『万屋本店 』作者:聖藤斗 / t@^W[ - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
ようこそ。万屋本店へ!!この店では、皆様の願いを叶えることをサービスとしておこなっております!!ですが、代金は…。 不思議な店で起こる、さまざまな人の物語。
全角6976.5文字
容量13953 bytes
原稿用紙約17.44枚
「運メイター」

 青年―春野出雲―はいつも通りの退屈な人生を過ごしていた。辺り一帯には人、人、人。そして皆見ていると飽きてしまいそうなほど似ている暑苦しそうなグレーのスーツを着て、重たそうな黒い鞄を手に提げて歩いている。
 それに比べ、出雲は色のあせたアロハシャツと明らかにサイズの合っていない大きなズボンを履き、サンダルで街中を闊歩している。手にはアイスバーを持ち、左には「キミにも出来る大学合格」と書かれた参考書を持っている。
「暇だなぁ。なんか面白い話はねぇかなぁ」
 燦燦と降り注ぐ太陽の光と紫外線を満遍なく受け、出雲の体はこんがりと良い具合に焼けていて健康的、そして艶のある黒髪は太陽の光でキラキラと輝き、整った顔立ちをいっそう引き立てている。
 季節は夏、そしてもうすぐ秋。辺りの景色もゆっくりと顔を変えている。辺りの木々から聞こえていた蝉達のオーケストラも、気づけばいつの間にかソロ活動になっている。その蝉達の住処だった青々とした木々も秋への準備のためなのか、だんだんと青葉が赤くくすみ始め、そしてどこか老朽化した雰囲気がいっそう秋へ向かっていることを知らせている。今まで熱が篭りっぱなしで、生卵が一瞬にして目玉焼きになりそうだった灰色のコンクリート道はいつの間にかその熱が消えうせ、今では心地よい温度を保っている。
 出雲は手に持っている参考書から目を放し、辺りの季節の変わり目を見ていた。
「本当に、俺の高校最後の夏休みも終わったんだなぁ。最後くらい、何か迫力の有る事をやってみたかったな」
 参考書を閉じ、乱暴に丸めて自分のズボンのポケットに無理やり押し込むと、雫の垂れ始めているアイスバーの存在に気づき、慌てながら平らげた。だがその行動は既に遅く、持っていた右手にはソーダ味のアイスでビショビショになり、暫くして乾けばべとべとになるだろうという程湿っていた。ため息を吐きながら出雲は応急処置のため、とりあえず指を舐めておくことにし、それからまた人ごみの中を歩き始める。
「待ちなさい。そこのアロハシャツのあなた」
 そんな声が聞こえ、出雲は右を向いた。だがそこには誰もいない。あるのは古びた小さな建物だった。建物の壁は蔦で覆われているが、扉と真上に吊られている看板のみ妙に真新しかった。看板には「万屋本店」と彫られている。
毎日のようにこの町を彷徨っている出雲だが、「万屋本店」なんて店は見た事が無かった。出雲は心の内からわき上がる妙な好奇心まま、その扉に手をかけ、そして押し出した。
開けた刹那、背後から強い突風が吹き込み出雲は店内へと放り込まれてしまった。顔面を打ち付けた出雲だが、別に怪我をしたところは見られない。服を軽く払うと「よいしょ」と呟きながらゆっくり立ち上がり、周りを見渡した。辺りは棚で埋め尽くされ、そしてその棚の上に青色の液体が入った瓶や真っ黒なケースが配置され、そしてその全てに「三百円」と達筆で描かれた小さな札が掛かっていた。
「いらっしゃい」
