『井の中の蛙【読みきり】』作者:影舞踊 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約10.8枚



 井戸の水飲んだことあります?
 僕はありますよ。一回中りましたけど…
 冷たくて、結構おいしいんです。
 井戸って結構深いでしょ?
 あんなところに落ちたら発狂しちゃいますね。
 怖くて、寒くて、暗くて。
 あっ、でもそう考えたら井の中の蛙って結構勇気ありますね。







 僕にはとっても仲のいい友達がいます。もう親友って言っていいんじゃないかなぁ。当時の僕らの間じゃ、親友って書いて「ダチ」と読むのが流行ってました。「ダチ」いい響きですよね。誰が考えたんだろう?みんな大人になるにつれてこういう言葉は使わなくなっていきます。世間体、了見、恥ずかしい、忘れる。いろんな理由があると思いますけど、僕は忘れないです。ずっとずっとこの言葉を使っていきたい。親父になっても「これわしのダチや」とか言ってたら、何やこの親父とか思う反面、かっこよくないですか?

 僕の友達の話をちょっとしてみたいと思います。聞いてくれる人がいたら恥ずかしいんだけどね。でもやっぱり誰も聞いてくれなかったら話したくないですね。なんか矛盾した事言ってる気がするけど、しょうがないです。僕はこういう性格なんで。
 僕の友達ははっきり言っていいやつでした。あぁこの場合「でした」って言うのは適切じゃないかもしれない。今もいいやつだから、いいやつです、かな。今から話すのは僕が高校に入った時くらいの話。彼とは中学校から知り合って、1年生の1クラス、席も僕の前ですぐに仲良くなった。初めて来た中学校で、友達100人出来るかな的なノリで話しかけてきたのは僕じゃないです。僕はこういう性格なんで。
 まぁそんな訳で僕と彼はすぐに仲良くなりました。それからの中学校での2年間、同じクラスになることはなかったけど、僕と彼の「ダチ」関係は続きました。
 高校1年生。僕と彼は別に一緒にこの高校に入ろうとかって決めてたわけじゃないです。男同士でそんなキモイことはしません。ただ「ダチ」ですから。いい加減この言葉遣いむかつきますね、でも最後まで聞いて下さいね。「ダチ」ならば自然とそこへ向かうのです。僕と彼は自然とその高校へと入学しました。たくさんある高校の中でも変わった高校でしたけど、僕と彼は「ダチ」でしたから。
 はい、すいません。軽く嘘をついていました。僕と彼は「ダチ」でしたけど、そんな不確定要素で数ある高校の中で変わっているこの高校に一緒に入るなんてことはないです。そりゃちょっとはあるかもしれないですけど、簡単に言うと僕と彼はともに、頭がすこぶる悪かったということです。
 高校1年生。誰でも心ときめきます。僕だってそれなりの感受性を持ってますしね。彼はそんなこと見向きもしませんでしたけど。言い忘れましたが、彼はちょっとはにかみやさんで、おてんばでした、やさぐれ者でした、平たく言うと不良でした。不良なんていってもただ煙草吸ったり、ちょっと髪の毛染めてみたり、つまりは大人になりたい症候群です。子供のままでいたい「ピーターパンシンドローム」なんかよりはずっといいと思うんですけどね。でもダメです。中学校の2年生ぐらいからそんな感じになっていった彼は、先生方からの評判がよくありませんでした。高校生になって、丸くなるかななんて大きな間違いです。だって彼は僕の「ダチ」なんですよ。そう簡単に信念を崩すはずがありません。僕は別にそんな事気にしなかったし、むしろ憧れてました。僕はこういう性格なんで。
 僕にとって大事なのは学校の勉強でも、親に誉められることでも、みんなから慕われることでもありません。「ダチ」を増やすことです。友達じゃないです、親友です。ここにきても「親友」をそのまま読んでいたのなら、僕の話を聞くのをやめて下さい。
 すいません。軽く嘘つきました。僕は臆病な人間です。こういう風に聞いてもらえるなんてそうないことなんで、勝手がわからなかったんです。でも「親友」は「ダチ」と読んでください。ごめんなさい。では話を戻します。
 彼は中学校の時に何度か大きなケンカをやりました。実際に現場を見たのは2,3度ですけど、その時僕は彼が強いんだということを確信しました。大きなケンカ意外にも、小さなケンカはよくやっていたそうです。そしてそれまで負けた事はないと言ってました。胸を張ってそういいきる彼は、たくましく、かっこよく、紛れもない僕の「ダチ」でした。
