『曲芸士 ?』作者:you / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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曲芸士・アリアが、この都市をにぎやかにした。
幻影都市・エディフィスを・・・・・。

「瑠璃葉?もう、朝だよ。瑠璃葉!」
幼なじみの鋼(こう)が、瑠璃葉を呼びに来た。瑠璃葉は朝起きるのに、
約1時間ぐらいかかってしまう。だからいつも、
毎朝行われる曲芸が見られないのだ。でも今日は、鋼が迎えに来てくれたから、大丈夫だと思う。

ここは、幻影都市・エディフィスである。鍛治がさかんな、幻の街だ。
食べ物も、山から海からとった、新鮮なものばかり。
ここの人は、優しいので、困った人を見かけたらすぐ助ける。
瑠璃葉は、曲芸士である父のスペルをもつ。鋼は、作家である母エレナをもつ。どちら2人も、この都市じゅうに知らない者はいないくらい有名。
いつか、私も曲芸士になりたい!作家になりたい・・・・・。
瑠璃葉と鋼は思っていた。

ちょうど、スペルの曲芸がはじまる。台に乗って、みんなをわいわいと
集めている。でも、曲芸はさまざまなところを旅して、極めるものである。
父は、そうやって修行を積んできたのだ。
瑠璃葉も、目を輝かせている。鋼も、母が推理、ファンタジーなどの、
ベストセラーになってみたい!と、子供の中で誰よりも思っている。
母も、スペルと同じように、自然を楽しみながらなったに違いない。
そして、スペルの曲芸が始まった・・・・・・・・。

「はいっ!今日は剣をあっという間にチャクラムに変えます!」
都市のみんなが中央の台に注目。瑠璃葉と鋼も、何とか間に合った。
父は瑠璃葉の祖母、アリアから受け持ったのである。
アリアも、世界に知らされた立派な曲芸士なのだ。父も、グラディス地方一の曲芸士になった。今、アリアは瑠璃葉に曲芸を教えている。
アリアの手は、魔法みたいになんでもできる。
瑠璃葉は、まだまだたまごだけど、いつか、何年後か世界一になる。
祖母のアリアは思っていた。瑠璃葉の母は、鍛治屋を開いている。
いつか、ここに戦が怒った時があったらしい。その時から、鍛治がさかんになったという。いよいよ、スペルの曲芸が・・・・。
「こうやって、剣を空に投げると・・・、クルースニクと唱えたら、ほら、きれいなチャクラムに変わったでしょう!」
みんな、大拍手を送った。瑠璃葉、鋼は出前に出て大拍手。

スペルは、火の魔術師でもあった。だから、どんなものでも炎を付けて、
もって踊ったり、火竜も出すことが出来る。
やっぱり、瑠璃葉は絶対に曲芸士になる。そう決めていた。
ある、男が瑠璃葉がいることに気付き、鋼叫んだ。
「スペル!瑠璃葉の曲芸を見せてくれよー!!」
「うーん。わかった!よし、瑠璃葉。上がってきなさい」
スペルの顔はピエロみたいだった。だから、近くで見て、笑ってしまう。
おじいさん、おばあさんにも楽しめるこの曲芸士は最高だ。
「お父さん。私、やるね!鋼。ちゃんと見といてよ」
「あぁ。瑠璃葉。成功を祈ってるぜ!」
「さぁ、瑠璃葉。あの技をやってごらん」
あの技とは、一番得意とする、「舞姫」。踊りながらチャクラムを投げたりする踊りだ。緊張するのは当たり前だ。と、父から受けうった気持ちで、
私は世界に旅立ちたい!

踊りを開始した。なんだか、背に翼があるみたいに舞、チャクラムを、
鳥だと思って、楽しく、笑いながらくるっと一回転まわる。
鋼は、心の中で、(かわいいな・・・)と、思っていた。父も、嬉しそうに見ているし、祖母のアリア、鋼の母エレナも、瑠璃葉の踊りを見ていた。
(私、お父さんのように旅に出たい・・・・・・・・!)
そして、10間踊り続けて、最後は、翼を羽ばたくように、ピース!をした。これで、瑠璃葉はちょっと、近づいた。
いつものように、1人10フィルもらう。
フィルは、お金の単位のことで、1フィル=10円。
毎朝1時間、曲芸をやるのでスペルは朝早く起きる。鋼は、エレナに連れられて、瑠璃葉に、手を振った。
「じゃぁな。瑠璃葉。よかったぜ。「舞姫」」
「ありがとう。エレナさん。また、よかったら見に来て下さい」
「わかったわ。そのかわり、毎朝曲芸の台に来てもらうわよ!」
「さようならー!」
鋼の母エレナも、次の小説の取材のために、グラディス地方を旅する。
帰ってくるのは、週に45回。
「鋼!昼、私の家に来てね!私のクッキーを食べさせてあげる!」
「うん。楽しみにしとくよ」

