読ませていただきました。友達じゃない友達は沢山いた。いつもつるんでいた相方もいた。けれど同じだと思っていた相方が自分より秀でているところに気づいたとき、私は相方を妬み嫉み羨んだ。気づいたら連絡を一切取らず、相方からの連絡は無視した。読んでいて、いつの間にか引きこまれ鬱っていました。けれど、佐間君は偉いよ。私が気づけず後悔したことに気づけたんだから。いつまでも孤狼を続けることの愚を知ったんだから。私にとっては苦く、辛く、良い作品でした。
2005-03-20 22:46:32【★★★★☆】甘木
拝読いたしました。面白かった…というと語弊があるでしょうか、あえて言葉を選ぶなら、染みました。日常を切り取ったようで、誰もが少なからず似たような思いをしているのでは、と深いことを考えさせられた作品でした。知り合いと友達の境界線は、自分では不安なものですよね。それをすがすがしくまとめたラストが良かったです。どこか救いを見た気がしました。
十代の少年特有の、あやうげな瑞々しさというのでしょうか?(何言ってんでしょうね、うまく言えなくてもどかしいのですが^^;)その微細な心象描写のすばらしさには唸らされるばかりです。
それでは、長々と語ってしまって申し訳ありません!影舞踊さんの手腕に敬意を表しつつ、とてもいいお話でした。
2005-03-20 22:57:27【★★★★☆】有栖川
ぐすん、と少しばかり涙ぐんでみたり。まずタイトルのつけかたの巧妙さに感激ですっ。どうやらあたしは孤独の『孤』とか『狼』とかっていう漢字に弱くてですね(笑)あたしはどちらかといえば主人公タイプかもしれません。いや、まあ放っておいても人は集まってきたり話しかけてくれたりするんだけれども、あたしはそれを時々本当に鬱陶しいと思ってしまいます。でもそれがなければないで、本当に淋しいと思うんでしょうね。友達と知り合いの境界線、きっと明確でないようでいながら、もしかするととっても明確なのかもしれません。胸に沁みる青春読みきり、感謝ですっ♪あ、ちなみに『――』と『一匹狼』が繋がっているので、少し読みにくいかもです(笑。そこだけ一応チェック(≧▽^)
2005-03-20 22:58:37【★★★★☆】ゅぇ
ども、読ませてもらいました。なるほど、と思わずパソコンの前で唸る。傍らに居る大切な人の重要が良く分かります。たまに居ますよね、対して気の合いそうでもないけど一緒に居ると安心というか、まったり出来る人。ともあれ、起承転結をきっちり押さえ、尚かつ展開の巧さに感服。ではでは〜
2005-03-21 00:14:21【★★★★☆】rathi
久々に影舞踊さんの作品を読ませていただきました。「孤独」と「寂しさ」とか気づかせてくれるって感じですね。くさい表現とか出来る人って最近いませんよね。周りにそうゆう人がいたら面白いんですが(汗)
次回作も期待しています。
2005-03-21 00:43:40【★★★★☆】朱色
およよ、と唸らせられました。前々から思っていたんですけど、影舞踊様は言葉選びのセンスが素晴らしいっすね。『いつもよりもペダルが重い気がするのは何も風が強くて、太陽が頑張りすぎてるからじゃない。隣にいるはずの彼が、今日はいない』うわ、うまっ(爆 ストーリの内容も、あーわかるわかる、と。ただ、纏りとしては素晴らしいですし、言わんとしていることも分かるのですが、むしろ、あまりに綺麗に纏まりすぎていて、自分的には少々意外性が足りなかったかな、と。もう一箇所、印象的でインパクトのあるシーンが欲しかったかです。いや、この掌編が自分ではか書けないぐらい巧すぎて、ちょっと意地悪な事を言ってみたりしてしまったわけですが、負け犬の遠吠えと思って聞き流してください(泣。それでは。
2005-03-21 01:29:29【★★★★☆】ささら
どうも、読ませていただきました。このひどく一人に自覚的な主人公は結構好みだったりします。そう、多分この主人公はずっと前から気付いていたはずです。一人であることと、一人じゃないことに。とくさいセリフっぽいものを吐いてみるのでした。しかし、この主人公にあまりクールさを感じません。冷たさを感じません。何だか凄く親しみやすいような気がする。いえ、勿論いい意味ですよ。さて、最後のシーンについて。多分、「彼」は友達か、なんて聞く必要ないと思っているタイプなんだろうな、と思います。そして、「臆病な一匹狼の遠吠え」に吼え返せるタイプでもあるのでしょう。じゃあ、甘えん坊の佐間くんによろしく言っといてください。では。