 どこからか声がし、そしてそちらに振り向くと、年代物のレジスターの横に、女性が一人パイプ椅子に腰掛けていた。女性は器用にも椅子の上に正座で座っていた。医者の着ていそうな真っ白な白衣を着ていて、その白によって腰まで伸びている黒髪が目立っている。
「ここはなんだ?」
 出雲は店の前まで足を運ぶと椅子の上に正座で座っている白衣姿の女性に声を掛ける。
「何か買っていかない?」
 女性はそう言うと、棚においてあるガラクタのうち、一番隅にある一つを指差す。出雲は指先の物を見た。
 そこには腕時計がある。何の変哲も無いただの黒い液晶の腕時計だ。しかし、普通の時計と異なっている部分が一つだけあった。それは、液晶に表示されている文字だった。液晶には「七百:千」と時計では出ることのない文字が表示され、その上には「ハルノ イズモ」とデジタルで書かれてある。
「これは、何だ?」
「運を表示する機械で『運メイター』と言います」
 女性は言う。そして、それを出雲に渡すと、画面左上に設置されているボタンとネジを指差す。
「そのネジで使用する運の量を決め、ボタンを押すことによって自分の使いたいときに運を使うことが出来ます。量が多ければ、多いほど強い運を使えます」
「へぇ、嘘だとは思うけど、買ってみる価値はあるな。三百円だな?」
 出雲は面白いものを見つけた、と笑みを浮かべながらポケットから革の財布を出し、そこから百円硬貨を三つ出して女性に出す。
 しかし、女性は受け取らなかった。出雲が首をかしげていると、女性はにっこりと笑い、こう言った。
「始めて来る人にはお試しとして一品無料で差し上げています」
「それで儲かってるのか?」
出雲は問いかけるが、女性はそれ以上答えようとはしなかった。出雲はもう一度首を傾げながら「まあ貰えるなら」と呟いて「運メイター」を左手首に巻きつけるとその場を後にしようとする。
「お待ちください」
 女性はそう言った。出雲は面倒くさそうに振り返り、まだ何か、とでも言いたげな表情を女性に向けた。
「一つ、良い忘れておりました。そのメーターに表示されている数値はあなたの生きているうちに使える運です。つまり、残り七百なのです。それ以上使えば、恐ろしいことが起こるので、お気お付けください。使うときに消費される数値は機械の裏にありますので良く見てください」
 出雲は「わかったわかった」と呟きながらその場を後にすることにした。女性が発していた異様な雰囲気がどうにも自分に合わなかったのである。
 出雲は一瞬、殺意に満ちた雰囲気が自分に向けられている気がしたが、気のせいと言うことにして、人ごみに混じっていった。
 女性は出雲が出て行ったことを確認すると、不気味な笑みを浮かべ、そして右手に携帯を取り出し、そしてどこかへと電話をかけていた。

「さて、一回試してみようかな」
 出雲は何か良いものは無いかとキョロキョロと辺りを見回す。すると、ある電気店の前でくじ引きが行われていることに気づく。ようし、と紅白の垂れ幕が掛かっている質素な雰囲気のあるくじ引き場の前まで行く。
「これはどうすればやれるの?」
「ああ、これは『丸太電気店』開店セールだから、五百円分買えばやれるよ」
 気前良くそんなことを言われ、出雲は丸太電気店に入ると、すぐそこにあったMDの束を手に取り、レジへと向かう。中は電気商品が山積みにされ、そこまで広くない店内をややこしくしている。開店と言うだけあって、少しばかり店員も若い者が多く、レジ前に立っている男性以外だいたい二十代と見た。
