『殺人人形『シャーク』第2話』作者:菊花 / z[ - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
今度は少しぐろもあったりです、美香里が……狂ってしまうのです……
全角2310.5文字
容量4621 bytes
原稿用紙約5.78枚
第2話 「シャークとの出会い」


私は携帯を閉じてそのまま教室に入った。 教室では何人もの生徒が違反の携帯を開いては何か騒いでいる。
教壇の先生も止めないのかと見てみると、先生まで携帯をいじってなにやら口を大きく動かしているのだ。一体何を見ているのか…… それは後から私も分かった。 実は皆『呪いのサイト』にアクセスしていたのだ。桜子まで目を大きく開けて携帯を見つめている。 私は喉をならしながらポケットに手を突っ込んだ。携帯を取り出すためだ。桜子が私の方を見ながらつぶやいた。 「なんだ……美香里もあの噂信じてるんじゃ……」 信じてるわけがなかった…… なのに私は信じてしまっていた。私は無言で頷きながら携帯を開く。画面にはまだあの「呪いのサイトへヨウコソ」というおきな文字がうつっている。その下にはアクセス数が書いてあって、『190』人もの人たちがアクセスしているというのだ。もちろんその中にも私みたいに噂を信じず、ただやってみただけっという人もいるだろう…… また、好奇心でしているひとや本気で呪いたい人がいるからやってるひともいる。つまり皆やってることはばらばらなのだ。周りを見渡してみると、人一人皆笑顔を見せていない。
中には荒い息をしてボタンを物凄い速さでおしてるひともいた。私はその人を見ながら思った。狂ってしまったんだな……
私はもう一度携帯に目移りさせてどこかクリックできる場所はないかと画面隅々まで見たがやはりそういうものはない。あるのは、『呪いのサイトへヨウコソ』という文字とアクセス数しか表示されていなかった。私は桜子の携帯をコソっと見てみた
桜子は誰にも気づかれないようにしているみたいだが、後ろからは丸見えだからよく見える。よく見ると桜子の携帯には『呪い』という文字しか表示してなかった…… それなのに桜子はまるで見えないボタンをクリックしているかのように、無造作にボタンをおしている。私は自分の携帯にもう一度視線をうつしてみた……が、さっきとは何も変わっていなかった。その時ふと頭に『隠しボタン』というものが浮かんだ。私は『呪いのサイトへヨウコソ』と書かれた文字の下を軽くクリックしてみた。途端、また画面が真っ暗になり目の前が真っ暗になった。意識が薄れていく。何も見えない…… 何も……

気が付けば、そこは暗闇に包まれた場所に座っていた。辺りを見回しても人の気配はなく周りは鉄格子で囲まれていた。トイレはあったのはあったが、異臭が漂う『血』の匂いがする和式便所だった。お風呂はなく、かわりにぬるいお湯がいれられたバケツが置いてあった。ご飯は腐ったパンが一切机の上においてあった。飲料水はたぶんバケツの水をお風呂用と飲むように使えということだろう。壁には血がついた鎌や、ナイフ、チェーンソーなど危ない武器がかけられていた。私はそれを見て背筋が震えた。机の上を見てみるとパンともう一つ、真っ白い紙がおいてある。字は日本語なので読めるが汚い字だった……
その紙にはこう書いてあった。【やぁ、君は確か美香里さんだね??まず、そこは何なのかと君は思ってるだろう。詳しくは後で言うが、そこは殺人人形になるための鉄格子だ。え?違うって?違うも何も『呪いのサイトへようこそ』の下の文字に殺人人形になるためっていう薄い文字があったろ??まさか見てない?まぁ、見てない方が悪いしね。さってと、君にはそこで2週間生活をしてもらう。心配しないで?お風呂とかはバケツでどうぞ、水もあるよね??パンだって大丈夫だよね。え?腐ってる?パンが?そんなわけないよ。君には人形になるために厳しい特訓と人殺しの特訓、最後には君をろうで固めて人形にして、死んでもらうよ??大丈夫。楽に死なせてあげるね。ではでは】 その手紙を見て、私は震えが止まらなかった。だって2週間ここで生活する+死を……経験してしまうのだから…… その時鉄格子の扉が重く開いた。そこには口元をにやつかせた人形が鎌を持ちながら立っていた。私には分かっていた。こいつが、あの……手紙の。 「やぁ、僕はシャーク。どうしてシャークっていうか知ってる??それはね、僕には鮫のように鋭い歯があるんだ。 シャークは口を大きく開けながら鋭い歯を見せた。しかしどれも全て光っていて、血一つ付いていない。シャークは血のついた鎌を見せながら言った。「でもね?僕の歯って何故か光るんだ。だからこんな綺麗な歯を汚したくない。しかし、シャークという名前ならばそれらしき事をしてみたい…… だから思ったんだ。もう一人シャークを作ればいいんだって…… そしたら僕の歯も汚れずに済むしね。君の歯を尖らせないとね……」シャークは私の口を無理やり開けると無理やり鎌を歯に当ててきた。下あごが外れそうで痛い。それに時々歯肉に刃があたると全身に痛みが感じるのだ。しばらくしてシャークは私の口から血のついた鎌を取り出した。私は指を歯にあてた。鋭くなっている。口から指を取り出してみると指に血がベットリ付いていた。シャークは薄笑いをしながら不気味に言った。「ククク……いずれ君も人殺しをしたくなるさ」違う…… 私はそんなことは絶対しない…… シャークは大きな欠伸を一つすると鉄格子から出て鍵をかけた。私はその場で一人、口から血をだしながらそばにあった鎌を見下ろした。殺すわけない…… 絶対ない…… だけど、何?この気持ち。私は鎌をいつのまにか握っていた。自分の首にあてている。
ごめんね…… 桜子。 私は段々意識がなくなってきた。ただ、目の前に大量の血がふきだしているのを……見ただけ。
2009-12-12 10:44:22公開 / 作者:菊花
■この作品の著作権は菊花さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは^^2話です。1話のあとばいすを参考にしてみました。もし宜しければコメントください
この作品に対する感想 - 昇順
初めまして。闇音雪空(くらん ゆきあ)と申します。
1,2話拝読しました。
会話文では改行していただくと読みやすいかな、と思います。それから、【?】【!】のあとは一マスあけるハズでは……?
呪いのサイト、そして殺人人形というのにひかれました!殺人人形とはどのようになっていくのか? 人間が死んでからなるものなのか? というのが不思議で楽しみです♪
次の連載も楽しみにしています。
2009-12-13 18:09:07【☆☆☆☆☆】闇音雪空
どうも、鋏屋でございます。続きを読ませて頂きました。
前話の続きは、追記で投稿した方が、初めて読む方にはわかりやすいですよ。放っておくと前話が過去作品に行ってしまうので…… あまり長くなるようだったら、その時は分離して投稿した方がよいかも。PCのスペックにより、文章表示の待ち時間が長くてフリーズしちゃうので。
とりあえず字下げをしましょう。あと台詞の部分の改行もね。やり方は他の投稿作品をみて参考にしましょう。コレでは普通に読みにくいです。
表現が少し簡素すぎる気がしました。場所を表すのにも、その書き手さん独特の表現がありますので、一概には言えませんが、より読み手の想像力を膨らませる書き方を心がけてみてはどうでしょう。例えば

