『これからが始まり 第二話』作者:自刃 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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「佐倉ユウ? 知らないよ。新入生?」
 美術室の中、油絵の具のきつい匂い、壁中に生徒の作品が飾られ、描きかけの絵が張られているキャンパスもいくつかあった。
 そんな美術室の中で、髪の毛を赤く染め、燃えるような赤い真紅のカラーコンタクトレンズをしているリクは、鉛筆を片手に、椅子に座っている女子生徒の顔を画用紙に描いている。
「新しく入部する子ですよ。聞いてなかったの、リクさん」
 セミロングで、毛先を白に染め、茶色の瞳をしたサキは、リクを茶化すように問う。リクはその問いに黙って聞いて黙々と描き続ける。
 絵は繊細だった。まるで写真を白黒に落としたような鉛筆画。それを見るリクの顔は、静かで、悲しかった。
「それにしても……今日来るはずなのに、どうしたのでしょうか?」
 サキは目線を天井に向けて言った。天井にある蛍光灯がすべて光を放ちその他の部分は黒くくすんでいた。
「動くな」
 リクの赤い目がサキを睨み、厳しい注文が飛んだ。サキはすぐに顔の位置を戻し、その後は瞬きする以外は微動だにしない。

 廊下を走る音が聞こえた。足音は段々と近づいてくる。
「遅くなりました」
 横開きの扉を開けて、リュックを背負った女子生徒が勢い良く入ってきた。
「ユウさん。随分遅かったですね?」
 リクは鉛筆を机に置いた。それを合図にサキは立ち上がり、ユウのいる扉近くへと寄った。
 ブラウンの流れる様なロングヘアは、蛍光灯の光に反射し美しく、美貌ともいえる顔立ちにその紫色の瞳が魅力的だった。
「新しい部員? 名前は……」
 リクは椅子から立ち上がり、両手を挙げて背を伸ばした。
「もう、すぐに忘れる。名前は――」
「――ユウです。佐倉ユウ、今年この高校に合格しました。」
 サキが言う前に、ユウが一歩身を乗り出して、自分から進んで名乗った。
「よろしく佐倉さん。俺は新庄リク。彼女は青龍寺サキ。そしてようこそ、美術部へ」
 リクはユウの前に移動すると、ユウの前に手を差し伸べて握手を求めた。ユウはそれに答えて手を握り返した。
「知っています。学校で一番退学に近い人ですよね」
 ユウは屈託のない笑みを見せた。それにつられてサキも微笑し、リクはユウの細い手を握りながら苦笑した。
 実際、リクは見た目からも分かる様に、学校では男子生徒の脅威。クラスのダイオキシンとしても言われ、有名である。それに関わらず成績は常に上位を維持。運動神経も抜群で女子生徒からも人気がある。
 リクはユウから手を離すと、扉から一番離れている、美術室の隅の机の上に置いてあった自分のリュックの中をあさり、タバコを取り出した。
「あっ、リクさん、ここで煙草吸っちゃ駄目。臭いが染み込んじゃう」
 サキは、リクがタバコを吸う事に嫌悪を持たず、あくまでも絵を優先に扱う。リクは横目でサキを見る。
「窓開けるからいいよ」
 すでにリクはタバコを口に銜えて、左胸のポケットに入れていたライターで火をつけた。そのまま窓側に移動し、窓を開けた。外は風が吹いているらしく、タバコの煙が外へと流れていく。二階の美術室から見える外は校庭と校門だった。校庭では、運動部が活動し、掛け声やボールを叩く音が聞こえる。
 