 イズモは千円札を一枚レジ員に渡し、おつりとレシートを受け取ると店から出て、くじ引き場に並ぶ。安い金額でくじ引きが出来るとあって並んでいるのはほとんど買い物に来た主婦がほとんどだった。出雲が並んでいるうちに、後方にも数人が並び始めていた。
 出雲は並んでいる間に腕時計似の機械「運メイター」をまじまじと見据える。信じられるような代物ではないが、無料で渡されたのだ。騙されてみるのも良い思い出になるだろう。と微笑しながら機械の裏を見る。裏には店員の言ったとおりに説明書きがあり、店員の言ったことがほぼそのままプリントされて載っていた。一度に使われる数値は。と言う説明欄があったが、小さくて読みにくいので目を皿にして覗き込み、そして何とか「一回につき一 です」と言う文字が浮かび上がっていた。「一」と「で」の間が開いていることが気になるが、古そうな物だから多分その運とやらの単位でも書いてあり、剥がれてしまったのだろうと出雲は推測した。
 そんな独り言を繰り返しているうちに、とうとう出雲の番になる。出雲は腕時計を見ながら歩み寄る。
「この箱を回して金が出れば一等、青なら二等、黄色なら三等。あとは赤玉でハズレです」
――さっそく試してみるか。
 出雲は体が疼くのを感じ、右手で運メイターのポイントをネジで「七」に設定し、ボタンを押す。キュイイイイと機械的な音が聞こえたが、そんなに大きな音ではなかった。出雲はゴクリと唾を飲み込みながら、十二角形のくじ箱のレバーをしっかりと握り締め、一気に回転させた。
 ガラガラ、と少し騒がしい音がし、一回転すると同時に穴から玉が一つ飛び出す。
それは光を受け、黄金に輝く玉が転がっていた。出雲は「金色の玉」を見て驚く。店員も同じく驚く。そして、一瞬の間が開いた後、拍手喝さいが辺りに轟いた。
「おめでとうございます!!」 
ベルを鳴らしながら店員は出雲に向かって叫んだ。
 出雲は暫く金色の玉を見てあっけらかんとし、そして数秒後に嬉しさと運メイターが本物だと言うことが分かったことで、体から何かがあふれ出し、それが声となって辺りに弾けとんだ。
「いぃやったぁ〜〜!!」
 出雲は大きく拳を突き上げ、喜びを体全体で表現する。店員は商品を手に出雲に近寄ると、掌くらいの包みを渡した。
「おめでとうございます。最新のMDプレーヤーの贈呈です!!」
 出雲はそれを受け取ると、もう一度叫びを上げた。
 その時、運メイターの数値は「六百三十:千」になっていた。
出雲が去ったその後に、店員は訝しげな表情をして箱の穴を覗き込みながら呟いた。
「おかしいなぁ。金の玉は入ってない筈だったんだけどなぁ」
店員はそう呟くと、目の前に存在する金の玉をじっと見つめていた。
 
 MDプレーヤーを手にした出雲はご機嫌な笑顔を浮かべて街中を歩いていた。左腕に巻きつけてある運メイターを見ては息を吹きかけ、そして丁寧に拭く。
「さて、次はどんなことをしようかな」
 出雲は調子に乗り始め、運メイターに関する注意事項をすっかり忘れ、多数の事に使い始めた。
 宝くじ
「当たったぁ!!」
 バッティングセンター。
「ホームラン!!」
 懸賞
「当選通知が来た!!」

「むぅ。そろそろ運メイターの数値がやばくなってる。おかしいなぁ。俺は全部七しか使っていないはずなのに…」
 そんなことを考えながら運メイターの数値を見ていた。数値は既に百を切っていて、残り「三十」となっている。陽は翳り始め、だんだんと夜が近づいてくる。出雲は今日は帰って寝るか、と呟いて脚を動かし始める。
