『City of Damned』作者:片瀬 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
睡眠薬三錠、ハンバーガー、フレンチフライ、狂った母と、夢を謳うテレヴィジョン。それが日常だった。あの、あの女に会うまでは――。
全角7004文字
容量14008 bytes
原稿用紙約17.51枚
 
 


 耳をつんざくようなタレントの声だけが、部屋中いっぱいに響く。




 つけっぱなしのテレビからは、いかにも、僕馬鹿ですいやそのふりをしてるんですソレが売りなんですからこのキャラでいかせて下さいよ、と懇願せんばかりに大口を開けて笑うお笑い芸人や、たった数年の若さだけを売りにした、さほど可愛くないグラビアアイドルがコメンターを務める通信販売の番組が流れている。


 やだあ、これ、ちょうべんりじゃありませんかあ。ぼく、こういうのほしかったんですよねえ。このきかいがあったらやさいじゅーすもてがるにつくれておとくだとおもいますよー、ぜひいっかにいちだい、ですねー。これでごせんきゅうひゃくはちじゅうえん!おどろきのかかくですよ。いまならそうりょうむりょうでーす。つづいて、かんれんしたしょうひんをごしょうかいしますねー。


 テレビに出てるタレントを可愛くないだの馬鹿っぽいだのと批判している当の俺自身と言えば、ろくに食事もとらずに(いや、とっていることにはとっている。しかし、それはハンバーガーや、フレンチフライなのだけれども)、ビールばかり飲んでいる。
 しかし、退屈つぶしにと見始めたテレビはさらなる退屈を与え、俺が途方にくれていたころだった。
 隣の部屋からどこのアメリカン・コメディーかと思うほどの音がした。
 部屋中、洗濯機で回ってしまっているんじゃないか、というほどの。

 それ以上に大きく、隣の部屋で寝ていたはずの母さんの喚き声が部屋を満たした。
 俺はいつものことだと思いながらも、今まで寝転がっていたソファーから名残惜しいながらも離れ、わずかな隙間からのぞくと、母さんは相当年季が入った鏡台に向かって怒鳴り散らしていた。
 只でさえ年齢より老けて見られる顔をくちゃくちゃにして、




「ちょっと!私の鼻をもぎ取ったのは誰よ!鼻がなくなってるわ!」





 いや、あんだろうがよ、そのしわだらけの顔の中央に。














***City of Damned***















 そりゃあもう小さいころからテレビが親であり、兄妹であり、友達だった。ついでに言うと、テレビは近所のうるさいおばちゃんでもあった。
 この通り母さんはイカれてるし(物心ついたころからこんなだった。詳細は知らない)、政府からの母さんの精神障害への手当て金と、俺のわずかなコンビニでのアルバイトの給金でなんとか食いつないでいる有様だ。
 もう直ぐ正月だっていうのに、こうして安っぽいファストフードとアルコールばっかり摂取している。これじゃあ腹が腐敗して、母さんがくたばる前に俺がくたばっちゃうよ。

 
 もう一度、ソファーに戻ってきてみると、今度は開戦記念日特集番組がやっていた。
 開戦記念日――二十世紀から保たれてきた平和・そして憲法九条を放棄し、アメリカが敵視していた第三国への爆撃を開始した日だ。そこから、ずうっと日本は細々と戦争を続けている。
 その番組は、いかに日本の憲法九条を放棄した事が正当なことだったか、そしてどれだけの人が賛同したか、ということをアピールするためのものだ。その証拠に、スポンサーを読み上げるアナウンスが、行政各省の名を読み上げる。
 ただでさえ、大昔から抱えていた国債を雪だるま式に巨大化させて、今や手のつけられない状態だと、素っ裸の女の写真しか載せないようなカス雑誌までもが騒ぐ。
 そこに戦争の軍事費がのしかかるのだから……俺が言うまでもない。


「何もかもが、クソだ」


 誰に言うでもなく呟く。テレビはコマーシャルに入り、睡眠薬、健康食品、電化製品。果てには、旅行のツアーパックといった、明日の夢を謳い、強烈な色彩で人々にさまざまな欲望を植え付ける。


