ブー。これが私にはない、しっとりとウェットってことなのか。お勉強になりますね。人に見せることが出来ない自分の醜さに懊悩して、それでも気丈に振舞えばいいの?(一言で言い表せる時点でしっとりウェットではない気がする)
アンリ・ド・レニエの言葉が真実なら、私は最愛の人とは恋愛できないな。つくづくそう思うね。ああ愛しの人よ!
2007-04-30 21:11:57【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
ブー。そうなの、ひとに対して引っかかった点は、つまり自分の課題点でもあるわけ。同じ穴のお犬(意味わかんない)でも「気丈」というのはちょっと違う気がするんです。気丈、っていうふうに読めたなら、そりゃー困った困った、しっぱい!!いつかお犬さまさまを唸らせる恋愛小説を書きたいものですけどねー。うふふ。
2007-04-30 21:33:20【☆☆☆☆☆】ゅぇ
うん、気丈とは違うなあ。硬質だけれど脆い何か。一言で断言できないモヤモヤ。だから小説として書くべきものだと思うんですね。断言できたらスローガンだし。多分この作品の基を為す或る情感を、いい意味でクリアでなく感知できたと思います。
一方で体裁がクロニクルであることに、まあ別のやり方もあるかなあと。僕ならば三十六歳の地点に手紙や写真を挿入して過去を回想させる小細工をするかなあ。
何ていうか、ひとりの人間としてはちっとも褒められたことではないのだけれど、話を作る側としては、自分の情感、こころの蠢きを、悪魔的に利用し尽くす功利性って時と場合によっては求められるとも思うんですねえ。もちろんそれは素直さや質朴さを失うリスクも存在する諸刃の剣ではあると思うのだけれど、豊かな感受性をもうちょっと手練手管で加工してやるのも方法としては有効かなと。
しかしこの感覚って、ついつい個人的な思い出を蘇らせる触媒になるです(笑) 昔好きだった女の子が結婚したのもわりとショックだったけど、子供を産んだって聞いた時はもっと深刻なショックだったなあというのをつい思い出しちまった。
2007-04-30 22:13:27【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
「一言で断言できないモヤモヤ」それ(笑)むずかしくって、本当に嫌になってしまいます。なるほど手紙や写真、それはいいなと思いました。この場合はでも、手紙はむずかしいな。写真かな。
でも最近つくづく思うのは、バランスって大事だなって。そう思います。頑張ってみます。でも書いてる途中って、わたし技巧とかそういうものが、頭からすこーんっと抜けてしまうみたい。ことごとく書き手に向いてないのかしら。
ちょっぴし切ない思い出を思い出させてしまってごめんなさい。笑)感想ありがとうございました^^
2007-04-30 22:20:19【☆☆☆☆☆】ゅぇ
はじめまして、コーヒーCUPと申します。以後、よろしくお願いします。
作品を読ませていただきました。自分なんかが指摘できる部分はありませんでしたので、感想だけ書かせていただきます。
三人の関係こそベタなものでしたが、物語の進行の仕方が新しいと思いました。一つの年代を書くのではなく、登場人物たちが年をとるというのが自分には少し斬新な感じでした。
恋愛小説はめったに滅多に読みませんが、この作品は楽しめました。今まで数冊しか読んだことが無い恋愛小説ですが、その中で一番面白かったです。
社会人になっても連絡を取り合っていた所が、どこかほほえましかっですし、同時に、お互い未練があるんだろうな、と思いました。最後の一行にグッときました。ではでは。
2007-04-30 23:15:50【☆☆☆☆☆】コーヒーCUP
ブー。気丈じゃ×か。それならなにがいい? 日和見はどう? 自分に言い訳して、ことの成り行きを見守るだけ。ふたりがうまくいったら私も嬉しい。うまくいかなかったら私にチャンスが巡ってくる。どっちに転んでもハッピだと思い込んで、自分ではなにもしない弱さ。気丈だと強いイメージがあるからね。
