『OUR HOUSE Z 【1(微修正)】』作者:甘木 / AE - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 ■1 帰宅


 俺の名前は森泉浩之(もりいずみ・ひろゆき)。北海道の公立高校に通うどこにでもいる高校3年生だ。自分で自分のことを言うのもなんだかくすぐったい感じもするが、クールでありながら熱い魂を持った17歳。ま、熱い魂が勉強の方に向かったことはないけどさ。
 自己紹介ついでに俺の家族も紹介しておこう。
 親父・正稔(まさとし)。食品会社の研究所に勤める41歳。己の欲することには努力を惜しまない性格。時には家族すら犠牲にしても自分の趣味を優先させる(て言うか、一人息子を実験台にしたり犠牲にしたりするなよ)。
 母さん・諒子(りょうこ)。41歳。元国営放送のアナウンサーで映画にもでたことがある。世間では美人と言うことになっている。けど、息子から見れば常識が欠如した単なるおばさんだ。
 ペット・クルツ。体重6キロの虎柄の雄猫。何事にも動じない性格は大人の風格すら漂わせている。ツチイナゴの佃煮と茹でトウモロコシとベビースターラーメンを心より愛するナイスガイだ。なお、天敵はアメリカザリガニと酔っぱらった親父。
 この3人と1匹が暮らしているのが築50年を超えるボロ家。床は抜け、窓枠はアルミじゃなくって木製という年代物さ。だけどこのボロ家には俺の17年分の思い出が詰まっている。他人が見たら大した思い出じゃないだろうけど、俺にとっては大事な思い出なんだ。
 アクションもサスペンスもラブロマンスもない平凡な日々の記録。つまらないかもしれないけれど、俺の思い出に付き合ってくれよ。



 ◎ おかえり


「静かすぎる。うぉ!」
 自分の声大きさに自分で驚いてしまった。小声で呟いたつもりだったが、やたらと響いて……家の中が静かすぎるのがいけないんだよ。
 日曜日の夕方なのに家には俺しかいない───日曜に誰もいないなんて滅多にないから、自分の家ながら知らない家にいるような違和感を感じてしまう。
 べつに家族が事故に巻き込まれたとか、一家離散したわけじゃない。親父は木曜から出張、母さんは友達と一泊二日の温泉旅行、クルツは一昨日からプチ行方不明中。ま、ガキの頃から両親が共稼ぎの俺としては、親が不在の状態は当たり前と言えば当たり前の状態なんだけど。それでも日曜の夕方には誰かかれかはいた。人がいれば生活音というものがある。いつもは気にもしていない音だけど、それがないだけでこんなに寂しいものになるとは思わなかったなぁ。
 テレビをつける気にもなれず、茜色から群青色へと変わる居間でタバコに火をつけた。
 ちゅじゅっ。ふぅううう。
 タバコの樹脂が燃える音って案外うるさいな。


「ただいまぁ」
 居間が限りなく闇色に近い群青色に支配されたころ母さんが帰ってきた。
「あら、浩之いたの? 真っ暗だから出かけているのかと思ったわよ」
「おかえり。悪ぃ、居眠りしていた。で、温泉はどうだった?」
「良かったわよぉ。見て見てお肌もつるつる。どう、浩之も触ってみたいでしょう?」
 荷物を置いて母さんはポーズをつける。スーパーのマネキンのような安っぽいポーズだ。「湯あたりしてるのか?」
「ひどい言い方ね。本当は触ってみたいくせに、テレちゃって。浩之はまだまだ純情ね」
 母さんはにやらにやらと嫌らしい笑みを浮かべ、ポーズをつけたまま着替えに行く。
 まったくなに考えているんだよ。前から頭のねじが緩んでいると思ってたけど、温泉に浸かって完全に抜けやがったな。
 でも、温泉の効用に頭のねじ抜けなんてあるのか?
 暫くして着替えを終えた母さんが居間に戻ってきた。ソファーに沈みこむようにだらしなく座り、
「温泉も良かったけれど家が一番ね、ほっとするわ。ねぇ浩之、お土産あげるからコーヒー淹れてよ」
 ○○温泉銘菓『五色饅頭』と書かれた包みを投げてよこす。
「今どき土産に温泉饅頭かよ」
「ここの温泉饅頭は美味しいのよ。粒餡に漉し餡に白餡にウグイス餡にキーウイ味」
「キーウイ味? キーウイ味って本当に美味いのか」
「知らない」
「知らないって、いま美味しいって言ったじゃないかよ」
「だって去年までは四色饅頭だったのよ。キーウイ味は今年の新作なの」
 キーウイって微妙な酸味があるよな。キーウイ味ってことは餡が酸っぱいのか? 酸味のある饅頭って……。
「食べるのが楽しみよね」
 マジかよ。


