『GUN⇔BOYS 完』作者:ニラ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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ここは、2400年の世界…人間達は武器を手にして生活していた。それを我々が見たとしても、ファンタジーとは思えないだろう。
この世界で、人々はまさに今死ぬか生きるかの生活をしているのだった。
テロ、盗み、戦争…
しかし、この事を止めようとする者達のグループがあった。
その名も、「GUN⇔BOYS」
このレジスタンスは、裏でひっそりと、戦争などの事を起こそうとする者達を暗殺するのである。
しかし、その為、危険もあり、入れる者はごくわずかである。
そして、その者達は、銃を手にして、日夜動いている。
今回は、その中の子供戦闘部隊「ブレッドチルドレン」の話である…・

〜〜〜〜〜第1話「血に染まった少年達」〜〜〜〜〜
焼けるような暑さの中、元アメリカにあった町、「ウェスタンズ」では、所々で銃声が聞こえる。
全ての者から、「最も戦闘の激しい町」と呼ばれている。この町を破壊するために派遣された各国の軍人も、あえなく命を落している。この町の長は、町の老若男女全てを奴隷として扱い、日々ほかの町に戦争を仕掛けているのだった。
そこで、世界の御偉い方は、仕方なく、軍と敵対するレジスタンスに願うしかなかったのだった。
今回の国からの要望は、「長を殺し、町を壊滅、奴隷を捕獲して欲しい」という事である。そこで、レジスタンスは、「ブレッドチルドレン」を派遣した。

その町の入り口に、トラックが一つ止まる。その車の後ろに、1台、バイクが来る。
「ここですか?ミッション地は・・・」
トラックの中から14歳前後の男の子が出てくる。彼の名前は「須藤隼」早撃ちなら、このグループの中でも一番である。しかし、使っている銃の威力が低いため、戦闘ではあまり出ない。
「落ちつきなよ・・今回はあくまで「暗殺」なんだから・・」
バイクから降りて、興奮している隼を止めているのは、「ミルト=エルスト」主にスナイパーとして働いていて、狙った者は外さないと言う、しかし、接近戦はあまり期待できない。
「まだあいつは来てないのか?」
筋肉質の体格で、仲間の荷物を全部持つ男性がきょろきょろと辺りを見ている。
彼は「黒味揚水」その腕力から繰り出される拳は、一撃で相手をのめす力がある。
主に、ロケットランチャーなどの、大型の武器を使うが、狙いが悪いので、ほとんど止めだけを打つ存在。
「じゃあ、あいつはほっといて行こうぜ・・」
隼がそう言って、3人は町へ入っていった。その頃にはもう夜で、暗殺ならもってこいの時間帯だ。3人は長のいる館の隣の酒場で計画を組む。
「・…と言うわけで、ミルトは、あの屋根から、出てきた相手を打ってくれ。俺達は中に直接入り、決着をつける。」
「OK分かった。」
3人は、外へ出ると持ち場へ急いだ。
二人は、玄関と裏口の両方から攻める先方で、正面は揚水が行く事になる。
揚水は、正面玄関のドアを無理に抉じ開けて入る。もちろん気づかない警備員はいない。しかし、そこへ防衛が集中した間に、隼がこっそり裏口から入っていく。
隼が二回へ難無く到着すると共に、一回の方から大砲のような音がした。
−−−−あちゃー…揚水プッツンしちゃったか〜〜−−−
隼は苦笑いをしながら、そのみがるな身のこなしで、長のいると思われる所へ来る。
「何だ…以外に手薄だなあ…」
隼はほっと一息をついてドアを開ける。しかし、何を思ったのか突然横に避ける…
と共に銃弾が廊下を何発も飛んでいった。
「がっはっはっは!残念だな小僧、あともう少しだったのにな!」
ドスの効いた大きな声が廊下に響く。隼はゆっくりとドアの前に立つ。
「何だ・・待っててくれたんだ・・手間が省けたよ・・」