私を唸らせるなら王道ですね。チャンピョンロードを歩いてください。だって、私以上の邪道ってあんまり思いつかないもの。うふふー。がんばってー。
2007-04-30 23:57:02【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
よろしくお願いします^^ありがとうございます、読んでいただいて。ベタでしたよねー!!ほんと、ベタ(笑)書きながら思いました。でもベタなのって、あまり嫌いではありません。書くのがけっこう楽しかったです。物語の進行は、私もう少し場面場面のボリュームを出したほうがいいかなとも思ったんですが、やっぱりバランスがわからなくてこんな感じに。でも楽しめたと言っていただけて嬉しい限りです。ありがとうございました^^
2007-04-30 23:57:37【☆☆☆☆☆】ゅぇ
作品を読ませていただきました。物語などでよくあるシチュエーションだけに各年代ごとの記述をもう少し増やして欲しかったです。主人公の心情がメインとはいえ、日菜子・鉄平の人物造形が薄く感じられました。だけど、主人公の感情はしっかりと伝わってくるんですよねぇ……これだけ簡潔なのにどうしてだろう。ひょっとしてこの簡潔さが感情の純度を高めているのだろうか。だとしたら私が先に書いた感想はてんで見当違いと言うことになるな。物足りなさを感じているのに、これでいいのかもしれないと感じる二律背反な作品でした。
最後の1行は不要な気がしました。これまでずっと感情を吐露しているだけに余計な感じがしました。戯れ言を失礼しました。では、次回作品を期待しています。
2007-04-30 23:57:51【☆☆☆☆☆】甘木
ブー。そう、日和見もしっくりこないんだけど、でも気丈よりはふさわしいと思います。そう、何かすっごく弱いの。でも自分じゃ弱いってことを認めたくないから、「ずっと私は我慢してきた。抑えてきた」って言ってみる。こうやって書いてみると、まったく綺麗でも何でもないなー。このへたれが!!って感じだなー(笑
王道なんですか(笑)そっかー。王道でいかに愉しませるか?何年かかるでしょう。そうですよね、お犬さま、邪道だもんな……。むむ。がんばりますー^^
2007-05-01 00:00:37【☆☆☆☆☆】ゅぇ
何でこう、タイミングが悪いんだ(笑)
甘木さん>ありがとうございます^^そうそう、それも今レスで書いたばかりだった(笑)もう少し各年代ごとのボリュームを増やしたかった気持ちはありました。最近ほんと、過不足が多くて困ります。日菜子と鉄平が薄いのも、やや考えて――というところはあったんですが、日菜子が死んだところが妙に親友にしてはあっさりしてんな、とも思って気になったんですけど……。
最後の一行は、最初はなかったんです。でもその前で切って終わってしまうのが、どうしても自分でしっくりこなくて、やっと見つけた一文だったのでした。だめかなぁ……。悩む。
2007-05-01 00:03:48【☆☆☆☆☆】ゅぇ
拝読させていただきました.ベタと思ってしまう反面,ほんとは“わたし”ってなんか不幸じゃないかなあ,とも思います.最後の一文と,直前の4行は,なんか相反しているような気がします.それ以前の“わたし”の心情から察しても,“ああ,やっぱりこうなっちゃった”というような感じがします.十何年も前から,不幸(かどうかは不明ですが,楽観的な状況ではないのではないでしょうか)になるとわかっていた,けど,わかっているからといってどうにか回避できるものでもないのかしら,でも,やっぱり最終的にはわたしたちって運命共同体だったのよ,みたいな感じでしょうか.不幸か幸福は別として,“わたし”は『やっぱり』的運命論を見出したのではないでしょうか.一読者はそう感じましたが誤読・付加読みの可能性大ですのでご理解ください.感じたことに「うーむ」と考えあぐねることはできましたが,物語としてどうかといわれると,なにか物足りなさを感じました.“わたし”の感情が優先して,ほかのことがみえなかったように感じます.失礼いたしました.