 母さんが帰ってきてから程なくして親父も帰ってきた。
「ただいま」
 疲れた響きが玄関からすると同時に何か重い物を置く音がする。
「ふぅ、今回の出張はきつかった」
 ネクタイをだらしなく弛めた親父が、溜息とともに居間に入ってきた。
「おかえり。なんだかくたびれてるぜ」
「当たり前だ。休みなしで8時間も車を運転してたんだぞ。遠距離出張は飛行機を使わせて欲しいぜ、まったく」
 親父はぶつくさ言いながら、凝りをほぐすように首をゆっくり回す。
「浩之、土産が玄関にあるから運んでおいてくれ」
「土産って変な物じゃないだろうな?」
 過去にはツチイナゴの佃煮とかシマヘビだとか、怪しげな土産があっただけに俺は親父の顔を見つめた。無精ヒゲは伸びているけれど、少なくても何か企んでいるような表情は浮かんでいない。
「普通の食い物だから安心しろ」
 親父は面倒くさそうに言ってタバコに火を付ける。
 玄関にはジャガイモが入った段ボール箱と、ラベルが印刷されていない4号サイズの缶詰が10個ほど転がっている。少なくてもシマヘビやモモンガのような生き物の姿はない。俺は少し安心してそれらを運びこんだ。
「この缶詰って、何の缶詰?」
 俺は運びこんだ缶詰のひとつを掲げて見せた。ラベルはないけどズッシリとした重さがある。
「ん? それはトド肉の大和煮だ。缶の上に赤いマジックでDって書いている方はエゾシカのすき焼き。今回は2種類も缶詰を作らされたんだ。本当にまいった」
 親父は食品会社の研究者だが、北海道内各地の農協や漁協に依頼されて新製品や試作品を作りに行くことがある。だいたいが地域の名産品を使ったお菓子とか特産品の缶詰が多い。どうやら今回はトドとシカがいる地域に行っていたみたいだ。
 それにしてもトドとシカねぇ……。
「で、美味いの?」
「食えば解るさ、夕飯のおかずにでもすればいいだろう。あっ、俺は車の中でおにぎりを食ってきたから夕飯は要らないから」
 親父は早口で答えると、俺の視線から逃れるように台所に行ってしまう。
「私も夕飯は要らないわよ。お昼ご飯が遅かったからお腹がすいていないのよ」
 母さんも間髪入れずに言う。
 じゃあ今この家で腹を空かせているのは俺だけかよ。


 俺が夕飯をどうしようかと思案していた時、
「なぁあぁぁ」
 ベランダの向こうから鳴き声が響く。
「浩之、クルツが帰ってきたわよベランダを開けてあげて」
「母さんが開ければいいだろう」
「私は疲れてて立ち上がる元気もないのよ」
 母さんはソファーに全身を預けてぐったりしている。親父も疲れたという顔でビールの缶を大儀そうに持ち上げる。
 わかったよ。しゃあねぇな。
「にゃぁなぁぁ。なぁふにゃん」
「おかえり。一昨日からどこに行っていたんだよ」
「なふぅぅん、みゃゃゃん」
 まる二日ぶりに見るクルツは変わっている様子はなかった。どこでどうしていたのか解らないが、痩せてもいないしケガをしている様子もない。ただ、体中にヒッツキムシ(オナモミの実)が付いている。足、背中、脇腹、ピンっと伸ばした尻尾の先にまでくっついている。
「なうん、にゃふん」
 なにを言っているのか解らないけど、クルツはにゃんたら鳴きながらやたらと俺の足に身体を擦りつけてくる。数日家を空けたお詫びのつもりかもしれない。
「ななん、にゃうん」
 ずずり、ずり。執拗なほど身体を俺の足に擦りつける。飼い猫が身をすり寄せてくるのは可愛い。飼い主冥利とも言えるだろう。でも俺が穿いているのはスエットパンツだ。クルツが身体をすり寄せてくると……ひょっとして自分の身体に付いたヒッツキムシを俺の足で取ろうとしているんじゃねぇだろうな。
「クルツもお土産を持ってきたの。浩之、よかったわね。今日はお土産がいっぱいあるじゃない。夕飯はお土産を食べたら」
 スエットパンツに付いたヒッツキムシを剥がしている俺に向かって嬉しそうに言う。

 は? 温泉饅頭(キーウイ味有り)とトド肉の大和煮(エゾシカのすき焼きでも可)とヒッツキムシを夕飯にしろってか……どれが主食なんだよ。いや、その前にヒッツキムシは食い物じゃねぇだろう。


