『薬売りのマリア』作者:菖蒲 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角3793文字
容量7586 bytes
原稿用紙約9.48枚
 その手紙にはこんな一言しか書かれていなかった。





 ここにいるあなたへ


 もしも、欲しいものがあるのなら言ってください


 売ります ――――それ相応の代価と引き換えに















 商品番号01:<孤独緩和剤>



 青い空がそこにあった
 いつもいつも
 僕の上には 見渡す限り広大な空があった
 地面はとてつもなく ぬかるんでいたのだけれど



 カランと、簡素で空しい音をたてて転がったのは、壊れて取手が取れかかったバケツ。
 中からは水が滴って、既に水浸しとなっていた木床にさらに数滴追加する。
 無駄なことだ。そんなことしても、別に大して水位は変わりやしないのに。
「はい、無駄な抵抗! 俺らを避けて帰ろうなんて無理だよ〜。ていうかさせねぇ」
 やけに耳に通る大きな声で、たった今自分が思ったことを対象だけ変えてリピートされる。
 嫌な気分だ。何でお前なんかに、僕の胸中を言い代えられなきゃならないんだよ。
 そんな露骨な気分が顔に出てしまったのか。ふんぞり返る格好で偉そうに腰に手をあててこっちを見下ろしていた奴は、不愉快そうに眉をひそめた。
 びしょ濡れになった白いシャツの襟を、グイと引っ張り上げられる。
「んだよ、そのムカついたような顔はよ。ざけんなよてめぇ、何でこんなことされてんのかわかってんのか?」
 互いの顔の距離が数センチとなるまで近づけ、実に面白く無さそうに訊いてくるのは、名前もよく覚えていない背の高い男子。男が同姓を男子と呼ぶのはおかしいかもしれないが、学校での区別といったら大体がそんなもんだろう。
 放課後。ホームルームも終わってクラスの皆がそれぞれ教室を出て行こうとした時。ざわめく生徒たちの波間から割り込むようにバケツ一杯の水を汲んで持ってきた数人の奴らは、ショルダー型の鞄をちょうど肩に背負った僕に向かってそれを勢いよく浴びせてきた。避ける暇も、逃げるタイミングも与えられなかった僕は、至極当たり前にそれを頭から被る。
 正確には顔面からだったが、どちらにしろ濡れた前髪を指ではらってまず目に入ったのは、口元を気持ちが悪いくらいに歪め渇いた笑い声を発して腹を押さえる奴らと廊下からクスクスと指をさして笑う女子の姿だった。
 それほどに、このみじめな風袋が可笑しいのか。単に、興味関心の薄い他人のことだと鼻先であしらわれる事項なのか。
 いずれにしろ、水をかぶるという事柄によって髪がはりついている顔などさぞ情けないことだろう。けれどそれを自分のこととして考えてみたら、けして笑って流せることではない。
 そしてその後、押し倒すように床に突き飛ばされ、今に至る。
 煩いな……こんなことをされる理由がわかるわからないの問題じゃない。ムカついていると他人から見ても取れるくらいに、険悪な表情をしているのなら、わざわざ訊かなくてもわかるだろう。
 ざっと思考回路を思い返してみても、主観的に思い当たる節が何もないから余計に気分が悪い。第一、抵抗もしてない。
 勝手に話を進めるなと、口に出して言う代わりに相手の節ばった手をはらいのける。
 と、すぐに右頬を殴られた。
 きゃぁ、と見物人が騒ぐ。
 それがまた気に障ったが、特に怒鳴ったりすることもなく口元に手をあてる。切った……痺れで箇所は判断できないが、血がついてる。
「いい加減にしねぇと顎の骨でも折るぞ? 病院送りとかされたことあるか、おぼっちゃん。いっつも見下すような態度で見やがって……そういうところがたまらなくウザイんですけどっ!」
 荒々しく言って、奴の仲間らしい連中に合図をかけると、三人が僕の腕を無造作に掴んで締め上げてきた。
 関節がひねられて痛い。たぶんそれ以上やられたらうめき声のひとつでも上げてしまうだろうが、何とかそれだけは堪える。
 錆っぽい味が口の中にじわじわ広がるのを感じながら、近づいてくる男子の顔を見て考える。
 髪は自分と同じで黒いが、随分と目つきのキツイ目の前のこいつ……誰だったっけ。名前が思い出せない。
「何見てんだよ、コラ」
「……見てないよ。名前が思い出せないだけだ」
 先ほどとは違って、今度は思っていることをそのまま声に出して言った。我ながら間抜けなことをしたと思う。
 ほんの少しの間をあけて、次は膝蹴りを肋骨の隙間に入れられた。一番の激痛に、口元がゆがむ。
「ほらほらほら! 誰か教師の一人でも呼んでこねぇと、こいつ吐くまでやるぞ?」
 楽しげに、鬱憤をはらすように連続して殴られ蹴られながら、徐々にまた気分が悪くなっていく意識の中。
 視線をめぐらせて周りを見ると、呼んでくるどころか、つい今しがたまで集中的に視線をおくってきていた大勢の生徒たちはもうほとんどがこちらを向いていなかった。様々な背中が、関わりたくないという念頭を残酷なまでに語っている。そして聞こえた雑踏の声。
「なぁ、今日お前のウチに行ってもいいか?」
「明日の宿題、図書室でやっていこうよ」
 何も見なかった。そいつらの横顔からは、そんな逃避感しか観て取れなかった。
 醜態と言っても過言じゃない今の自分の姿は、そんなふうに踵を返されるくらい、きっと僕自身が見ても、醜さしか感じないのだろうか。