 何度か煙草を吸わせてもらったこともあります。はっきり言ってその味は苦くて、とても人間の吸う空気じゃありませんでした。でもそれをおいしいと言って吸う彼は大人で、またかっこよく見えました。でも煙草を吸うのをかっこいいというのは子供です。今ではやっとその事がわかりましたけどね。あっそれから、話の腰を折るようで悪いんですけど、煙草は正確には呑むと言うんだそうです。でも、あえて僕は吸うと言わせてもらいます。僕は頭悪いですから。
 彼はいつも笑ってました。そうかと思うと次の瞬間には何かを考え込んでいるようであったり、見ているだけで彼と一緒にいるのは楽しかったのです。ある種の力を手に入れたとでも言うのでしょうか。僕は彼の隣にいる自分が誇らしく、同時にそんな僕に文句一つ言わない彼に感謝していました。彼も僕も考えてたことは一緒だったのかもしれません。それでもそういうことは口には出しません。それが「漢」ってもんですから。読み方はあえて言いませんよ。
 彼と僕の距離が出来るようになったのはいつごろからだったか覚えてないです。高校1年生の中盤。完全に僕と彼は会わなくなりました。なんでなのかはわからないですけど、気づいたら僕の隣に「ダチ」はいませんでした。僕は彼と何度か接触しようとしましたが避けられました。完全に僕は、彼の視界から消えていました。どうしてなのかを問いただすのが僕にとっての最優先事項でしたけど、僕はその次に気をつけなければいけないことに気づきました。
 僕と彼はその学校で浮いた存在ではありませんでした。でも1年生としては浮いた存在でした。特に彼は髪の毛を染めて、煙草も吸って、おまけにケンカも強く、態度がでかいので上級生から目をつけられていました。もちろんその傍らにいた僕もその標的です。彼が僕の隣からいなくなって、僕は不安と楽しさのない学校生活を過ごしました。彼が僕の隣からいなくなって1週間、僕はやはり彼の力を借りていたのでしょうか。でも違います。彼のような「漢」なら、そんなみみっちいことはきっと言いません。
 そんな事を言っていても、僕が目をつけらたのは変わりません。その日僕は上級生の人たちに声をかけられました。ものすごく下手に下手に気をつけて言葉を使って喋ったのですが結局はダメでした。放課後、僕は上級生に呼び出されて古い部室前に呼び出されました。ここはずっと前から使われなくなって、1部屋だけ物置として残された格好のリンチポイントです。涙が出ました。足も震えました。下手したらおしっこも漏らしそうでした。嘘と思うかもしれないですけど、こんな怖い人たちに囲まれてこれから自分がどうなるのかを想像したら誰でもそうなります。僕は臆病です。弱くて、友達も少なくて、もてなくて、それでも信じることはあります。誰かが僕を助けてくれると。ヒーローは強くて、賢くて、弱いものの味方です。でも、いつもヒーローは遅れてやってきます。彼もそうでした。
 僕の前に颯爽と現れた彼は本当にヒーローに見えました。でも彼はヒーローじゃないです。彼も僕も頭が悪いですから。でもそんな彼からは勇気を貰いました。彼が登場したことで先輩達はいきり立ち、僕たちを袋叩きにしました。彼は強くて、かっこよかったけど、やっぱり馬鹿です。僕も入れて2対12。勝てるわけがなかったです。口からも、鼻からも、頭からも血が出ました。殺されると思いました。でもそんな中で僕が目にしたのは彼が必死に闘ってる姿でした。殴られながらも、必死に、僕のことを気にしながらも、必死に、僕は弱い自分が許せなかったです。痛みのせいか、彼の行動のせいか、僕の目からは涙が出て先輩達はそれを見て笑いました。
 帰って行く先輩達。助かったと思いました。あちこち傷だらけで、制服もぼろぼろでした。お金も取られました。
 でも、僕の隣には彼がいました。
 気づかない振りをして気づいていたのかもしれない。僕を避けていたのにどうして助けてくれたのか。僕はここぞとばかりに聞きました。彼は言いました。
「ダチだから」
 と。泣きそうでした。でも既に僕は泣いていて、それ以上泣けませんでした。詳しい事情を聞くとこういうことです。彼は先輩達に目をつけられているのを知っていた。そして、そろそろ先輩達が痺れを切らす頃だろうと。その時に僕が一緒にいると巻き添えを食うから、僕と距離を置いたのだと。そして、僕と距離を置いた間何をやっていたのか、と聞くと、昔(といっても中学)の友達を集めていたということでした。
 その次の日、僕らは彼の「ダチ」と一緒に先輩方へ厚くお返しをした。

