『ASK --』作者:僉月コウ / ANV - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
150年前、人の死という概念を覆したドラッグ『G.I.M』しかしその最大の欠点,不死ではあるが不老ではない…そのために不死者と化した人々…まぁ所謂ゾンビです。そして、現在いたって普通の女子高生南野 絢は、不死者に巻き込まれ最悪の運命をたどる事になる…
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第?話 ?片

150年前位だ…。

ある有能な科学者が人類最高にして最悪の薬を開発した。

その薬の名は『God's infinite mercy』略してG.I.Mだ。

薬の効果は単純に言うと“死なない”という事だ。

人々はその薬の存在を知ると瞬く間にその薬を求めた。

そしてG.I.Mが出現してから1年後には世界人口の3/1がその薬を使用し不死となっ
た。

しかし…それから10年後,G.I.Mには欠点があることが発覚した。

その欠点とは不老ではないという事だ。

いずれ人は老いて朽ちる…しかしG.I.Mを使用したものは老い朽ちるが決して魂が無
くなる事は無い

それを知った人々はその科学者を憎み怨み暴動を起こした。

どうせ死なないんだ。何をしても死ぬ事は無い!窃盗,殺人,何をしてもだ!例え死
刑になったとしても死ぬ事は無いんだ。

そして時は流れ…G.I.M使用者の体は朽ち腐敗する。しかし、そこに命がある限り腐
敗した体で人としてのカタチを持つ者を襲うようになった。

そしてG.I.M使用者は不死者と呼ばれるようになる…





『ニュース速報です。現在,第17都市区に不死者が出現し暴動を起こしているようで
す。付近の皆さんは慌てずにASKの指示に従って逃げてください!』

最近は不死者の暴動も週一が当たり前みたいになってきた。

私の名前は“南野 絢”いたってフツーの女子高生だ。

今は食パンをかじりながらテレビを見ています。

「お母さーん、17都市区でまた不死者の暴動だってー」

キッチンにいる母に一応連絡しておく

「あら、そうなの、気をつけなくちゃねぇ…絢も十分気をつけるのよ」

はーい、と微妙な返事。なぜこんなに危機感が無いかって?

私の住んでいる所は、第27都市区ってところで、あのゾンビども達と完全に拒絶され
た都市だからだ。27都市区はドーム状のバリアー見たいのに囲まれてゾンビどもが入
って来れないようになってるからだ。だから27都市区は日本で一番安全な都市ってワ


別に気をつけなくても安全なのだ。

ちなみに第1都市区〜第18都市区までは貧乏達が住んでる所でココにはバリアーとか
そういうのが無くてゾンビ達の格好の的なのさ、私が住んでいる第19都市区〜27都市
区は、バリアーみたいのが張ってある。まぁ貧乏ではない中の上位の家庭が住んでる
都市だ。

ちなみに28都市区以上は上流階級の人々が住んでる都市。都市を覆うバリアーは第19
都市区〜27都市区より厚いし一つ一つの家にまでバリアーが張ってあるのサ。

「絢、そろそろ学校に行きなさい!」

母の言葉で時計を見てみると学校の校門が閉まるまであと10分ってところだった。

「やっば!行ってきまーすっ!!」

鞄を持ち大急ぎで学校へと向かった。





キーンコーンカーンコーン…

「はぁ、はぁ、はぁ…」

ギリギリだった。門が閉まる瞬間にスライディングしてなきゃ間に合わなかった。

「絢〜今日もお疲れさん♪」

教室に入ると前の席の友人の美香がお気楽そうにそう言った。

「お前よく懲りずに毎日遅刻ギリギリにくるなぁ…」

半分あきれた顔で横の席の和也も言う

「いやあ、もうホンットギリギリだったよぉ」

「毎日こんな状況で今まで遅刻ゼロってのも才能かな…」

和也の苦笑…なんか腹立つ…

「ほれ〜ホームルーム始めるぞぉ〜」

担任の前田が気だるそうに教室に入ってきた。

そして前田の長話が始った。

前田の話は異常に長い、つか終わりが見えない…

だるさ全開で前田の話を聞く、私だけじゃないこのクラス全員だ。

「それでさぁ、この前俺の娘がさぁ…」

しかも話のほとんどが自分の娘の話。親バカ…

「その時娘がなんて言ったと思う?実は―――」

バチンッ!!!!急に学校の電気が消えた。

停…電…?学校だけじゃない、窓の外を見ると次々に街の電気が消え始めている

「何だ!?停電!?」「やだぁ!早く直ってよ!!」「何やってんだよ!!発電所のヤツ!!」

皆パニック状態だ。それもそうだろう、街の電気が消えるってことは電気で発動して

いるバリアーが消えるという事だ。つまり…

ヤツラガ来ル―――

そしてこの停電をきっかけに私は最悪の運命をたどることになる…

                           To be continued…
2008-03-27 15:54:09公開 / 作者:僉月コウ
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■作者からのメッセージ
はじめして〜♪
僉月コウです。ついでにミナツキコウって読みます。
いやぁ、もうね初めての投稿なんで色々と変なところがあると思いますが、片目をつぶって見てやってくだせぇ
あと誤字脱字やここはこんなふうにしたほうがいいよ〜ってアドバイスあったろお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
 【登竜門 小説投稿時の注意事項】を一度、読み直したほうが良いように思われます。そこにリンクされている【オンライン小説,ウェブノベル,ネット小説の正規表現】も一読の価値ありです。
 あと余談ですけれど、誤字脱字は直すことが最善にして唯一できることではないでしょうか。私にできるアドバイスはこのぐらいです。

 感想です。
 主人公が通っているのは夜間校なのでしょうか? 差別する意図はないのですけれど、もしそうであればそれは特殊な環境だと思われるので付記しておいてほしかったです。夜に照明が消えてゾンビーが襲ってくるとは、ホラーの王道であり興奮するシチュエーションですね。
2008-03-27 19:01:55【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
2008-04-02 21:13:16【☆☆☆☆☆】AIK
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