『under empty :::〔last〕』作者:NA★TSU / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角16277.5文字
容量32555 bytes
原稿用紙約40.69枚
 季節が移り変わるように

 空の色が入れかわるように

 花が姿を変えるように


 時間が時を刻む限り

 この循環は決して止まらない





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      asahi



 ふと空を見上げると,青空はどこまでも続いていた。

 まるでそこだけが別世界のように思えた。

 ・・・綺麗。

 手を伸ばすけれど届くはずもなく,

 青は爽やかに私を見下ろしている。




 「朝日?」


 悠二の声にビクリとし,一気に現実へと引き戻された。

 「どうかした?」

 「・・・ううん,なんでもないの。」


 今日は珍しく,悠二がドライブへ連れて行ってくれた。

 どこへ行きたいかと訪ねられた時,私は迷わず『海』と答えた。
 

 柔らかな春風と潮の流れる音がやけに心地よい。

 それに景色も最高に良いし,

 何よりココは世界中のどの場所よりも空を近くに感じられる

 私にとって“特別な場所”なのだ。

 悠二もココが好きだと言ってくれた。

 私達は名前のないこの場所を,『under empty』と呼んでいる。
 


 
 数十分後,海岸にエンジンの音が鳴り響いた。
 
 車から降りてきたのは,和也だった。


 「よぉ、悠二。お前らもココに来てたんだ。」

 「うん。ココ,朝日のお気に入りだから。」 

 「そりゃそうだろう?だってココは彰の・・・・っと。。」


 和也は言葉を言いかけて急に口をつぐんだ。

 (・・・バカ。)
 (あぶねぇ、あぶねぇ。この話はタブーだったな。)


 私は,そんな悠二と和也のやり取りを聞こえないフリした。



 私たちの関係を簡単に言えば“幼馴染”だ。

 小学校の頃から大学までの16年間ずっと4人一緒に過ごしてきた。

 そしてこの4月から,初めてそれぞれ別々の道を歩むことになる。

 この16年間を振り返ると本当に色々あった。

 楽しいことも,嬉しいことも,辛いことも,

 そして,悲しいことも・・・・・。

 特にこのunder emptyには私たち4人の思い出がたくさんつまっている。

 けれど時間は止まることも戻ることもなく

 その16年も今ではただの思い出でしかないのだと思うと,

 過去なんてどうでもよく思えてくる。
 
 