隼は銃を構える。銃はいたって普通のポンプ式で反動も小さめなハンドガンである。それで機関銃に対抗するのは確実に無駄である。そこへ、長の勝ち誇ったような声が響く。
「とりあえず、お前は死んでもらおう…なんだ・・ブレッドとやらもたいしたこと無いのだな・・」
『そいつは悪かったな・・たいしたこと無くて・・』
高い声と共に、長の頬を弾丸がかする。長は急いで頬に手を押さえながら横に避ける。後ろの壁には、一発の銃弾の後が残っている。
しかしそれを隼は見逃さなかった。ハンドガンをすぐに出してしまう。その姿を見て長が大笑いする。
「ぶわはははは!惜しかったな・・せっかくのチャンスを・・発砲し忘れで駄目にするとは!」
「いんや…撃ったよ・・一発・・左胸見てみなよ。」
長は笑いをこらえながら胸を見る。しかし急に笑いが止まった。確かに左胸に小さな穴があいているのだ。長はよろめきながら隼に質問した。
「何故…いつ撃った?」
「う〜んとね・・2〜3秒前!」
ーな…何だと・銃を出し入れしたときに俺の心臓に弾を撃ったと言うのか・・−−−
ダムゥ!!
後ろからもう一発激しい音を響かせながら壁を突き抜け、長の左胸にもう一発弾がえぐりこむ。同時に、長は白目を向いて倒れた。もはや、ただ床で痙攣しているだけになっていた。近くにいる兵隊たちは、何が起きたかわからず、ただおろおろしているだけであった。
「うわ!なれても怖いよ!・・一体どっからみてんの!?『丸』」
隼は穴のあいた壁のすぐ側にある窓から顔を出して、一人の少年の方へと手を振る。
「ごめ〜ん!だってさ、音で場所が分かったからさ・・教えると気づかれると思って・・」
左腕に高い戦闘能力を持つ【デザートイーグル】(大き目の弾を打ち出せる武器】)を持ちながら隼に向かって誤っているのは「軌道丸」
この部隊切ってのエースで、威力と反動の大きい拳銃を片手で使いこなす。人離れした耳は、音を聞いただけで位置がわかるのだ。もちろん彼が、「ブラッドチルドレン」の最後の一人と言うのは言うまでも無い。
隼が窓から長の死体と共に降りてくると共に、丸の右足に付いている無線が鳴り出す。
《−−−こちらミルトだ・・遅いぞ丸!!お前が来る前に護衛隊全員始末しちまったぞ!
そっちは今何処だ?》
「ああ、俺は今、隼と一緒にいる。国家部隊准将、[ヘルロ=ブリークス]は始末した。任務完了だ・・」
《マジか!?俺は揚水と一緒に正門に向かう。後は国の御偉い方に任せようぜ!》
無線はブツっときれてしまった。そうしてから隼と丸は、正門へと向かう。
4人は、レジスタンスの基地「シークレットベース」へと向かった。

〜〜〜〜第二話「BREAK!」〜〜〜〜〜
4人は基地にようやく着く事が出来た。車のエネルギーはもう空同然だった。
揚水に押してもらって車庫に入れると、すぐさま「ブレッドチルドレン」専用室へと向かう。
部屋に着くと4人は荷物を置いてからシャワーをゆっくりと浴びて、その後、一人一人久々の休みを楽しむ…・・筈だった…
「ふ〜!良い気持ちだったな〜。さてと、今日は久々に買い物でもしようかな〜」
隼がにこにこしながらバスタオルを首に巻いてシャワールームから出てくる。
その頃他の3人はシャワーも終わり、揚水は盆栽、ミルトは音楽、丸は銃の手入れを楽しんでやっていた。
そこへ、突然電話が掛かってくる。
「はい、軌道ですが・・・・!?・・た・・隊長!」
《ふむ、すまないな・・休日中に突然・・しかし、実は突然依頼が入った。君達に話すので至急1階の会議室へ来て欲しい…ツーツーツー》
丸は涙を流しながら、他の3人へ連絡する。全員、やっている事を中断する。
3人は、部屋を出てから、薄暗い廊下を歩いてゆく。もしも、明かりが無ければきっと迷う道を歩き、突き当たりの「上位者専用部屋」へと入る。そこは、丸達の部屋とは違い、全ての人が仕事をしている。