 わからないこともわかろうとせず、知らないことには目を瞑り、僕らはそんな馬鹿ばっかりやってました。自分達が世界の中心で、地球は僕らを中心に回っていました。生活の中には笑いが溢れて、時々辛い失恋なんていう痛みもあったり、それでも地球は僕らを中心に回って。
 丁寧な言葉や、賢い言葉なんて使い方も意味もわかりません。ちょっと砕けた言い方の僕らの言葉。僕らの世界でだけ通じる言葉。その甘い蜜に群がる虫を食べる僕らは蛙でした。成長していく中で変わるもの、変わるべきもの、変わらないもの。知るべきことがたくさんあって、一生懸命違う虫も食べました。
 意味不明な言葉と会話。それで笑えてた僕らは幸せだった。



 あの時の倉庫前での会話。
 そっけなく返す彼と、意味不明なことを口走った僕。
 それでも久しぶりに話した彼との会話だったからか。
 今でもその会話は鮮明に覚えている。





―井の中の蛙は大海を知らんねやって
―ふ〜ん


―でも大海なんて知らんでええよな
―くっそ、いったいわぁ
―聞いてや
―あ?





―だって蛙って淡水生物でしょ?
―知らん









―あっ、でも湖には出て行こうよ
―うるせぇ
2005-01-18 16:59:42公開 / 作者:影舞踊
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■作者からのメッセージ
馬鹿っぽい書き方になってしまいましたがどうぞ笑って下さい(笑
とりあえず影舞踊はこんな性格ではないです(ん?
最後と最初のところが書きたくてですね。今回はもうそこだけ(いや、でもそんなこともな…(了
感動もへったくれもない気がしますが、感想・批評等頂ければ幸いです。
読んでくれた方々ありがとうございます。
この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは!とてもほのぼのとした作品ですね。井の中の蛙。私は、蛙がそこを安住の地にしていたかどうか、すごく疑問に思っていました。だから、この話を聞いて、嬉しいでした。私、ダチて使う人、好きですよ。私の友人は、かなり「私たち友達だよねv」というキラキラした世界を持っているのですが、それに対してひく人って多いかもしれないけれど私は好きですね。楽しい作品でした。これからも頑張ってください。ではでは。
2005-01-18 17:27:53【☆☆☆☆☆】liz
あったなあこんなこと、てゆーかいたなあこんなヤツ。懐かしいような、まるで去年のことのような、むしろこれって神夜のことか、などと思いつつ読んでましたね(笑) 似たような経験してますから。馬鹿みたいに強くて、馬鹿みたいに人付き合いの良いヤツがダチですね。いや、殴られはしませんでしたよ。てゆーかそのダチに付いて行って自分と似たような先輩と一緒に見てる側でした。って、そんな馬鹿話はどうでもいいっつーの。ゲフンっ。人によっては経験していそうなこのお話。読んでて自然と笑えました(マテ) やはり影舞踊さんのショートは好きです。次回作も楽しみにしております。
2005-01-18 19:55:41【☆☆☆☆☆】神夜
今作は、かなりワタシ的にはツボでした。この独白調の砕けた語りといい、ストーリーといい、最近の影舞踊さんの一連のショート作品群の中でも、特に懐かしく親しみ易い気分に浸らせていただく事が出来ました。この主人公に対しては、共感出来る部分がとても多かったです。特に後半の、「わからないこともわかろうとせず」からの一節は上手いなぁと思いました。ある種ベタなストーリーながらも、それを新鮮に感じさせるところが影舞踊さんの手腕でしょうね! 次回作にもおおいに期待しておりますっ。
2005-01-18 20:37:54【★★★★☆】卍丸
読ませていただきました。作品を出すペースが早くて驚きですっ。前作(読むのが遅くなりましたが、しっかりと拝読させていただきました)とはまた違って、今作は友情を取り上げられたんですね。男の子が憧れる、女の子も憧れる(笑)かっこいいヒーロー、しっかりと見させていただきました。無我夢中だったり暗中模索だったりを繰り返す、不安定な時期の若者の心情、心に染みました。「わからないこともわかろうとせず、知らないことには目を瞑り」のところのひとかたまりが、特に秀逸であったかな、と私的には思います。これからもこうしたお話をぜひっ!次回も楽しみにしております。
2005-01-18 20:37:56【★★★★☆】エテナ
どうも、読ませて頂きました。井の中の蛙の悪いイメージを払拭させてしまうような作品でした。影舞踊様の短編は完成度が高く、満足させて頂けます。中盤の“ダチ”が“僕”を避けた理由は読めてしまったものの、それでも文章の巧さで気にもなりませんでした。次回作も楽しみにしております。