 まだ母さんは喚き続けているけれど、俺は知らぬふりを決め込む。
 いつも閉め切ったカーテンを開けると、窓越しに遠くの建物が燃えているのが見えた。
 ここからそう遠くないところに、どこかの大使館があったはずだ。それかもしれない。いい気味だ。
 カーテンを勢いよくしめた。
 またソファーに寝転がって、床に落ちていたブランケットを頭から被る。
 くそったれの街で、今日も俺は眠りにつく。睡眠薬三錠とともに。






 俺の朝はとてつもなく早い。
 まあ、自然に目が覚めてしまうんだよとか年寄りじみたことは言いたくないのだが、本当に自然に目が覚める。それ以前に、熟睡というものをここ最近したことがない。
 あきらかに健康ではない身体に鞭を打って起きだし、駅前のコンビニへ向かう。
 いつもの経路。
 やけに黒ずんだ犬、路上に寝転がるホームレス、排気ガスで美しく紫色に霞む空。
 こんな世界に吐き気を催しても、その吐き気をどうにかする便所はない。それを吐き出す場所はない。逃げ場はない。いつも行き止まりふん詰まり。あ、そういえば最近便秘気味。


 この角を右を曲がれば、見えましたコンビニ。アルバイトを始めて、もう三年になった。
 そんな俺はベテランとして店長に一目置かれているが、遅刻の常習犯としても目をつけられている。
 

「おはよーっす」
 まだ客もまばらで、従業員室に入ると、一足先に来ていたらしいトオルが煙草をふかしていた。
「よ。ってか、まっずいねこの煙草」
「じゃあすうなよ」
「貰いもんなんだよ」
 ふうん、と俺は相槌をうった(精いっぱい興味のある声にしたつもりだった)が、思いの外冷たく部屋に響いた。
 トオルは面白くないのか、座っていた事務机から身体を乗り出す。


「な、知りたくないの?俺が誰から貰ったか」
「別に。お前のことだから拾ったんだろ」
 トオルの事は判りきっている。容姿端麗、頭は軽い、薄情、トークは面白く、変わり身は早い。
 そりゃあ小学校三年生のころから知り合いだったらケツの穴のことまでわかりますって。あいつね、よく切れぢになるんだよね。そんなことはどうでもいいね。
 まあ、トオルがいつ初めて女の子と手を繋いだかも知ってるし、トオルは俺がいつごろから不眠症だったかを知っている。


 だるいと訴える患者には、とりあえずビタミン剤を与えとけ、という医者にかかっているということも。


「なあ、聞きたいだろ」
 言い出したらとまらない。それもわかっている。
 どうしても話したくてたまらないらしいので、俺は仕方なく椅子に腰掛けた。
 従業員室から店内のモニターを見ると、客は出勤前であろうサラリーマンと、真面目そうな女子高生しかいなかった。レジには店長がいるし、まあ大丈夫だろう。
「ああー、聞きたい聞きたい」
 わざと興味がなさそうに言う。それでも食らいついてきたから、よほど話したかったらしい。


「お前、この前の大使館テロ知ってるだろ」
 トオルは立ち上がり、カーテンを少しだけ手でよけて、窓の外を指差した。
 ちょこんとビルの隙間から見える残骸。ビルの死体。
 相槌を打たずに目で話を促す。
 テロ、という単語が出てきた時点でピンときた。
 おそらく、また悪い連中とでも付き合っているんだろう。
 前はチンピラと付き合って、半殺しの目にあったのに。懲りないやつ。


「あれをやったのって、アレスっていう組織なんだよ」
 聞いたことのある組織だった。
 ローカルのニュースではしょっちゅう耳にしたし、アレスに所属してるキッズたちにいきなり殴りかかられそうになったこともある。
 頻繁にテロを起こすのには、資金も必要だ。よほど金回りがいいのだろう。
「なに? その下っ端とでもまた付き合ってんの? やめとけよ」
「違うんだって! そのボスさ」
「いつからそんなに偉くなったんだよお前」
 いくらテロ組織であっても、幹部あたりになると賢いやつが多い。それこそ、馬鹿と利巧は紙一重ってやつ。いや、頭がよすぎて狂気じみているというか。


