『パソコンからのお誘い 第二話』作者: / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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二話

歩いてどれくらい経っただろうか・・・。
まだ昼なんだけど、カンカンに日差しが照り続いている。
何も言わずに歩いていたサクに対して、怒った!
「ねぇ!何時になったらその城って言うのに着けるの!?」
「あぁ?あぁ、もうすぐだ。もっと我慢ぐらいしろ!」
「出来るわけ無いでしょ!?」
「じゃあ、如何すればいいんだよ!」
そう、ギャアギャア言いながら同じ事を繰り返しながら。
私たちは、城へ向かっていった。


「はぁ・・・お前が望んだ・・・城。だ・・・」
「望んでなんかいないけどっ!?・・・」
「じゃあ、今までの喧嘩は何だったんだよ?」
「知らないわよっ!」
「やばい・・・。」

サクはそう言って、私を木の陰に押した。
「!?」
そういってサクの方を見上げた。
太陽が丁度あって・・・サクの顔がよく見えなかった・・・
でもこれだけは解った。
人と話していて・・・・その話の内容だった。


「サク・・・お前の・・・役目は?」
「あぁ・・・直に出来ます。」
「お前は・・・」
「なんですか?」
「・・・いや。何でも無い。私は先に行っている。何せ、女は初めてだからな。失敗するな・・・。この役割はお前に果たされている。」
「・・・っ。」
「頑張るんだ・・・」

そう言ってサクから、肩をポンと叩いて去っていった
私は、解らないことをサクに聞いた。これでもかって言うくらい!
「サク!女は初めてって何?!失敗って・・・」
「その内解る・・・さぁ、行くぞ。」
「・・。」


私は黙ってついていった・・・
色々、聞いたって仕方が無い。
私はそう言って、自分を落ち着かせた。
長い、長い、階段を上って。
息切れはしたけれども・・・。
サクは黙って上っていった。
少し、悲しい・・・

ようやく王の間に来た・・・
まず一言。
「・・・でっかい、扉・・・。」
「さぁ・・・そんな事言わないで、ノックするんだ!」
「え・・・?あ、うん。」

コン コン。

大して音は大きくないのに。
ここの廊下が長いせいか・・・。
それとも、やっぱり音が大きかったせいか・・・。

ノックをしたら、その音がこだました。
長く。
綺麗に。
音が外れるような事、無く。
たまにしかならない様なこだまし方だった。


そんなことを思っていたら、
「どうぞ。待っていたぞ。」
という声がした。
サクがその扉を開けた。
その長い、廊下の奥に、人がいた。
私はその人への道を、一歩踏み出した。
二話 完
2005-05-16 21:12:40公開 / 作者:昴
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■作者からのメッセージ
久々の作品っです。
皆さんからコメントいただきました。
でも、その事を活かせてるか解りません;
活かせてなかったらすいません;;
では^^;
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