『憂鬱な』作者:月子 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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月曜日、教室に入ると何やら此方を見てクスクス笑う少女たちの固まり。
挨拶すると、一瞬だけその笑い声が止まる。
教室の端の席に座り、その異様な空間で1日を過ごす。
それなりに憂鬱だ。

火曜日、教室に入り椅子に座る。一部の少女達が此方を見詰める。
何なのだろう?机に手を入れると一冊のノートにびっしりと書かれた悪口。
まあ、有りがちなイジメだ。

水曜日、今日はミンナが一斉に私の方を見ている。
かなり不審だ。よくよく見ると私の机の上には猫の死体。
ええ、まあ・・・・誰が持ってきたのやら、そこら辺が疑問だ。
とりあえず猫の血でいっぱいの机は使いたくないので保健室へ直行。

木曜日、学校へ行くのが結構憂鬱。
猫の死体の乗ってた机で勉強するのは遠慮したい。
が、とりあえず家を出る。いろいろと親も煩いのでね、仕方ない。
学校には行かずに一人で散歩。
巡回中のお巡りさんに遭遇、先生が呼ばれ仕方なく学校へ。
「悩みがあるんでしょう?先生に話してごらん」
・・・・煩いなあ。

金曜日、「このクラスでイジメがありました。話し合いたいと思います」
此方をじっと睨み付けるリーダー格の少女とその幹部。
トイレに呼び出し。
・・・・いつの時代の人間だよお前ら。
びしょ濡れのまま家に帰る。

土曜日、学校もない、かなり嬉しい。
気分転換に少しお出掛け。
声を掛けてきたオニイサン。
「ねえ、キミにコレをあげる。コレを飲むと天国にいけるよ。この莫迦らしい世界から逃げられるんだ」
とりあえず貰っておこう。

その帰り、クラスの男の子に絡まれる。
「お前なんで生きてんの?」
・・・・ウザッ
とりあえず持ってたナイフでグサリ。
走って帰る。

日曜日、外が酷く煩い。
親がドアを激しく叩いて怒鳴る。
・・・・ああ、いい加減にして、静かにしてよ、面倒くさいなあ。
とりあえず、起き上がるとポケットから薬が落ちる。
『コレを飲むと天国にいけるよ、この莫迦らしい世界から逃げられるんだ』
あのオニイサンの言葉が聞こえてきた。
それを飲むと沈んでいった。
総てが遠くなっていった。

そこで私の一生は終わった。
ああ、なんて憂鬱な人生だったんだろうなあ・・・・
2003-10-29 23:57:59公開 / 作者:月子
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■作者からのメッセージ
ふざけてると言われてもおかしくないような文章だと自分でも思います。ごめんなさい。
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