「仲良くなったんだ。お前、賢いやつだなって褒められたよ」
 トオルは新しい一本を箱から取り出してもてあそぶ。
 その病気じみた白さをした手を眺める。
「へえ。出入りしてんのか」
 さりげなくモニターを確認した。
 客は……増えていた。店長がこちらに向かって睨んでいる。
「今、資金集め手伝ってんだ。そろそろ大役任せたいって言ってたし、」
「おい、そろそろやべえよ。出るぞ」
 制服――すごく着る気をなえさせる色をしている――を手渡しながら、俺はトオルの話を遮った。
 トオルは口を尖らせたが、そんなことに構っている暇はない。
 安い時給を、これ以上下げられては困る。全ては店長次第。俺次第。


 店にでる。
 店内には軽快な音楽が流れていて(洋楽だった。たぶん、『警告・警告なしで生きろ』と訳のわからないことを歌っている)、それとは対照的に、早朝であるせいか、客の表情は硬い。
 今しがた入ってきた、化粧品と香水のまじったにおいを振りまく女に買い物かごをわたす。


 いらっしゃいませええ。
 そんなトオルの声が、背後で響いていた。今日も一日が始まる。
 薄っぺらい歌が、俺を励ましていた。
 さあ、今日も警告なしで生きろ。




 突然だが、絶望について話そうと思う。
 絶望は、いつもねっとりとした口調で俺に囁く。
 あの生ぬるい息が、耳にかかってしまうほど近くで。
 じいっと見ている。息遣いを殺して、こちらに気付かれないようにそっと。
 ただ、囁きかけてくるときは滅多になくて、話しかけてきたとしても、すぐに黙ってしまう。片頬だけの笑みを顔に貼り付けたまま。


「なーあ」
 ひらひらと骨ばった手が目の前を行き来した。
 骨ばった手、というよりは、無駄のないラインをした手だ。昔、美術の作品鑑賞で見た、高村光太郎の作品のような。触ってしまったら、ほろほろと崩れてしまいそうな手。
「冷めるよ、ミネストローネ」
 徐々にではあるが、耳にファミレスの音が戻ってくる。
 食器がぶつかる音、呼び出し音、かったるそうなウェイターの注文確認。
 向かいにいるトオルはといえば、自分の注文したトマトとブロッコリーのリゾットは半分以上平らげてしまったらしい。
 俺のミネストローネは、弱弱しく湯気を吐き出していた。
「何?悩み?ねえ」
「うっせーな。俺だって考え事くらいするさ」


 突然、絶望のことを思い出したのにはわけがある。


 いや、思い出さざるえなかった。
 絶望は、今日この場に同席しているのだ。
 ひやりとした空気をまとって、彼は俺の隣に座っていた。
「そーなのかー。お前もその空っぽな頭で考え事をするんだねえ」
 比較的大きく残ってしまっていたトマトをつぶしながら、トオルは笑った。
 ミネストローネをひとさじすくう。少し酸味が強く、俺は身震いした。
 否、それだけが原因じゃなかった。


「おい」
 真っ黒な声。
「おい」
 気だるそうな口調。
「おい」
 つまった呼吸。
「おい」
 生ぬるい息。
 

「おい、反応したらどうなんだ? 」
 笑いを含む声で、絶望は問いかけてきた。
 また、ファミレスの声が遠のいてゆく。ああ、そこのむかつくウェイター、お前の声が愛おしいよ。近くのテーブルに座ってる、親父のゲップの愛おしく聞こえる。
 ああ、消えないでくれ、俺から音を奪わないでくれ。
 きゅうっと喉が鳴って、視界が暗くなっていくのがわかった。
 世界には、絶望と俺しか存在しなかった。


「最近どうなんだ?」
 震えているのを悟られないように、手を精いっぱい握り締めた。
 絶望は、目を見開いて俺の鼻辺りを凝視している。
「うまくやってるさ。は、でもお前が来るってことはなんかまた厄介な事があるのか?」
 まぶたが痙攣する。
 

 絶望との付き合いは長い。
 物心つくころには、もうそこにいた。まるで、ライナスの毛布のようだった。
 いや、別に依存しあっていたわけではないけれど。
 今ほどは毛嫌いしていたわけじゃなかった。
 俺が小さかった頃は、彼も小さくて、まだほんの子どもだった。
 一緒に育った。いや、まったく愛着はわかないけれども。いや、愛着わいたらきもちわりいよ。