 ◎ ただいま


「たぁだいまぁ! あっ、クルツ発ぁ見!」
 帰ってくるなり母さんはソファーの大の字になって寝ているクルツに向かって突進する。バンザイ状態で四肢を伸ばしているクルツの前足を抑えつけると、
「んんん、クルツぅ」
 おもむろにクルツのお腹に頬ずり───いや、母さんの顔面によるクルツの腹研磨ってぐらいの荒々しいさがある。
「ふなぁふなぁぁぁ」
 前足を押さえつけられたクルツは逃げることもできず、首を振りながら哀れな鳴き声をあげる。
「クルツ、お腹がプニプニして気持ちいいわよ。んんん、可愛いわぁ」
 クルツは体重6キロのデブ猫だ。脂肪がいっぱい付いているから、腹が柔らかいのは認めるけど、どこをどう見ても可愛い要素なんてないだろう。
「クルツ、クルツ」
「んにゃにゃ、んにゃにゃ」
 執拗に腹研磨が続く。
 苦悶というか、迷惑極まりないというか、クルツは複雑な表情を浮かべて鳴き続けている。それでも母さんに遠慮しているのか、自由な後ろ足で猫キックをすることもなく必死に堪えている。
 クルツにも損得勘定ってものがあるんだな。いつもクルツにエサをやるのは母さんの役目だ。その母さんを怒らせたら冗談抜きで伝統の猫マンマが1週間は続くのは確実。たぶんクルツの心の中じゃ食欲と鬱陶しさがせめぎ合っているんだろう。現在食欲が優勢のようだ。
「母さん、クルツが嫌がってるぜ。もうそのへんで勘弁してやれよ」
 母さんは顔を上げると前足を押さえたままクルツの顔をじっと見る。なんだか前後左右にフラフラして危なっかしい感じだ。
「クルツ嫌じゃないわよね。もし嫌なら嫌ってはっきり言いなさいよ」
 前足を押さえられたままのクルツはげんなりとした表情を浮かべ、ぺてっぺてっと弱々しく尻尾を振るだけ。
「ほらぁ、クルツは嫌だなんて言ってないわよ」
 正気か? クルツが答えるわけないだろう。
「浩之、あなた目が悪いんじゃないの?」
 俺の方を向いた母さんの顔は赤かった。摩擦熱でここまで赤くなるとは思えない。おまけに目もとろんとしている。
「酒飲んでるのか?」
「ん。んん、飲んだわよぉ」
「下戸のくせに酒飲んで、猫に絡むなんて大人げない。歳いくつだよ」
「41歳よ。大人だからクルツに頬ずりするのよ」
 母さんはクルツの前足から手を放して偉そうに胸を張る。
 何で胸を張るんだよ。酔っぱらいのすることはわからねぇ。
「今日の飲み会で会社の人が子供の写真を見せてくれたのよ。3歳の女の子で凄く可愛いのよ。それを見ていたらなんだか懐かしくなっちゃって」
 なにが言いたいんだ? 酔っぱらいの理論はようわからん。
「で、それがクルツの頬ずりとどう関係しているんだ?」
「赤ちゃんや子供に頬ずりした柔らかさが懐かしくて。でも、ウチにはちっちゃい子はいないじゃない。だからね、クルツに頬ずりしようと決めてたのよ」
「はぁ」
「せっかく教えてあげたのに生返事ねぇ。ひょっとして一人息子の浩之を差し置いてクルツに頬ずりしたから拗ねちゃったのね。ごめんねぇ」
 母さんは酔っぱらい特有の飛躍論法で、地球上の思考とは思えない結論を導きだし、うんうんと独りで納得している。
「な、何言うんだ。俺はもう17歳なんだぞ。どこの世界に17歳の男が母親に頬ずりされて喜ぶヤツがいるんだよ」
「恥ずかしがらなくても良いわよ。母親にとって子供は幾つになっても子供なんだから。いま頬ずりしてあげる」
 母さんはフラフラしたまま俺をじっと見ている。
 こ、壊れた。母さんが壊れた。誰か助けて……。
 俺の顔を見ていた母さんの表情が泣きそうに歪んだと思ったら、
「浩之ごめんなさい」
 両手を合わせて拝むようにして頭を下げる。
「浩之、可愛くない。顔怖いし、アゴに無精ヒゲが生えているし、頬ずりしたくなぁぁい」
 助かったぁ。
「昔は可愛かったのに……赤ちゃんの頃なんか女の子に間違えられるほど愛くるしかったのにぃ。ごっつい顔になっちゃって……お母さんは哀しいわ」
 余計なお世話だ! 好きこのんでごっつい顔をしているわけじゃねぇ。俺だってハンサムな顔で女の子にキャーキャー言われてみてぇよ……ちくしょう!
「だ・か・ら……浩之の代わりにクルツに頬ずりする!」
 クルツは母さんの頬ずり地獄から解放されたと思っていたらしく、相変わらずソファーの上で腹をだして寝ていた。そこに母さんの急襲。猫といえども咄嗟に反応はできなかったようだ。またも前足を押さえられ、
「クルツ、クルツ」
「うななななぁぁぁぁ」
 腹摩擦が始まった。
 酔っぱらいは嫌だねぇ。
 狂気に支配される居間にはいられねぇ───俺は自分の部屋に戻るべく立ち上がった。
「母さん、あんまりやりすぎるとクルツの腹の毛がすり切れるからな、適当なところでやめてやれよ」
「うん、わかった……クルツ、クルツ」
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああ」
 母親の愛情って怖いなぁ……。