 ただ一つ言える事といえば,

 私はもう,一生彰を許すことはできないのだろうと言う事だけ。




 気がつくと空は赤く燃え,

 太陽は海の中へと潜りだそうとしていた。




+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 





 彰・・・

 あいつはいつもギターをもってunder enptyで歌っていた。

 あいつの作った歌の中でも,特に好きな歌がある。

 えっと・・・どんな歌詞だっけ。


 季節が移り変わるように
 空の色が入れ替わるように
 花が姿を変えるように・・・・

 時間が時を刻む限り
 この循環は決して止まらない




 その頃の俺には歌詞の意味なんて全然分かんなかったけど。




    
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     kazuya



 日曜日

 今日はなんの予定もなく,ダラダラと家で過ごそうと思ったのだが

 窓の外を見ると空は青く澄み渡り

 ドライブにはサイコーの天気だった。

 よって,今日一日超暇人な俺は,

 一人寂しくドライブへと出かけることにした。

 何にも考えずに車を走らせていると,

 たどり着いた場所はやはりunder enptyだった。

 「昔遊ぶ場所っつったらココしかなかったもんなぁ・・・」

 しぶしぶ車を降りるとめったに人の来ないこの場所に人影を見つけた。

 浜辺にいたのは,朝日と悠二だった。

 二人は今,付き合っている。



 「よぉ、悠二。お前らもココに来てたんだ。」

 「うん,ココ朝日のお気に入りだから。」

 朝日のお気に入り・・・・か。

 いや,朝日だけでなく俺たちにとってもココは特別な場所だった。

 「そりゃそうだろう?だってココは彰の・・・・・っと。。」

 俺は吐き出した言葉を一気に飲み込んだ。

 朝日のほうを見ると,どうやら気づいていない様子。

 「・・・バカ。」

 と同時に悠二の蹴りが炸裂した。
 



 『彰』


 彼の存在は今の俺たち・・・特に朝日にとっては

 タブーだった。

 昔からずっと一緒に過ごしてきた俺たちの心には

 ある出来事をきっかけに埋めたくても埋まらない穴がぽっかりあいている。





 「見て!夕日が沈んでく」

 そういうと朝日は波打ち際まで駆け出していった。


 夕日は赤々と燃え俺たちをじりじりと照らす。

 俺たち二人はぼんやりと夕日をバックに一人駆け回る朝日を見つめていた。

 先に口を開いたのは悠二のほうだった。

 「ったく,朝日の奴いつまでたってもガキだよなぁ」

 「ガキってか,変わり者だろ?」

 「まぁそうだけど・・・そこがアイツのいい所なんだよ。」


 朝日は顔立ちも綺麗だし一見大人っぽく見えるが

 20を過ぎた今でも,まだ垢抜けなくて

 行動や言動が何というか子供染みている。
 
 けれど人一倍意地っ張りで負けず嫌いな性分だから,

 悠二もだいぶ手を焼いているに違いない。
 

 悠二のほうをふと見ると片手には青い日記帳のようなものを持っていた。

 「なんだそれ?」

 「ん?・・・あぁ」
 

 適当に返事をすると悠二はまた朝日のほうに目を移し

 それ以上何も言わなかった。

 俺も問い詰めはせず,仕方なく朝日と一緒に戯れることにした。




 朝日は波の流れる様子をぼんやりと眺めていた。

 赤く染まった海水がゆらゆらときらめいていて,俺も思わず目を奪われた。



 「ねぇ、和也。今日何の日か覚えてる?」



 「へ??今日?・・・・・あ!」


 一瞬戸惑ったが急にピンときて俺ははっとした。

 「そういえば,今日って・・・・!!!」


 ―――バシャッ


 言いかけた俺に向かって朝日はおもいっきり水をかけてきた。


 「冷た・・・。このっ」

 俺も負けじと水を朝日向かって思いっきりぶっかけてやった。

 「きゃぁっ!!なにすんのよぉっ!!」

 それはこっちの台詞だ。

 こうして俺たちはしばらく水をかけあっていた。


 結局俺と朝日はびしょ濡れになり

 後ろのほうで悠二があきれた顔で見ていた。

 そういえば,こうして朝日と戯れるのは久しぶりだった。

 昔はよく,けんか腰にお互いがびしょ濡れになるまで水をかけあっては

 家に帰ると母さんにしかられてたっけ。



 「和也が悪いんだからね。和也が今日の事忘れるから」

 「忘れてねぇよ」

 「一瞬忘れてたじゃん」

 水を吸って重たくなったスカートを絞りながら朝日はキッと俺を見た。

 しかし顔はフフンっといった具合に小生意気だった。


 いつもならめちゃくちゃムカつくのだが

 今日はそんな朝日を見てホッとした。

 というのも,一年前の今日をきっかけに

 普段の元気で生意気な朝日を見る事はなく

 彼女はずっと遠くを見つめているようだった。






 それにしても,朝日のほうから一年前の話をふっかけてくるなんて・・・。

 正直びっくりした。

 朝日はきっと彰の事を許してはいないだろう。





 そう,ちょうど一年前の今日,

 その日彰は,このunder empty(空の下)から夜空に咲き誇る星の花へと

 永遠の旅へ一人旅たったのだ・・・。




+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





 元はといえば,under emptyは彰の作った歌のタイトルだった。

 その曲が気に入った俺たちは

 そっくりそのまま,タイトルをこの場所の名前にした。


 『under empty』

 この曲ができたのは俺たちが高校三年生の頃だった。



 今思えばこの歌は,あいつの心の叫びだったのかもしれない。


 空の下,瞳を閉じてさざ波の音に耳を傾けると

 今でも彰がココにいて,

 ギターをかき鳴らし歌を歌っているような気がする・・・・。





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     you-zi   【About one year before...】