「新庄さん。未成年でタバコは良くないと……」
 ユウは眉を下げ、先ほどとは違い、怯えた表情でリクに言った。リクはタバコ吸い、そして吐きながらユウを睨むように、その真紅の目で見た。その小さな行動に、ユウは先ほどより驚いた様子だった。
 リク自身、怒りを持って見たわけでもなく、ユウに不快を与えるつもりでもない。ただ、先生ですら、リクに怖気づいて注意せず、それに対して、今まで自分に注意を言うのは、後輩のサキだけだったから、多少、心に響いたのだった。
「ああ……悪かった」
 リクは吸い掛けのタバコを窓から投げ捨てた。サキは、あ、と声を漏らしたが、リクは聞かなかったふりをして何も気にしていない様子。
 ユウはリュックを近くの机の上に置くと、そのリュックの奥からペンケースを取り出した。ペンケースの中には、不必要なものが入っていたが、そこから短い鉛筆を取り出した。
「じゃぁ、早速活動しましょう」
 ユウは扉の隣の扉、準備室へと入り、キャンバスボードに画用紙を付けて、脇に挟めて持ってきた。
 授業で何度か使用した事があり、美術室と準備室の構造は理解していたらしい。
「よし、じゃぁ、サキの肖像画を描いて」
 リクは再度、両手を上げて背を伸ばした。ついでにあくびを一つ。
 サキは先ほど自分の座っていた場所に座り、リクは机の上に載って入る鉛筆を手に取り、自分が描いていたキャンパスの前に座り、その隣にユウが座った。
「ん? 何か、音がしませんか?」
 ユウが開いている窓を向いて言った。リクは鉛筆を持ったまま窓際に寄り、窓から顔を出した。
 空は、雲が少ない晴天だった。
「あっ、聞こえる。ごごごって……」
 空から、何か奇妙な音が近づいてくる。そして遠くから不気味に黒く光っている飛行物体があった。
「何?」
 サキも立ち上がり、リクとユウのいる窓際に来た。外を見ると先ほどより光が近づき、音も爆音に近い。その音に、校庭の運動部もその音に不安を持ち、みな立ち止まっている。
「飛行機……ですか?」
 ユウが言った瞬間、突風が彼らの髪を無造作に荒らし、制服をも荒らす。美術室の壁に掛けられている額縁、ポスターは落ちてキャンパスポードは倒れた、美術室の端のガラス窓が割れた。外では運動部のほぼ全員が、横に倒れている。
「な、なんですか!?」
 ユウは暴れるスカートを抑え、崩れた髪形を戻しながら大声で言った。サキも同じ動作をしている。学校が騒がしくなった。
「す、すげぇ……」
 リクが呟いた。
「嘘でしょ……」
 サキも、空を見て唖然と呟いた。
 遠くの空には、黒い光るカラスが大群で飛んでいた――そう思いたかったが、その黒い飛行物体は、等間隔で離れ、飛行している爆撃機だった。
 校庭にいたジャージ姿の生徒は、自分の体を起こして立ち上がり、学校の中へと入っていく。その光景を、リクとサキはただ見る事しか出来なかった。ユウもどうしていいのか分からず、落ち着きが無くなっている。
「そ、それより、逃げた方が良くないか?」
 リクが我に返ったかの様にサキの肩に手を乗せて言った。その時、廊下から非常ベルの音が聞こえた。人々を不安に誘う、あの音が…………
「サキ先輩。大丈夫ですか」
 ユウは落ち着いた口調でサキに話し掛けた。内心、とても焦っている。サキは先ほどからずっと空を見ている。人形のように動かず、ずっと。先ほど、リクに言われて時のように…………
 爆撃機の影がいくつもゆっくりと学校の上空過ぎていく。次の瞬間、学校の後ろの随分遠い所で爆発音が断続的に続いき、地面が揺れた。
「きゃあぁぁ!!」
 ユウは両手で頭を押さえて、その場にしゃがみ込んでしまった。リクは無理矢理サキの腕を掴んで引っ張り、自分の体に近づけた。しゃがんでいるユウの腕を掴んで起こして、扉へ向かってゆっくりと進んだ。しかし、流石に二人を支えて進むことは出来なかったらしい。
「佐倉……、一人で立てるだろう」
「え、ああ、ちょっ、こ、怖くて……」
 ユウは両足を小刻みに震わせて、すがる様にリクの袖を力いっぱい掴んだ。
「サキ!!」
 リクが声を張って言うと、サキは顔を上げてリクの真紅の目を見つめた。サキの目には確かな恐怖が見えた。唇尾を震わせ、リクはサキの肩を片手でしっかりと抱いた。ユウはゆっくりだが、足の振るえが収まりつつあった。
 廊下に出ると生徒が騒ぎながら走り回っていた。二階から吹き抜けになっている一階を見ると、学校内へ入ろうとする運動部と、外へ出ようとする生徒で玄関がごった返している。
「こんな時に……なにやってンだよ。」
 リクはそう言いながらサキを支え、ユウを引っ張りながら近くの非常口の方へ向かった。
 そんな中、リクが考えるのは、なぜ平和だったこの日本にあんな物が飛んでいるのか、考える限りでは、リクの想像をはるかに超え、これ以上考えると頭が混乱しそうだった。そうだけはなりたくなかった。他の連中とは違う。俺は、冷静沈着を維持する。
 そう、妙なプライドが、リク自身を救った。
「新庄さん。どうして、こんな事に……」
 掠れた声で言ったのはユウだった。不安な自分を守るように自分の手で自分を抱いている。リクは、なるべくユウに近づいて、近くに自分を支える事の出来る存在がいるという安心感を与えたいと思ったから。
 鉄線の入ったガラスの非常扉の鍵を解除。ドアノブを捻って開けた。鉄網の階段を内履きで下りて行った。下りた場所は学校の裏、山の上、高台に建設されたこの学校からは、高層ビルの並ぶ都市が見える。   
 見えるはずだった。
 嘘だと、信じたかった。
 いつもは邪魔だと思っていたビルは一つも無く、都市全体から黒煙を上げて、激しく炎上している。その奥の上空に黒い影が見える。
 リクは、その光景に、心が砕けた感じがした。
「か、母さん……」
 サキが心なしに呟いた。リクの腕にサキの全体重が加わった。しかし軽い。サキは気絶して目を閉じてしまった。リクは肩膝を付いてサキを支えた。
「新庄さん。どう、しましょう。」
 こんな光景を見て、リクにはどうする事も出来なかった。後ろの校庭では生徒が叫び、都市は壊滅状態。第一に両親の事を思った。
 一体、何が起きたのか。
 西暦2310年の大都市、オリキルスで――――



