『桜の花が散る頃に』作者:shun / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
この作品は女子に魅力を感じられず 恋が出来ない男子高校生の話です。ある人と出会って変わって行く彼の軌跡を追った作品です。お楽しみ下さい。
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原稿用紙約2.78枚
満開の桜

この桜も、もうすぐ散ってしまうんだろうな。

俺はそう思った。
そして、俺は桜並木の間を一人歩いている。

俺は【甲斐 龍巳】(かい たつみ)。
帝位高校二年でもうすぐ十六歳。
(帝位高校…運動部活動が積極的でしかも強くどんなスポーツでも常勝高校の異名を持つ私立高校。
 が、偏差値は並より少し高い程度だ)

俺は一組のカップルとすれ違った。
…俺は恋したことが無い。
何度も告白されたことはある。
しかし、他の男子が言う女子の魅力が俺には全く分からない。
だから、断り続けた。
同級生には羨ましがられるが、俺にはそれが不思議でならない。

そんな俺があの人に出会ったのはこの頃だった。


どこまでも続く青空…。
俺は帝位高校の近くの【桜川】(さくらがわ)の河原で寝転んでいたら
「こんなところで寝てたら風邪ひくよ」
と、あの人が話しかけてきた。
うちの制服を着た女子だ。
組章を見てみる。
2−4…。
隣のクラスだ。
(俺は2−3。なぜ、分からなかったのか? 俺は基本的に下校時以外は教室で寝ている。
 同じクラスの奴も一人しか覚えていない。)

黒く長い髪を後ろで青いゴムで束ねている。
白めの肌で小顔。背は俺より少し小さい。
(俺の身長は180cmだから彼女は175cmくらいだろうか。)

あとから分かったのだが、とても男子に好かれていたようだ。

そして、なぜか俺の隣に座り、
「帰宅部?」
と、話しかけてきた。
………………。
突然の発言に俺は何も言えなかった。

「あ、私は【青井 りの】(あおい りの)っていうの。君は?」
「………甲斐 龍巳」
「よろしく。それで、帰宅部なの?」
小首を傾げながら聞いてきた。
「あぁ」
短く返す。
「私も帰宅部なんだ」
だからなんなんだ? 
内心、俺はそう思った。
彼女が寝転び目を閉じる。

しばらく、俺も寝転んでいたら彼女が唐突に
「甲斐君って噂の?」
「噂?」
噂なんて知らないし…。
「あれ、知らない? 新聞部の…。 あ! ちょっと待って。 ……あ、あったあった。
  これ。 『2−3甲斐 モテモテ伝説』」
………新聞部め。
口にこそ出さないが、俺のハラワタは煮えくり返っている。
「そうなんだ。 写真で見た限り同じ人だし」
そして
「勉強できるんだ。」
「苦手じゃないけどなんで知ってるの?」
「だって、書いてるし。頭脳明晰、運動神経抜群」
もう、怒るのは疲れた。

そして、この後がおれの人生が変わるキッカケとなった。
2008-07-10 17:07:59公開 / 作者:shun
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■作者からのメッセージ
どうも、shunです。
頑張って書きました。
続編でもお楽しみ頂けたら嬉しいです。
では、さようなら。
この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは!読ませて頂きました♪
まず始めに「利用規約」のなかにある『小説の書き方(正規表現)の[必ず守って欲しい事の欄]』という所を参考に修正した方がいいと思います。
お話自体は、まだ始まったばかりなので解りませんが、二人が今後、どうかかわっていくのか楽しみです。では失礼します!
2008-07-10 12:04:24【☆☆☆☆☆】羽堕
作品を読ませていただきました。作品の導入部は、これから続く物語への読者の期待感を高める部分ですから、もっと描写や地の文を増やして物語世界を鮮明にした方がいいと思いますよ。では、次回更新を期待しています。
2008-07-15 00:40:37【☆☆☆☆☆】甘木
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。