『夏の終わりの怪奇 前編』作者:小説作家 / z[ - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
とある男が経験した、肝試しの話
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原稿用紙約5.29枚
夏も終わりに近づいた頃、俺と恋人のユリ、友達のケンとジロウとエミ、この5人で近くの廃校へと肝試しに行くことになった。
廃校ではもっぱら出るという噂があった、しかも俺はそれに出会ってしまった。何にって? そりゃあ、夏の夜に出るものといったら…

――――幽霊しかないじゃないか

前編

「ホントにここ?」
「ああ、それにしてもマジ気持ちわりぃ…」
「ふむ、結構古そうだ、床に穴でも開いてそうだ」
「怖い…」
 俺たちはさっそく問題の廃校に入ると、あたりは薄暗く、埃っぽい。

――――確かに何か出そうだ

 そう思いながら俺は自前の懐中電灯を点け、あたりを照らしてみる。
一番最初に見えたのは恋人のユリだった、ユリとは七月の初めに出会って、それからずっと付き合っている。最近は、些細なことでケンカしてしまい気まずい雰囲気なのだ。
次に見えたのが友人のケンと隣にいるユミだった。ケンとは小学校からの友達で、高校生になった今でも、まだつるんでいる。エミとは幼馴染で、何かと俺のことにおせっかいを焼く友人だ、その分、俺達とつるむ機会が多い。
最後に見えたのがジロウだ。ジロウは高校から付き合いだした友達で、良く言えば個性的、悪く言えば変、な男だった。ジロウは人とは違う目線で生きているような気がする、なぜか、誰も気づかないようなことに良く気ずく。さっそくそのジロウが、何かに気づいたようだ
「ん? あそこになにかいるな?」
「ひっ、もしかして…お化け?」
 そういいながらエミは懐中電灯を向ける。
「ニャァオ…?」
 そこにいたのは黒い野良猫だった
「フゥ、なーんだ猫かよ、驚かせやがって」
「なんだ、びびってたのか? たかが猫に?」
「猫だろうが犬だろうが怖いモンは怖い!」
「ははっ、お前なら鼠でも怖がりそうだよ」
そう俺が茶化すと隣のユリの方へ向いた、案の定まだ起こってるのかそっぽを向いている。
「なあ、ユリ、そろそろさ、機嫌直しても…」
「ああーーーー!! ジロウ君がいない!?」
ユリに言葉を掛けようとしたその時、エミが声を張上げながら言った。
「もしかして、ジロウ君迷っちゃったのかなー?」
「そうに違いない、探そう!」
なんだか芝居じみた声を上げながら二人はどこかへ消えてしまった。」
「なあ、ユリ、二人ともどっかきえち…」
そこにはユリの姿はなく黒い野良猫が欠伸をしながら座っているだけだった。
「マジかよ…」
一人、闇の中でそうぼやくのであった

中篇
暗闇の中、手元にあるライトがおぼろげに周りを照らしている
「おーい…、みんな…、どこだ…」
ぼそぼそつぶやく俺、なんだか情けない状態だが仕方ないと思う
みんなといたときは、ライトも人もちゃんと会ったしいた。
しかし、今は違う、手元にあるライトだけが頼りであり、勇気の象徴なのだ。
しかし、それと同時に恐怖を作り出す物でもある。
ライトに照らされた机、椅子、教卓、ボロボロのカーテン
ライトの光が届かない、廊下の奥の闇
そのすべてがまるでこの世の物ではない何かに見えるのだ。それだけではない
時折泣く、虫の声に外の風の音
光のせいか、暑くるしく、生暖かい
そんな、場の雰囲気も恐怖の原材料になる
カサカサという音が聞こえたときなどは、本気でビビッている。
そういう状態で思うことといったら一つしかないだろう

―――帰りたい、マジ、帰りたい!