 リクはサキを抱き上げて、もう一度都市を見て学校の校庭へと歩き始めた。ユウは都市を見て、心にその光景を焼き付けていた。
「佐倉、行こう」
 リクは背を向いたままユウに言った。ユウは黙って頷き歩き出した。

 サキは、リクの腕の中で夢を見ていた。
 視覚と聴覚だけの世界、腕を動かそうと思っても腕は無いし体も無い。何か音が聞こえる、体は無いはずなのに風の音とその風に当たる感覚がある。
 サキは崖上に立ち、目の前で両親と弟が落ちていく場面を、手を伸ばすことも出来ず、声を上げることも出来ず動く事も出来ずにただ見ている。その悔しさに苛立ち。自分自身を谷底に身を投げようとした。
 しかしそんな事が出来るはずも無く、風の音を聞きながら目を覚ます…………
「あっ、大丈夫?」
 目に映ったのは、ひびの入った白い天井に下がっている蛍光灯。この光景は見たことがある。いつか朝礼の時に倒れ、保健室のベッドの上で見た光景だ。
 そして気づくば自分はベッド上で横なっている。
 サキは声の聞こえた方へと目線を向ける。そこには友人の上野リカと、海藤ユキが、眉を下げ心配そうな目でこちらを見ている。
……ユキ。
 サキの唇が動いた。
「何?」
 リカが首を傾げて聞く。
……声が出ない。
 サキの唇は動いている。しかしそこからは聞こえるはずのサキの声が聞こえない。サキは一気に絶望へと落ちる。
 サキは、上空の爆撃機と都市の光景を見て二度の衝撃を受けた。更に都市にいる両親の事を考えてしまい。尚更不安は増していた。
……ユキ、リカ。
 サキは、声が出せない状態になっていた。重度の精神的ショックである。
 涙がサキの頬を通じて落ちていく。リカとユキはサキの行動に驚いて手を差し伸べるが、サキはそれを拒絶。枕に顔を押し付けて出せぬ声を上げて泣いた。