2007-05-01 23:27:42【☆☆☆☆☆】一読者
志保さんを含む時代がどんどん流れて行くのに、一人称の文体に変化が感じられない――ふとそんな違和感を抱いてしまい、読後、ふと思い当たることがあり、無断でテキストをうちのエディターにコピペさせていただいて、いっきに『わたし』を『志保』に置換してみたところ――どんぴしゃ。ほんの2.3箇所を『わたし』に戻し、一人称にしてはくだけすぎた部分を数箇所三人称らしく整えれば、この作品の時の流れは、ごく自然な流れに感じられました。しかしこうした試みは、主観を客観に反転してしまうことになるので、作者様にしてみれば根本的な部分で不快を感じられるかもしれず、そのせつは深くお詫びいたします。
ストーリー自体に関しましては――うるうるでした。しかしまた、一読者として俯瞰した場合、このエンドは必ずしもアン・ハッピーではないようにも思えるのです。36年の歳月の先には、また36年の歳月が存在するかもしれません。
また、それに関して、個人的に、日菜子の遺した子供のことも気にかかります。志保の感情としてはその子に詳細情報を与えたくないのも理解できるのですが、一読者としては、最後の場にその子が点景として出現したらどうなるか、そしてそのことが、これからも続く志保と鉄平の人生になんらかの形で干渉してこないか、そんな勝手な想像も、してしまいました。
なにか作者様の意図とは離れたところで色々言ってしまった気もするのですが、あくまで自分としては、とても好ましい原石に触れた気がするので、率直に評価させていただきます。
2007-05-02 02:41:30【★★★★☆】バニラダヌキ
作品読ませていただきました。
王道といえば王道ですね。でも素直に楽しめました。僕、王道大好きなので(笑)
最後の一行、僕個人としてはすごくよかったです。人生はやり直しがきかないということをうまく表せていると感じました。
淡々と時間が流れていくことに対しては、物足りなさというよりも時間の儚さを感じました。この作品はこれくらい淡々としているからこそこのなんとも言えない読後感があるのかなぁと。
僕がこうして感想を書いている間も時間は流れてるんですよね。僕も後悔しないように夢を叶えようと思いました。
稚拙ではありますが、これで感想とさせていただきます。
面白かったです
2007-05-02 03:25:41【★★★★☆】紅い蝶
拝読しました。きれいな文章ですね、読んでいて最後まで楽しんですごせました。
読み終えて気になる点は、年齢的な差異を感じない事。10年、20年の変化よりも10ヶ月、20ヶ月の変化に思えてしまうようなところです。思うに20歳ぐらいの感覚からの30歳であり、36歳のように思えてしまうのですね。36歳からの20歳と、20歳からの36歳、どちらの方面から書いていくのかによってだいぶ見え方が違ってくるのかなと。この辺は書き方の問題なのかもしれません。
鉄平はなんというかずるいなーと。こういうのが一番性質が悪い、うん。こういう結婚しても子供みたいなのいるんですよね。うん、この手のは恋愛で終わっていくのが一番。なんだかもてない僕の愚痴みたいになってしまいましたw。
2007-05-02 06:10:20【☆☆☆☆☆】カメメ
一読者さん>ありがとうございます。『やっぱり的運命論』、耳慣れない新しい響き(笑)私はけっしてそれを意図して書いてはいなかったのですが、こうやって感想をいただいてみると「なるほどー」と思います。書き手としてダメダメなのかー。そこまで読んでいただいて嬉しいです。物足りなさを指摘されると痛いですね。わたしの感情がとにかく主だったので、あまりほかのことには目を向けていませんでした。でも短編で充実感を味わってもらえるようにするのは、むずかしい!!がんばります笑
バニラダヌキさん>ありがとうございます。お父さん、そんな仕事で疲れているだろうのに……笑)一人称の文体に変化がみられない、というのは私、基本的なことかもしれないけれどまったくの盲点でした。なーんにも考えてなかった。今23歳の私が、普通に14歳とか17歳とか20歳とかのことを回想して書くのと同じ感覚で書いていたので(笑)でもそんなに変化ってするものなのかなぁ、とも疑問に思ったりします。もう少し歳を重ねれば実感するのかな。
子供を出してしまうと、そこからまた妙な流れが予測されてしまうようで、それが怖くてやめました。終わり方は悩んだんですけどねー…。私のなかでは、これで志保は鉄平のまえから姿を消す。そんな感じなのでした。
紅い蝶さん>ありがとうございます。王道という言い方は何でこんなにもひとに優しいのだろう、と思います。つまるところ”ベタ”(笑)私も王道大好きです。その王道で、ベタな展開で、どこまで相手を魅了できるか、なんだろうなぁと思い「がんばろう」と決意してから数年。なかなか進歩がございませんで…。最後の一行を気に入っていただけて嬉しいです。あの一行が余計か、余計でないかは人それぞれだと思いますが、私にとっては入れるべくして入れた文章だったので^^ありがとうございましたー!