2005-01-18 20:45:03【★★★★☆】昼夜
かなり感動した。自分は中学の頃こんな感じだった。先輩にそそのかされ…木刀もって殴って…いいことじゃないですけどね、俺たちにとってはそれがオリンピック出た並に最高な感じだったなあ〜って思い出してまった…そして影舞踊さんの実体験ではないことを知って…あぁぁ(ノT○T)ノ
2005-01-18 20:52:51【★★★★☆】貴志川
ハイペースで次々と質の高いショートを書いてきますね。書けない自分には羨ましい。口調と内容のギャップが面白かったです。スッキリとまとまっていて、文句なし。最後の会話も情景が浮かぶようでした。それでは、次回作にも期待してます。
2005-01-18 21:42:59【★★★★☆】夜行地球
いいですねー…なんというか、年代も近いからか、共感できる言葉や胸にさっくりとくる表現がとても多かったです。意味不明な言葉と会話。それで笑えてた僕らは幸せだった。この言葉、最高です。今本当にそんな感じですから。もうちょっとで中学卒業。今はほんと、意味不明な言葉と会話で腹筋鍛えられるほどに毎日笑い狂ってます。途中で出てきた「親友」を普通に「しんゆう」と読んでしまったのはこの笹井ですスミマセン(何)とにかくとっても好きなお話でした!影舞踊さんの次の作品も楽しみです!!
2005-01-18 22:31:05【★★★★☆】笹井リョウ
ども、読ませてもらいました。まさに学校生活、って感じがします。残念ながら私はこういう体験はありませんでしたが、ちょっと荒れてて、馬鹿をやって、一緒に笑えるダチが居る。そういったことに共感することも多く、しみじみと読ませてもらいました。ではでは
2005-01-18 23:50:19【★★★★☆】rathi
とりあえずこの作品の補足から。この作品の投稿がいつにもまして早かった理由はですね。この前のやつを書いた時に、実はこれの冒頭と最後のシーン(微妙に違いますけど)を書いておりまして。上手くいかないもんですから、この前の作品を頑張ってみたのです。そして何やら今日、自分の中で井の中の蛙が暴走し始めまして(意味不明)、とりあえず書きたかったんです(笑)。この作品のテーマは、まぁ「友情」なんですが、小さな仲間内でもワイワイやれてりゃいいんじゃない?という勝手な妄想と、そんな中、適当に世間にも目を向ければ上手くいくって、的な感じで書き上げました。ではでは、レスを。  
>liz様 お馬鹿話に付き合っていただけありがとうございます。「ダチ」って昔はよく使われてた気がするんだけど、最近聞かないなぁって。時代が変わったもんだ。友達同士で友人関係を確認しあうのってくさいですけど、いいですよね。
>神夜様 馬鹿にされるかなぁドキドキ(キモイ)てな感じで投稿した作品でして、笑えたとのお言葉嬉しいです。神夜様は似たような経験をお持ちで(影舞踊は…)、なんだかんだでケンカもいいもんです(ハ?何この締め?
>卍丸様 後半のお褒めにいただいたところは、皆様の「締めにいくまでもう一つ何か」という言葉を思い出し、書き加えました。良いように転がっていたので良かったです。ストーリーはべたべたですね(笑
>エテナ様 お褒めの言葉ありがとうございます。前作での失敗をばねに(出来てるかなぁ?)、変わった文体で書いてみました(ナンデ? ヒーローの定義ですが、よく考えるとお馬鹿のヒーローって結構いますよね(笑
>昼夜様 はぅ〜、完成度が高いなどもったいないお言葉です。前半部は笑わせる(馬鹿にされる)つもりで書いたんですが、それでも文章が巧いと?(笑 いやはや、恐縮です。
>貴志川様 おぉ〜感動していただけましたか!?マジですかぁ、嬉しいなぁw木刀もって殴って…おお、なんともたくましい中学生時代ですね(汗 賢いやつが一番とは限らないですからね^^
>夜行地球様 口調と内容のギャップかぁ。気にしてなかったですけど、マッチしてましたかね。文句なしというお言葉、いいのですかぁ〜断言されて?(アホか すいません、素直に嬉しいです。
>笹井リョウ様 最後の文の「わからないこと〜幸せだった」までは、影舞踊も楽しみながら書きました。こういうとこ書くのは心が洗われる気がすると同時に、手が勝手に動きます。この語りの主人公の僕は、影舞踊じゃないですからあしからず(笑
>rathi様 こういう経験はしない人は一生しない気がしますねぇ。それがいいことか悪いことなのかは別として、大人になったら絶対出来ないと思います(ある職業を除いて 僕と彼のような関係は結構理想的であったりします(笑   