 解放されたのは、下校時刻を告げる校内放送が流れた頃だった。
 ようやくうめき声をだしたのは、奴らが教室を出て行ったすぐ後。我慢して我慢して、返って洩れなくなっていた小さな悲鳴。体中が痛い。本当に吐くまでやられるのかと思っていたが、何とかそれも免れた。
 絶対に痣ができているはずの腹部は、筋肉痛が限度を超えたときのような感じ。手をついて起き上がるだけでも腹筋を使ってひどく痛んだ。
「っ……何なんだよ、ホント」
 既に暗くなり始めた空の下、帰路を一人歩きながら低く呟いた。
 ちょうど上り始めていた坂の脇に沿って続く金網に寄りかかりながら腹部を押さえる。と、今まで何でもなかった喉が寒気を訴え、免れたと思っていた吐き気が胃のあたりからせりあがってきた。
 やばい。立ち止まってしゃがみこみ、慌ててズボンのポケットに手を突っ込む。急く気持ちに反して湿った制服の素材はなかなか目的のものを外に出そうとしないが、懸命に引っ張って、裏地が飛び出すのも気にせずにハンカチを取り出すと、口元にあてがって必死にこみ上げてきた悪感をとどめようとグッと手に力をこめる。だが、やはり耐え切れずにその場に膝をつき、道端は避けて道の傍らの草むらに頭をかがめた。
「……はぁ、……はぁ」
 冷や汗が首筋を伝う。嫌悪感が背中を這うように行き交うが、鳥肌となって現れるその感覚をどうにかできるほど人間万能じゃない。拭うように手の甲で口の端をこすると、少しの間を空けて頭を草の匂いが満ちる雑草の中から上げる。
 身体を網に預けるようにして立ち上がると、横を通りすぎていく通行人の視線が刺さった。汚い、そう言いたげな目。
 その疎ましげな顔を苦い気持ちで見て、僕は落ちた鞄を拾い上げると、ゆっくり足を進めた。
 たなびく雲とはこういう風景を言うのだろう。青さなどとっくにどこか遠くへ流れていった空はオレンジと紫が混同したような淡い色合いをしている。雲などは、赤いという表現も似合うくらいに明暗の鮮やかさがあった。
 最早手を伸ばすのも馬鹿らしいくらい高い位置にあるそれと、シャツの色を見比べてみる。だが時間が経って黒ずんだ血の色とは比べてみても何の意味もなかった。無造作にグイと引っ張ったシャツ自体もしわだらけで、また買いなおさなければならないと考えると、ため息しかでてこない。
 ふいに、先ほど教室を出て行く際に見た黒板の文字を思い出す。
『黒崎 豊マジ死ね』
 黄色のチョークで書きなぐられた粗雑な字面。それなのにやけに大きくて、目立ちすぎて仕方がない主張。
 ああ、いつかは消えるだろうよ。こんな調子じゃ。
 でもいざそうなったときは、お前らどころかきっと誰も気がつかないさ。
 いつも、いつもそう。気がつくどころか見ようとせずに、見るどころか知らないふり。知らないどころかまるで気がつかず、気がつかないどころか存在など端からしないように。
 誰もがすれ違う、僕と。この街並みの中じゃない。街並みなどでは区切れないほどに、とりとめのない長い列をなした人間が横を流れていく。嫌な視線をよこしては、立ち止まりもせずに。おそらくそれが学校でも続いている、それだけのこと。
 それを人はなんて呼ぶだろうか。無視、無反応、いや――――無関心。
 自分でも呆れるほどに嘲笑めいた笑いを浮かべてしまうのは、苦虫をつぶしたようなこの感覚に慣れてしまったからなのか。現に舌を苛む味気の悪さに、自然と八苦を重ねてしまっているからなのか。
 そう考えると、苦痛の面持ちも無表情になり、黒崎 豊はよろよろと、家路への道を足取りおぼつかずに歩いていった。