 第1話終わり。でも続く……。
2005-08-31 14:07:47公開 / 作者:甘木
■この作品の著作権は甘木さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 お久しぶりです。ほぼ1ヶ月ぶりの投稿。前作の「OUR HOUSE」がパワーアップして登場です……すみません。嘘です。パワーアップどころかダウンしているかも。ヤマ無し、オチ無し、意味無しの相も変わらずの本格的ヤオイ小説ですが宜敷お願いします。前作同様週一で更新できればいいなぁ、なんて考えていますがどうなることやら。

 なお、前作の「OUR HOUSE」も今回同様SSの連作形態を取っています。どこから読んでも問題はないと思いますが、もし「OUR HOUSE」興味を持たれた方がいらっしゃいましたら1〜3話は過去ログ「-20050430」に、4〜9話は「-20050615」に、10〜13話は現行ログにありますので読んでいただけると幸いです。

 こんな駄文ですが読んでいただけたら感謝に堪えません。また、感想・意見・罵詈雑言などありましたら忌憚無く書いていただければ幸いです。

 生きて帰ってきました。靴擦れと筋肉痛で少々死にそうですが……帰ってきたら自宅のPCのモデムが死んでいました。交換に約一週間。当分PCが使えない状況です。感想を下さった皆さんへのレスは遅くなります。スミマセン。とりあえず微修正をしました。
この作品に対する感想 - 昇順
buchiMです。初めましてでしょうか?(僕の作品には確実に感想をいただいてますね)OUR HOUSEは今回はじめて読みました。酔っ払いの恐怖など
僕も体験した(眺めた。ちなみに犬が犠牲に)お話で親近感がわきました。テンポも良く面白かったっす。次回更新を楽しみに待ってます。
2005-08-28 08:04:28【☆☆☆☆☆】buchiM
ああ、お久しぶりに和ませていただきました。『ヤ』『オ』まではアレでも『イ』だけは過剰なほど勝手に感じています。日々の心のササクレが滑らかになると言うか、毛玉が取れるというか。あらためてこのシリーズの自分にとっての意味が明らかになるけだるい晩夏の朝です。
ただひとつ疑問なのは、なぜこの主人公がこんな垂涎物の環境に暮らしながらひんぱんにツッコミを入れるのか、そのあたりですね。私から見ると「うらやましーぜコノヤロ!」「キミのそのツッコミは恵まれないボクに対する無慈悲な覇者の奢りだ! しまいにゃテロるぞ!」なわけですが、それがないとこのシリーズ自体が続かないような気もするので、もーまったく気にしないで奢り続けてください。
いつもだと、このシリーズには『ヤ』『オ』含有率で評価を入れたりしているのですが、お久しぶりの今回はそんなゴーマンな私的判断ももはやその必要性を感じない、ごろんとお腹を見せて「掻いて掻いて」状態です。
それから余談ですが、ジョロウグモさんはとっても無慈悲な女王様っぽくて「ああ妖しく美しいおかた、みじめな奴隷の血を一滴残らず啜ってくださいまし。ねえねえ」な気がするので、あんまり嫌わないであげてくれると嬉しいです。
2005-08-28 09:31:45【★★★★☆】バニラダヌキ
読ませて頂きました。お久しぶりです、クルツ。いや違うだろ、甘木さんだろう(笑)相変わらずクルツは可愛い。うむうむ、なんだかんだでまだこの猫がいてくれてホッとします。が、少しだけ欲を言うのであれば、せっかくの続編第一話なのだから、もうちょっとこう、いつも異常のパンチが欲しかった感じでしょうか。以前のように「あはは」と素直に笑えるギャグは欲しかったです(笑)しかし今回はお母さんが久しぶりに輝いていたので、やっぱりこれはこれでよかったのかも。クルツの爆進劇をまた楽しみに、次回をお待ちします。
2005-08-28 16:11:28【☆☆☆☆☆】神夜