「おお!軌道達・・・良く来た。入れ」
丸達を見つけると、満面の笑みで迎えてくれたのは、「陽射総長」このレジスタンスの中では、最高ランクの者で、このレジスタンスの創設者でもある。
その陽射は、この部屋の奥にある「作戦室」へ入れる。前方の壁に映像用のシートが吊られており、そこを囲むように机がある部屋だ。4人を椅子に座らせると、すぐに指令を言い始める。
「では、今回は急ですまない・・実は、ここを知った者がいるのだ。そいつは、【スタン=コルウィ】と言って、国の大将クラスの者だ。」
「で、そいつを捕まえて来れば良いの?」
ミルトが不機嫌そうに冷たく言い放つ。しかし、総長は首を横に振り、部屋中に響くような声を出す。
「今回の指令は、国大将「スタン=コルウィ」を殺害、そしてデータ滅消である!」
「ええ〜〜〜〜!?」
4人は一気に立ちあがる。そして、信じられないというような声を出す。
「だって総長!大将って言ったら国の兵器並ですよ!」
「だから君達に頼むのじゃ・・」
総長は困った顔であっさりと言う。そこへ隼が笑いながら指をピースにする。
「分かったよ!大将を倒せば、国もだんだんと落ちつくって言うのなら良いよ!」
総長に対して軽い口調をするのは、14歳前後の子供らしからぬ行動である。丸はふうっと溜め息をつくと、総長に向かって敬礼し、部屋を出る。

揚水は車のハンドルを軽快に操作している。助手席には丸が、後ろでは隼とミルトがいる。車は4WDの小型車で、小さい割に力がある最近発売されたばかりの新車である(買ったのは揚水)。
彼らの乗っている車は今、砂漠のように永遠に続くように見える岩肌の道である。ターゲットの大将がいる町「ウィルスタンス」は、「ウェスタンズ」からでも七時間は掛かる道のりである。しかし、荒れた道なので、盗賊などが出てこなければの話である。車を走らせて、2時間程度経った頃、急に車が悲鳴を上げ始め、最後には止まってしまった。
「一体どうなってんだ?1ヶ月前買ったばかりだぞ?」
揚水が外に出たときに、丸が急にピクっと反応する。そして急いで外に出ると、全員に呼びかけた。
「みんな!!車から離れろ!!急げ!早く!」
隼とミルトは言われた通りに急いで車を出て走る。揚水は何が何なのか分からず、おどおどしている。そこを丸が飛び蹴りを食らわし、揚水をふっとばす。
全員が車を出たちょうどその時に、無数の弾丸が車に穴をあけていく。そして、何発か入り込んだ瞬間、車は爆発し、体の軽い隼は風圧で吹っ飛んだ。
「なんだ!?一体これは!」
ミルトが急いでライフル(銃身が長く、安定した弾を撃ちやすい)についているスコープを覗いて見る。
スコープから見えた物は、マシンガン(連射できるようになっている銃)を構えている3人の男が立っている。
男達は、メガホンを口の前に持っていくと、大声で叫び始める。
「そこの車に乗っていた者達!ここからはスタン大将殿の敷地である!抵抗せずに大人しく捕まれ!」
隼は服についた砂を払いながら、銃を抜く。丸以外も全員銃を出すが、なぜか丸だけは銃を抜かない。ミルトが慌てながら声をかける。
「どうしたんだ丸!早く銃を抜け!先に倒してしまうぞ!」
「待った・・」
丸は落ちついた表情でみんなに言う。
「このまま突っ込んでいっても、どうせ町にはもっと兵がいるんだ・・だから、ここは一旦捕まって、中から敵を倒そう。」
「だけど!それだと武器を奪われちゃうよ!」
丸はにこにこしながら茶色い袋を出す。
「なんだ?それ…」
「武器陰用袋!これを、体の何処かに隠しておけば、鉄探知機でも見つからない」
袋を全員に渡した後、丸は武器を中に入れ、自分の体にバンダナ状にして巻いておく。他の3人も、同じように何処かに隠す。すると、見る見るうちに袋が体に引っ付き、見分けがつかなくなる。
「じゃあ行くぞ!」
4人は深刻な表情を作りながら手を上げる。