カメメさん>ありがとうございます。きれいな文章って言っていただけるのがとても嬉しいです。そう、それか!!と思いました。20歳ぐらいからの30歳。それ、たぶん今現在のわたしが、36歳の志保になれていなかったからかな、と思います。とうとう最後まで23の自分を脱却できなかった(涙)自分の意識のなかでは36歳からの20歳、っていう感覚なんですが。むずかしいなぁ。
鉄平は、わたしのなかで好きです。むしろ志保があんまし好きでない(笑
ありがとうございましたー!
2007-05-02 12:16:01【☆☆☆☆☆】ゅぇ
初めまして(?)祟られる者です。。
恋愛物は特に疎い私ですが、とても楽しんで読めました。
一気に何年も経って、取り巻く状況や環境が変わる展開の変化に一喜一憂しておりました。
最後の一文に関しては、私は要らない派です。
個人的な観点で、私はこの『わたし』(主人公)が一番嫌いです。
細かな理由は色々あります。が、大雑把に言うならやはり自己嫌悪だったりしますね。。
これだけ次々に環境が変わり、しかも一つの年代が短いと物足りなさを感じます。
しかしこれに何かを付け足せるだろうかと試行錯誤すると何か難しいと思えました。
しかしこの物足りない感じが良いのかもしれません。御腹一杯よりも。
ローキックも後でじわじわ来るらしいです。
このじわじわ感、物足りない感は次回作への期待に変換させるしか――。
と、いう訳で(ぇ)次回作を御待ちしております。長文乱文失礼致しました。。
2007-05-03 16:24:10【★★★★☆】祟られる者
普段から「萌え萌え」とか言っちゃってる私ですけれど、キャラ萌えってあまりしません。キャラで読むってどーよ? な立場です。ですけれど敢えて好き嫌いを言うなら、日菜子が嫌いだな。天然とか抜かしつつ、仕組んでるだろ絶対。主人公も、そんぐらい気づいとけよ。
日和見よりもっと意志の弱い、諦観。これじゃない? ほとんど諦めていたから、日菜子が死んでもガッツポーズができなかったのだね、きっと。
この諦観って、恋愛への諦観じゃないですよ。友愛も含めた、人生への諦観。バニラダヌキ様はああ言うけれど、次の三十六年の人生も主人公は無為に過ごすだろうなあ。
そろそろ合格点が欲しい。
2007-05-03 23:00:09【☆☆☆☆☆】模造の冠を被ったお犬さま
祟られる者さん>ありがとうございます。やっぱり物足りなさがあるんですよね。もう少し全体的な量を増やしたほうが良かったのかなぁ。ローキック。がんばります。
お犬さま>仕組んでるて(笑)諦観。いやー私のなかの主人公は、やっぱり何か諦観とも違う気がするんです。でもそればっかりはさ、それを的確に伝えられなかったこちらの未熟さでもあるわけで……。私のなかにある志保のそれは「怯え」のような気がしているのです。怯え100%じゃないけど、怯えの色が濃いかな、と。
2007-05-07 09:28:35【☆☆☆☆☆】ゅぇ
読んでいて、途中からすごく辛くなりました。何だか、えぐられる作品でした。
2007-05-29 14:46:57【★★★★☆】目黒(小夜子)
表現自体がすごくシンプルで、それがより哀しかったです。あぁ、そういうのってあるよね、あるよね。そんな感じ。日菜子が死んじゃったあとも慟哭みたいなのはなくて、静かさが逆に強いかなしさになってて良かったと思います。全体に、刃物でぐさぐさ刺されるような描写はないんだけど、傷口を針で突かれてるみたいな気持ちになりました。
上の感想見て思ったんですけど、私は日菜子も志保も鉄平も好きです。みんな凄く良い人で一生懸命で、だから哀しいんだと思います。例え日菜子が志保の気持ちに気付いていたとしても、知らないでいたい弱さや強さはそんなに悪いことには思えないです。
ていうかゅぇさんの切ない系ショート、めちゃめちゃ上手いと思いますよ。王道でも文章や流れが綺麗なので問題なし。
2007-06-05 18:10:27【★★★★☆】夢幻花 彩
計:20点