 そんな時だった。どこからか激しい銃声が響き渡ってきた。出雲はなんだなんだ、と辺りをキョロキョロと見回す。すると、その音源がすぐそこにある銀行からだという事が分かった。出雲はとにかく行ってみようと思い、帰り道に向けていた足を銀行へと向けた。

「突入!! 何としても少女を発砲した犯人を捕まえろ!!」
 一人の警官がそう叫び、その声と共に特殊武装をした警官が銀行の入り口を蹴破って入り込んでいく。その傍らでは、左胸を血で染めた少女を抱きかかえる母親がいた。野次馬は一斉に救急車やら何やら騒ぎ始める。出雲は野次馬を掻き分けて重症を追っている少女の下に行く。野次馬はただハラハラ見ているだけで誰も助けようと言う考えは無いらしい。
「どうしたんですか?」
「娘が…、犯人に…撃たれて…」
 母親は胸元で衰弱しきっている娘を見て涙を流し続けている。出雲は応急手当は何か出来ないかと探すが、どこにもそれらしきものは無い。とにかく止血、と自分のシャツを破るとそれを傷口に蒔き付けていく。救急車はまだか。と出雲は叫ぶが、誰も反応しない。どうやら、病院に連絡している奴は誰もいないらしい。騒ぐだけの奴らを睨みながら出雲は舌打ちをし、自分の携帯を取り出すと「一一九」を押して重病者がいると連絡をする。すると、五分後にすぐ向かうと連絡が来る。
「とにかく、五分待ちましょう。それまで止血!!」
 出雲はシャツを全て脱いで傷口に強く当てる。赤いしみがシャツをじわりじわりと滲み始めているが、暫くは時間を稼げそうだ。出雲はそう考えているが、それでも時間が足りない可能性がある。頭で色々なことを考えてみるが、何も思いつかない。
 時間がしばらく、遅く過ぎていく。
――そうだ。運メイターがあるじゃないか。
 出雲は左手を目の前に持ってくる。残り度数は五十。大丈夫だ。十分にある。と呟く。
 出雲はネジでメーターを「三十」に合わせ、そしてボタンを押した。
 キュイィィィィ。と何かの巻かれる音が鳴る。出雲はよし、と呟くと再度少女の止血を続行する。
「頑張れ。もうすぐ来るはずだから!」
 出雲はそう言って少女を励ます。少女は痛みで意識が薄れている中、静かに一度、出雲に向けて笑いかけた。
 瞬間、出血の勢いが留まり始める。出雲は押さえていたシャツを細い包帯状にちぎるとそれを素早く巻いていく。やはり、勢いが止まりはじめている。今のうちに完全に処置を済ませれば、何とかこの少女は助かる。出雲は背後を振り向くと、野次馬に叫ぶ。
「お前ら! 何か包帯代わりになる物を持っている奴がいたら渡せ!!」
 出雲が叫ぶと、薬屋の店服を来た男性が野次馬を掻き分けてこちらに走りよって、出雲に止血剤と包帯を手渡す。出雲は店員に礼を言うと、それで応急処置を行う。

 救急車が来た。そして、担架を持って二人の男性が少女を丁寧に担架に乗せる。そして救急車の後ろに乗せると母親を励ましながら連れて行く。その時、母親は出雲の前に立つと、しゃくりを上げながら礼を言った。出雲は、首を振り、そしてお辞儀をして母親を見送った。
「良かったぁ。」
 出雲が安心したその時だった。
「あぶない!!」
 誰かの声が聞こえ、出雲はその方向に振り返った。すると、自分の左胸をドンと強く押され、そして次に激しい痛みが体を走り、そして最後に生暖かく紅い液体の噴水が目の前に出来ていた。
――え? 何が起こった?