〉気が付けば、そこは暗闇に包まれた場所に座っていた。辺りを見回しても人の気配はなく周りは鉄格子で囲まれていた。

の部分。確かに何となくはわかりますが、もっとその場の空気というか、そこにある物の質感なんかを表現すると、よりリアルに読み手の頭の中に風景を浮かばせることが出来ます。仮に私の書き方だとこんな感じ

〉どのくらい意識を失っていたのだろ…… 私は鼻につく独特の臭いで目を覚ました。
 ぼんやりとした意識の中で、薄く開けた私の目に最初に飛び込んできたのは、校則すれすれまで上げたスカートの裾から覗く自分の膝小僧だった。
 だんだんとハッキリしてくる意識の中、私は周囲を見回す。ほぼ中央に座る私の周囲には冷たいコンクリートの壁。窓のような開口に取り付けられた頑丈な鉄格子。そこから差す光はなく、この『部屋』が、かろうじて暗闇にならないのは、天井から下がった、あの薄汚れた蛍光灯のおかげだろう。
 私が座る古ぼけた木製の椅子以外にある物と言えば、椅子同様に古ぼけ、所々に黒いシミのある木の机、少し離れた場所にある薄汚れた便器。そしてその横には、便器と同じ色をした、そこに浸かる自分を想像したくないバスタブ……
 周囲の壁に掛けられた、釜、ナイフ、チェーンソー…… その他にも、どんな用途で使うのか、絶対想像したくないような異様な凶器が、まるで装飾品のように並んでいる。
 そのどれもが、明らかに血痕と判る汚れを付着させ、確実に『使用』された事を見る者に訴えていた。
 私は、この部屋の異常さと、先ほどから鼻孔を刺激してくる異臭も手伝って、何度もこみ上げてくる嘔吐感を押さえながら、混乱する頭で自分の置かれた状況を必死に分析しようともがいていた。
『ここは…… ここは一体どこなのよ……っ!?』

まあこんな感じです。説明するのが難しいので、厚かましいとは思ったのですが書いてみましたw もちろんコレが正解ではありません。ここに投稿してくる方々は、私など足元にも及ばない描写力をお持ちで、『オイオイ』って笑われちゃうかもしれませんが……w
主人公の服装なども、『スカートの裾から覗く』と言う言葉で、スカートを履いていることを、その前にある『校則ギリギリ』という単語を付けることで、制服である事を読み手にさりげなく伝えることが出来ます。さらに、この言葉で主人公の女の子が『校則違反で学校から睨まれたくない、でもちょっと可愛く見せたい』みたいなニュアンスの性格を持つ、どこにでもいる少女って事を読み手に印象づけることが出来ます。いや、菊花殿の持つ主人公のイメージはまた違った物でしょうし、あくまで読んだ私の中のイメージで書かせて貰いました。
他にも、この部屋がどういう雰囲気の部屋なのか、血の臭いも、普通の女子高生が、少し時間の経った血臭を『血の臭い』と判断できるとは思えません。バケツに入った液体が、冷たいかぬるいか、触らなければ判りませんし、そんな状況でバケツに入った液体に手を触れるなんて、私だったら絶対怖くて出来ませんよww
そのあたりの読者の想像力をいかにかき立てるかが、書き手の腕の見せ所。自分が主人公になったつもりで、細かく想像していきましょう。
またまた長々と書いてしまって申し訳ありません。普通の人が『殺人人形』になるっていう発想は面白いので、この先どうなるかが興味あります。きっと書き方が上手くなればもっと面白い話しになると期待していますw
それでは、次回投稿もお待ちしております。
鋏屋でした。
2009-12-14 15:45:36【☆☆☆☆☆】鋏屋
は…はぁ…そうですか……
2009-12-19 12:53:46【☆☆☆☆☆】菊花
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。