 最近彰の様子がおかしい。

 元気がない・・・というか目は虚ろで

 まるで病人のようだ。
 

  
 3月 

 ようやく春陽が訪れ,桜のつぼみも目立つようになってきた。

 春の訪れを感じながら

 俺たちの大学生活も残りわずか1年と迫った今,

 なんだかとても寂しい気分になった。

 振り返るとまだ小さかった子供の頃から大人へと成長した今まで,

 俺たち4人は共に同じ時間を過ごしてきた。

 けれどそんな楽しい時間もあと1年。

 社会の流派へと歩み出したら

 当然俺たちは別々の道につき

 初めてそれぞれが一人になるのだと・・・

 そんな事を考えると

 今まで感じた事のない不安や孤独に襲われた。
 

 
 今日も俺たちはunder emptyで

 ビールや酒を買占め一夜を飲み交わしていた。

 酒にめっきり弱い和也はぶっつぶれたまま動かなくなり,

 朝日もすやすやと寝息を立てていた。

 俺と彰は二人肩を並べ,

 寄せては返す波音を聞きつつ

 夜空に輝く満点の星を見上げていた。



 「なぁ,悠二。どうして時間は進んでいくんだと思う?」

 急に疑問を投げかけてきた彰は一気にビールを飲み干すと

 っはぁ〜 となんとも親父くさいため息をついた。

 月明かりに照らされた彰の横顔は

 ゾクッとするほど青白く見えた。

 それよりも,普段酒やビールなんで滅多に飲まない彰が

 今日は珍しく飲みまくっている事が気になってしょうがない。

 「お前さ,どうしたの?最近様子が変だぞ?」


 明らかに彰は何かを隠している。

 俺はそう確信していた。

 しかし,俺の問いかけには答えずに

 視線を空へと向けたまま,また話を続けた。

 「季節も,空の色も,花の姿も・・・

 時間が進んでいくから変わっていくんだよなぁ。」

 「・・・つまり,時間が進んで行くから万事も変わっていくって事だな?」

 話が飲み込めないまま,俺は仕方なく彰に合わせ答えた。

 「そうゆうコト♪」

 彰はへらっと笑ってみせたが目は虚ろなままだった。

 俺にはコイツが何を言いたいのかサッパリだった。

 ただ一つ,

 彰の言葉とunder emptyの歌詞がかぶっている事に気がついた。

 しばらく沈黙が続き,雲が月の光を遮ると俺たちは闇に包まれた。



 静かな夜

 闇の沈黙

 何故か俺の鼓動は

 ドクドクと高鳴っていた。


 再び月明かりが差した時,また彰が口を開いた。

 が,それは俺にとって思いがけない告白だった。


 「俺さ,・・・・・もうすぐ死ぬんだよね。」


 さらっとはき捨てた彰の言葉に耳を疑った。

 彰が?死ぬ?

 元気と歌とモテるってコトだけが取り柄なこいつに限って

 そんなバカな話,あるわけがない。

 「何いってんだよお前。」

 「本当さ,もう4年も前から医者に告げられてたし。」

 「4年前からってお前・・・」


 嘘だと思った。

 そもそもコイツは嘘をついて他人を困らせる事が好きな

 そんな男だ。

 この話だってそんな他愛のない冗談に違いないと思った。

 いや,しかし

 俺の感じる彰の異変はこの事なのだろうか?


 「・・・彰!」

 俺は急に怖くなった。

 嘘だ。こんなの絶対嘘に決まってる。

 それだけを心の中で繰り返していた。


 「ごめん,悠二。今まで黙ってて・・・

 でもこんな事で気まずくなるのもお前らに心配かけるのも嫌だったんだ」


 ちょっと待て。

 どうしてココで否定しない?

