読み終えてすぐに、惜しい!と思ってしまいました。冒頭での掴みは素晴らしく、ストーリー自体もとても良く出来ていたものであったとは思うのですが、この一人称の語り手の存在がはっきりと認識できかねるところがありました。ワタシの解釈では語り手の「僕」自身が砂時計であったと思われるのですが、そうであるとしたならば途中の文章での「この砂時計」等の表現は適切ではなかったように感じます。この「僕」が砂時計以外の存在であるとしたら、これは全く的外れな指摘であり、単なるワタシの読解力不足なのですが(汗 この分量の中での一人称なので、その点をはっきり伝えて欲しかったと言うのが一読者としての我侭な意見です。なにやら辛口になってしまいましたが、ワタシとは違う解釈をされる読者の方もたくさんいらっしゃる事と思いますので、軽く聞き流してやってください。新先何の次回作をおおいに期待しておりますので。
2004-12-09 22:53:37【☆☆☆☆☆】卍丸
面白かったと思います。卍丸様とは違う解釈となりますが、自分も一人称の語り手の存在ははっきりして欲しかった気もします。でもそれを想像するのも結構面白いです。自分は、「僕」は普通にこの「彼女」の「彼」かなぁと感じました。僕にしか聞こえない音楽とか、赤い砂鉄の血とかの表現はなんかこうグッときました。短い中にいろいろ詰まっててすごいなぁと感服です。
2004-12-09 23:25:19【★★★★☆】影舞踊
私が初めに読んだ印象では、漠然とではありますが「僕」という人間が自身を砂時計にオーバーラップさせているように感じられたのですが、どこか違和感を拭えなかったです。卍丸さんの仰っているようにもとれますし、やはりどちらにでもとれるような書き方ではなく、がっつりとどちらかに決めて訴えかけていただいた方が、私は良かったと思います。
2004-12-10 21:30:31【☆☆☆☆☆】メイルマン
卍丸さん、影舞踊さん、メイルマンさん、感想ご指摘ありがとうございます。
自分の中では「僕」は砂時計のつもりで書いたのですが、それだと卍丸さんの言う通り「この砂時計」っていう表現は変になっちゃいますよね。まだまだ修行不足です。
この作品はちょっと気に入っているのでもう一回やりなしたいと思います。
皆さんご指摘ありがとうございます。これからも精進します。
2004-12-11 20:10:41【☆☆☆☆☆】新先何
どうも、はじめまして、昼夜です。修正版を拝読させて頂きました。所々の描写や文末にセンスを感じる作品に思います。短い中にドラマを感じるストーリーですね。砂時計であることがわかった時、「動くことが出来なくなった」の部分に「?」と思ったものの、砂時計の掃除が終わったことを「風呂上り」と例える部分に面白みが感じられました。
2004-12-15 01:04:33【★★★★☆】昼夜
計:8点