていってください。
2004-02-01 16:16:18【☆☆☆☆☆】エテナ
はじめまして。とても惹かれる内容です。こんな話しはすごく好きです。これからライがどう成長していくのか楽しみですね。最初の所は、バグったのかとびっくりいたしましたw 描写の所では、見習うべき所がいっぱいです。勉強になります。
2004-02-01 18:23:35【★★★★☆】月城里菜
感想ありがとうございます!ご指摘されたところ、時間がなかったのでとりあえず修正だけしました!これからがんばって面白くしていこうとおもいます!
2004-02-02 23:42:19【☆☆☆☆☆】ぃLi
あのね、ダッシュを使うのは自由なんだけど、使っても意味のない所にダッシュを使うのはどうかと思うのだけどね。この頃ダッシュを使って巧く魅せようとする奴等が出て来てるけど反対に馬鹿にさせるから無駄に使うのは望ましくないと思う。次回も頑張ってください。
2004-02-03 16:32:14【☆☆☆☆☆】c4936
あ、確かにそうですね。無駄なところに・・・。ありがとうございます!雰囲気と勢いだけで多用していました。気をつけねば・・・
2004-02-03 17:30:44【☆☆☆☆☆】ぃLi
面白いです!ついつい引き込まれて読んでしまいました。描写が自分と比べて別次元のように上手く感じました。自分もぃLiさんのように描写が上手くなりたいです。これからも頑張ってください。
2004-02-04 21:02:58【★★★★☆】水柳
誤字脱字が多い俺…何度か修正。^^; 感想どうもです!俺なんて描写まだまだ全然ですよ!どちらかというと、俺はストーリー重視なんで、そっちの方でこれから魅せていきたいです!
2004-02-05 20:22:15【☆☆☆☆☆】ぃLi
個性あるキャラクター、そして魅力ある描写に惹きこまれてしまいました。ただ、段落をつけたり、会話の後の描写部分は全て改行させた方が、読みやすくなるかと思います。続きが気になるので、これからも頑張ってくださいね!
2004-02-05 21:25:18【☆☆☆☆☆】都瑚
あ、点数付け忘れました
2004-02-05 21:25:34【☆☆☆☆☆】都瑚
連続してしまい、申し訳ありません!点数をつける前に投稿ボタンが押されてしまいました。
2004-02-05 21:26:50【★★★★☆】都瑚
基本的な部分から学び、出直してきたほうが良いのでは?
2004-02-06 10:28:56【★★☆☆☆】シグマ
いやそのためにここに来てるんですけどね…^^;まだ初心者なもので…(汗)そのためにご指摘や批評を頂いて成長して行こうと思ってます。出直すも何も…ここはそういう掲示板なのですか?物語を共有するとともに、発表し、意見をだしあってお互いを磨いてくものだと思ってました。でも、そういう板だとしたらすいませんでした。でも、終わらせることは出来る限りしたくありません。物語を途中で終わらせるとは、作者としてとても失礼なことだと思うからです。もし気にくわないのだったら、見てくれなくて結構ですけど、よろしければご指摘お願いします。そうすればそういったところも改善できます。傲慢だとお思いでしたら無視してください。僕自身でもそういった基本的な部分等、更に気をかけて、学んで行こうと思いますので。
2004-02-06 18:34:22【☆☆☆☆☆】ぃLi
エテナさん、都瑚さんからご指摘頂いたところ出来る限り直してみました。ありがとうございました。
2004-02-07 09:20:15【☆☆☆☆☆】ぃLi
!や?を使った後の文章は1マスあけます。できているところとできていないところがありました。ちょっとしたところに気をつければ条件は守れると思います。内容はとても面白かったです。続きも頑張って書いてください。
2004-02-08 14:19:02【★★★★☆】霜
ほんとでした
2004-02-08 14:32:43【☆☆☆☆☆】ぃLi
すいません↓失敗です! ほんとでした!うっかりしてました…気を付けねば!ありがとうございました!
2004-02-08 14:33:19【☆☆☆☆☆】ぃLi
計:22点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。