「おら!入ってろ!後で大将殿からお話があるからな!」
乱暴に4人は牢屋へと放りこまれ、手枷をはめられ、どうにも出来ない状態になった。
「ここで、牢屋を破って行くんだな!」
小声だが、ワクワクしたような言い方で、隼は丸に聞く。しかし、丸は首を横に振って、作戦を説明した。


「・…と言うわけだ…これなら全員で大将のところまで行ける。」
「でも、これちょっと危ないな・・兵隊がいなけりゃ良いが・・」
「仕方ないだろ!それしかないんだから」
牢屋が開き、見張り兵が周りを見渡す。そして、4人を紐で繋ぐと、一つの部屋へと連れて行く。
ドアがバタンと閉められると、そこには一人の男性が立っていた。彼が、「スタン=コルウィ」であることは間違い無い。
「よく来たな。お前達!下がって良いぞ」
兵隊たちは1度敬礼をすると、部屋から出ていった。
「さて、用件は何だ?金、用兵志願・聞かせてもらおうか?」
丸は手錠を外すと、立ちあがる。そして、スタンに向かってこう言い放つ。
「殺す事が目的だ!」
「ほう、ここの手錠はなかなかの造りなのだが、まあいい、国の最高ランクのこの私に勝てるかな?」
隼が立ってキーキーと騒ぎ立てる。それを揚水が止めている。そこで、ミルトがスタンに質問をする。
「待て、お前が最高者なのか?」
大将は軍服の右袖をまくしあげる。そこには、鉄で出来ている義手が肩まで伸びている。その鈍い鉄の光は、丸達を黙らせるだけの気迫はあった。
気迫に押されながら、辛うじて立つ4人は、懐から銃を取りだし、戦闘体制に入る。4人とも、顔から汗が吹き出るように流れ、銃を持っている手は、汗で今にも銃を落としそうになっている。
「ふふふ・…どうやら怖気づいているようだね…どうだい?このまま帰ったら?帰るのなら手は出さないよ?」
その言葉で、揚水は耳が引き千切れるような声を出して、担いでいるロケットランチャーをスタンに向ける。岩の砕けるような砲撃音、崩れ落ちる壁、その中で、スタンは生きていた。しかも、体には傷一つ負ってはいない。しかし、義手が変化し、刃に変わっている。
「いかんな…敵の挑発に乗ってしまっては良い戦士にはなれぬぞ…」
スタンは一瞬にして間合いを詰めると、揚水の脇腹を容赦無く切りつける。その一撃で、揚水は脇腹を押さえながら崩れ落ちる。
「このヤロ!くらえ!」
隼は銃を一瞬出すと、ハンドガンの弾を絞り尽くし、全てをスタンに向け発砲するが、また義手が変化し、盾になる。そしてその盾で隼に激突する。
隼は吹っ飛び、ドアに激しくぶつかって気絶した。
「私の武器は【形状変化合金】と言って、1度見た物ならば何にでも変化させられるのだよ…」
元の形に戻すと、スタンはカッコをつけながらそう言い放つ。ミルトはスナイパーライフルを構える。が、すタンの方が素早く、呆気なく倒れる。
「残るは君だけだよ…」
しかし、他の3人とは違って、丸だけは不適な笑みを浮かべているのであった。

〜〜〜〜第3話「大きな差」〜〜〜〜〜〜
丸は笑みを浮かべながらデザートイーグルを構える。スタンは疑問があるような表情で、丸を見ている。
2発の銃声と共に、弾丸が2発回転しながらスタンに向かって飛ぶ。スタンはその数秒かの間に、義手を構え、弾丸を防ぐ。しかし、丸はその時既にスタンの後ろに回っており、スタンの背中に銃口をつける。発砲後の熱い銃口をつけられ、スタンは「う!!」と声を出す。
「何かしたら撃つ…分かったら床に座れ」
「全く・・何も分かっていないようだね君は…まだ君の方が劣勢だと分からないのかね?」
スタンが座ろうとする気配は全く無い。あるのは自分が優勢だと言う事でいる満足そうな顔だけ。
丸は銃のレバーに指をかける。すると、再びスタンが笑う。
「フフフ…忘れていないか?私の義手は自由自在なのだよ?」
カランッ…