続く
2005-08-06 18:38:20公開 / 作者:菖蒲
■この作品の著作権は菖蒲さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは、菖蒲(アヤメ)と申します。
まずはこの作品に目を通してくださった貴方様、ありがとう御座います。

今回初めて投稿させていただきます。
今までいろいろな方々の作品を拝読させていただいてきましたが、やはり自分もその中に加わりたいと試みてみました。

まだまだ未熟者ですので、ご指摘や誤字・脱字の訂正など御座いましたらどうぞお願いします。皆さんの意見として真剣に受け止め、精進していきたいと思いますので。

○補足と致しましては、商品番号01というのは第一話というのと同じ意味となります。まだまだ物語の序文ですので、不明確な点も多いと思いますが、そこはこれから徐々に更新していければな、と思っております。

※若干、修正をしてみました。
この作品に対する感想 - 昇順
こんばんは。おんもうじでございます。
お、初投稿ですかあ。早速虐めですねえ。どろどろしてるなあ、可哀想な主人公だー。とか思いつつ描写がなかなかしっかりしてたと思います。クラスの皆が帰るのは薄情過ぎて不自然かな、と感じましたが、それもそれなりの理由があるのでしょう。その理由を描いていただくとよかったかな?そんな気がします。(これから描かれるかも?)
えらそうに語ってすいません。題名などからしても続きが気になるところです。楽しみにお待ちしております!
2005-08-05 22:58:41【☆☆☆☆☆】おんもうじ
どうも〜、拝読いたしました。ついに菖蒲さんの作品が読めましたね♪
いつも菖蒲さんにはものすごく丁寧な感想をいただいておりますので、長くなりますけれどご容赦を。よし、と腕まくり。(笑)
世界観の構築には成功してると思います。プロローグが効いていました。ただ、文面がもうちょっとわかりづらくてもよかったかも、などとつぶやいてみたり。なんというか、何が言いたいのか明確ですよね。いい悪いの問題ではないのですけれど、たとえばこちらの理解のぎりぎりまで言葉を練り上げると、読み手はより一層引き込まれたかな??なんて思います。不思議度というか、そちら側から伸ばされる糸の力がもうひとつ高くてもよかったかなとは思いました。が、あくまでイチ意見ですので、むしろ流してくださいこんなもの(笑)。誤字脱字の指摘ならまだしも、言葉づかいや構成となりますと作者の独自性が最大考慮され優先されるべき部分と思いますので(すみません 汗)。でしゃばりなこの口がいけないんです!ちょめ!
主人公はいかにもこういうことに巻き込まれそうな性格してますね。孤独緩和剤、というタイトルはすごく興味を惹かれました。今後どうなるのか楽しみです。愚にもつかないことを意味もなく申し上げましたけれど、いつも丁寧な感想を書かれるだけあって、文章がとても丁寧だと思います。非常に好感が持てました。次回更新もがんばってくださいねっ。
2005-08-05 23:20:47【☆☆☆☆☆】有栖川
読んでいると書きたくなるもので御座いますよね(笑)。拝読させて戴きました。丁寧に丁寧に文章を組み立てていこうとしているのが読者側にも能く伝わってきますね、好印象で御座います。しかしやけに無機質と言うか感情を覆い隠してしまっている気もしますね。豊の悲観を抑えているのが虚無感であるとして、事務的な印象を醸し出している。虚無感を幻想的(客観的)なレヴェルにまで引き上げてもよかったかもしれません。それはまあ京雅の主観であり些細な事であるとして、引っ掛かった事が御座います。最後の一文で御座いますね。これだけどうして三人称で書かれているのかなぁと悩んでしまいました。私の勘違いであったら申し訳ない。では、どういう物語を展開していくのか楽しみにしております。
2005-08-06 14:07:38【☆☆☆☆☆】京雅
ご感想を寄せてくださいました皆様。ありがとう御座います。
自分の作品にどなたか一人にでもこうして言葉を残していただけることは、こんなに嬉しいことなのですね。実際、喜びすぎて小躍りしている菖蒲です。