  仰向けに倒れた出雲は、自分の目の先を見た。黒いニット帽を被った男が、硝煙を立ち上らせた小型の拳銃をこちらに向け、そして震えている。周りを囲んでいる警察官が唖然としていた。
犯人は警察に取り囲まれたことにより焦りを感じ、気が付いたときには引き金を引いていた。そして一発の銃声と共に弾丸がはき出され、そしてそれは出雲の左胸を貫いていたのだった。
野次馬が再度騒ぎ始める。警官が銃声の下にいる男性を取り押さえ、そして手錠を掛けている。出雲は最後の力を振り絞って、左の運メイターを覗き込み、そして驚きの声を挙げた。
「マイナス…三百…だって…?」
 その時、腕時計の裏から黒い小さな紙がはらりと落ちた。出雲は時計の裏を見て、今まで空欄だった「一」と「で」の間に「零」が増えていることに気が付いた。つまり、この数値は設定した数字の十倍を使うのだ。だから、たった七でもあそこまでの幸運が自分に来たのだ。そして、今回少女のために使った運は三十…。つまり、三百だ。
――あの女、騙しやがったな…。
 虚ろになる意識を必死で保ちながら後悔をした。胸の痛みも薄れていき、だんだんと何も考えられなくなっていく。世界が真っ白になっていく。その時、制服姿の少女を見た気がした。どこかで見覚えのある制服だった。
――確か、あの「噂」が広がっている高校の…。
少女は、出雲を見下しながらこんなことを呟いていた。 
――気づかなかったのが悪いんですよ。
 そして、出雲の意識は完全に無くなり、目の光は消え、そして上げていた左手が力なく、地面に落ちる。
自分の運のツケを払った結果の出来事だった。

「とまあ、これが一昨日の事件の裏らしいんだけどね。あまりおもしろくないでしょう?」
 制服を着た黒髪の少女が白い歯を見せて笑う。少女の机の周りに集まっている友人達は「十分十分!」や「面白いよ」と言いながら笑っている。それを見て少女もうれしそうに笑っていた。
「あんた、よくそんな噂話知ってるねぇ。こんどさぁ、その情報源、教えてくんない?」
 一人の友人が言った。少女は無理無理、と苦笑いをして手を振りながら答えた。
 その時、下校時刻を示すチャイムが鳴る。
「もう時間だ。じゃあ、また明日、噂話教えたげる!!」
 女子生徒たちは楽しみにしてる。と言いながら自分の席に戻っていった。

 夕日に包まれた世界に少女は一人佇む。一度にやりと微笑むと、携帯電話を取り出し、番号を素早く押してから青いボタンをカチリと押した。暫くルルルルという音が流れ、そして怠そうな声で返事をする女性が出た。
「あ、お姉ちゃん? どうだった? 一昨日手に入れた『材料』の調子は…」
『中々良いわ。次はどんな薬にしようかねぇ』
 楽しそうな声が聞こえてくる少女も同じく不気味な笑みを浮かべていた。
――次はもっと良い「噂」と「モノ」が創れそうね…。
 そして少女は、黄昏に消え、辺りは静寂に包まれていった。

終わり
2006-02-03 00:59:53公開 / 作者:聖藤斗
■この作品の著作権は聖藤斗さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちわ。音信不通となっていた聖です。天体観測は申し訳ありません。色々なアドバイスを貰った結果「もっと良く見直してから投稿しよう」と思い、夏休みから大幅に改善してまた投稿してみたいと思います。感想などをくれた皆様、もうしわけありませんでした。
今回は、短編の物語を続けていって、最終的にはつなげて完結させようと考えております。話自体を説明すると「不思議アイテムを使った結果…」というものになっています。ストーリー全体はバッドエンドで終わらせますが、時々ほのぼのも入れたいと思います。一話一話が短いので、唐突な部分もできてしまうと思います。なので、気付いたりしたら、色々と感想やアドバイスをお願いいたします。今回で、「慌てる」という弱点や、「…」の使い方をもう少し落ち着いて考えたいと思っています。よろしくお願いいたします。

2/3:色々と修正致しました。
この作品に対する感想 - 昇順
 はじめまして、作品拝読させて頂きました。文章はテンポよく読め、アイデアも面白いと感じたのですが、メーターの数字が食い違っていたり、銃で撃たれたのに刺されたと母親が言っていたりと細かなミスが目に付いてしまいました。足首より短いズボンというのも多分ミスかなあ・・・。