デザートイーグルのグリップの底からマガジンが勢い良く飛び出る。そう、スタンは義手をひも状にしてマガジンを外したのだ。
その時にはもう遅く、丸はスタンから腹に肘鉄を食らっていた。丸は吹っ飛ぶ。しかし、吹っ飛んでいる最中にマガジンをセットし、受身をして起きあがる。しかし、丸の腹には大きな刺し傷がついていた。そこから、ドクドクと血が流れている。
「なるほどな…そう言う事も出来るんだ…」
腹を押さえながら丸は笑みを浮かべる。1度銃声が鳴り響く。それは丸からの物ではなく、スタンからであった。その弾丸は、丸の右胸に食い込み、一気に突き抜けた。丸は口から多大な血を吐くと、床に仰向けになる。しかし、意識はハッキリしていて、動こうとする事は出来た。
「どうだ?力の差ってものがあることを思い知ったか?ええ?小僧」
その声は、さっきのスタンの紳士的な声ではなく、人を見下すような低い声だった。丸は力を振り絞り銃を取ろうとするが、その手を踏まれ、ぐりぐりと痛めつけられる。その痛さに、丸は声の無い悲鳴を上げる。
「そろそろ後片づけをするか…」
義手は刃の形になり、丸の首を狙う。そして、深呼吸すると、刃を一直線に出す。
その時、周囲に血が飛び散った。

飛び散ったのはスタンの方だった。スタンのはらには何発もの弾丸が入っているようだ。後ろを向くと、揚水がショットガンを構えている。
「へえ・良いね…狙い…」
コツコツと揚水へ近づくと、腕をドリルに変形させる。五月蝿い金属音が周りに響く。
「どうだい?取引をしないか?死にたく無かったら基地についての情報を全て教えろ。私は場所しか知らないもんでね…どうだい?」
「くそったれが…誰が教えるか…」
「そう…」
スタンはドリルを振りかざし、思いっきり前に突き出す。その瞬間、丸の喉がつぶれん限りの大声が出る。しかし、その時にはもう、スタンは揚水を殺害したとだった。丸は涙を流す。
「・…揚水・…」
絶望状態に居る丸の元に、返り血をたっぷり付けたスタンが戻ってくる。そして、ドリルを近づける。
「君は言うだろう?」
その時、スタンの右頬を弾丸が掠めた。その弾はまさしく、丸の使っている「マグナム」であった。スタンは驚き、後ろへ後退する。すると、丸がゆっくりと起きあがり、スタンの方をぎろりと睨む。その目は、さっきの真っ黒で純粋な目ではなく、目が覚めるような水色であった。そして、もう一度銃を構える。
「何があったのか知らないが、通用しない・・・」
スタンは義手を変化させ、盾にする。しかし、防御するよりも早く、丸の弾丸がスタンの右足を突き抜ける。
「悪いけど…隙だらけだよ…貴様(あんた)」
銃のマガジンを変えながら、ゆっくりと近づく。
「そこだ!」
変えている隙を見て、スタンは槍状にした義手を伸ばす。丸はそれを簡単に避ける。すると、今度はライフルを構えるような仕草をする。そして、撃つと、狙い通りに義手を突き抜ける。そこが弱点だったのか、ずるりと義手が外れる。
「何故…」
スタンは後ろへたじろぐ。しかし、丸は冷酷な顔で銃を構え続ける。
「止めてくれ!」
「やめ・・・・・」
銃を七発同時に正確に心臓を撃ちぬく。スタンは白目をむいてかくんとうなだれた。
それと同時に、丸も倒れた。

・…それから数年後、丸達の活躍によってレジスタンズの勝利で、国の治安を無事戻せたのである。
        
         FINE
2004-06-10 00:27:18公開 / 作者:ニラ
■この作品の著作権はニラさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
長く続かせる!とか良いながら、すぐに終わらせてしまいました…(馬鹿です…)
でも、今回の話のおかげで、色々とシーンを少しですが、出切るようになってきたのかな?と思います。(中途半端ですいません)
良ければ、次回作、見て欲しいと思います。

感想コーナー!