【おんもうじさん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。初投稿とは思っていた以上に緊張するものですね。何だかドキドキしておりますよ。そうなんです、いきなりこんなどろどろしている始まりで、自分でもなんでこうなったのか頭を抱えていたりして…。確かに、ご指摘の部分は不自然ですね。読み返していてそう思ったのですけれど、おんもうじさんのおっしゃるように一応理由はあるのです。けれどもいささか妙なので少し改訂しようと思います。場面の流れからいっても早すぎたかなぁと感じますしね。題名に関してもこれから徐々に登場させるつもりですから、これからも温かく見守ってくだされば幸いです。ありがとう御座いました!
【有栖川さん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。そんな、丁寧などと言われてしまうと嬉しすぎて泣いてしまいますよ。こんなつたないモノにわざわざ長く感想をくださって、本当に感謝しております。プロローグが効いていたということで、ホッと胸をなでおろしました。有栖川さんがお気づきになられたように、この物語は不思議さも考慮したいと考えておりますので、何よりです。ただ、文面が簡易すぎるということは、ご指摘いただいて自分でも大いにうなずきますね。その通りです。何分初めてなもので緊張なんてしていたせいかもしれませんが、読み手のわかりやすさを目指した結果、幾分行き過ぎてしまいました。これからもいろいろと問題がでてくると思いますが、何とか頑張って完成に向けたいと思います。もしも更新なんてしてありましたら、少し覗いてくださるだけでも幸いです。嬉しいお言葉の数々、ありがとう御座いました!
【京雅さん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。好印象ということで、ああ良かった!もしも読み手の方に不快感など与えてしまったらどうしようかと心臓がバクバクいっておりました。そして並びに、ご指摘の点。なんて的確におっしゃってくださるのだろうと感動です。京雅さんの言うとおりですね。確かに主人公が無機質、感情の露出が少ない。そしてそのレベルも中途半端で御座いました。そこのところは少しでも改善できるよう改訂を試みてみようと思います。最後の一文にかんしてですが、これはいうなれば菖蒲がわざとしたことです。本文が一人称を基準としているだけに、なるべくそれを引き立てる術はないものかと、客観的に見た彼のみじめさを置いたつもりでした。のですが、こうして読んでみると、突然の転換はやはりおかしいかもしれません。もっと思考を重ねまして、自分でも納得のいくものを作りたいと思います。とても勉強になりました。ありがとう御座いました!

