『時の可能性 』作者:史香 / ِE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
幼い頃に親を亡くした悪魔の子、雅とほのか。ある日、魔界がいきなり暗くなり。その時間を取り戻しにいく二人。それは、死と隣り合わせの、小さな冒険。
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原稿用紙約4.31枚
ねぇ――?
時間は、どっちに進んでいるの?
……何も動かない秒針は、何の役にも立たない。
世界は、どっちに動いているの?
分からない。私には、分からない。
私は何も知らないのよ――……
何も――――

「どうして……どうしてよ! 何で母さんと父さんが……なんでよ……」
「雅(みやび)泣かないで……雅!」
「もう嫌! なんで? 何で皆そんなに冷たいの? なんで、私は魔界にいるの? 母さんも父さんも悪いことはしていない。ほのかの母さんと父さんもよ!! 何故……」
「雅……」
「私たち、これからどうすればいいのかな」
「大丈夫。ずっと、一緒よ。私たちは、絶対離れたりしないから。そうよね?」
「……うん……うん!」
 二人は、小指を引っ掛けあった。
まだ、十歳だった。

三年後――……
「ただいまぁ! ふぅ」
「おかえり、雅」
 改めて説明しよう。
ここは魔界。悪魔が住む場所である。
ここにいる雅は、ヒトでいえば中学校一年生に当たる歳だ。
雅は、母親が天使、父親が悪魔の、いわば「天使」と「悪魔」のハーフなのだ。
一方のほのかは、本物の「悪魔」である。
 優しい悪魔も、いるんだ。
「雅。なんだか、今日は日が落ちるのが早い気がするのだけど」
「うん。あたしも思ってた……」

この時計の針が止まる時――……
魔界の時間も止まるであろう。

突然、辺りが暗くなった。

「な……何?」
「外も暗い。停電じゃない……」
「じゃあ……」
『お前たち。私が見えるか?』
 童話でしか見たことのないような。
 そんな女神が、そこにいた。
「は……はい」
『非常にまずい。魔界の時間が、完全に止まった。悪魔達も、固まって動かないはずだが、なぜお前達は、動けるのだ?』
「そんな……聞かれても」
『しかし、今頼れるのはお前達のみだ。頼みがある』
「へ?」
『頼む。今から連れて行く場所に……その山を登ってくれ』
「山?」
『とても……大きな山だ。純白の心を持った人間以外は、近づくと死ぬ』
「死……!」
『いってはくれぬか? 見たところ、純白の心を持っていそうなものは……』
「そんな! あなたが行けば……」
『私はもう生きてはいない。あそこは、生きているものしか通れぬのだよ』
「いいよ、雅」
「ほのか?」
「私たちは、大丈夫」
『いってくれるのか?』
「理由と、貴女について。詳細をお聞きしたいのですが」
『分かった』
 雅たちは、詳細を聞いた。それは……
魔界の時計が、何者かのてによって、止められた。
それによって、魔界の時間が、急に止まったのだ。
それを戻すには、山の頂上までいって、星型の石を取ってこなければいけない。
『私の名前は、後で教えるよ』

 気がつけば、山の前にいた。
「行こう?」
「うん。私たちは」
「「大丈夫!」」
 一歩踏み出すごとに、不安は高まる。
でも、自然と足は止まらない。
全ては、亡き両親のため。友達のため。
自分のために!
 山に……一歩……
「あ……私たち」
「歩けてる!」
 気がつけば、山の中。
三歩歩けば、頂上に着いた。
すごく不思議な山。

すると目の前に、少女が現れた。
ブロンドの少女は、瑠璃色の瞳から、涙を流す。
 何故か分からないけど、こっちによってきた。
「ゴメンなさい。あたしがやったの。本当に」
「え?」
 何かを言う前に、少女は消えた。
「何だったのかな?」
「ここに入ろうとして、消えていったんだと思う。あの少女は」
「その悲しい記憶が、焼きついたと?」
「行こう。あそこに」
 星型の石が、落ちている。
「アレが……」
 手に取った瞬間――

雅は目を覚ます。
 アレ――?
「雅。おきた?」
「ほのか」
これは夢? それとも……

ねぇ、時計はこっちに、
回ってる――……                                   


「よく、やってくれたね?」
2008-10-21 21:06:27公開 / 作者:史香
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■作者からのメッセージ
意味の分からない物語になってしまいました。
少し短めですが、気にしないでください。
読んでくれた方、本当に有難うございました。
この作品に対する感想 - 昇順
拝読しました.おおいに気にします.規約など読んだほうがよいかもしれません.また,ほかの方の投稿を読まれることもおすすめします.
2008-10-21 21:18:40【☆☆☆☆☆】一読者
こんにちは!読ませて頂きました♪
これは読切なのでしょうか?それとも連載?どっちらにしても、描写をしつこいくらい増やした方がいいと思います。ここで終わりだとしたら私の想像力では、ちょっと何だか本当に解りません。ごめんなさい。
2008-10-21 22:58:26【☆☆☆☆☆】羽堕
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