雫様:感想ありがとうございます!これからも、色々なアドバイスを貰いながら、皆さんが読んでくれるような作品を目指しています!
新夜様:ありがとうございます!これから、描写について気をつけたいと思います!これからも見てください!
ヤブサメ様:銃について・・もっと書くわけですね?はい!分かりました!これからも、色々な武器を出すつもりなので、もし知っている物があったら、教えてください!お願いします!
遥様:近未来ですね・・はい!もっと読み手にも想像しやすいような物にしていきます!
ヤブサメ様:銃について、ありがとうございます!どんどんと、問題点が見つかってくるので、そこをどんどん自分でも見つけて直していきたいと思っています!もっとがんばって良い作品を見ざします!
オレンジ様:背景とか景色を、もっと気をつけて、書かせていただきます。アドバイスありがとうございます!
雫様:はい!今回の更新で明らかになりました!これからも、楽しんで見てもらえれば良いなと思います!
遥様:2度目ありがとうございます!誤字脱字には本当に注意します!
遥様:短くて申し訳ありません!一応、1話は出来ました。あと、注意してくださった所も直したので、これからもアドバイスお願いします!
この作品に対する感想 - 昇順
戦闘ばりばりのアクション系小説になるのでしょうか。未来の物語は好きなので楽しみです。アドバイスとしては「第一話の舞台の町」という表現はまずいかも。本文で第一話とか表示されると世界観が崩れてしまうと思いました。
2004-05-23 20:33:02【★★★★☆】雫
ストーリー的には面白いと思いますが、作者と文章の世界が交わるのはあまり良くないかな、と感じました。ゴ○ゴみたいな奴という表現も、どこか文章を台無しにしているかと・・・それと表現の中で、2人乗りのバイクというのが出てくるんですが・・・最初から2人乗りを目的にしているのって少ないのでは?横にサイドカーがあるとかなら別として。全員銃を担いでる、という表現もまだ人数すら分かっていないのにそう表現するのは不適切かな?と感じました。続き期待してます。
2004-05-23 22:26:31【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
読ませていただきました。 設定は魅力的なものがあると思うのですが……短すぎて評価の仕様が無い、というのが現状でしょうか。あえて言うなら、ちょっと 「須藤隼」、 の『、』が気になりました。
2004-05-24 22:52:06【☆☆☆☆☆】遥
「跡もう少しだったのにな!」の「跡」は誤字では? 誤字脱字は投稿前にチェックされたほうが良いと思います。どんなにいい物語のいいシーンでも、誤字脱字一つで台無しになってしまうと思うので。 それから、隼の「2〜3秒前!」に対する長の「俺の心臓に2〜3秒で・・弾を撃ったと言うのか」という文、なんだかすごく違和感を覚えました。2〜3秒で弾を撃つ、というのは「2〜3秒かけて弾を撃つ」という意味に取れるのに対し、「2〜3秒前!」というのは「2〜3秒前に弾を撃った」という意味に取れます。死に面していた長が混乱していたのでしょうか? それとも、ただ私の読解能力が低いだけなのでしょうか。 どちらにしろ、一読者として違和感を覚えました。申し訳ありませんが、序盤であることと誤字脱字があることを考え、かなり辛めな点数を付けさせていただきます。
2004-05-29 00:15:12【★★★★☆】遥
みなさんからのアドバイスでぐっと良くなりましたね〜^^せっかくの休みなのに仕事が入る。このつらさ痛いほどわかりますぅ〜(笑)どんな仕事が入ったのか気にしながら次回待ってます。
2004-05-29 16:52:01【★★★★☆】雫