2005-03-21 02:51:32【★★★★☆】うしゃ
……すごい。この作品はすごい。だって、この主人公には誰だって感情移入できる。この計算し尽くされた『超・日常』の世界はすごすぎる。と同時に面白いのは、最後の部分で事実を受け入れて立ち直るところ。主人公の人間的な部分に触れられた気がします。それでは。
2005-03-21 13:21:54【★★★★☆】恋羽
おおっ、なぜかめちゃくちゃ久しぶりに影舞踊さんの短編で完全一撃ノックアウトされた気分だ。そうそう、これですよ自分が求めていたものは。上手い、純粋に上手いと感じる。主人公が自分の存在意義について自問自答するまでの道のりが抜群に良く、読み終わる前に「すっげえなあ」とつぶやいておりました。そしてまたこの主人公と神夜自身が重なる重なる。「あれ? 今日は相方どないした?」ってな台詞、自分が毎朝一緒に行ってる友達が休みだと必ず聞かれる言葉だ(笑) いや、この主人公のように相方が休みでも一人になるようなことはありませんけどね(苦笑) 影舞踊さんの短編にはつくづく弱いなあ、ということを改めて叩き込まれたこの物語。面白かったです、ありがとうございました。
2005-03-21 13:59:39【★★★★☆】神夜
ラストで主人公の救われた感じがもっと描かれていると良かったと思います(それまでの感情移入具合にもよるでしょうが)。話自体にもう二、三個ぐっとくる魅力的な部分があった方が良いと思いました。
2005-03-21 14:27:30【☆☆☆☆☆】メイルマン
ああ、抱きしめてあげたいわ――すみません。ちょっとタイプちがいでも少年の世界が続いたもので。自分の場合、もうこの主人公にはすっかり同調状態だったので、むしろ『感謝の気持ちは忘れない。生きるうえで大切なのは恥であって、プライドじゃない。自分に必要なものを、自分に足りないものを、分かち合うべき存在をダサいと考えるのは今日で終わりにしよう。』の部分は、ダメ押しではないかと感じてしまいました。つまりそれは伝えるべきテーマそのものであって、そのテーマを本編を通して語るのが小説である、そんな感覚です。で、そのテーマは自分にはラストの『ほんの10秒足らずの時間だったが、確かに苦しかった。自分を守ろうとしていた僕は、その行為自体が自分を殺しかねないことだったと気づく。』の直後に『――盲目の孤狼の遠吠えは今日限りで終わりにしよう』が続いたら、よりインパクトを持って直撃したかな、と。しかしこの心情はモロに来ました。もし自分がオカマのおじさんだったら、確実にほっぺたスリスリです(やめとけ)。
2005-03-21 15:47:08【★★★★☆】バニラダヌキ
では率直にイカせていただきます。主人公の心情トレースの丁寧さには文句のつけようもないのですが、話としては「大げさな作品」の一歩手前のような印象を受けました。英語の時間のゲームで、最終的に先生と組まされるまでの過程が完全に欠落している(ここの描写次第では2点捧げていたかも、というくらい重要な場面だったと個人的には思います)ため、状況としての悲壮感が絶対的に不足。そしてそんな状況下で綴られる心情吐露は、結局主人公が無理やり自分を悲劇のヒーローに仕立て上げているだけに映ってしまいました。作品を通して、主人公のあり得ないくらいの精神の脆さ、感受性の強さばかりが鮮烈に伝わってきたあまり(これはこれで素晴らしくハイレベルなのですが)、「友」について何かを考えたかと言うとNOです。またラストの三行については、私も「これを書いちゃあ身も蓋もありまへんがな」と思いました(笑)。
……ちょっと率直過ぎましたか(汗)。しかし、これも私なりに真剣に読んだ結果ですのでお気を悪くされぬよう。次作も期待しております。
2005-03-21 19:46:23【☆☆☆☆☆】明太子
なんだかノスタルジックな話ですねぇ。二人一組で行うゲームの場面とか特に。ああいうのは小中高と苦手でした。友達が多い場合は選ぶのに迷い、少ない場合は孤独を味わう可能性あり……二人一組は怖いです。