廊下の曲がり角を曲がろうとしたそんな時だった
「ぅぅぅぅぅ」
ビクッと、体を震わせる俺、なおも女のうめき声のようなものは続いている
木の軋む音がする、よくあるホラーとかサスペンスとかでお馴染みのあの音だ。ああゆうホラーとかサスペンスとか見ているときは何で、あんな音ごときでビビるんだろうと疑問に思っていたが、いまなら解かる。もともと、自分の周りにあった恐怖という形のないものが、あの軋む音やうなり声で形をなしたのだ。形を成した分、もう限界の恐怖メーターが、更に上がってしまうのだ。その恐怖たるや、いままで恐怖を溜め込んでいたために、かなり大きい
「うううううううう」
とうとう、声が曲がり角のところに来る、それと同時に俺は悲鳴を上げた
「う、う、うがギャガやアがバギャ○×△××■○△!」
人間、恐怖が爆発すると本気で何を言っているのか解からない言葉が出てくるものだなと、冷静なところでそう考えながら、全速力で走った。
普段、50m走とか中途半端にやっているのがよくわかるくらいのスピードで走っていく。人間は恐怖によって進化するとかいう思想が、なぜか頭の中で浮かんだ。
「ハッ、ハッ、ハア、ハア……」
かなりの距離を走ったのか、外に面した渡り廊下に来てしまった
「く、クソォ、本気で帰りたくなってきたぜ…」
みんなを置いて帰ろうかどうか迷い、明日みんなに会ったらどんな理由で帰ったか話そうと考えているっと、突然後ろから声をかけられた
「だ、誰だ!?」
ライトを声の方向へ向けた
2005-08-31 00:12:00公開 / 作者:小説作家
■この作品の著作権は小説作家さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは、小説作家と申すものです
とりあえず書いてはみたけれども、まだ中篇…
本当にすみません!
後もうちょいで書き上げれるんですが、中々時間が工面出来ません…
長い目で見てくれないでしょうか?
明日には後編こと、完結編を書きますのでしばしお待ちを…
この作品に対する感想 - 昇順
拝読させていただきました。はじめまして、勿桍筑ィと申します。(読めない漢字の人です)それは良いとして。この時期はやっぱりホラー物。その流れでこの物語を書いたのでしょうか。
これで前編は終わりですか?もう少し書いた方が良いと思いますよ。(偉そうなことを; もう少し描写をしていただきたいです。例えば、登場人物の細かな動きとか。
すみません、失礼な文章を並べてしまって……。
それでは、次回更新期待しております。頑張って下さい。
失礼します。
2005-08-28 16:33:13【☆☆☆☆☆】勿桍筑ィ
拝読しました。描写欠如かな、と思います。夜闇の怖さというものも伝わってきませんし、人物は設定のみ提示されたように感じました。容姿・設定、つまりはキャラクター性を位置付けしないと、五人での会話は難しいかな。個性等能く解らないですからね。ホラーとして仕掛けるには、先ず基盤となる人物・背景を丁寧に細かく書き込まねばなりません。偉そうに語りました、御容赦を。後編御待ちしております。
2005-08-29 11:16:52【☆☆☆☆☆】京雅
はじめまして。時貞(ときさだ)と申します。よろしくお願い致します。
作品、拝読させていただきました。自分もホラー系のSSを書いたことがあるのですが、ホラーって難しいですよね。前半はむしろコメディタッチな印象を受けたのですが、中篇になって物語がホラー的に動き始めた、といったところでしょうか。主人公たちがこの後どうなるのか?興味深く続きをお待ちしたいと思います。更新がんばってください!!
2005-08-31 10:42:55【☆☆☆☆☆】時貞
読ませていただきました。上下で御座います。なんというか、ホラーというよりもギャグ?っと思ってしまう書き方ですね(失礼!)いや〜、映画などでホラーを作るのは簡単で御座います。だって、突然気持ち悪い特殊メイクをした人間を出せばいいのですから。しかし、小説になればそうはいきません。最後に大きな声を出す。言葉ならではの方法ですからね。恐怖を表現するにはかなり難しいとは思います。しかし、このノリで進んでいっても面白いと思いますよ〜♪意味のわからないことをいろいろすみません。それでは、更新を楽しみにしています
2005-08-31 19:33:26【☆☆☆☆☆】上下 左右
続き拝読しました。逃げ回るシーンであり後編への繋ぎで御座いますから、物語性については次回更新を待ちたいと思います。しかし、時間等あまり気にすることじゃあ御座いません。寧ろたっぷり推敲したほうがよろしいかと。句点の打ち忘れ、文章からういちゃいますからね。
2005-09-02 09:11:46【☆☆☆☆☆】京雅
作品を読ませていただきました。ホラーにしては恐怖がちょっと弱い感じですね。主人公の抱く感情をもう少し前面に出して、廃港内での探検部分を書き込んでも良かったかなぁ……些細な音とか、建物が生み出す陰なんかでおどろおどろしい雰囲気は醸し出せると思いますよ。でも、パニックになりながらも、冷静な部分がある主人公は良い味を出しています。では、次回更新を期待しています。
2005-09-03 19:54:14【☆☆☆☆☆】甘木
怒っているの部分が起こっているになっているところがありました。
時間がないのが、残念です。無理にせかせかとストーリーを展開するのではなく
ゆっくり練ってみてください。
あ、あと場所のイメージが掴みにくかったです。
2010-11-04 17:58:52【☆☆☆☆☆】水山TORA
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。