- 『霧鎖羅峠の侍』作者:大蛇 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角1666文字ある昔、侍の時代だった。
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原稿用紙約4.17枚
刀を持ち歩く人がいるのは、常識だった。
しかし、アメリカ人の接近により、世は明治を迎えた。
侍がいた最後の時代に・・・・・・。
そして、物語の舞台となるここ、霧鎖羅峠にも侍がいた。
黒金家一派と赤羅一派である。その二つの勢力が争っている時、峠に一人の青年。いや、「侍」がやって来た。
一章
一人の青年が歩いていた。彼も侍である。青い着物をきた、各地を渡り歩く、浪人。
「きぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴が聞こえた。
青年の目の前の橋に女性が走ってきた。歳は青年と同じくらい。それを追う男達。青年は助けようと思い、歩いた。
男達は女性を囲んだ。
「もう逃げられねぇぜ。すず」
「そんな・・・・・・あっそこの人、助けてください!!」
女性の名前はすずのようだ。
「なんだぁ!!?? お前は?」
「その女性を見逃してやれ」
「はぁ? 黒金一派の高松努様の名をしらねぇのか!!」
「知らない。その女性を見逃してやれといってるのだが?」
「親分!! こいつを締めてやっていいですか?」
「かまわねぇ。やっちまえ野朗共!!」
「うっしゃぁ!!。 覚悟しろ!!」
そう言い、子分達が刀を抜き、青年に切りかかってきた!!。
「やれやれ」
子分が、二人揃って青年を横なぎにした。しかし、
「カチッ」
「なに・・・・・・」
青年は剣を抜かずにガードした。
そして上にあげてはじいた。
剣をはじかれて、バンザイの体勢になっている子分達を突く。
『ぐおっ!!』
目にも見えない、まるで二人を同時に突いたかのような速さで二人を突いた。子分達はそのまま5mぶっ飛んだ。
「ほぅ」
高松も刀を抜いた。
「黒金一派を敵に回すとは・・・上等だ!!」
高松がジャンプした。そして着地と同時に切る!!
青年は縦の攻撃を横によけ、鞘で隙だらけの高松を横なぎする。
高松はそれをしゃがんでよけ、青年の足を横なぎせんとする。
青年はそれを後ろ跳びしてかわす。
高松は青年が着地する前に前転して青年との距離を詰める。そしてジャンプ切りへと繋げる。
青年は着地したてなので避けられない。
刀を抜いた。
高松が攻撃をしかけてからここまで約4秒。速い。
そしてガード。そのまま鍔迫り合い。
「なかなかやるじゃねぇか。殺すのがもったいねぇ」
「・・・・・・」
やや青年が押している。じりじりと押される高松。
高松がバク宙をして下がった。
そこに青年が突いた。
「!!」
高松は体を横にそらしてギリギリかすった程度ですんだ。
「お前、なかなか強いな。黒金一派にはいんねぇか?」
「断る」
「そうか・・・・・・したかた無いな。おいっ、すず。今日はこれまでにしといてやる。お前、黒金家に入りたかったらいつでも来い。」
高松がそう言いながら刀を鞘に入れて走り去った。
青年もそれを見届けると鞘にしまった。
「あの・・・・・・」
すずが青年に話しかけてきた。青年も振り向く。
「助けていただいてありがとうございました。」
「いや、お礼は要らない。」
「私はこの先で宿屋を兼ねて団子屋やっているんですよ。もしよければ団子を食べていったらいかがでしょうか?」
青年は、団子が大好物である。ここは食べていく他あるまい。
「ああ、分かった。よっていくよ。」
「ふふふ。では私は作って待ってますね。」
そう言い走り去っていく。
しかしこっちを振り返り
「そういえばあなたの名前なんですか?」
と尋ねた。
「俺の名前は斎蔵。吉村斎臓だ。」
青年はそう答えた。
「私の名前はすずです。じゃ、あとで。絶対に来てくださいよ。」
そう言って本当に走り去って言った。
「さて、ゆっくり歩きながらいくか。」
青年。いや、斎蔵という「侍」はゆっくり歩き始めた。 - 2004-04-18 22:29:30公開 / 作者:大蛇
■この作品の著作権は大蛇さんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
はじめまして。大蛇です。書くのがはじめてなんでとても短くてすいません。雑な所があるとは思いますが、初めてということで勘弁してください。
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これってスパイク著の侍に酷似してますよね? ここは二次創作orパロディは禁止されています。すずという人物も出てきてますし、『侍』の舞台も六骨峠という峠です。これは除去作品に該当するのでは? 追伸、必読利用規約.注意書きを読んだ方が良いですよ
2004-04-20 07:11:48【☆☆☆☆☆】亀+計:0点
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