お久しぶりのクルツですねっ。良かった良かった、元気そうで。こう、ナナと柄が一緒だってだけでとても親近感を感じているのです。ナナがね。ていうか今回はお母さんがちょっと怖かったです、普通に(笑)いやまぁ、ヒゲ面に頬ずりするのは確かに痛いですけれども。ちなみにあたしはジョロウグモ、意外と見るのは好きだったりします。被害さえこうむらなければ、クモとカマキリは大丈夫なんですよね。
2005-08-28 18:25:30【☆☆☆☆☆】ゅぇ
読ませていただきました。
読んでいてクルツの可愛さとお母さんの面白さに思わずニヤニヤしてしまいました。
キウイ味の饅頭食べてみたいなあなんて思いつつ、次回更新楽しみにしています。
2005-08-28 18:27:25【★★★★☆】セロ
最近Sのつくアイツがまたつきまとい始めた私としては、この『変わらない書き方』が心底うらやましいです。OUR HOUSE前作と大事なところはほとんど変わらず、でもこちらはきっちり土台があるから書き手も読み手も一層とっつきやすくなってお帰りなさいという感じ。お母さんのハジケっぷりがまた素敵です。キーウイ味?キーウイ味をセレクトしてきたの?息子に?これって実話なんですよね、どこの温泉か教えてください〜(笑)素敵過ぎるじゃないですか。実物見るまで死ねない……!
とにもかくにも、日々の癒しがまた戻ってきてくれて嬉しい限りです。次回も楽しみにしてますね^^
2005-08-28 18:53:21【★★★★☆】有栖川
ども、読ませてもらいました。なんというか、まったりの一言に尽きますな。春の日差しのような、そんなぽかぽか感がありますね。特に、ネコのヒッツキムシの辺りがネコっぽくて私的にグットです。ただ、文章の途中でカンマ(、)を付けた方が読みやすいかなー、という部分が何カ所か見受けられました。そのくらいですかね。
ではでは〜
2005-08-28 21:45:47【☆☆☆☆☆】rathi
おお、久々投稿、お疲れ様でした。この書き物は、本当に心和みますねぇ。以前から読んでいる者としては、久々の投稿であるからして、もう少しパンチきかして欲しかったと読後、思いましたが、冒頭読んでいたときの感想は、流石に上手いなあという物でした。初めて読んだ人が恐らくすんなりとこの物語に入れる文章だったと思いました。読者にしっかり分からせる手法、見習いたいです。
今後もまどろみの様な私が夢みた【幸せの日常】をご提供下さいませ。
2005-08-28 21:49:59【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
いやぁ、今回はクルツの鳴き方が独特で始終感心。いえ、前からもそうだったんですけど今回は擬音が無い分余計に泣き声に力が入っているような気がしたのです。酔っ払いは怖いですよ。行動が読めませんから。一回、父が酒を飲んでいるときに「もうやめろよ」と言ったら、殴られました。一瞬、夢かと思った。だってマンガみたいな展開だったものですから。
さて、余計なことを書きましたが、次回更新も期待して待っております。
2005-08-28 21:56:37【☆☆☆☆☆】天風
 正直言うと、【OUR HOUSE】には何を書いていいのかよくわからないんだよなぁ。こういったものは自分には書けないだろうから。
 もっと正直に言うと、甘木さんが何が書きたいのか私には判別しないんだよなぁ。言い方が悪いことは百も承知しているよ。でも、純粋に私には何を書こうとしているのか、わからないんだよ。二回目ぐらいの【OUR HOUSE】で『急展開はないんですか?』って書いたぐらいこの書き物のことがわかってないからなぁ。あれから「これはこうゆうものだ」って納得はできた。読んでいて面白い。でも、なんだろ、甘木さんが見えない。語り手である浩之はかなりの比率で甘木さんなんだろうけど、甘木さんが見えてこない。語り手としての役割を全うし、読み手との一体化を目指しているから? 浩之=甘木ではなく、浩之=読み手になっているのかな。だから浩之の突っ込みに「よし!」と共感できるのかなぁ。
 だとしたら、それはすごいことだよね。ここを読んで、読み手はどう反応するのか、それがわかっている。それをこの安定感で進めているのは驚くべきことだと思うよ。計算ずくなのかな。