どうも、よませていただきました。話の内容はとても考えられていて面白いと思うのですが、情景や、場面の構成があまり伝わってきません。何というか、一言足りないというか、そんな感じです。次回の更新は、描写に気をつけてされるととても読みやすくなると思います。すみません少し辛めの感想ですが、頑張ってください。
2004-05-29 17:09:56【★★★★☆】オレンジ
1.3センチ近くの弾に撃たれて白目剥いて痙攣できる人っていうのはあまりいないのでは?しかもどうせ死ぬのにわざわざ2発撃ちこむのはけっこう残酷だと思うんですけどね・・・せめて近くにいたくせに援護しなかった、ぐらいで止めといたほうが自分はいいと思います。それに室内だったら機関銃で拳銃に対抗するほうが無謀なような気が・・・機関銃、というと大型のものを、たとえばMG42とかを想像してしまうので、もっと小型な短機関銃とか(MP40等)のほうがいいと思います。描写のほうなんですけど、銃とかを“一般的に使われている”とか言われも、日本はもちろんそれだけではアメリカでもどんな銃か想像するのは難しいです。せめてもう少し銃に関する描写を細かくするとぐっと締りがでていいと思いますよ。
2004-05-29 17:41:50【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
ヤブサメ様の感想に同意です。私は銃器に関する知識が皆無なので、「一般的」といわれてもよくわからないです。ロシアンルーレットに使われるような回転式(?)の銃なのか、エアガンみたいな自動式(?)な銃なのか、想像もつかないです。この作品は近未来を描いている作品なので、描写をかなり細かくやっていただけないと読者は想像しづらいんじゃないかな、なんて思ったりしました。現代の世界観とは違うわけで、設定は作者の頭の中にしかないわけですから、それを伝えるのは大変な作業ではないかと思いますが、頑張ってください。
2004-05-30 12:26:18【★★★★☆】遥
指摘しなくても、問題はないんですが・・・ガンアクションと書いてあるからには指摘しておきます。マグナムというのは拳銃の名称ではありません。弾の事でラテン語名で意味は『ワインの大瓶』。口径(これも銃口の大きさに対する銃身の長さの事)が大きくなるだけでなく、薬莢の発射薬が大量に入ってより大きなエネルギーで撃ち出せる弾種のことです。あと、デザートイーグルが『ハンドガンよりも少し大きめ』と表現するのが気になってしまいました。あの銃、たしかグリップが日本人もちろん、欧米人でも片手でしっかり握れないことで有名ですし・・・
2004-05-31 22:47:24【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
お久しぶりです。内容が今までのニラさんの作品とがらりと変わって驚きつつ、楽しませてもらいました。ストーリーは個人的に好きなのですが、一つだけ言うなれば銃の描写などが少したりないかな……?もうちょっと詳しくしてもらえれば、さらに場面を想像できて楽しめると思います(偉そうに言って申し訳ありません(汗;
2004-06-01 19:52:29【★★★★☆】神夜
たくさんの方からアドバイスを頂けて羨ましいですね。それだけ面白いってことですよ。アドバイスなんて、ほとんどもらったことのない私の作品は……。では物語の感想を!わくわくさせるシナリオ展開としっかりとしたキャラ付けが好印象でした。これは続きの見逃せないですね!
2004-06-04 17:14:54【★★★★☆】雫
計:28点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。