 小学校に上がってからだった。
 手をのばせばそこにいた絶望が、いなくなってしまったのだ。
 友達ができて、好きな子ができて、『先生』という大人に可愛がってもらう術を知った(もっとも、それは役割分担というやつだ。『先生』という人種だって完全じゃない。他人の子など、心から愛する事なんかない。子どもを愛する自分、そして子どもに慕われる自分に酔っているんだ)。
 たまに出てくる絶望は、恨めしい顔でこう言うのだった。


「ねえ、僕は? なぜ僕を愛してくれないの? 可愛くないから?」


 それ以来、絶望はめったに出てくることはなかった。
 それが、久しぶりに出てきたのは、四年生の丁度、夏休みが終わる頃だった。


「やあ」
 久しぶりに見た絶望は、やはり俺と同じように、背丈が伸び、少し引き締まった顔になっていた。
 夏休みの自由研究をやっていた俺の肩に、絶望はそっと手をかけた。

「新学期、楽しみだね?」
「うん、君は?」
「僕?僕かあ。とっても楽しみだよ」
 ぞくぞくしちゃうよ。
 そう言って唇を舐めた意味を俺が理解したのは、学校が始まってすぐのことだった。
 まず、俺の上履きがなくなった。ゴミ箱からノートが見つかった。給食はいつも「汚い」と言って最後になった。担任は見てみぬふりをした。
 原因は簡単な事だった。誰かの親が、俺の暮らしぶりを子どもに漏らしたらしい。狂った母親、汚い部屋、衛生的ではなさそうな食べ物。そんなことでも言えば、たいていの子どもは異常だと感じるだろう。(まあ、それを異常だと思わずに付き合ってくれていたのがトオルだったが)
 
 そんなとき、絶望は笑ってみていた。
 彼は必ず、わざと俺の見える場所に立っていた。

 ある日、とうとう腹が立った俺は、リーダーのように振舞っている男に殴り返した。まあ、案の定そのあとは袋叩き。殴る蹴る焼く煮る。あ、焼く煮るは誇張ね。……じゃなくて、絶望はずうっとうずくまってた俺を見下ろして、声を上げて笑ってた。
 あのときばかりは、涙が流れたのを覚えてる。
 俺は、以前の台詞をそのままあいつに返してやりたかった。


「ねえ、僕は? なぜ僕を愛してくれないの? 可愛くないから?」


 数ヵ月後、ターゲットが別な子に移るにつれて、俺へのいじめは自然消滅したものの、それ以来、何が嫌な事が起こる前触れに現れるようになったのだ。



 はっと気付く。
 まだ、絶望と二人きりの世界だった。
 まるで、自分のまわりにぴったりと膜がはられているようだった。
 苦しいし、音が明確に伝わってこない。あえて言うなら、水泳のあと、耳に水が入ったままいるかんじ。気持ち悪い。


「厄介ごと? さあなあ。俺の知ったこっちゃないし」
「そう言うと思った」
「なんだー、わかってんじゃん」
 絶望は煙草を一本くわえ、ライターを取り出した。
 火をつける前に、こちらを少しだけ見て笑った。やはり片頬だけで。

「でもさ、俺が出てくるって言ったらさ。わかるよね」
「勿論だよ」
 それっきり、絶望は消えた。
 二人の世界は終わり、視界と音はファミレスに戻っていく。
 見てみれば、向かいの席にいたはずのトオルの姿はもうなく、書置きと一万円札だけがぽろりと置いてあった。あらこんにちは福沢さん。今日はお一人ですか?俺もですよー奇遇っすね。

『ちょっとボスから呼び出しあったから、ちょっと帰るわ。
多分、合コン。お前も来たかった? 
なんてね。うっそ。
これ、一万円で会計しておいて。おつりはお前持ってていいよ。』

 トオルの軽薄な人格をあらわすような字。かなり筆圧は弱いらしく、『な』なんて何が書いてあるのかもわからなかった。書道家・箱崎トオルかっての。


 窓のそとには、夜が始まっていた。
 空とネオンが溶け合い、まったくもって気色悪い色をかもし出していた。
 絶望が、ひっそりとどこかで笑っているような気がする闇だった。