2005-03-21 20:36:07【★★★★☆】月海
拝読致しました。やはり、冒頭といい、影舞踊様の作品には惹き付けられるものがあると思います。内容は『友』という、難しくて誰しも一度は考えることで、共感出来るシーンなどが多々あったりで違和感なく読めました。途中さすがに一人も佐間に寄って来なかったのはちょっと孤独過ぎたんではないかとも思ったのですがね。でも、それがより孤独感と彼の感情を伝えるに役立ったと思いますが。むしろ、個人的には最後の『彼』の気持ちに安心した描写がもう少し多ければ、全体的な“悲劇の一人舞台”の感じが消えるかもな、と思った次第であります。それでは、次回も期待です。
2005-03-21 21:44:33【★★★★☆】昼夜
良いか悪いかと聞かれれば、良い作品だと思います。けれど、少し物足りなさも感じたり。途中でもうワンシーンくらい見せ場があって、最後の数行がもう少しすっきりとしていたらラストの一言がかなりグッと来たかな、と。主人公の心理描写の巧みさはさすがだと思いました。次回作にも期待しています。
2005-03-21 21:59:52【★★★★☆】夜行地球
レス返しがとんでもなく長くてごめんなさい。(先に謝っておきます)
>甘木様 鬱ってしまうような作品を書き大変心苦しく思っております。書いていて、自分でも思いました(苦笑 こんな人は案外たくさんいます。かく言う影舞踊も(とか言いながら個は大嫌い(笑) 佐間君には個の大切さを知って、他の必要さを学んでもらいました。御読了ありがとうございました。
>有栖川様 全体的に暗かったと思います。ラストはきちんと明るい方向へと向かわせましたが(笑 久々……でもないのですが、こういった心情描写をつづった作品を書くのが影舞踊の息抜きなのでしょうか(いや、微妙に疲れるけど(笑) もったいない言葉、ありがとうございました。
>ゅぇ様 作品を書いた上で何より嬉しいのが、多かれ少なかれ感謝と言うことをされることです。影舞踊の乾いた心を癒してくれます(は? 一人でいると楽でいいのですが、無性にむなしくなる時があります。それプラス、嫉妬というのは誰でも持ちます。特に身近な人が秀でている時。影舞踊も友人に感じました、んがまぁ大人になってくると「どうでもいいやぁ」ってなりますね(苦笑 温かい言葉、ありがとうございました。
注:一匹狼と――の部分。直そうかとも思ったのですが、アップして皆様の作品を流してしまうのが申し訳ないので、このままで。(読みにくくてごめんなさ〜い
>rathi様 お褒めの言葉素直に受け取りますよ〜(マテ 起承転結できておりましたか? こう言ってしまうとなんなのですが、実は何にも考えずに書いてたりする時があります(申し訳ない 気が合う人ってのは本当にやりやすいです。なんも喋んなくても(喋り始めたら止まらないのに)、全然居心地悪くないですからね。御読了ありがとうございました。
>朱色様 くさい表現。かなり仲がいいやつでないと言わないですね〜。しかもハイな時か、やけにしんみりした時。この作品中の彼みたいに、常日頃からくさいことばっかり言うやつがいたら確実にキモイです(笑 久々の影舞踊作品、読みやすかったでしょうか? そうであったことを祈っております(コラ 読んでいただいて本当にありがとうございました。
>ささら様 誉めすぎです(笑 はい、馬鹿は置いといて。言葉選びのセンスを誉めていただきありがとうございます。意外性、インパクトのあるシーン。おそらくゲームのシーンですかね。そこをもっと深く掘り下げればよかったか、それとも他にもう一山。纏まりだけを考えて書いたので、次回はもっと推敲して書いてみようと思います(でもダメっぽい(笑 貴重なご意見ありがとうございました。
>うしゃ様 案外この主人公は影舞踊なのかもしれません。俳優が演じる役は全部その俳優に隠された顔だと思っているので。クールさや冷たさを感じることができないのは、影舞踊自身がそこまでの経験をしたことがないからですね(たぶん 色々経験を積まないと思ってる影舞踊です、はい。佐間君は依然として一匹狼が好いと言ってました(笑 御読了ありがとうございました。