キーを打つのが遅いもので、更新はまちまちになってしまうと思うのですが、皆さんを見習って少しでも文の改善を目指したいと思います。
これからもどうかお付き合いくださいましたら感謝の極みです。
2005-08-06 15:32:13【☆☆☆☆☆】菖蒲
buchiMです。やっぱり長いものにはまかれとけといった感じといじめられる人間には関わらないといった感じでクラスメートはいなくなったのでしょうか。主人公がいじめられるのは、少々、物事を突き放して見るという主人公の性格は表情に露骨にでていた故なんでしょうか?最後は、僕、黒崎豊という表記にしたほうがいいような気もします。後、不良のですけどという口調が少々あわない気がしました。あくまで、僕の戯言です。面白いだけに気になりました。長々とすみません
2005-08-06 18:11:13【☆☆☆☆☆】buchiM
さてさて菖蒲さん、作品読ませていただきました。
まずは初投稿お疲れ様です。丹念な文章、ことば選び、描写。そういうものに心惹かれました。決して一番基本的で一番大切な部分をおろそかにしていない。こういうものを志の高さというのだと思います。「小説は誰にでも一本は書ける」という言葉がありますが、三年、五年、十年と書き進めていくのには、飽きもせず失望もせず、断念もしないで書き続けていくのには、まさにそのような志を保ち続けることが重要だと思うのですね。誠実に書き進めることは極めて大切なことです。どうぞこれからもそれを堅持してください。
文体については、ことばに語彙の広さがあるのですが、文章として組み立てた時に必ずしもそれを生かしきれていない部分も少々感じます。ことば選びのレベルというより、イマジネーションの選別のレベル、構成のレベルでの整除感覚をこれから培っていくべきなのかなあとも。もっとも、それは書き連ねていくうちに習得されるものですので慌てる必要は何もないです。
さて一人称形式の作品について。一人称は語り手の造形が厄介なのですね。自分が自分で自分のことを「これこれこういう人間」と自己紹介するのは、例外を除けば基本的に奇異なものですから、語り手が何を思い、何を感じ、何を考え、何を見て何を語るのか、つまりその人間のムーヴによりどういう人間であるかを展開しなければならない。そして読者に早め、できれば冒頭に、そういう語り手のキャラクターを示すような仕掛けを作らねばならないのですね。「あの人は○○のような人」と書いて済ませるテクニックではなく、様々なエピソードを連ねて読者に自ずから「○○の人」と思わせるテクニック。外側からではなく内側からのということですね。そうするには、書き手がどれくらい語り手のキャラクターを理解しているかにかかってきます。
もしかしたらそういうものは、理解しても作品に直接書かないかもしれないので、単なる無駄かもしれない。それによって作品に差が生じるとしても、ほんのかすかなものかもしれない。だけれどもより良いものをつくっていこうとすれば、小さな校歌であってもそれを追い求めなければならないのだと思うのですね。
ただ、今は誠実に書き連ねることが第一だと思います。小難しいことは、実直でさえいれば、僅かでも向上していきたいと思い続けていれば、時間がいくらでも身につけさせてくれると思います。いろいろなものを書いてみてください。それにはまずこの作品を無事完結させることですね。がんばってくださいよ。
2005-08-06 19:56:23【☆☆☆☆☆】タカハシジュン
いわれのない暴力を描いて、それをかわいそうだと思わせるのは難しいとか思っていたりするのですが、この作品では丁寧に描かれていたのかそんなことは思いませんでした。うまいです。ごめんなさい、また長く書きますので今回はこの辺で、すいません。レスもしなくていいです、ただの読んでます報告みたいなもんですし……ほんとすいません。
2005-08-06 22:53:18【☆☆☆☆☆】影舞踊
気がつけば感想の数が増えていまして、もう早くも両手をあげてバンザーイの形をしている菖蒲です。でも、これからが肝心なので遅筆ながらも頑張ります。

【buchiMさん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。そうですねぇ、いやここで答えてしまうとまだマズイのですけどね。そのことにかんしては一応作中にそれとなく書こうと思っておりましたゆえに。それまで待ってくださいませんか?(お願いしますっ)いじめられる理由も、今のところはまだ序盤ですのでご想像にお任せできればなぁ、と顔の前で手を合わせております。名前の表記にかんしてですが、ご意見感謝致します!これも悩んだのですよ、読み手の方にしてみたら何でこんなとこで間空けてるのさ?と疑問に思われるでしょうから。(そして実際思われている)でも、苗と名の区別をわかりやすくするためにはこのほうがいいかなぁ、と。う〜ん、よく考え直します。面白いといっていただきとても嬉しいです、ご指摘ありがとう御座いました!
【タカハシジュンさん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。いえいえそんな、ご丁寧に。お疲れ様なんて声をかけてくださるなんて嬉しいです。まだまだ始まったばかりなのにいきなり頭を悩ませている私ですから、今後さらに不明な点がでてくるかもしれません。(きっとでるだろうなぁ…)タカハシさんは、いつもとても的確でどこでも誠実味あふれるお言葉を紡がれていらっしゃって、こうしてまたご親切に教えを説いてくださいまして感動です。イマジネーションのレベルというものが小説を書く上でとても重要だというのはまさにその通りだと思いました。どれほどに自らのキャラクターを理解しているか、どれほどイメージを具体的にしているか、それを自身でしっかりと認識しなければ書きたいものも書けませんね。タカハシさんの作品を読んでいると、それがとても如実に表れていて、本当に猛省しなければと振り返ることができます。一人称については、やはり難しいですし、何より読み手の方々にちゃんと理解していただくものを目指すのは絶対条件ですから、そこのところも考慮しなければなりませんものね。けして独りよがりではいけないのですよね。私の悪い癖なのです、いきづまってしまったらそこで身をひるがえしてしまう。でも、作品に対して試行錯誤を重ねられるのは皆さん当然同じなのですから、甘えていてはいけません。頑張って完成を目指します。そして、いろいろなジャンルにも挑戦いたします!温かいご声援、ありがとう御座いました!
【影舞踊さん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。お時間がないのに目を通してくださったのですか?レスをしなくてよいと言われている方にこうして返事を返すのも失礼かなぁと思ったのですが、わざわざ報告によって足跡を残してくださったのですから、これはお礼しなければと。長さなどお気になさらずに、暇なときにちょっとでも覗いてくださるだけで幸せでございますから。丁寧、うまいなどのお褒めのお言葉に嬉しくて身震い致しますね。まだまだ始まったばかりで、これからどうなるのかわかりませんが、少しでも皆さんの期待にそえるよう頑張ります。ありがとう御座いました!

