『うそつきねことしょうじきさかな』作者:蜆汁 / b - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
投稿はHEROじゃなくて童話です
全角2191文字
容量4382 bytes
原稿用紙約5.48枚
あるところにうそがつけないさかながいました





さかなはうそをつくとしんでしまいます





あるひさかなはじぶんのいるいけをみているねこにあいました







さかなはいいました「どうしてきみはいけをみているの?」







ねこはいいました「いけがきれいだからさ。」







さかなはいいました「ほんとうかな」





ねこはいいました「いいやうそだよ」





さかなはいいました「うそがつけるのはいいね」





ねこはいいました「ぼくはうそがだいすきなんだ」





さかなはまたききました「なんでいけをみているの?」





ねこはしょうじきにいいました「おひるごはんをさがしているのさ」





さかなはまたききました「ほんとうに?」





ねこはまたこたえました「ほんとうだとも」





さかなはねこにききました「きみはなにをたべるんだい」





ねこはいいました「ぼくはさかなをたべるんだ」





さかなはまたまたききました「ほんとうに?」





ねこはしょうじきにいいました「ほんとうさ」





さかなはふしぎにおもってたずねました「じゃあどうしてぼくをたべないのさ」





ねこはうそをつきました「それはおなかがいっぱいだからだよ」





さかなはいいました「うそだね」



ねこはまたうそをつきました「いいやほんとだよ」





さかなはさいごにききました「またきてくれる」





ねこはこたえました「いいともさ」





それからねこはまいにちそのいけにきてさかなとはなしをしました。





まちのこと、もりのこと、そらのこと





そしてさかなはいけのなかのことをねこにきかせました







そのたびねこはうれしそうにそのはなしをきいています





ねことさかなはともだちになりました





あるひねこはききました「どうしてきみはうそをつかないんだい?」





さかなはいいました「ついたらしんじゃうからさ」





ねこはいいました「じゃあきみがいってることはぜんぶほんとなんだね?」





さかなはいいました「じゃなきゃしんじゃうよ」





さかなはいけにかえるときにねこにいいました「またあしたきてね」





ねこはいいました「にどとくるもんか」





でもさかなはそれがうそだとしっていました





つぎのひねこはいつものじかんになってもきません





さかなはしんぱいしてずっといけのほとりでまっていました





ゆうがたになっておひさまがしずんでくるとむこうからねこがちかづいてきました





あんしんしてねこにはなしかけようとしたさかなはおどろきました





ねこはまっかになっていたのです





さかなはききました「なんできみはあかいの?」





ねこはいいました「それはね ゆうひにあたっているからだよ」



ねこはとてもくるしそうでした





さかなはそれがうそだとわかっていました





そうするとねこはもっとくるしそうになりながらもいいました「ぼくはきみがすきだったんだ」





ねこはずっといわなかったことばをいいました





さかなはそれがうそだとはおもいませんでした





それからすこしたってねこはうごかなくなりました





さかなはちいさなからだをめいいっぱいくねらせいけからとびだして



ねこのところにいきました





さかなはねこのちかくにおちるとくるしそうになりながらいいました





「ぼくはずっときみがせかいでいちばんだいきらいだったのさ」





そういうとさかなはぱたりとうごかなくなってしまいました



ふたりはどんどんそらにのぼっていきました



そのとちゅうねこはさかなにききました


「さっきのことばはほんとうかい?」


さかなはいいました

「じゃなきゃしなないよ」


ふたりはそらにのぼるまでずっとはなしをしました


そしてねこはさいごにいいました

「これでほんとうにおわかれだね」


さかなはいいました
「いいやまたあえるさ」


ねこはいいました
「いいやうそだね」


さかなはいいました
「それはぼくにもわからないよ」

ふたりはいっしょにくものなかにはいっていきました

2009-08-22 15:36:23公開 / 作者:蜆汁
■この作品の著作権は蜆汁さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
あまりうまくありませんがみてください

すいません、誤字の報告があったので訂正しました。
この作品に対する感想 - 昇順
 ちょっと面白かった。
 でもこの書き方はいただけない。
2009-07-26 16:34:00【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
読みやすいし、良いお話だとと思います。
私はこの書き方にも抵抗はありません。
2009-07-27 11:34:22【☆☆☆☆☆】鳩
初めまして。千尋と申します。
 けっこう、ジンときました。最初は、この空白は?!と思いましたけど、絵本のページをめくっていくようなリズム感があって、私的にはアリです。登竜門的にどうかは分かりませんけど……。
 それから、“ねこはしょうじきにいいました「ほうとうさ」”や“「ぼくはずっときみがせいかいでいちばんだいきらいだったのさ」”の部分は、打ち間違いでしょうか。
 次回作を期待しています。
2009-07-27 21:41:31【☆☆☆☆☆】千尋
作品を読ませていただきました。作品自体は面白かったです。でも、やっぱ行間が空きすぎていて作品の雰囲気を希薄化させていた印象を受けました。では、視界作品を期待しています。
2009-08-01 23:58:56【☆☆☆☆☆】甘木
さーせん
書き方はブログに乗せたときのままだったんでアレですが
15分一発書きだったんでミスが多いです。
今度もし機会があったらまた童話に挑戦したいです。
2009-08-15 20:02:31【☆☆☆☆☆】蜆汁
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。