『呪の血〜第一章〜』作者:夕貴兎 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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妖子はある場所に連れてこられた。屋敷のような建物だ。
「ここは?」
「ここが君の仕事場。」
「……」
だだでさえ本家の方でも見えていたというのに、まるで幽霊屋敷のようなこの場所で、仕事…?
「ちょっと待て…出るだろ。ここは…。」
「…出たら出たらで対処しろよ。でないとこれから仕事できんからな〜」
「…おい…!なんだよ、それ…!」
でもまぁ、言っている事は間違ってはいないので入ってみることにした。
入ってみると予想通り、まんま幽霊屋敷だった…。しかも…。
「おい…。飛び回ってんぞ…。」
「まずはそれから対処しよう。それには、蛇を馴らさないとな。」
「…どうやって…?」
「決まってんだろ〜。特訓だ!特訓!」
こうして妖子の蛇馴らし特訓が始まった。特訓と共に出会いや別れなどこれから合うことになる…。
            〜出会い、別れ〜
翌日…。
「どうやって特訓するんだ…?」
「そうだな〜まず…あいつの所に行ってみようか〜。」
「…は?あいつ?」
「あぁ。鈴音といってな、色んな動物霊を操ったりしてんだ。あいつなら手馴らし方、知ってんじゃないかと思って…。」
「じゃあ、その人にこの仕事やってもらえばいいじゃないか…。」
「ん〜…それがな、馴らした霊を怨念や邪念に憑かれてる奴に守護霊としてやってるんだよ。金とって…。だから、(結構です。お金なら稼げますから。)って言われたんだよな〜…。」
「…言ったのかよ…。」
突っ込む所が多い奴だな〜と思いながら、鈴音の所に行ってみることにした…。
「ここだ。」
指差したのは、しばらく歩いた所にある洞窟だった…。
「…本当にこんな所に人、住んでんのか…?」
「まぁまぁ。先に行けばわかるって。」
先に進むと、明かりが見えた。そして、蝋燭が見え、次に人影が見えた。
「よぅ!鈴音〜。」
「仕事の話なら結構ですわよ…。」
「違うよ。紹介したい奴連れてきたんだ。」
「いきなり…あらっ…あなた草庵家の…。」
「えっなんだ…知ってんの?じゃあ、話は早い。こいつに憑いてる蛇の馴らし方を聞きにきたんだ。」
「馴らし方…?馴らしてどうするんですの?悪業の手伝いをしてくれとかでしたらお断りですわよ…。」
「…信用ねぇな〜おい…そんなんじゃなくて、とり憑かれた人をこいつの蛇を遣って助けてあげるっていう立派な仕事をさせるためだよ。」
「…よくわかりませんけど、悪くはなさそうですわね。いいですわ。引き受けてみます。」
「すいません。何か、困らせてしまったみたいで…。」
「あなたが誤る事はないですわ。どうせこの人の無理矢理でしょうから…そうですわね〜馴らすと言ってもまずはお互いを知らないと駄目ですわね〜。」
「…お互いを知る…?」
「えぇ。まずはそこからですわね。お互いの過去を知り合うんです。」
「…お互いの過去…か…。」
こうして、妖子の過去が次回明らかになる…。











2004-01-15 21:31:00公開 / 作者:夕貴兎
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■作者からのメッセージ
小説を書いたのはこれで、二回目となりましたがどうでしたか?自分では頑張ったつもりですが、皆さんはどうお思いになったでしょうか?簡単でもよいのでアドバイス、感想など頂けたら嬉しく思います。
この作品に対する感想 - 昇順
拝読させていただきました。この物語独特の設定や世界観をこれから存分に書いていってほしいと思います。今回の話なのですが、セリフばかりで描写文がないのが残念だったように思います。幽霊屋敷はどのような不気味さで包まれているのかとか、洞窟はどのような雰囲気なのかとか、もう少し書けたのではないのでしょうか。幽霊屋敷に幽霊がいるのなら、「真っ暗な空間の中に青白い光が漂っていた。」という描写もできますし。では、次の話も楽しみにしています。頑張って書いていってください。
2004-01-19 17:34:21【☆☆☆☆☆】エテナ
計:0点
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