こんなにたくさんの方に気にかけていただいて、心が温かいです。続きは必ず更新いたしますので、またそのときはよろしくお願い致します。
2005-08-07 10:40:52【☆☆☆☆☆】菖蒲
作品読ませていただきました。感想が遅くなってすみませんでした(夏休みモードに入っているものですから怠け癖が……)。作品を丁寧に書きすぎて文章が重く、リズムが悪くなっているなぁ、と言うのが読後の印象です。黒崎の他人と距離を置いた性格を強調する為か、文章そのものに硬質で淡白さがあり。読者に対しても若干の距離を置いているような感じがしました。やはりプロローグとしては読者に謎めいた部分を見せるか、読者がこの作品の世界に入りこみやすく簡便な書き方でも良かったかなぁと愚考いたします。私的にはこの作品で黒崎がどのような振る舞いを見せるかを一部でもいいから提示して欲しかったです。それゆえラストの引きが弱かった思います。それとなぜ最後の行だけが三人称なのでしょう? 作者の意図を読めずに違和感を覚えました。それと重箱の隅を突くようですが、「男が同姓を男子と」は「男が同性を男子と」でしょう。長々と辛口の感想になってしまい済みませんでした。お気に障られたら謝罪いたします。では、次回更新を期待しています。
2005-08-07 22:38:15【☆☆☆☆☆】甘木
今晩は。ミノタウロスです。先ずは、初投稿、おめでとう御座います。
私が6月頃初めてここに投稿した時に、誰かに宛てた感想の中で、いつか投稿したいと思っていると書いてらっしゃったのを見てずっと待ってましたが、ついにその時が来たのですね。色々な方々の作品を常に丁寧に読んで勉強していらした結果がこうして実を結んだわけですが、やはり菖蒲様らしい文章であると思いました。
タイトルは内容を容易に想像させ、興味を誘う物でした。いい選択だったと思います。小説でもエッセイでも本と言うものはタイトルで売れるか売れないか8割がた決まるようですから、重要視すべきと私は考えます。
サブタイトルで商品番号と言う位置付けもセンスの良さを感じます。01とあったので、10話以上を踏まえて付けているのであろうと推察したのですが深読みでしょうか。今回の主人公が相当酷いイジメに遭っていながら、かなり強気でいられるのには何か他に秘密があるのか、殴る奴の名前を覚えていない、分からないのは何故なのか、今後わかる事なのかもしれませんが気になりました。後、一人称で書かれた物であるのに、ここまでされているこの少年から哀しみが全く伝わってこないのが、私にはしっくり来ないのです。ただ、まだまだ、序盤である為、そう言う淡々とし過ぎた少年のおかしい語り口が生きたものを今後の展開で示すのかもしれませんね。
まだ登場していないマリアですが、どう登場してくるのか、どんな容貌なのか、それこそ人間なのかどうか、どう言う存在なのかと大変楽しみにしています。
ちょっと初投稿に対し多くを書きすぎてしまったかも知れません。失礼致しました。不思議なものを売りつけると言う大変興味あるお話に期待をしておりますので、頑張って書き続けて下さい。ではまた必ず参上致します。
2005-08-08 02:43:52【☆☆☆☆☆】ミノタウロス
読ませていただきました。描写というか書き方がすごい綺麗ですね。黒崎がイジメ会っているというのがもの凄く伝わりました。…いやぁ〜実際こんなめに会う奴がいたら相当ヤバイな〜..はは。それと冒頭の部分が気になりますね〜。
はやく続き読みたいです。
2005-08-08 13:34:17【☆☆☆☆☆】朱色
【甘木さん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。気に障ったなどとんでもないです。むしろ、甘木さんにご指摘いただいたおかげで、今後どんなことに気を使うべきなのか、読み手の方に何を提示するべきなのかを教えられました。もう誤字は、単なる私のミスですね。恥ずかしいと同時に情けないです。文が重くリズムが悪いというのも、気をつけていたつもりではあったのですが、本当にただの“つもり”となっていました。初めは、今よりも幾分か簡易な面があったのですが、そこは他の方から明白すぎるとの意見をいただきまして、一応直してみたところ逆に今度は硬すぎてしまったようです。