- 『RPG』作者:ねやふみ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約6.18枚
夜が明けた。
タカユキはベッドから降りた。HPは全回復している。
タカユキはタンスを調べた。制服を手に入れた。タカユキは制服を装備する。防御力が五上がった。
タカユキは玄関へと向かった。扉を開け、学校へ行った。
ケイスケに話しかけられた。
「お前、数学の宿題やった?」
「ああ、やったよ」
「マジ? 見せて」
◎見せる
・見せない
「もうすぐ、先生くるぞ。間に合うか?」
「平気平気。任せとけって」
タカユキはケイスケに数学のプリントを渡した。ケイスケの好感度が二上がった。
一時間目、数学。授業中の居眠りが見つかって、先生に怒られた。先生の好感度が四下がった。
三時間目、体育。サッカーで一点決めた。クラスメート全員の好感度が一上がった。
六時間目、英語。授業中、真横の席にいるアキコの質問に答えられなかった。アキコの好感度が三下がった。
放課後。タカユキはサッカー部の午後練に出た。部室にはタカオがいた。
「お前、アキコ知らない? マネージャーの」
「え? いないのか? あいつ」
「ああ。監督からの練習メニューはあいつ経由だろ? だからアキコがこない限り、俺たち永遠に練習できないぜ」
・「まったくだ。なにやってんだ? あのバカ」
◎「アキコを責めたって仕方ないだろ? 俺たちで練習しようぜ」
「アキコを責めたって仕方ないだろ? 俺たちで練習しようぜ」
「かっこいい! 頼れるねぇ」
タカオの好感度が一上がった。アキコの好感度が五上がった。
練習が始まった。
・基礎体力をつくる
・技術を磨く
◎フォーメーションを確認する
・ミニゲーム
・自主練習
「おらー、そっちだ!」
「こっちにまわせ!」
「右サイドががら空きだ!」
HPが二五下がった。チームレベルが三に上がった。チームメイトの好感度が四上がった。
練習が終わった。
部室をノックする音がした。アキコだ。
「鈴木君? ちょっといいかな?」
「え? うん、いいけど」
「わーお! 絶対ラブコールだぜ。間違いない!」
タカオはニヤニヤしている。他人の出来事を面白がっているようだ。
「タカオうるさい」
タカユキは部室の外に連れ出された。
「話って何?」
タカユキは言った。
「うーん。ちょっと言いにくいんだけど……」
「え? 何?」
もしかしてタカオの言うとおり、そういう話なんだろうか。
「監督が試合前にその頭をなんとかしろって」
「…………」
「そのままだと試合欠場も考えるって。鈴木君がいないと、ウチのサッカー部は成り立たないから出来るだけ早くに散髪してね。それじゃ」
アキコは立ち去った。タカユキは立ちすくんだまま動けなかった。
タカユキのHPが九九下がった。
タカユキは帰宅した。晩ご飯を食べ、お風呂に入った。
・数学
・古文
◎英語
タカユキの学力が二上がった。
タカユキの携帯が鳴った。タカオからメールが来ている。
「アキコの告白が、ラブコールでなくって残念だったな。まぁ、そんなこともあるさ。はっはっはっはっ」
◎うるさい。意味もないメールすんな。と、返信する。
・残念です。でも、次があるさ。はっはっはっはっ。と、返信する。
タカオからメールは返ってこなかった。
タカオの好感度が一下がった。
翌日。
夜が明けた。
タカユキはベッドから降りた。HPは全回復している。
タカユキはタンスを調べた。ジャージを手に入れた。ジャージを装備する。防御力が三上がった。
タカユキは机を調べた。ナイフを手に入れた。
「今日、部室のいらない練習着整理するんだっけな。でもなんでナイフがいるんだ?」
タカユキは玄関を開け、学校へ向かった。
タカユキは部室に入ろうとした。鍵がかかっている。
「おかしいな。今日は練習があるはず。自主練習だけど」
タカユキはタカオにメールを送った。しばらくして、返事が返ってきた。
「今日、練習ないぞ」
タカユキは帰ることにした。
◎コンビニに立ち寄る。
・まっすぐ帰る。
タカユキはコンビニにいた。今日は欲しかった単行本の発売日だ。
運が悪いことに、タカユキは財布を忘れていた。だが、なんとしてもその単行本が欲しかった。
・財布を取ってくる。お金はきちんと払おう。
◎万引きする。四百円がなんだ。取りに帰るのも面倒くさい。
タカユキは単行本をジャージの下にそっと入れた。店員は誰も気づいていない。単行本を手に入れた。
タカユキは落ち着いたそぶりで店を出た。が、突然背後から怒声が響いた。