 メーターの数字の減り方に気が付かないのも疑問に思いました。うーん、性格によっては気にしないんでしょうか。全体を通しては、若干視点がぶれる箇所が見受けられましたので、その点に注意してみてはいかがでしょう。では、次回更新もお待ちしております。
2006-01-31 19:14:41【☆☆☆☆☆】紫煙突
作品を読ませていただきました。前作の「天体観測」と比べて、こちらは溜めがあって良かったです。書き急ぎではありませんが、運を使うシーンをもっと書いて欲しかったです。そこで出雲が絶頂になる(神にでもなったように傲慢になる)シーンがあっても面白かったと思います。紫煙突さんも指摘されていますが、ちょっとおかしな部分や誤字がありましたのでご注意下さい。視点の違和感も見直すことによって解消すると思います。では、次回更新を期待しています。
2006-02-01 08:05:25【☆☆☆☆☆】甘木
紫煙突様:ありがとうございます。そして、始めまして。読んでもらえて光栄です。細かいところに目が行っていないと言う所が反省点と分かり、自分でも修正時には所々直そうと思います。やはり視点の辺りが、どこから見ているのか分からなくなるところがあるので、気を付けたいです。
甘木様:ありがとうございます。運を使うところを抜いて、内容の薄さに少し悩んでいたので、印象強いところを書きたいと思います。視点もやはり重要なところなので、これから学んでいきたいと思います。ありがとうございます。
2006-02-01 19:45:39【☆☆☆☆☆】聖藤斗
こんにちは、初めまして、ルイと申します。
聖藤斗さんの作品、拝読させて頂きました。
全体としての風景描写がとても緻密で良いと思います。ですが、最後の方での終わり方が少々、淡白で素っ気無い気がしましたのでもっと終わりを簡潔且つ明快にした方が良いと思います。
2006-02-05 19:51:02【☆☆☆☆☆】ルイ
続きを読ませていただきました。作りが前回の運メーターと同じですが、調理の仕方が丁寧で読んでいて引き込まれる魅力がありました。冒頭でのアキラの惨めさはリアル感があってよかったです。前回も書きましたが因果(噂缶)と応報(消失)の間の描写が弱かったと思います。前半で学校のシーンを入れたのですから、因果によってどれだけ変わったかの比較のためにも、学校でちやほやされるアキラの状況、アキラの気持ちを描いてもよかったと思います。ラストは「噂は消えゆくもの」と引っかけているのかな。ちょっと淡い感じがしました。重箱の隅を突くようですが、「軽量カップ」は「計量カップ」の誤字ですね。では、次回更新を期待しています。
2006-02-07 07:46:56【☆☆☆☆☆】甘木
「噂にキク薬」、拝読させていただきました。
最後の終わり方がとても寂しげな描写で、なんとも言えない心情になりました。
そして名前が「アキラ」と表現されてる時と「明」と表されてるときがありましたので、統一させて方が良いと思います。
2006-02-07 21:44:08【☆☆☆☆☆】ルイ
拝読しました。現在垣間見れている設定や一話一話のアイディアは面白かったです。しかし一話目の都合の良い流れ(数値の減り方は気づくと思うのですが)は楽しさの障碍に感じました。二話目は「噂」の意味の差異が良かったです。どちらの噺も後半をより丁寧に書きこむと、次への繋ぎにもなると思います。特に両編共通の事項をもっと強調すれば全体的な統一感も表れ得るかと。次回更新御待ちしております。
2006-02-09 08:46:22【☆☆☆☆☆】京雅
甘木様:ありがとうございます。やはり誤字が多いのが自分の弱点のようです。もう少し慎重に丁寧に書いていきたいと思います。アイテムを使った結果がとても薄くなっているところが今回の修正すべき点なので、以後気をつけつつ、もう少し内容に深みを持たせたいと思います。ルイ様:すみません。修正時にしっかりと直したいと思います。寂しい雰囲気を出す辺りは、自分でもちょっと上手くやれたかなぁ。と思うので、この手ごたえを忘れずに頑張りたいです。
京雅様:設定は練りに練っているのですが、もう少しストーリーのテンポを考えて書きたいと思います。やはり後半になると適当になリ始めてしまっているので、もう少し丁寧に行きたいと思います。
2006-02-10 23:17:14【☆☆☆☆☆】聖藤斗
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。