皆様お忙しい中ありがとうございました。ショートを書き綴るうちにショートのむずさをかみ締めております。それと同時に連載物のむずさも(連載物をしている皆様頑張って下さい 次回作はおそらく今回ほどササッと出さないですね(出せない(笑 皆様コメントどうもでした。 p.s「漢」は皆さん読めたんですね(笑
2005-01-19 01:07:01【☆☆☆☆☆】影舞踊
まず、謝ります。すいませんでしたー!読み間違えましたー!すいやせんでしたー!はい。ハイテンションモードを解除します。好きです。率直に言うとこういうのは大好きです。世界がそれだけになっている、というのでしょうか。その雰囲気に浸れるという感じ、が大好きです。でも、最期はもうちょっとだけインパクトが欲しかったですね。ずがーん、というのが。それまでが好きすぎたのでそんな事を思いました。まぁ、気にしないでください。では、これからの執筆頑張ってください。
2005-01-19 01:36:06【★★★★☆】うしゃ
バリおもしろかったですっ!!『僕』は何だか妙に苛々する人(失礼。でしたが、『ダチ』が良かった『ダチ』が!!!ええ、懐かしいです。男関係で目をつけられて、女子高の陰湿な陰口攻撃にマジギレしたあの青春。ヤンキーとつきあってた高校時代……(遠い目。ええ、若気のいたり。もうすぎてしまった(ぇ?あたしの青春時代を、懐かしく思い返すことのできた作品でした。ちなみに最後の『ダチ』の受け答えが、妙に笑えました。そんな男の人が、だいっ好きです(笑。
2005-01-19 07:14:21【★★★★☆】ゅぇ
前半の主人公の地の文から私はかなりエキセントリックな主人公を想像してました。読み終わってみれば、友達思いの青春モノだったのですが笑高校時代喧嘩なんか一回もしたことなかったかなぁ、私立だったからなぁ・・・フィクションとしか感じられない私の経験のなさが少しさみしいです。おもしろい、というよりじわじわと腹にたまるようなショートでした。これからも応援してます^^
2005-01-19 08:08:23【★★★★☆】笑子
>うしゃ様 好きすぎたとのお言葉照れるしかありません(笑 最後はちょっと余韻に浸ってしんみりって感じでしたからね。ズガーンと来て欲しかったですか。ズガーンとwハイテンションのコメントありがとうございます(笑
>ゅぇ様 ふっ嫌われたな「僕」(否影舞踊じゃないですョ(笑 ヤンキーと付き合ってた高校時代…ステキです。懐かしんでもらえたのなら、これ幸い。面白かったとのお言葉ありがとうございます。
>笑子様 じわじわと腹に溜まるようなショートですか。なるほど。これはフィクションですが、結構こういうお話はあったりします。まぁ公立高校が荒れてるとか全然そんなことはないですけどね(笑  
一人称の変わった「僕」の語りを聞いていただきやつも本望でしょう。御三方様感想どうもでした。
2005-01-19 18:23:25【☆☆☆☆☆】影舞踊
あれ、もう近頃は『ダチ』ってあんまり使わないのか、などと時代ギャップのある自分ですが、昔からこういう友人像は変わっていないのだろうと、とても嬉しかったりします。『番を張る』なんて概念は、さすがに今は薄いのかなあ、などと感慨にも耽ってみたり。ところで去年のNHKの大河ドラマ『新撰組』でもちょこっと出ましたが、故事成語の『井の中の蛙大海を知らず』には、いつしか後付けができて、けっこう歴史的にメジャーなのをご存知でしょうか。『井の中の蛙大海を知らず 天の高さを知る』です。そのフィールドから無理に外に出ようとしなくとも、精神を高めることはいくらでもできる、そんな意味でしょう。この物語でも、二人とも充分高い精神を持っている、そんな気がします。
2005-01-19 20:04:09【☆☆☆☆☆】バニラダヌキ
>バニラダヌキ様 感想ありがとうございます。『井の中の蛙大海を知らず 天の高さを知る』、そのような言葉が生まれていたとは全然知らなかったです(汗 このお話はまさにそれですね。今でも「ダチ」は使うような気がしますけど、昔よりはいくぶん聞かなくなったなぁと。この作品の冒頭に書いてあるような理由かな。 貴重なご意見ありがとうございました。
2005-01-20 13:52:01【☆☆☆☆☆】影舞踊
こんばんわ!今までに見たことない書き方にのめり込み、そしてなぜか昔を思い出してしまいました。いい気分です。ダチっていいですよね!!新作待ってます!頑張ってください!
2005-01-20 23:48:45【★★★★☆】森山貴之
計:44点
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