『…白落の黒い薔薇…』作者:麗奈 / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
ある日、真悟《しんご》はキッチンの白い箱の中から指輪を見つけるその指輪が最悪な悪夢に引きずり込むきっかけとしらずにとった真悟は―この作品には一部過激な表現が含まれています
全角2851文字
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1日目:薔薇の指輪
「わかったー?真悟」
「あいっ!待てよ、今いいところ」
「もう行くわよ」
「おう、いってら」
「鍵閉めとくわねー」
ガチャッ
「はぁたくおふくろもあんな年なのに」
おれは速水真悟。高一の16歳
今日から3日間、おふくろが海外に行くため、1人。
まぁ、普通に嬉しいわけよ。
「カレーかーん?なんだし」
そこには邪魔な白い箱
「邪魔だ」
蹴ってやった
コンッ
「なんか入って?」
バラがついた、きれいな指輪。
その薔薇は、なにで例えればいいか分からない程の赤黒い色だった
「気持ちわりぃな」
うぅ
「なんだよ!!??」
女のうめき声!!
「なんだよ、本当にキモいな」
うめき声とか、何の映画だよ○ングかよ
『リングをか……えせ』
こいつおれの心読めんの?
「てか、誰だ?」
今気付いた、俺以外ここに誰もいないことを
『今……指輪それ……私のだ』
「返すからででこい」
はっきりいって怖い。誰だよ
『姿見せられるト……ネル』
姿見せられるトネル?
外人か?
外人の、恋人かよ。心読めんなら
「答えてくれよぉ
『長瀬待つ』
「長瀬?長瀬トンネルのこと」
姿見せられるトネルって
「姿を見せられるところは、長瀬トンネル」
『待つ、あと3日』
あと、3日で、長瀬トンネルまで行き、これを返すと。
バイクの免許もある俺だ。3日なんてまぁちょろいぜ
「今からでも、大丈夫か」
ガアンッ!!!
「!!??」
ガラス戸が割れた。
でも、それ以上に
「町が違うところだ」
暗黒の世界?
暗黒の世界とは、ゾンビゲームのなかのステージ。
そいつに、そっくりだ。いや、そうなのだ
「バイク1つじゃ無理そうだな」
ブロロォォォォ
「ま、ゾンビとかもいなさそうだし」
ヴォンヴォンヴォン
「行きますかぁっ」
『指輪俺の……』
「はっ!?この指輪はあの女の」
指輪を見てみた。値札…?
1億というところだろうか。ははーん♪1億なぁ
ねらってるわけかぁ。
「ごめんな、早いもん勝ちだっ」
俺はニカッとすると、バイクにまたがって走りだした。
グチャッ…
なにかが潰れる音がした。血ッ!!!!
「もしかして、人っ!!??」
『痛いなぁ痛いなぁ』
手が、潰れている。気持ち悪いほど、ニタニタしている。ニタニタニタニタ。
『慰謝料だねぇその指輪ぁぁ』
そういう魂胆ですか。きたねーな…
あと、見た目もきたねぇ。つーか、生身の人じゃねーし
『あひゃひゃひゃひゃぁぁ慰謝料貰わないとぉ』
「じゃあ―指輪ね?ほいっ♪」
駄菓子屋の飴の指輪。ほら、近くに駄菓子屋があったろ?
ゾンビゲームの世界なら、なんでも。
これで、ゾンビを引き寄せたっけな〜シシ
『ぐうわあああああ』
「こっいっつっ!!」
ゾンビゲームなら、あの飴あげなきゃ引きつけなければ――!!
『指輪指輪ぁぁああ』
「くそっ」
俺は、そこらへんにあった石を投げつけて、走った。
「ちげーよゲームと、全然ちげぇ」
目的も違うけどそのものが、違う。
ガバッッ!!!!!
「夢?」
感触とか、リアルだったし。
ウソだろ、夢オチかよぉぉぉっっっ!!!!!!!!!!
「夢ん中で必至んなったな疲れたな」
外は普通の町。夕暮れ時だった。
今頃、おふくろは飛行機でのんきに寝てるのだろうか。
人が、バケモンに指輪必死で返している間に。夢だけど。
「そういえば、白い箱はぁぁっと」
台所にあったはず。
「う、そだろ?」
白い箱が、あいていた。まぎれもなく、夢にでてきた箱だ…。
……夢なのか?
空は、オレンジと白のコントラスト。
……ゾンビなんて実在しねぇよな
町は、車が忙しく。
「……嘘だぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」
ベットに一直線に走って、毛布を思い切りかぶった。
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁ嘘だぁぁ」
連呼した。息が切れた。
苦しいっくそっ
死にたくねぇ、これは、首を絞められてる―――…?
フッと、町が変わった。
あの、ゾンビゲームのステージだ
もしかして、またか。
2日目:秘密の血戦
いつのまにか、目の前にゾンビがいた
『もぉぉらいい――』
「指輪ぁっ!!」
もう、気持ちはあの女のことだった。
あいつに、返さなければ。
血が、飛び散った。
あいつが、おれに噛みついたんだろう。
でも、しななかった。やはり、都合のいい夢だ。
夢だ
ずざんっゴパァァァ
返り血が、酷い。
「返してもらったぜ」
にしても、長瀬トンネルなんてゲームの中にないだろ。
あいつ、なにがしたい。
そして、油断した
『指輪はもらったよ』
ちっさい仔だった。でも、金のためなら人は動く
「うがぁっ」
刺されていた。血が垂れ、痛かった。夢だろう?痛くないはずなのに
「うっ」
俺が、呻いて起きた。
シャツが濡れていた。汗か――
ドロォォォ
血が、布団についている。痛くはない
もう、完治したのか?
「違う、そうじゃない」
なんで、血が?
俺は、無意識による、人(というより化け物)を殺していたというのか。
だったら化け物はおれじゃあないか
そう考えながら、またも眠りについた。
3日目:その代償は
あ今日であの悪夢ともお別れか。一応楽しかった気もしたんだが。
まぁ、怖いという思いのほうが強いか。
トンネルはなかった。
ああ、まあいいか
あの指輪高いし。売ったら億万長者♪
やっぱり、化け物なんかにわたせねぇよなー
さて、おきてーな
無理に意識を集中させ起きた。
手の中には、指輪があった。
宝石店へ直行だな。
ドアを開けた。ギィと音が鳴った。
「は?」
ゾンビが漂っていた。起きたんだよな?俺。
どうかしている、目を覚まそう
台所へ向かった。
白い箱があった。
「邪魔だぁ!!!!!」
『約束したのにねぇ』
「あん?」
おれの眼は金しか写していない。化け物に付き合う暇―…
「は?」
『おまえは己の欲望につきばしった。約束を捨てて』
「てめぇに関係はなっ…!!」
「それなりの、代償だ」
人の声だった。
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「ただいまぁーー真悟ぉ大丈夫だった?」
シンとしていた
「真悟?どこにいるの??真悟!!??…遊んでいるのかしら
あら?指輪だわ」
真っ赤な薔薇がついた、指輪だった
「綺麗な色、まるで血みたい」                           
そう、母は呟いた。気味が悪い笑顔を浮かべて                  end
2009-08-13 19:54:27公開 / 作者:麗奈
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■作者からのメッセージ
初作・駄作です
ハッピーエンドの方がよかったですかね?あと、一応フィクションです
ノンフィクションになる場合は言ってください。
では、感想待ってます
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