 いつもの様に「嘘だよ,バーカ」って笑い飛ばさないのか?


 「・・・お前信じてないだろう?」

 「当たり前だ!!」

 たとえ真実だとしても信じたくなどなかった。

 動揺する俺を横目に,彰はポツリポツリと語りだした。



 「たしか高3の時だったかな?

 急に胸が苦しくなって・・・息できねーの。

 俺はソッコー救急車で運ばれてさ,病院送り。

 それで医者から言われたよ。」


 「・・・何て?」



 「あなたの命はあと,もっても2年ですって。

 まぁ,俺,元々心臓(ココ)んとこに欠陥あったからさ

 いつかはそんな日が来るんだろうなぁとは思ってたんだけど。」



 知らなかった。

 彰が救急車で運ばれた事はもちろん,

 生まれつき心臓が弱かったって事も・・・・。


 今までずっと一緒だったのに
 今までずっと同じ時を過ごしてきたのに!!!!


 「でもさ,俺もしぶといよなぁ。

 宣告せれた2年も多く生き延びてるし。

 医者さえ驚いちまってるぜ?」

 彰はハハハっと笑った。


 俺は悔しさで胸がいっぱいだった。

 今まで一人苦しんでいた彰に気づけなかった自分が

 悔しくて悔しくてならなかった。

 いつの間にか瞳には涙が滲んでいた。


 「おいおいおい〜〜〜!!!

 んな真剣にならなくていいんだって。おい悠二!」

 自分の事なのにまるで人事かの様に話す彰を見るのがやるせなかった。

 俺は一気に感情が込み上げて仕舞いには泣き出してしまった。


 そんな俺に彰はポンッと背中をたたいてくれた。

 これじゃぁまるで立場が反対だ。

 本当に泣きたいのは俺ではなく彰のハズだ。

 そして自分が恥ずかしくなったのと同時に

 彰は何て強いんだろうと・・・

 背中で掌の重みを感じた。






 気がつくと空は色を変え始めていた。





 季節が移り変わるように

 空の色が入れかわるように

 花が姿を変えるように

 時間が時を刻む限り

 この循環は決して止まらない――――



 確かにそうだと思った。

 そして時間が時を刻む限り

 彰の死は刻々と迫っているのだと・・・

 今はじめてこの歌の真意が分かった気がした。



 皮肉にもこの歌のタイトルは

 俺達の最も馴染みの深い場所の名前となり

 今まで彰の心を縛り付けてしまっていたのかもしれない。
 



 「なぁ,悠二。

 最後に俺のお願い聞いてくれねぇかなぁ?」





 そして彰は

 人生最大のとんでもない計画を俺に持ちかけた。


 「和也はともかく朝日はあの性格だし・・・

 きっと俺ん事許してくれないだろうなぁ」


 それは

 俺と彰の最初で最後の“嘘”。





 後ろを振り返ると

 和也と朝日は相変わらず幸せそうに眠ったままで

 彰はそんな二人を見つめ「ゴメン」と呟いた。





+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +





 バカ彰。

 結局最後まで何も話してくれなかった。

 結局最後までウソツキだった。

 勝手に一人で苦しんで

 勝手に一人で姿を消した。

 一年前のあの日の夜

 全てはunder emptyだけが知っている・・・。





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  *  * under empty 〔?〕 *   *  *   *  *
 