 ただ単に、家族の中での浩之は影が薄いだけだったりして……。
2005-08-29 00:05:11【☆☆☆☆☆】clown-crown
こんにちは。読ませていただきました!!何と言うか…かんというか……感想や批評を書くのは正直物凄く苦手なので、率直な感想だけをツラツラツラっと書かせていただきますと、クルツが可愛い!!母さん楽しい!!浩之ツッコミナイス!!とまぁコレぐらいしか……これぐらいしか…orzいつも良い感想をもらってるのに自分がコレぐらいしか書けないのは正直心苦しいですが、兎に角笑ってしまいました。普通に楽しかったです。では、次回の更新楽しみにしてます。
2005-08-29 12:15:30【★★★★☆】水芭蕉猫
読ませて頂きました。
ほのぼのとしてて自分はものすごいこういう話は大好きです。
こういう家族が羨ましいなぁ、と感じました。
2005-08-29 12:55:32【★★★★☆】アタベ
こんばんは、おんもうじです!って、もしかして甘木様の作品にレスをつけるのは……始めましてです!!!いつも感想頂いて恐縮です。いや、実はOUR HOUSEも1〜3ぐらいまでは読みました(^○^)また順を追って読みたいと思います(^○^)でも、今回の分から読んでもちゃんと分かるようになってますね!し、親切だあ!
それにしても良いですね〜こういう作品。やはり書き手の実力が供なっていないと失敗しちゃいそうだ(@_@)(@_@)実力あっての語り、というか、だからこそのほほんと楽しめる、ていうのかな?そんなものを感じました。(偉そうにすいません)俺だったら結局ハイテンション一辺倒しになっちゃいますもん(お前と比べるな笑)。この一家の中に自分もいるような、そんな錯覚を覚えますね!それくらいそれぞれのキャラが立っていて感情移入しやすいように書かれてるのですかね!凄いなあ。ところどころのヒロユキくんのつっこみがイカしますよね。思わずクスリときちゃいます。
あ〜ほんわか、と、次回更新お待ちします♪またまったりと読んでいきたいと思います。遅いレスすいませんでした^_^;それでは!
2005-08-29 21:24:13【☆☆☆☆☆】おんもうじ
読んでます。すごく面白いです。お母様との絡みが絶妙。萌えです。あぁ面白い……と、ここまで。短くてしかも愛情の篭ってない書き方ですいません。(本当はすごい愛を持ってこの作品を見つめているのですよ(汗
2005-08-29 21:36:07【★★★★☆】影舞踊
拝読しました。うん、うん、久方振りに読めて心地好さに浸っております。いいなぁ、物語性を放棄して語師京雅の旅路でも書いちゃおうかなぁなんて思ってしまいますね。ふむ。甘木様にとって筆は常に暴れていて、それを何とか統制してここに達しておられる。異様にコントロールの難しいもので御座いましょうね、踏み間違えたなら起伏の無さが際立ってしまいますから。浩之はレンズであり、ストーリーを魅せるための架け橋だと思います。全て、と言うわけじゃあ御座いませんけれど、彼自身は流れるまま流されていて、物語を物語たらしめているのは家族のキャラクター性、それらを確立させるには先ず日常の些細な奇異を奇異として解き放つ語り部が要る。たしかに浩之はレンズであり架け橋であり一機関で御座います。そこの仕掛けは素直にすごいなぁと。文字という媒体によって何かしらの感情をうかばせる――こと笑わせるのと怖がらせるのは相当で御座いますよ。ああ、そうなってくると夏の間に貴方のホラーな噺を読みたかったなぁ。それにしてもクルツは可愛い、可愛い……。しかし此度は連載再開の起点だからかな、ストレートはあっても変化球に欠けている。纏まり過ぎているような、そんな雰囲気とスムーズさ。安定感と勢いの無さの境界線は微妙なところだから、制御し過ぎないでほしい。まぁ、あとは前に言ったことで御座いますが、楽しんで書いてもらいたいなぁと。次回更新御待ちしております。あ、そうだ。意味無いわけないじゃあ御座いませんか。
2005-08-30 04:04:05【☆☆☆☆☆】京雅
おかえりなさい!相変わらずの主人公に相変わらずの両親、そしてクルツ。会いたかったよぉ(クルツの腹に頬ずり)ハートフルストーリーとでも名付けましょうか。今作も期待してます。ところどころにやりとする場面あっと楽しかったです
2005-08-30 21:19:20【☆☆☆☆☆】猫舌ソーセージ
甘木さんの作品をはじめて拝読させていただきました。この雰囲気、ノリ、自分が大好きな世界です。それにしても絶妙な会話文ですね。テンポ良く、心地よいまま、あっという間に読み終えておりました。しかしすごい家族だなぁ。でも自分としては、微妙に浩之の立場に共感できるものがあったり(笑)とても楽しく読ませていただきました。今後の更新も楽しみにお待ちしております!!
2005-08-31 14:31:35【★★★★☆】時貞
こんにちは。作品を読ませていただきました。前回のはすでに8っとか9とかになっていましたので少し読む気になれませんでした(失礼よ!)1から修正版が出るのであればこれからも読んでいきたいですね(いえ、されなくても前のを読みますが……)後悔しましたね。今まで読んでいなくて♪なんというか、いつもあれだけいい感想を下さるので、なんか難い作品を書くというイメージが勝手についていたんですね。全く違いました。見事に予想が外れました。まさかこのような路線のものを書いていようとは思いませんでしたよ。でも、全然に楽しめました。キャラクターが大暴れを行っております。なんか浩之よりも母親のほうが……。クルツが、クルツが〜!!いや〜、本当に楽しめました。ぜひとも次回も拝見したいものです。すいません、意味のわからないことばかりを言ってしまって……
2005-08-31 17:50:32【☆☆☆☆☆】上下 左右
今日の昼間、感想が遅くなるといっていながら、性懲りもなくマンガ喫茶に来て感想を書いている馬鹿です。皆様読んでくださって本当にありがとうございました。こんなに反応があるなんて作者冥利に尽きるというか、感謝のあまり踊りだしたいような気持ちです。

