『5学年のウワサ』作者:五木いづみ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
4学年の恋の続編ですが、別作品と考えてください。よろしくお願いします!
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原稿用紙約10.61枚
あの、切ない4学年から1つ上の学年へー!

5学年のウワサ第一話 ー君がいない世界ー

とうとう冬本番になり、空は白く、町を歩く人はみな、厚着をしていた。
5年生になってから私は、以前からだいぶ人前に出ることは少なくなったし、最高の友人、絵里と河野は4組の私に対して、2組になってしまった。
そんな中、今年仲良くなった永野さんと、ノブちゃん(男)たちの中で、クリスマスパーティの計画が進められていた。

「ねえー、五木さーん。
 クリスマスパーティなんだけどね、五木さんもきてくれるよね?」
永野さんがノートをもって尋ねにきた。
「え、いいよ!永野さんと私とー、誰が来るの?」
永野さんは持ってきたノートを見て、
「えーと、野武ちゃんと、ーさんたちかな!」
ん?招待しすぎじゃない?
永野さんはざっと7人くらいの名前を読み上げたのだ。
「へー、すごいねぇ。
 ほかのクラスの子は招待しないの?」
永野さんは少し悲しそうな顔をして言った。
「うん、本当はよびたいんだけどねー。
 多すぎると家に入らないでしょう?」
そうだね。残念だったけど共感してしまった。

ほかのクラスの人がこれないということは、絵里や河野もこれないんだよね。
そんなことを帰り道、ずっと考えていた。

クリスマスパーティ当日。
私は依然勝ってもらったブーツとコートに身を包んで、超近いノブちゃんの家に自転車で行った。
「こんにちはー、おじゃましまーす!」
元気よく挨拶して家に入るともうすでに、みんなの靴が並べてあった。

そこでみんながいる2階に行ってみた。
するとみんなは、戦争系のTVゲームをしていた。
ノブちゃんて、こんなゲームするんだな。なんて思った自分に少し苦笑。
「あ、五木さーん!
 このゲーム面白いよ?やってみるー?」
と、一番初めに永野さんが声をかけてくれた。
「え、あ、うん。ありがとう。
 でも今私、左手痛めてるの。ごめんね。」
私、最低だ。本当は左手なんて痛めてない。
ただそういうゲームは苦手なだけなのにー。ごめんね、永野さん。

このなんともいえない空気をかえてくれたのはやっぱり、永野さんだった。
「ねぇー、みんなー。お菓子食べようよー!」
空気が明るくなった。
永野さんは今の言葉で言うKYだ。でも、空気が読めるという意味でー。

バリバリバリバリ、とうるさいくらいのお菓子を食べる音。
そんな中、この中で影が薄い富田さんが口をひらいた。
「五木さんってさ、谷原といると楽しそうだよね。」
は!?言葉をなくした。
「え。」
しか出なかった。
「だってねー。」
富田さんがノブちゃんと顔を見合わせた。
だってねー。って言われても、谷原さんなんて男子給食のとき、少し話すくらいだよ。
それに私はー

しばらくして私たちは、近くの公園にでた。
「ふぇ〜、やっぱ外の空気はいいよっ!」
て、永野さん。ここは道路と工場前のこうえんですよ。
「おい永野ー。ここ、工場前だろーがよ。」
ノブちゃんナイス!
「でへへ〜。」

この天然ぶり、どこか河野に似てるなー。
そんなことを思うと急に悲しくなってくるのは、まだ好きだという証拠なのかもしれない。
ま、でも、KYはKYでもアイツは空気がよめないって意味だけど!



気が合う友達とのクリスマスパーティ。
そして、揺らぎだそうとするこころー。

あの、切ない4学年から1つ上の学年へー!

5学年のウワサ第一話 ー君がいない世界ー

とうとう冬本番になり、空は白く、町を歩く人はみな、厚着をしていた。
5年生になってから私は、以前からだいぶ人前に出ることは少なくなったし、最高の友人、絵里と河野は4組の私に対して、2組になってしまった。
そんな中、今年仲良くなった永野さんと、ノブちゃん(男)たちの中で、クリスマスパーティの計画が進められていた。

「ねえー、五木さーん。
 クリスマスパーティなんだけどね、五木さんもきてくれるよね?」
永野さんがノートをもって尋ねにきた。
「え、いいよ!永野さんと私とー、誰が来るの?」
永野さんは持ってきたノートを見て、
「えーと、野武ちゃんと、ーさんたちかな!」
ん?招待しすぎじゃない?
永野さんはざっと7人くらいの名前を読み上げたのだ。
「へー、すごいねぇ。
 ほかのクラスの子は招待しないの?」
永野さんは少し悲しそうな顔をして言った。
「うん、本当はよびたいんだけどねー。
 多すぎると家に入らないでしょう?」
そうだね。残念だったけど共感してしまった。

ほかのクラスの人がこれないということは、絵里や河野もこれないんだよね。
そんなことを帰り道、ずっと考えていた。

クリスマスパーティ当日。
私は依然勝ってもらったブーツとコートに身を包んで、超近いノブちゃんの家に自転車で行った。
「こんにちはー、おじゃましまーす!」
元気よく挨拶して家に入るともうすでに、みんなの靴が並べてあった。