 大都市オルキルス。爆撃を受けたこの都市は壊滅状態に陥っていた。
 一部の生徒は、状況を知るため都市に下りてきた。そしてリクも。
「リク、どうだ?」
 金髪に染めて髪の毛を立てているリクの友人、岸辺ナオトは、高層ビルがあった街中、瓦礫で埋もれている道の上に立ちながら尋ねた。
「駄目だ。死んでいる」
 リクはしゃがみ、道端に血だらけで倒れている男性の首元に手を当てて、小さくかぶりを振った。ナオトは周りを見渡してため息をついた。
 オルキルスに来て数十分。リクとナオトは生きている人とはまだ会っていない。会っているのは何も言わない死者ばかり。リクは死んだ者に平気で触っている。そんなリクをナオトは遠い目で見ている。
「くそっ、これじゃぁ、俺の両親も……」
 ナオトは遠くを見ながら呟いた。リクは立ち上がって、しばらくナオトを見ていた。
 ナオトはリクに顔を見せず背を向けている。理由は分かっている。
 プライドの高いナオトは、決して情けない所を誰かに見せはしない。リクはナオトの事を良く理解して、何も言わずにナオトの横を通って進んだ。

 瓦礫の上を歩いていると、目に付くものがあった。損害を受けていない小さな住居。コンクリート製の最近の建物。
 リクとナオトは足場の悪い瓦礫を、崩さず自分たちがつまずく事の無いように慎重に進んだ。
 近くによると、建物の入り口に“レトロショップ”と書かれたプレートを見つけた。
「こんなのあったか?」
 ナオトは、隣にいるリクに頭を傾けて訪ねた。
「俺の家はここから離れているし、通学路はここを通らない」
 リクはそう答えると、自動ドアの前に立った。しかし開かなかった。
「駄目だ。ラインとリニアの電源が切れている。」
 リクは独り言のように呟いた。ナオトはあきらめようと言った瞬間、リク一歩下がり右足で力いっぱい蹴った。頑丈なアルミニウム製の扉は中央が足の形にへこんだ。リクは何度もドア蹴り、段々とドアは奥の方へと沈んでいく。
 何度か蹴った後に、とどめとしてリクとナオトは二人同時に扉へ、体当たりをした。扉は床に置いた。
「暗いな。」
 中は暗く、破壊した入り口から光が中に差し込み、入り口部分しか見えていない。二人は暗い中へと歩いた。
 暗くて二人には分かっていないが、ここは三十メートル四方の四角形を作り、その中にはガラスケースがいくつも並んでいる。ガラスケースの中身は、刀や銃。いずれも二十一世紀時代の代物である。
「これがカタナってやつか」
 ナオトはガラス越しに刀を眺めている。リクは別のガラスケースの中を覗いている。
「これは使える」
「?」
 ナオトが疑問詞を上げた瞬間。リクは素手でガラスケースを割って中の物を掴んだ。
「お、おい、何やってンだよ」
 リクが手にしているのは自動拳銃。弾丸も装填されており状態も良好。ガラスケースの中には予備の弾倉もあった。
「リク、そんな物騒な物持ってどうするンだよ」
 リクは軽く笑みを見せ、他のガラスケースからも軽機関銃や突撃銃を手にした。ナオトにとってリクの行動はよく分からなかった。
「一応、持っていた方がいいだろう」
 リクは両手に持てるだけの火器系武器を手にしてナオトに言った。
「でもよ。お前それ使えるの?」
 リクは拳銃を振り上げて天井に向ける。引き金を絞った。
 パン、と乾いた金属音とともに、リクの頭上から砕けたコンクリートの粒が落ちてきた。
「弾丸を装填する。安全装置を解除する。狙いを定めて引き金を絞る。簡単だ」
 リクの笑みは不気味だった。成績も悪く物事を深く考えないナオトにとって、リクのような男が考える事は分からない。例え、リクと平等な頭脳を持つ者がいても、リクの思考を理解するのには苦しむだろう。
「と、取り敢えず、探せる範囲では探した。これ以上探しても……」
「家に戻る」
 リクはナオトの言葉を掻き消して外に出た。
 リクは両親と、そして妹と自分を含めた四人でマンション暮らしている。
 