 >buchiMさん、ありがとうございます。親近感が沸くとは……きっと楽しい家族なんでしょう。基本的に母さんは酒を飲みませんが、酔っ払うとこのザマなんです。息子としては矛先がクルツに行ってくれてホッとしたというのが本音でした。
 >バニラダヌキさん、ありがとうございます。驕りというのはその場にいるときは分からないものなんですよねぇ。私も実家にいるときはクルツにしろ母さんにしろ鬱陶しいとしか思っていなかったんですが、東京で一人暮らしをしていてふっと実家のことを思い出すと懐かしいというより、もっとクルツをかまっておけばよかった。なんて思うんです。マジにクルツの毛ざわりが恋しいです。なぜだか今回の旅行ではジョロウグモはほとんど見ませんでした。その代わりトノサマバッタはやたらと見ましたが……。
 >神夜さん、ありがとうございます。ちょっとぬるかったですね。私もちょっとインパクトが弱いかなぁ、なんて思っていたんです。「おかえり」に対する「ただいま」のネタが思い出せなくって……ちょっと軽めのネタで書いてしまってすみません。これからもクルツは大活躍すると思いますので温かい眼で見ていただけると幸いです。
 >ゅぇさん、ありがとうございます。作品には書いていないんですけど、あの後、母さんの顔にはクルツの毛がたっぷりとついて不気味だわ、クルツはお腹に付いた化粧品の匂いが気になるのか盛んに毛づくろいしていました。ゅぇさんもナナちゃんに、くれぐれも化粧をしたまま頬ずりをしないでくださいね。酔っ払った母さんはあんな感じで息子としては頭が痛いんです。
 >セロさん、ありがとうございます。楽しんでいただけたとしたら、私としては天にも昇らんばかりの嬉しさです。キーウィ味の饅頭を食べたいですって……やめた方がいいです。だってあれ、中身は白餡で匂いだけキーウィの匂いというパチ物みたいな饅頭ですよ。
 >有栖川さん、ありがとうございます。Sのつくアイツですか……嫌ですねぇアイツは。有栖川さんのような大人の作品を書いていれば、どうしてもアイツが来てしまうんでしょうね。アイツに負けないで書いてくださいね。キーウィ味(本当は匂いだけで、中身は白餡でした)はセットの饅頭で登別温泉で買ってきたものですよ(まだあるのかなぁ? ちょっと不明です)。母さんの土産にはラーメン饅頭(塩、醤油、味噌味だけど不味かった)というものも過去にはありました。
 >rathiさん、ありがとうございます。春の日差しなんて、そんな美しい言葉をもらっていいのかなぁ。ただ私の思い出を書き散らしているだけの小説もどきですから。基本的には派手さはない弛緩という言葉が似合う作品ですから。でも、少しでもへにゃーと心が弛緩できたとしたら嬉しいのですが。句読点をあまりつけないのは私の悪い癖です、今後気をつけます。
 >ミノタウロスさん、ありがとうございます。し、幸せの日常。いい言葉ですね。私も東京で一人暮らしを始めてから、このような言葉の意味がはっきりと分かりました。たいした思い出はありませんが、これからもぬるい作品を書いていくつもりです。パンチの弱さは実感しています。「ただいま」の題に拘ってしまい、作品のインパクトを失ったんですよねぇ……反省します。
 >天風さん、ありがとうございます。酔っ払いは本当に嫌ですよね。常識は通用しないし、とっぴな行動は起こすし。ま、そのおかげで今回の作品が生まれたのだから、母さんの酔っ払いにも少しは感謝しなきゃいけないのでしょうけど。今回は各人の照会みたいなものだか、擬音語を抑えてみたんです。たぶんこれからまた擬音語が出ると思います。
 >clown-crownさん、ありがとうございます。私としては、4コママンガ雑誌とかに載っている4ページぐらいのマンガのような作品を目指しています。馬鹿笑いもしないけど、買ってきたら必ず読んでしまうような……まだ、その域には達していないんですけどね。浩之の立場は読者と同じ視点に置きたいと思って書いています。強いて言えば家族の中の観察者です。作者である私と、本来私の分身である浩之を同じ視点に置くと、私の力量では物語が収拾つかなくなっちゃうんです(特に一人称で書いていますから)。ですから、浩之=読み手として読むのが無難だと思います。