「泥棒!!」
店員が追いかけてくる。
「ちっ……しゃあねぇな」
・逃げる。
◎戦う。
タカユキは身構えた。
若いコンビニ店員が襲いかかってきた。
タカユキの攻撃。店員に十二のダメージ。
店員の攻撃。タカユキは回避した。
タカユキはナイフを装備した。攻撃力が二三八上がった。
店員はたじろいでいる。
タカユキの攻撃。店員に三二九六のダメージ。
店員を倒した。五四九の経験値を手に入れた。タカユキはレベルが上がった。
「どうですか?彼は何かいいましたか?」
一人の男性が貴之の自供に関わっている弁護士に問いかけた。
「ええ。おおかた殺人未遂と、窃盗に関しては容疑を認めています」
「しかし、最近こういう事件がおおいですな」
男性が言うと、弁護士はため息をついた。
「ええ。これは貴之君に限った例ではないのですが、どうやら彼はこの世界を自分が主人公のゲームの世界と妄想してしまったようです。実際、彼は家にたくさんのテレビゲームがあるそうですし……」 - 2004-05-05 01:27:14公開 / 作者:ねやふみ
■この作品の著作権はねやふみさんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
二作目の投稿です。またもショートショートです。今回は少し読みにくくなってしまいました。あはは(^^;)/
本当はゲームということで、台詞のまえに登場人物名を書きたかったのですが、規約違反にあたるため止めにしました。
あまり点数は期待できない出来ですが、一言でもいいので感想をお願いいたします。
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うはぁー!!すごい!!斬新!!めちゃ面白かったです!確かに犯罪を犯す少年は現実とゲームの区別ができなくなっている人っているみたいですね。私的にはすっごく面白かったです!!
2004-05-05 02:02:22【★★★★☆】雫アイデァアが良いですね。最後にそうしめましたか。作品の性質上、感動する!とかじゃないのですが(違った意味では感動しましたが) うまいですね。二作目ということで一作目もいつか拝読させていただきます。2004-05-05 02:31:20【★★★★☆】晶アイデアの使い方が良いですね。もう少し早ければ時機ネタとして更によかったと思います。2004-05-05 02:54:39【★★★★☆】Laplace読ませていただきました。うまい、というのが感想ですが、2004-05-05 03:18:07【★★★★☆】メイルマンミスりました、すいません(汗 途中でタカユキがタカオを殺すのかな?と思ったのは内緒です(笑。 発想が面白かったです!次回作品も頑張ってください!2004-05-05 03:20:32【☆☆☆☆☆】メイルマンのわあ……面白いです……!! 斬新、かつこの手のものとしては丁度良い分量で文句なしです!! おちもいいし……。ていうか、しかし怖いですねー好感度とかが完全数値化されているみたいな世界は……曖昧だから世界は素晴らしいのですよ、うんうん。2004-05-05 06:40:41【★★★★☆】村越すごい・・・・・読んでの第一声です。RPGの世界と現実の融合がこれほどまでに綺麗に作れるとわ・・・なんか現実的であり、空想的であり、不思議な世界観でした。2004-05-05 06:46:40【☆☆☆☆☆】森 ふづきすいません。点数つけわすれました 汗2004-05-05 06:47:04【★★★★☆】森 ふづきうまいですねー。 ゲームの感じが良く出ていて、最後の終わり方も良い感じです。。 でも、ナイフを手にする動機がもう少し欲しかったかなとも思いました。。2004-05-05 10:38:22【★★★★☆】藍おも、白い悪魔です。ゲーム間隔の日常…自分も経験あり…なんでか、自分が主人公の感じするんだよね〜〜〜(--;)dめお、これはおもしろいと思いました!!ねやふみさんの長編が見てみたいです♪2004-05-05 14:29:08【★★★★☆】白い悪魔皆さま、ありがとうございます。大まかなスジが出来上がった段階で焦って文章にしてしまったので、変に引っ張りすぎた部分があるかと思ったのですが、結構すごいと言ってくれる人がいて嬉しい限りです。2004-05-05 23:56:00【☆☆☆☆☆】ねやふみ計:32点
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