 マンション前に行くと半分が破壊されていた。リクはエレベーター前まで移動し、開のボタンを押した。自動ドアは開かない。当然だ。電気はすでに通っていない。
 しかたなく階段を使用して自分の住む三階へと移動した。
「リク……良かったな。お前の家はまだ無事だったぞ」
 ナオトがリクの隣で言った。リクは黙って頷いた。
 リクの家のすぐ隣から無くなっていたのだ。リクは、自分の家の扉前まで移動して、銃を地面に置き、電子キーを胸ポケットから出してドアノブに挿した。ピーという音と同時に、ガシャンと音が鳴りドアの鍵が解除された。
……電気は通っていないはず……
 リクはそんな事を思ったが、口にせずゆっくりとドアを押して開いた。
「ただいま」
 冗談半分でリクは言った。返事は返ってこない。ナオトは横から顔を出して家の中を覗いた。
「誰かいるの?」
「いいや」
 リクは玄関に入って靴を脱ぎ、中へと入った。玄関を進み廊下を行くと最初に台所を通り、畳の床の間に出る。その隣はリクと妹の部屋、そして両親の部屋がある。
「……?」
 床の間の端にはデスクトップの古いパソコンがある。父親が買ってきた旧式。
 そのパソコンのモニターが光っている。
「あれ、パソコン……」
 ナオトは後ろで言った。リクは黙って進みパソコンの前で座った。
「メールが着ている」
 ナオトもリクの隣に座ってパソコンのモニターを見ている。
 リクはマウスの上に手をのせて、点滅しているメールのアイコンをクリックし、受信メールを見た。
『このメールが届いた君は、今から不幸に見舞われる』
 タイトルはそう書かれている。そしてリクとナオトは本文へと目を移す。
『四時三十二分に、米国のB−2Cステルス爆撃機が空を舞い、日本の大都市オルキルスに大規模な爆撃を行った』
 リクのこの文章に、今のオルキルスの光景を思い出した。そして続きを読む。
『この米国の攻撃は正統な理由により行われたものである。日本の政府は米国との交渉の場で米国の代表者を射殺した。その代表者は米国にとって重要人物でありその報復として米国は、大都市オルキルスに爆撃を行いました』
「おい、これって……」
 ナオトが発言した後にすぐ、新たなメールが来た。
電気が通っていないこの事態に、家の電子ロックは解除され、パソコン電源が付いている。こんな状況にもリクは黙って冷静に対処する。それに対してナオトは目を丸くしてモニターを睨んでいる。
 メールを見た。
『君の家からすぐ離れた場所。君が学校が終わったら必ず行く所に、ある物を置いておく。君はそれを手にして、不幸を希望にするよう』
「俺が……必ず行く所?」
「お前が行く所? そんなの、決まっているだろうが」
 リクは、ナオトの方に顔を向けた。
「美術室か」




2004-04-16 17:34:04公開 / 作者:自刃
■この作品の著作権は自刃さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今回は、すこし自信があります。
ただ、点などの配置がいまいち分かっていないため、文章の構成がなってない。
何を注意すべきか、教えてください。

第二章です。まだまだ改善点はあります。その部分をがんばって直して、良い作品に仕上げていきたいと思っております。
改善すべき部分をお願いします。

一応爆撃機の説明<これは俺のオリジナル。
 B−2Cステルス爆撃機 SPIRIT・MERGE
 米軍が極秘にノースロップ社で作ったオリジナル爆撃機。
 従来の爆撃機と違うところは、機体の表面にレーダー反射のため作られた滑らかな形状に、小型のレーダー妨害マイクロチップを十センチ間隔で貼り付けることによって、ステルス機能が飛躍的に伸びた。
しかし、その反面この仕様をした爆撃機との交信が困難になり実用性の面では非常に難しく、それに加え、マイクロチップ共に機体自体も高価なため、数十機製造して生産中止。
この作品に対する感想 - 昇順
読んでいてテンポが悪く感じてしまう一番の理由は、余分な言葉が随所に出てくるからだと思う。例えば「ユウは扉の隣の扉、準備室へと入り」という文は「ユウは隣の準備室へ入り」で十分。「クラスのダイオキシン〜」は「クラスのダイオキシンとして有名である」。リクの「紅い目」も毎回描写せずに、強調したい時だけで良い。こういったものを排除していけば文章もすっきりして、読点も自ずと減ってくるはず。 細かく描写しようという姿勢が見え、非常に良い作品になる下地はあると思うので頑張って下さい。
2004-04-15 14:32:05【☆☆☆☆☆】TAMA
計:0点
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