そこでみんながいる2階に行ってみた。
するとみんなは、戦争系のTVゲームをしていた。
ノブちゃんて、こんなゲームするんだな。なんて思った自分に少し苦笑。
「あ、五木さーん!
 このゲーム面白いよ?やってみるー?」
と、一番初めに永野さんが声をかけてくれた。
「え、あ、うん。ありがとう。
 でも今私、左手痛めてるの。ごめんね。」
私、最低だ。本当は左手なんて痛めてない。
ただそういうゲームは苦手なだけなのにー。ごめんね、永野さん。

このなんともいえない空気をかえてくれたのはやっぱり、永野さんだった。
「ねぇー、みんなー。お菓子食べようよー!」
空気が明るくなった。
永野さんは今の言葉で言うKYだ。でも、空気が読めるという意味でー。

バリバリバリバリ、とうるさいくらいのお菓子を食べる音。
そんな中、この中で影が薄い富田さんが口をひらいた。
「五木さんってさ、谷原といると楽しそうだよね。」
は!?言葉をなくした。
「え。」
しか出なかった。
「だってねー。」
富田さんがノブちゃんと顔を見合わせた。
だってねー。って言われても、谷原さんなんて男子給食のとき、少し話すくらいだよ。
それに私はー

しばらくして私たちは、近くの公園にでた。
「ふぇ〜、やっぱ外の空気はいいよっ!」
て、永野さん。ここは道路と工場前のこうえんですよ。
「おい永野ー。ここ、工場前だろーがよ。」
ノブちゃんナイス!
「でへへ〜。」

この天然ぶり、どこか河野に似てるなー。
そんなことを思うと急に悲しくなってくるのは、まだ好きだという証拠なのかもしれない。
ま、でも、KYはKYでもアイツは空気がよめないって意味だけど!



気が合う友達とのクリスマスパーティ。
そして、揺らぎだそうとするこころー。

5学年のウワサ第2話 ー揺らぎだすー

今、現在から思えば、あんなの耳を貸さなかったらよかったとおもうのー

「ねぇー、谷原の好きな人しってるー?」
富田さんが嬉しそうに言う。
「うーん、知ってる〜!」
富田さんの分身のように、永野さんも続く。
「だーれー?」
「だれなのさー?」
みんなの声が飛び交う。
でも私はみんなみたいに訊かなかった。
それは多分知っているから。
きっと倉田さんだもの。
倉田さんは活発で、かわいいし、何でもできるんだもん。
倉田さんだと、決め付けていいとおもうー

「じゃーあー、さっきー、ダーレー?って聞いた人だけ教えてあげるー!
 耳かしなー!」
て、永野さんがノリノリで言った。

あ、そういえば私、だーれー?って訊いてなかったな。
ま、でも倉田さんだしね!

「うえーーーーっ!?」
「まじ!?オレ倉田だと思ってたー!」
と、みんなの声がぶつかり合った。
て、え?倉田だと思ってたってことは、倉田さんじゃないの?
じゃあだれ?だれなのよっ!?
私は思わず
「く、倉田さんじゃないの!?」
と言ってしまった。
「え?五木さんしらなかったの??
 知ってるのかと思ってたわ〜!」
永野さんのアッサリとした声。
「じゃ、なおさら楽しいわ!!」
楽しい?
「野郎ども!大声で言っChina!!」
クラスの人を野郎呼ばわりするなんて。
さすが永野さん!

「五木さ〜ん!!」
みんなが私を呼ぶ声。

「え?何か用?」
「え?って五木さんニブすぎ〜!
 あんたよあんた!五木さんがすきなのよ!」
うええええええええええええええ!?
思っても見なかった!とんでもないわよ!
「ちょーっと何!?私!?」
「そーよ、そうそう。あなたですっ!!」

頭が真っ白になった。
その夜はなかなか眠れなかった。
あのパーティのあと、からかってないか、ドッキリじゃないか、
何回確認したことか。
よく考えれば谷原さんってそんなに悪くないかも。
て、バカバカ!私ったら、河野にもバカっていう権利がなくなってしまったわ!
ー、でも!谷原さんは河野とサッカーを1・2を争うくらい上手。
しかも河野より大人びてるわ。顔だって河野と1・2をー
そんなバカなことを考えているうちに、寝てしまっていた。

朝ー。やはり日は昇った。
私のケータイのメールの送受信履歴を確認してもやっぱり昨日の確認のメールが残っていた。
ああ、今日は冬休み。ちょうど今日からはじまったのだ。
もし!今日から出なく、1・2週間前だったらー
考えただけでも怖かった。
でもいつかは冬休みも終わるのだ。

とか思った2週間後。
とうとう3学期が始まっていた。
谷原さんのことを思い出すともう自分が自分でなくなってしまうみたい!
でも、あの日から私は思ってるんだけど、私のどこが好きなの?
私って、うそつきで、嫌なやつなのに。
自分の考えばっか人に押し付けたりもするわ。
でも、私を好きといってくれるなら、正直嬉しかったー。
2008-08-18 21:03:54公開 / 作者:五木いづみ
■この作品の著作権は五木いづみさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
読んでくださりありがとうございました!
次回で完結なので、そちらもよろしくお願いします^^
この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは!
まず第一話が二つあります。あと’必読【利用規約】’の中にある’『小説の書き方(正規表現)の[必ず守って欲しい事の欄]』’を参考に文章のフォーマットを整えた方が、今の形よりは読みやすくなると思います。あとこの長さで主人公も変わっていないのなら、短編集として一つにまとめた方が読む側も(すくなくとも私は)読みやすいと思います。細かいことを五月蝿く書きましたが、そうした方がいいと思い書かせて頂きました。
では失礼します!
2008-08-19 17:49:26【☆☆☆☆☆】羽堕
計:0点
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