つづく
2005-10-29 23:25:46公開 / 作者:片瀬
■この作品の著作権は片瀬さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
三話目です。
どうしてもトオルくんが…(汗)
頑張りますので、よろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
読ませていただきました。続きに期待させていただきます。素直に今の時点で面白い、と思わせていただきました。短くて申し訳ありませんが、次の感想は是非しっかり丁寧に書きたいと思いますので、なにとぞご容赦を(笑
2005-10-01 23:50:35【☆☆☆☆☆】ゅぇ
初めまして、ミノタウロスと申します。ナンだか嫌な話が始まりそうですね。(←これでもいい意味です。嫌悪を覚えるほどの嫌な世の中を描いて欲しいなと思ってしまった訳です)これはかなりしっかりした、この世界の背景描写を期待します。今後の展開楽しみにしております。
2005-10-02 00:24:06【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
なんじゃぁこりゃぁ――っ!……っと。いえいえ、別に深い意味はありませんが、なんだか今まで見たことの無いような冒頭文だったので、ちょっと叫んでみました。(意味不)あ。良い意味で、ですよ。
ではでは。今後の展開に期待しております〜。
2005-10-02 14:55:32【☆☆☆☆☆】むぅ
拝読しました。面白可笑しく書かれた文章が心地好く、勢い任せになって崩れていないのが良好で、これからの展開が気になります。愚痴っぽい心情描写の組み立ては意外と難しいと思います、筆の統御に細心の注意を払っているのだろうなぁと感じました。次回更新御待ちしております。
2005-10-02 20:41:33【☆☆☆☆☆】京雅
やはり片瀬様の文章は独特の雰囲気を持っておられますね。でも、どこか物足りないようにも感じてしまいます。画面・心理状態の切り替えに、置いてきぼりを食らっているような気もします。。。せっかくいいものをお持ちなのに、それを生かしきれていないというか、最大限に出し切れていないと言うか……。偉そうですね。すみませんm(__)m 個人的に、最後の二文が好きです。
2005-10-02 22:06:15【☆☆☆☆☆】藤崎
作品を読ませていただきました。プロローグの掴みとしては良いと思います。主人公の斜めに世を見ているような心情が独特の面白味を醸し出しています。ただ、プロローグにしてはややテンポが重いというか、かっちりと固められすぎているようにも感じました。もう少し勢いをつけても良かったかなぁ。こんなことを書いていますが、続きが非常に気になります。では、次回更新を期待しています。
2005-10-03 21:15:32【☆☆☆☆☆】甘木
一気にで申し訳ないのですが、返信を。

ゅぇさま>>>
感想ありがとうございます。期待にそえられるよう、精進いたします。こういった掲示板では初めての長編ゆえ、不慣れなところもありますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

ミノタウロスさま>>>
感想ありがとうございます。自分でも、書いていて気分が悪くなるような世界を目指すつもりです…!アドバイス、参考にさせていただきます。精進いたすつもりです。これからもお付き合いお願いします。

むぅさま>>>
感想ありがとうございます。なんじゃごりゃあ、ありがとうございます(笑)これからも精進いたしますので、なにとぞお付き合い願います。「見たことの無いような」というお言葉も嬉しかったです。これからも「見たことの無いような」新鮮な物語を綴れるよう頑張ります。

京雅さま>>>
感想ありがとうございました。私の心の口調をそのまま反映させてみたのですが…(笑)思いのほか愚痴っぽく、そして皮肉っぽく仕上がってびっくりしています。これからも精進いたす心積もりです。お付き合いいただければ幸いです!

藤崎さま>>>
感想ありがとうございます。「独特」は私にとってこの上ないくらい嬉しい言葉です(よくも悪くも)。前回もアドバイスをいただいた点を改善できておらず、己の未熟さを悔いるばかりです。もっと精進いたします!最後の二文を書きたくて一話を書いたようなものでした(笑)ありがとうございます。これからもお付き合いいただけると嬉しいです。