瑠璃葉、スペル、アリアは鍛冶屋の我が家に帰った。父は、瑠璃葉の肩を、
ポンと叩く。
「瑠璃葉!よくやったな!お前、やっぱり曲芸士の舞姫に向いてるよ!」
「そうかなぁ?そうだったら、嬉しいな!」
アリアは、瑠璃葉を踊り子として育ててきて、孫娘としてかわいがってきたのである。母のオリアンも、ほめている。
「瑠璃葉。明日の朝、いいものをプレゼントしてやる。楽しみに待ってナ」
「うん。私、朝ごはん食べなくちゃ。おなかペコペコだよ〜」
「はいはい。ちょっと待ってなさい。今すぐトーストとサラダを用意する」
瑠璃葉はその間、鋼のために、クッキーを作るので、材料を買ってくることにした。瑠璃葉は、父の受け売りのせいか、魔術も使える。
母のオリアンはオリアンの父がドワーフだったから鍛治をやっている。
「行ってきます!」
「気をつけてねー」

「お母さん。あの子を、旅に出ることを許すのですか?」
「わたしには、わかるんだよ。あの子は踊り子として、曲芸士として、帰ってくるとね。そう、信じようじゃないか」

〜鋼の家〜
鋼は、いつものように、物語を書いていた。鋼の父は、戦で命を落としてしまった。鋼も、曲芸士を夢見ている。
エレナは、鋼が書いている物語を読みながら、旅をしている。
「母さん。瑠璃葉、踊りうまかったよなぁ」
「そうね。あの子、成長したわ」
朝ごはんを食べながら、瑠璃葉のことを話していた。
鋼の家は、美術品や、武器などがたくさん置いてある。
鋼の父は、戦の兵士になる前までは美術の先生だった。だから、絵が壁にたくさんあるのだ。
「母さん。俺、いつか母さんのような作家、スペルおじさんのような曲芸士になって見せるからな。あと、父さんの美術も受け継ぐぜ」
「あなた、そんなに受け継げれるのかしら?」
「できるさっ!!」
朝ごはんを食べ終えて、二階へ上がっていった。
その時、エレナは鋼の父ヨーデルの写真をみて、涙を流した。
「あなた・・・・・。あの子なら、どんな夢でも、受け継げるよね・・・」

瑠璃葉と鋼は、同じ夢を持って、旅に出ることになるのだ・・・・。
                             続く
2004-01-31 14:05:44公開 / 作者:you
■この作品の著作権はyouさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
はじめまして。youです。
これからも、よろしくお願いします!
題「曲芸士」。主人公は1人の少女瑠璃葉と、1人の少年鋼(こう)。
2人は、一緒に旅に出ることになりそうです。2人側の父も母も、瑠璃葉と鋼の
成長をずっと見守ってきました。
次回もがんばりますので、よろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
私の作品に感想を書いて頂き有り難うございます。曲芸士という物語は、アイディアが面白くて良いですね。お互い頑張って行きましょう。
2004-01-31 14:28:11【★★★★☆】元述
どうもはじめまして。なかなかいい要素があって楽しく読ませていただきました。ただ、文章中に「、」が多くて少し読み難かったでしょうか。少なくても読み難いし、難しいところですよね。物語の設定についてなのですが、「1フィル=10円」という説明は私的になくてもいいかなと思いました。ファンタジーの中に急に現実的なものが出てきたのでちょっとびっくりしましたので。逆に、説明があった方がいいのでは?と思う言葉も多々ありました。「幻影都市」とはどういう都市なのか、「ドワーフ」とは何なのか。この作品独特の意味があるというのなら説明があった方がよろしいかと思います。もっとも、この作品は連載もののようですので、これらの説明はこれから先いくらでもするチャンスがあり、急かすこともないのですが(^_^;)。それから、「瑠璃葉」の読み方を教えていただけたら嬉しいです。ホントに、頭悪くてごめんなさい(汗)。それでは、続き頑張って書いていってください。
2004-01-31 23:42:59【☆☆☆☆☆】エテナ
計:4点
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