『炎と氷のバッドエンディング』作者:まりも。 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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炎と氷。
それは、とても相性のわるい組み合わせ。

  炎は氷が嫌い。
  氷は炎が嫌い。
どっちも嫌いなのだから。

さてさて・・・、ここに、二人の子供がいる。
子供といっても、12歳だが。

一人目の子供は、男の子。
名前はシェル。
とても一つのことに、熱心になる男の子なのだ。
炎のように、熱くなるタイプ。

二人目の子供は、女の子。
名前はシェラ。
いろいろなことを、サラッとこなしてしまう女の子なのだ。
氷のように、冷たいタイプ。

   二人は、正反対の性格の持ち主なのだ。

まるで、神様の悪戯だった。

二人は、学校でもなにかと揉め事をした。

それは、三日前のこと・・・。
「何よ、あなたが悪いんでしょう?」
シェラの怒鳴り声が、教室中に響いている。

その次に、バンッと、何かを叩いたような、大きな音がした。
次に大きな声で叫んだのは、シェルだ。
「何だと?!お前が俺の体育帽踏んだから悪ぃんだろぉ!!」

喧嘩の元はこうだ。

体育の帰り、シェラは、友達と話しながら教室へ向かっていた。
その後ろから・・・・
「ヘイヘイ!パス!パス!」
男子共が、シェルの体育帽を、投げあっこしていたのだ。
シェルも、楽しそうに笑いながら、
「こっちこっち!」
などと、遊んでいた。

そのときだ。
ヒュ・・・。
狙いをはずした帽子が、シェラの足元へきたのだ。
シェラは、それに気がつかず、シェルの体育帽を踏んでしまったのだ。

そして、今に至る。

女子は、シェラの味方をする。
「男子が悪いんでしょ?!廊下で遊んでるから!」
女子の厳しい声がとぶ。
男子も負けてはいない。
「何だよ!落ちてきたのに気づかないで、踏んだシェラもシェラだろ!!」

教室は、「男子が悪いのよ!」「女子が悪いんだろ!」
という声が、響きまわっていた。


  「静かにしなさい!!」

突然、大きな声がした。
皆が振り返る。
そこには、恐ろしい形相をした、アヤリ先生がいた。

「何してるの?今は授業中でしょう?」
皆が頷く。
「どうしてもめていたの?」

女子の一人が先生の近くに行く。
「実は・・・。」


数分後・・・。
「皆さん?先生、揉め事をするのは悪いとは言わないわ。」

「でも。」
先生が男子達を睨んだ。
「廊下で遊ぶのは好ましくないわ。そうでしょう?シェルくん?」

シェルがギクッとなったような顔をして言う。
「はい・・すいません・・・。」

女子達から声が出る。
「ほーら、見なさい!!」

「女子も女子よ?」
え・・・とした女の子達の顔を見て、今度は男子が笑う。
「ははははははは!!」


「まったく・・・どっちもどっちよ!!」
先生の怒鳴り声が、学校中に響き渡った。

この事件は、女子も悪いし男子も悪い。

    どっちもどっちの事件だった。

放課後・・・。

丘で寝転ぶ、二人の男女。
「あーあ・・・。負けちゃった。」
そうつぶやいたのは、紛れもなく、シェラだった。
「そうかな・・・。」
次につぶやいたのは、シェル。
二人は、学校のウラの丘に来ていた。

「俺達、二人とも『バッドエンディング』だったと思うけど。」
「え?」
シェルの言葉に疑問を返すシェラ。

「だから・・・・。」

 



                     「こういうこと。」
シェラが顔を赤くして言う。
「だから・・・?」


氷は炎と対立するもの。
炎は氷と対立するもの。
水と火は対立するもの。
でも、氷と炎よりは近くにいける。
でも、やっぱり届かない。


 いつまでも、いつまでも、届かない、叶わない。
 夢が叶っても、望みが叶っても・・・。

  この恋だけは・・・。
2003-11-22 15:00:42公開 / 作者:まりも。
■この作品の著作権はまりも。さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして。
まりも。です。
(。はつけておいてください。(そういうハンドルネームなんで。
なんかわけわからない小説になっちゃいました。
おいおい!ラブストーリーかよ!
とか自分で思っちゃった・・・し・・・。
えへ♪(えへで誤魔化すな!えへ♪で!”!)

本当、訳わからないです。
謎小説・・・。
この作品に対する感想 - 昇順
炎、氷、その表現がいいですね。頑張ってください
2003-11-23 11:54:21【★★★★☆】太郎
れすありがとうございます〜・・・。なんかれすもらうと感激します・・・。他の方もそうなのでしょうかね・・・。よーし!頑張るぞ!!
2003-11-24 11:00:17【☆☆☆☆☆】まりも。
すんごい良いと思う◇
2003-11-28 22:30:44【★★★★☆】いちご
計:8点
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