『~Team Rock~』作者:ヨシュア / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角2296.5文字
容量4593 bytes
原稿用紙約5.74枚
あんたは、音楽は好きかい?

僕は、大好きだね。

特にロックを聴くと背筋がゾッとするんだ。

それが、うつくしいロックなら、なおさらにね。


~Team Rock~


200374

僕の名前は佐藤ギア、(漢字はそっちで適当に考えてくれ)う

ちの親が、かの有名な映画俳優~リチャード・ギア~の大ファン

で、結婚したときから「この名前にしよう」と決めていたそう

だ。無責任な親、こっちの気持ちも考えずに……と言いたい

年頃なんだけど、実はこの名前、結構気に入ってるんだ。なぜ

って、こんな名前のやつ日本中で、僕くらいしかいないぜ

それってサイコーだろ?

こんな僕が最近ハマっていることは、ロック。ロック、ロッ

ク、ロック・・・ハマったっていっても、ハマったのはつい最

近の事、なんか今すぐに始めたくなってきて、ギターを買おう

と思ったんだ、でもすぐに問題発生……そういや僕~金欠病~

だったんだ――――――――――――――――――――――――――――

ここで少し、僕の目指すRock Musicについて話しておこう。

まだ、ギターすら持っていない僕だけど、理想くらいはある。

それは、うつくしいロックだ、TVに出ているロックグループ

は、ガチャガチャしていて聴いていられない。僕はもっと、う

つくしい『音』をエレキギターで表現したいと思っている。

僕が今から話すのは、僕のバンド~Team Rock~の一夏の、うつく

しい、ロック・ストーリーだ。



~Team Rock~【?】

カチカチカチカチカチ………………

「残り2分か……」

とつぶやきギアは鉛筆を机に置いた。

「はい、終わり。」

と担任の大林が言った瞬間に教室のあちこちから、10年分の

幸せが逃げてしまいそうなほどのため息が聞こえてきた。みん

なテストの事で頭がいっぱいなのだろう。

しかし、ギアはテストではなく、ロックのことで頭がいっぱい

だった。

「ギター、ギター、ギター……」

この事がどうにも頭から離れない、テスト中も、どうすれば手

に入るかばかり考えていたのだ。おかげでテストは最悪、平均

点の半分もいかないだろう。でも、今のギアにとってテストな

んてクソみたいなものなのだ。

ギアは部活をしていないので、そのまま、すぐに家に帰った。

家に着いてすぐに自分の部屋に上がり服を着替える。着古した

ジーパンにブランドもののTシャツ、ギアはかなりおしゃれ

だ。そして、自転車に飛び乗り街の方へこいで行った。


【?】完


ギアが向かった先は、楽器屋だ。楽器屋に着いたとたんにイヤ

な予感がした、カギをかけて後ろを振り向く……見事的中、

相変わらずイヤな直感だけ鋭い。そこにいたのは、学年一の悪

(と言っても悪ぶってるだけ)の金沢がいた。明らかにサイズ

違いのメンパン、上に羽織っているスカジャンにはデカデカと

ドクロの刺繍が施されている。おまけに首からは、超特大のネ

ックレスがキンキラキンに輝き、そのネックレスには、『I´m

bad』と派手な主張をしている。もし、金沢がピーコのファッ

ョンバトルにでも出演したら泣きながら帰ってくる事だろう。

金沢は、僕を見つけるとすぐに、ニヤニヤしながら近づいてき

てこう言った。

「なにしてんの?」

体中から香水の臭いがプン

プンする。僕は、ありがちな返事をした。

「別にー」

金沢はま だニヤニヤして僕を見ている。

「もしかしてー、ギター↑とか やってんの?」

ほら来た……こいつはいつでも必要以上にカ ラんでくる。僕

は、また答えた

「別にー」

こいつには、この言 葉が一番効果的だ。

「もし、やってんのだったら、うちのバン ド入れよ、ギターが

いなくて困ってんだよ。」

金沢が思いがけ ない事を言って来た。でもゴメンだ、こいつと

一緒にバンドや るなんて、考えられない。悪夢だ。

僕はキッパリと言った。

「嫌だよ、お前となんか。」

金沢は、 一瞬、残念そうな顔をしたあと、急に態度が変わった。

「はっ、何だよ、人がせっかく誘ってんのによー、もうヤメた

お前なんて、絶対入れてやんねーからな。まっ、佐藤のバンド

なんて誰も入らねーだろうけどな。」

ここまで言うと、金沢は 何かを思いついた様な顔をして言っ

た。

「そーだ、10月の文 化祭で勝負しようぜ、オレのバンドとお

前で、それぞれライヴ して、どっちのバンドが良かったか全校

投票で決めるの、負け た方は…うーん、そうだなー…楽器、全

部取り上げな いいだろ、乗るか?」

僕は、思わず言ってしまった。

「……いいよ……」 

よし、決まりだ、と金沢は言って、来たときと同じニヤニヤし

たムカツク笑みを浮かべてこう言った。

「まあ、精々頑張れよ。リチャード君」

と言い残し、帰ってい った。

つくづくムカツク野郎。  でも、今年の夏は



熱くなりそうだ。

【?】 完
2004-04-19 23:17:24公開 / 作者:ヨシュア
■この作品の著作権はヨシュアさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めて投稿します。無茶苦茶な文なので読みにくいとは思いますが、よろしくお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
お初にお目にかかります。蘇芳と申します。小説ですので左詰が推奨かと・・・。あと台詞は描写と分けたほうがよろしいかと存じます。音楽、特にアマチュアバンドなど好きで好きでたまらないです。つづき楽しみしておりますので、頑張ってください。
2004-04-15 22:34:19【☆☆☆☆☆】蘇芳
計:0点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。