>恋羽様 超日常。このような短編を書く際、できるだけ皆様に感情移入してもらおうと影舞踊なりに努力していたりするわけで、そう言ってもらえると凄くありがたいです。掌編を書く場合、おち付きよりも圧倒的にこっち系が多いのですが、面白かったと言ってもらえて一安心。御読了ありがとうございました。
>神夜様 前回はガラにもなくおち付きショートなんぞを書き、今回はまたこんなのを書いてみたわけですが、気に入ってもらえてよかった。誰でも感じる疎外感。特に他が大勢いる中での孤はひどく辛いものだと思います。こういう経験をする人は多くいるんじゃないかと思い、書き上げた作品。佐間君のような人を見かけたら、話しかけてやってください(笑 身に余るお言葉ありがとうございました。
>メイルマン様 ほとんどが暗い展開なので、ラストは救いの感じを書こうと決めていたのですが、もう少し書いたほうが良かったと。直接的にガンガン描かず、それとはなしにそっち方向に徐々に主人公を引っ張っていくみたいなのが良かったのかも。ぐっと来る部分、一箇所しかないですからね。次回は違う感じで書いてみたいと思います。御読了ありがとうございました。
>バニラダヌキ様 >明太子様
根本的な小説と言うものを分かっているようで、全然分かっていないことに気づかされました。テーマをあえて語らずに(いや、多少は書くのでしょうが)、小説中の言葉だけで読者様に伝える。影舞踊の悪い癖を、お二人に指摘されて気づきました。どうやら自分は思いついたことを全部かいてしまわないと、安心できないようで。ラスト数行は確かに駄目押しですね。そこまで丁寧に書く必要はないのだと(ある意味考えさせる範疇を残しておく)、次回書く際はこの根本的なことを肝に銘じ、書きたいと思います。
それから、ゲームでの先生との組み合わせの過程。もっと詳しく書くべきでした。これは、影舞踊の描写力の低さのせいだと思われます。ので、次回作は描写力強化も念頭に執筆してみようと思いました。自分で描いていても若干感じた主人公への違和感。お二方とも、不完全な作品に対して温かく熱心なお言葉、ありがとうございました。
>月海様 ノスタルジック。影舞踊が描くこの手の作品に共通して流れるものかもしれません。自分では違う感じで、描いているのですが(苦笑 次回からもこのような作品を書く際は、マンネリ化せぬよう心がけていきます。二人一組は影舞踊もあんまり好きじゃないです。何よりめんどい(そっち? 御読了ありがとうございました。
>昼夜様 悲劇の一人舞台。もう、自分でも嫌と言うほど感じますね(マテコラ 書いた時に若干感じた違和感。それを拭い去ることができなかった自分の力を良く考え、次回の執筆に気をつけたいと思います。誉められた冒頭だけでなく、ラストまで読者様を引っ張っていけるような作品を次回はっ! とまぁ意気込んでも、すぐにヘタレます(笑 真剣な言葉ありがとうございました。
>夜行地球様 纏める事に集中しすぎて、インパクトのあるシーンに気を遣うえなかったというミス。大分前に反省したはずなのに……小説って難しいなぁと(汗 ラスト数行に関してはくどくどと書きすぎですね。心情描写だけでなく、情景描写。次回はこの点に気を遣った作品を書いていきたいです。御読了ありがとうございました。
皆様温かい言葉、ためになる助言、本当にありがとうございました。執筆をするに際して気づいていたようで気づかなかった点、改めて見直す点。これからの執筆に生かせて行けたらと思います。ありがとうございました。
2005-03-21 23:20:46【☆☆☆☆☆】影舞踊
前半の友達に関する部分は、自分もかなり考えました。自分の周りにいるのは本当に友達なのか、それとも違うのか。思えば中学時代はよく考えていたんですが…高校に入ってからどこか「こんなものか」と人付き合いを軽視している自分がいました。この事に気づけたのも影舞踊さんの作品のおかげです。次回作、期待しています!
2005-03-23 22:11:20【★★★★☆】森山貴之
おおう、森山様ありがとうございます。危うく気づかぬところでした(笑 人付き合いは大切ですよ。軽いものは結構はねつけたりしてしまう影舞踊ですが、人との繋がりは一生もんです(いい事いった 「人付き合いの大切さに気づけた」作品にっとてはこれ以上ないほど嬉しいお言葉です。今後も精進していきますwありがとうございました。
2005-03-24 12:58:18【☆☆☆☆☆】影舞踊
計:56点