甘木さま>>>
感想ありがとうございます。そして参考になるアドバイスをありがとうございます!これから参考に、お話を進めていきたいと思います。これからも遅筆ながら頑張っていきますので、お付き合いいただけると幸いです。
2005-10-15 23:42:52【☆☆☆☆☆】片瀬
続き拝読しました。怠惰と悲観を中程に含んだ文章の調子が妙に心地好く感じ、しかし前回を引き継いで投げ遣りな、読者側への囁きとも思える詩的さが幾分物語背景を曖昧模糊としているように思えます。不快じゃなく、フラストレーション。これからの展開に期待しております。
2005-10-16 16:37:50【☆☆☆☆☆】京雅
続きを読ませていただきました。映画の「トレインスポッティング」や「ジャングルフィーバー」のような、主人公のどん詰まり感が心地良いですね。救いのない世界、そこで救いを求める人間は愚かなのさとばかりに、世間や周りに対して一歩退いたような主人公の立ち位置が非常に魅力的です。しかし、主人公ははっきりと見えてくるのに、背景や周りの人物が鮮明でないのが残念です。もっと描写を増やして主人公の置かれた世界を鮮明にしても良いと思います。でも、この雰囲気は良いですね。では、次回更新を期待しています。
2005-10-17 22:30:22【☆☆☆☆☆】甘木
初めまして片瀬様。独特の文体に引き込まれてしまいました。気怠さが蔓延している様な雰囲気がとても良かったように思います。これは次回に期待ですね。特に最後の四行が片瀬様の世界を創りだしている様な気が致しました。頑張って下さい。
2005-10-18 20:24:47【★★★★☆】名無し
まとめてですが、お返事をば。

京雅さま>>>
感想ありがとうございます!もう読んでいる方が「うわ、気だるいな」とびっくりするぐらいに気だるく書きたいと思っています。少し、曖昧な呟きが多かったかな、と今回は少し減らしてみましたが…どうでしょうか?ありがとうございます。遅筆ながら頑張らせていただきます。

甘木さま>>>
ありがとうございます。「トレインスポッティング」は少なからず影響を受けた映画です。そんな雰囲気が出ていると嬉しいです。主人公に力を入れすぎて、中々周囲にいきわたりませんでした。今回投稿してみても、それを痛感しております。徐々にではありますが、改善していきたいと思っております。よろしくお願いします。

名無し様>>>
初めまして、ありがとうございます。この上ない褒め言葉を頂き、喜びに踊り狂っております。またご覧いただければ嬉しいです。最後の四行…。少し抽象的だったかな、と反省していたのですが、そう言っていただけると嬉しいです。ではこれからも頑張ります。
2005-10-29 23:34:03【☆☆☆☆☆】片瀬
続き拝読しました。感覚的には理解出来得るのですが、本来そこにあるはずの描写を幾つか排斥してしまったように感じ、情景に結びつきませんでした。が、逆に意識の隔離、曖昧な、そう「うわ、気だるいな」と言う感じはひしひしと受けます。思考のみならず物質的な世界と両立させられれば、不明瞭さも無くなると思うのですが、今醸し出されている惰性は詩的さと不明瞭さが要因しているので難しいところですね。次回更新御待ちしております。
2005-10-31 05:25:43【☆☆☆☆☆】京雅
続きを読ませていただきました。絶望を強調するため、事象のみを提示し、背景を排除したのでしょうか? 感覚として理解できますが、イメージ的には真っ白な世界に影だけの人間が回顧を演じているような不思議な物しか浮かんできません。擬人的というか、道化的なおもしろさは感じられますが。気怠さも絶望もリアルがあってはじめて対比され際だってくると思います。もう少し背景なり描写を増やしてはいかがでしょう。長々と戯れ言失礼しました。では、次回更新を期待しています。
2005-11-01 21:12:48【☆☆☆☆☆】甘木
初めまして、花束と申します。すごく曖昧で、他に読まれているかたがたもくちぐちにおっしゃっているように、この小説のなかは怠惰な雰囲気が満ちていると思います(悪い意味ではありません)。また、客観的に世界を見つめてらっしゃる文体も素敵だと思うのですが、抽象表現がすこし多すぎて、直接描写が足りない気も致しました。だけど、ストイックな文章は本当に魅力的で憧れます。いろいろ忙しいと思いますが、次回作の更新、たのしみに待っております。頑張ってください。
2005-11-06 11:54:12【☆☆☆☆☆】*花束*
計:4点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。