 >水芭蕉猫さん、ありがとうございます。感想を書くのが苦手なのにわざわざ書いてくださって本当にありがとうございます。この作品は難しく考えないで、読み終わった後に「あぁ馬鹿みたい」とニヤニヤしていただければ私としては最高の褒め言葉になります。目指すところはマンガのような作品ですから。少しでも肩の凝りが取れたとしたら幸いです。
 >アタベさん、ありがとうございます。ほのぼののように見えて、その奥底にはドロドロとした家庭内の因習が……と、言うことはありません。馬鹿な家族の他愛もない日常を描いただけです。馬鹿な家族を見て笑っていただければ本当に嬉しいです。
 >おんもうじさん、ありがとうございます。たぶん私が書いていることなど、皆さんの家族でもあったことだと思います。だから同期しやすいと思います。狙っているわけではないのですが、のんびりとした緊張感の欠けた小説を書こうとしたら、「じゃあ、自分の家族を書いてやれ」ということで始めたシリーズですから。私が書くと鬱系かこんな感じの作品になっちゃうんです。おんもうじさんのようにハイテンションが書ければ私も書いてみたいのですけど……。
 >影舞踊さん、ありがとうございます。萌えですか? 母さんに? マジですか? 能天気なんて言葉が褒め言葉になるような母さんですよ。客観的に見れば綺麗な部類に入るかも知れませんが……一緒にいると慢性的な頭痛に襲われますよ。止した方がいいですよ。それにしても愛なんて……嬉しすぎる御言葉。その愛にこたえるように頑張ります。
 >京雅さん、ありがとうございます。私は楽しんで書きました。ほぼ1カ月、他人の作品を読み続けて、皆の小説を書くという楽しさのようなものを吸収し続けた結果、書くのが楽しいです。浩之は皆さんの目と捉えて書いています。変な書き方ですが、この作品の中に本当の浩之はいません。あくまで浩之は読者の代理です。そうなるように書いているつもりですが、なかなかうまくいかないのも事実……もっと文章の勉強をしないとなぁ。他の作品は一応書いているのですが、なかなか進まなくって(暑さに体力を奪われていまして)。それでも、何とか書き上げるつもりですので、その時お時間がありましたら読んでいただければ幸いです。
 >猫舌ソーセージさん、ありがとうございます。帰ってきました。なにせこのシリーズは私にとっての初連載の作品で思い出深い作品ですから。まだまだ書いていないネタもありますし……でも、普通の小説じゃないから書きづらい部分も多いんですけど。それでも、楽しいんですこの作品を書くのは。もし、少しでもニヤリとしていただけたら本当に嬉しいです。
 >時貞さん、ありがとうございます。皆さんの作品とは違って温い作品だとは思いますが、なるべくテンポ良くノリの良い作品にしたいなぁなんて思って書いているので、感想はマジに嬉しかったです。馬鹿な家族でしょう、これが私の家族なんです。家族の他愛のない馬鹿話ですがこれからも付き合っていただけたら幸いです。
 >上下左右さん、ありがとうございます。嬉しいなぁ。読んでいただけただけでも感謝に堪えないのに、感想までいただけて。それにしても私が難しいものを書くイメージがあるとは思ってもいなかった。私はおバカな小説が基本的に好きです。肩の凝らない、読み終わった後「馬鹿でぇ」と笑ってもらえる作品を書くのが理想なんです。

 これからも馬鹿な家族の馬鹿騒ぎがしばらく(予定では13話)続くと思いますが、もし皆様にお時間がありましたら読んでいただければ幸いです。改めて、読んでくださった方、わざわざ感想を書いてくださった方、本当にありがとうございます。皆様のお言葉があるだけで書いていく気力がモリモリと沸いてきます。
2005-08-31 22:06:38【☆☆☆☆☆】甘木
大変遅ればせながら『OUR HOUSE Z』、読ませて頂きました。前作の方は未読なんですが、すんなりと物語の世界に入り込めました。何話から見ても楽しめるホームドラマって感じで『フルハウス』(古!)みたいだなぁと。1クールで区切る予定なのもそれっぽい……。ところで私の作品、必ずといっていいほど母親の影が薄くなるので、諒子さんの様な素敵キャラが書ける甘木さんが羨ましゅうございます。それでは、続きも頑張ってください。
2005-09-28 01:36:48【☆☆☆☆☆】月海
計:28点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。