『だから僕らは空を飛ぶ−2−』作者:柳沢 風 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約3.08枚
少女は走っていた。
真っ暗な暗闇の中を、
最後の家族が残した言葉を胸に。


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俺は、『空を飛ぶ』なんて考えたこともなかった。
別に気にしてもなかったし、
きっかけも無かったから。


緑に囲まれた美しい国『エフリア』。
その中の『金持ちでもないし貧乏でもない』を絵にしたような家庭に少年は暮らしていた。
少年の名前は『クロウ』、(年齢は16位か17位)
薄めの茶色の髪に銀色の瞳を持っている少年だ。
クロウはいつも父親と母親が仕事に行っている間、
小さな道具屋でバイトをしながら過ごしていた。
いつものようにクロウがカウンターで座っていると奥から店主が言った。
「クロウ、悪いが川から水を汲んで来てくれないか」
ここら辺は川が多く、水道を引く必要がなかった。
「はい」
クロウは軽く返事をすると、横にあったバケツを持って外に出た。
クロウは今から水を汲みに行くことが、
自分の人生を変えていくことに気付いていなかった。




クロウはバケツいっぱいに水を汲んで帰ろうとして顔を上げた時、
目を大きく見開かせ、
せっかく汲んだ水も地面に落としてしまった。
そこには・・・、

ひとりの少女が倒れていた。

黒いめの髪を短く切ったた少女だ。
クロウは焦って少女をかつぎ、道具屋へ走って行った。





少女が目覚めると、
そこは見知らぬ部屋の中だった。
「・・・お姉ちゃん?」
少女は部屋の中を見渡す。
「お姉ちゃん、どこ・・・?」
その時、
「目、覚めたか」
少女が振り向くと、
そこにはひとりの少年が立っていた。
「あなたは?」
少女が聴くと少年は言った。
「俺は『クロウ』、あんたは・・」
「私は『アリア』、あなたが助けてくれたの?ありがとう」
アリアはほっとしたように笑う。
「いや、別に」
クロウは無愛想に言う。
「・・さっき『お姉ちゃん』とか言ってたけどどうしたんだ、
はぐれたのか?」
クロウが少し間をあけて言うと、
アリアはものすごく暗い顔をした。
クロウはぎょっとする。
「ど、どうしたんだ?」
アリアはすごく小さな声で言った。
「・・・・・・殺された」
クロウの動きが止まる。
そして真剣な顔をして聴く。
「なんで?」
アリアは今までのことを話した。
なぜか、クロウには言ってもいいような気がした。
アリアは姉が言った言葉を言いながら、
ポロポロと涙が出てきた。
『空を飛びたいなら生きなさい。
生きて、がんばって、信念を持って。
仲間と一緒に。』
クロウはだまってそれを聞いていた。




これが、
惑星『ファリラー』が変わるきっかけになることになる、
少女と少年の出会い。



2003-11-10 22:14:21公開 / 作者:柳沢 風
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■作者からのメッセージ
まあ、メインキャラ同士の
『出会い編』です!
次に二人は動き出す予定です〜。
今回の面白くないかも・・・(汗)
この作品に対する感想 - 昇順
いえいえ、次につながるとっても重要な話じゃないですか〜!!続き楽しみにしてますっv
2003-11-11 00:50:14【★★★★☆】輝
こんにちわ。面白かった。です!次が気になるいい話です!次も頑張ってください
2003-11-11 15:50:41【☆☆☆☆☆】白露
計:4点
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