それとも手直しの箇所とやり方が悪かったのか…。黒崎の振る舞い、というのは今後にとって大きな課題となりそうです。もう少し彼の内面を出したかったのですけれど、頭の中で考えている黒崎の性格の設定がまだ甘いようで、それすら中途半端となりました。いろいろとわかりにくい部分を残したままお目にかけまして、大変申し訳御座いません。けして皆さんに対して自身が距離を置いていることはないのですけど、それでも上手く伝わらなければ同じですね。三人称のことについてですが、これは自覚がありました。本文を一人称でいこうと思っているので、客観的に見た部分もいれたいなぁとかわけのわからないことを考えたせいです。やっぱりおかしいですか…、未熟な自分に鞭をあてたい。ご指摘のところは、次回更新に乗じて直そうと思います。こちらこそ遅れてしまいますが、もしよろしければそのときにもきっぱりぶった切ってくださると助かります。ありがとう御座いました!長々とすみません。
【ミノタウロスさん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。「色盲」の感想のほうでご丁寧にも予告をしてくださいまして、感謝感謝です。そして、いつかの私の一言を覚えていてくださったとは!ものすごく嬉しいですよ〜。タイトルも褒めてくださって、ああこれにして良かったと安堵致しました。私もミノタウロスさんと同じで、重視しなければいけないなと思っていますゆえに。回数のほうはですね、一応この作品はひとつずつを読みきる短編として書いていこうと思っています。ですからもし無事に完成したのなら、まったく別の内容の話で商品番号02とつくわけなのです。(読み手の方にしてみれば面倒くさいことですね…ごめんなさいっ)いやぁ…でも早くもいろいろと困った点がちらほらと出てきておりますので、だいぶ続きも遅れてしまうのではないかなぁと不安でおりまして。主人公の性格のほうもですね、今のところかなり不安定な設定ですから改善をくわえるべきかと考えております。まだ投稿するには未熟すぎました。ですが、彼が淡々としすぎた目で自身のことを見ているということにかんしては、どうしてそうなってしまったのかという理由は一応用意しているつもりです。本当に、あなた様のお心遣いに平伏致します。優しい言葉をかけてくださって、よし頑張ろうという気持ちになってきました。マリアのことは、次回あたりで登場させようと思っております。どうかお気に召すものであるよう祈りながら、改めてありがとう御座いました!
【朱色さん】こんにちは、お読みくださいましてありがとう御座います。続きが読みたいと言っていただけて光栄です。ああ、どうにか皆さんの期待に応えられるようなものを書かねば…と、若干(いやかなり)プレッシャーでもう心臓とかドキドキしちゃっているのですけどね(苦笑するしかありません)。冒頭の部分を気に留めてくださいましたのなら幸いです。そうですねぇ、実際あんなに堂々と公然といじめられている人がいたら困りますね。たぶんうろたえるばかりで自分では何もできないのではないかなぁと、薄情なことを思ってみたりして。いざこうして投稿したものを振り返ると、まだまだ本当に、意識して直すべき点はたくさんあるのですよ。綺麗なんてとんでもないです。でも、朱色さんがそういうふうに感じてくださったということは、私としましてはもう御礼をいうべき嬉しきことです。次回、もし読んでもいいなと少しでも思ってくださいましたら、どうぞお願いします。ありがとう御座いました!

皆さんのお言葉のひとつひとつが、自分を見つめ直すきっかけをくれました。
2005-08-08 15:34:56【☆☆☆☆☆】菖蒲
菖蒲さま 
拝読させていただきました。

というか、引き込まれて読んでしまったという感じです。
これが菖蒲さんのいう「描写」ということなのでしょうね…。
とても初投稿だとは思えないです。

続きがとても楽しみです。
頑張って下さい!私も頑張ります(笑)

2005-08-08 16:21:13【☆☆☆☆☆】翠にゃん
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。