『矛と盾』作者:雅龍裂光 / V[g*2 - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約3.38枚
矛に盾と書いて矛盾(むじゅん)と読む。
昔、ある国の商人がある物を売っていた。
それは、何でも突き通す矛と突き通す物はない盾である。
そしてある客が商人に疑問をぶつけてみた。
「その矛で盾を突いたらどうなる…」
これが有名な矛盾の話で、ここで話は終わっているのだが、この話の続きを考えている男がいる。
この男は謎を解明し、売って生活している男だ。
この男が考えた続きを紹介しておこう。

続き1 矛が勝つ
これは矛で盾を突いたら矛が盾を貫くという形になる。
また、矛が盾を貫いて両方崩れた場合でも矛の勝ちである。

続き2 盾が勝つ
これは矛が盾を突いても盾を貫けないという形になる。
また、矛が盾を貫けず両方崩れた場合でも盾の勝ちである。

続き3 引き分け
上の考えの両方崩れた場合を引き分けと判断しても良い。

続き4 嘘
矛が実は普通の矛だったなど、嘘があった場合はどうでもいい話にかわってしまう。

男が色々な考えを巡らせながら調査をしていると、部下から電話が来た。
「矛盾の答えなんですが………でした」
「そうか。わかったごくろうだったな」
部下からの電話を切ると、すぐにお得意先の小説家に電話をかけた。
「そうですか。これでまた小説は大ヒットですね。いつも通り売り上げの5%振り込んでおきますから」
数ヶ月後に小説が発売された。タイトルは『矛と盾』だった
小説の内容はこうだった。
昔、何でも突き通す矛を持っている男と何をされても傷一つつかない盾を持っている男がいた。
その二人の男が対決をすることになった。
対決は矛の男が盾を突き通すことができないので盾の男の勝利かと周囲の者は思ったが、矛の男がいきなり笑い出してこういった。
「ははは、守りだけでは戦には勝てん。相手は相当の臆病者と見た。こんなにおもしろい話が今までにあったことか。はははははは」
矛の男の大笑いが周りに響いてこだました。そして、こだまではなく周囲の者が笑い出した。
「臆病者が引っ込めー」
罵声を浴び盾の男は怒り、剣を抜いて笑っている隙だらけの矛の男にその怒りにまかせて斬りかかった。
勝負は一瞬でついた。矛の男はここぞとばかりに矛を剣に突き立て剣を砕き、盾の男の首をとらえた。
そして、盾を手に入れた矛の男は最強の名を語っていった。
これが矛盾の真実なのだが、何故おかしく伝わったのだろうか。
その答えも説明しておこう。
昔、中国は三つの国に分かれていた。三つの国とは、魏、呉、蜀の三国である。これは有名な三国志である。
三国志にはかなり頭のキレる者がいた。諸葛亮孔明と司馬慰仲達の二人である。
守りに徹していた司馬慰を孔明が挑発して攻めさせようとしたのだが、司馬慰は矛と盾の話を知っていたので、攻めることはせずに戦に勝ったのである。
司馬慰が孔明に勝てた理由でもある話なので魏の者はこの話を広めていったが、蜀の者が話を変えて広めていったので、客に疑問をぶつけられ商人が黙る。というふうに伝わってしまったのである。
予想通りに小説は100万部を超えるベストセラーとなった。
あの男は次の謎を解明するために捜査を始めたようだ。
2005-12-16 23:53:09公開 / 作者:雅龍裂光
■この作品の著作権は雅龍裂光さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
眠たいです。
今日中に書き終わりたかったので、がんばりました。
自分では良い出来だと思ってます。
感想多々お待ちいたしております。
眠いので誤字、脱字があるかもしれませんから、見つけたら言ってください。
とりあえずおやすみなさい。眠い………
この作品に対する感想 - 昇順
拝読させていただきました。本文に関しましては、オチがよくわからなかったというのが正直なところです。で、ですね。ここは「推敲の場としての登竜門」ですよね?それで、誤字脱字の確認を他人まかせという姿勢はいかがなものでしょうか?一読者が知ったような口をきくのはたいへん恐縮なのですが、激しく疑問に感じたのでいわせていただきました。
2005-12-17 05:04:10【☆☆☆☆☆】一読者
一読者さん すいませんでした。眠いので一応確認しておりますが、人間、間違いはあるものなのでそれを指摘されずに終わる作品よりと指摘されながらもそれを直し、ちゃんとした作品にする方が良いのではないでしょうか。誤りは自分で見つけるものですけど、もう一度言います、人間誰にでも間違いはあります。それにおかしな所があったのでしょうか?あと、オチがわからないというのは僕の文章力とアイディア不足なのでこれから色んな小説を読み、書いていくことでそれを補っていこうと思っております。
2005-12-17 08:14:37【☆☆☆☆☆】雅龍裂光
ああ、正直な感想を申し上げますと、何を伝えたかったのかが良く解らない。こういう系統の作品は何かしらのメッセージを含んでいるものだと思いますのですが、感じ取れませんでした。此方の読解力不足かもしれませんが。この際他の間違いなどはどうでも良いです。ああ、後、挑発的口調はよろしくないと思いますよ。酷評になりましたね、すいません。それでは次回作品を期待しています
2005-12-17 10:02:56【☆☆☆☆☆】渡来人
 はじめまして、座席です。
 うんと、この矛盾のネタはノンフィクションなんでしょうかね? そうならまさに「へぇ」という作品だったと思います。ただ、それゆえに作品としても「そうなんだ」という程度で完結してしまっているのが残念です。
 もっとこの主人公(ですよね)である男が矛盾の推理について一つ一つ考え、そして自らで辿り着いた真実、みたいな語り方をした方がこの手のものは面白みがあったかなと思います。今日中までといわず、次回はじっくり書き上げてみてはいかがでしょうか。
 それでは失礼します。
2005-12-17 11:04:57【☆☆☆☆☆】座席
ども、読ませてもらいました。矛盾という語源はこれだ、というのは分かるんですが、それ以上でもそれ以下でもない気がします。小説というジャンルは幅広いので、これは小説じゃないなんて言えないですが、もうちょっと何かがあっても良かったんじゃないでしょうか?
あと、指摘されて直していくというのは良いんですが、最初から指摘される思いで作品を作るのはどうかと思います。
戯れ言と思っても良いですし、指摘として参考にしてくださっても構いません。

ではでは〜
2005-12-17 16:52:37【☆☆☆☆☆】rathi
作品を読ませていただきました。矛盾の解釈自体はいいのですが、主人公が不在という感じがしました。もっと〈男〉を前面に出して読者と〈男〉を同期させて書いてもよかったと思います。主格が弱いためオチが曖昧になっていたように感じられました。では、次回作品を期待しています。
2005-12-19 00:29:14【☆☆☆☆☆】甘木
拝読しました。解り難さは無いのですが解説に終始してしまったがために物語性と人物が不在のまま終わってしまったのだと思います。謎の解明、等の設定がただ副えられているだけだったのが勿体無かったです。次回作御待ちしております。
2005-12-19 05:19:13【☆☆☆☆☆】京雅
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。