     asahi



 あたりはもうすっかり暗くなっていた。

 私達は薪を拾い集め火をつけて

 濡れた体を震わせながら乾かしていた。

 「寒ぃ・・・。ったくどうしてくれんだよ。

 俺明日からまた仕事があんのに〜〜〜〜〜〜!!!」
 
 和也が隣でぐちぐちぼやいていた。

 私はユラユラと燃え盛る炎を見つめ

 ぼんやりと一年前の事を思い出していた。

 どうやら和也や悠二は私が彰の事を思い出したくないほど

 恨んでいると思っているらしい。

 確かに彰の事は未だに・・・いやこれからも許せないだろうけど

 忘れたいわけでもない。

 むしろ今まで一度も忘れたことなんてない。

 それに悠二が今日珍しくドライブに誘ってくれたのも

 一年前を考えての事だろう。

 和也が一瞬でも今日という日を忘れた事に

 無性に腹が立った。

 だから水を思いっきりぶっ掛けてやった。

 今となっては後悔してるけど・・・

 春の訪れで少しは暖かくなってきたけれど

 まだまだ夜はさすがに寒い。


 パチパチと薪の燃える音がする。
          
 こんな風にみんなで焚き火を囲んでいると

 去年4人で飲み明かした夜を思い出す。
 

 「おまたせ」
 

 コンビニへかい出しに行っていた悠二が帰ってきた。

 「ホラ,コレでも飲んで冷えたからだ温めろ。」

 「おっ!サンキュ〜,気が利くじゃん♪」

 袋の中にはホットコーヒーが4本入っていた。

 あ・・・と思ったがあえてその事には触れなかった。

 そう,きっと今でもココに彰がいて

 またいつものようにあの歌を歌っているんだ。

 そう思った。
 
 
 

 

 一年前の今日・・・

 その日,

 進級の祝いもかねてみんなで打ち上げをしようと言い出したのは彰だった。 

 under emptyでするのかと思いきや

 たまにはと,彰は学校の近くにある居酒屋を予約してくれていた。

 彰にしては気が利くじゃんと

 私は何の疑いもなく居酒屋へと向かった。

 私が着いた頃,

 すでに悠二と和也が座っていた。

 和也は何が嬉しいのか大はしゃぎで

 彰はまだかと急かしていた。

 しかし5分,10分たっても彰は現れない。

 電話してくると席を立ったのは悠二だった。

 また,彰の遅刻癖かと思った。

 彰の遅刻は半端じゃなく,毎度私達を困らせていた。

 数分後,悠二が電話から帰ってきた。

 「先にやっててくれだって」

 「ったくあいつまた遅刻かよ?・・・じゃぁ,いっただっきまぁ〜す」

 和也は早速,遠慮なくガツガツと食べ始めた。

 私も仕方なく目の前にずらりと並ぶおいしそうな料理に手をつけた。

  

 どのくらいの時間が経っただろうか。

 彰は一向に現れない。

 既に私も和也も相当酒が回っていてぎゃあぎゃあとわめき散らしていた。

 酒に強い悠二だけが彰の登場を待ちわびているようだった。

 「そういえばよぉ〜,彰はぁ〜〜??

 まだ来ねぇのかよぉ〜〜〜????」

 「彰ぁ〜,また遅刻〜〜〜?」


 すっかり出来上がってしまった私達を横目に悠二は複雑な面持ちを浮かべていた。

 と,悠二は突然立ち上がりunder emptyへ行こうと言い出した。

 「へ?なんでぇ?彰まだ来てねぇじゃん」

 「待ったってあいつはもう来ねぇよ」

 わけも分からず店を出た私達は歩いてunder emptyへと向かっていた。

 店からunder emptyまで大体20分の道のりだった。

 私と和也はフラフラともたつきながらも

 悠二の後をついて行った。             

  



 ――――ザザーッ



 ようやくたどり着くとさざ波の音だけが響き渡っていた。

 歩いているうちに酔いが冷めてきた私は

 砂浜に彰のギターを見つけた。

 「何でココにギターがあるの?彰ずっとココにいたのかなぁ?

 ・・・ん?」


 私はギターの弦の間に挟まった一枚の手紙を見つけた。

 「・・・何コレ」


 何故か急に嫌な予感が頭をよぎった。

 恐る恐る手紙を広げると,それは彰から私たちへ宛てた手紙だった。






 朝日,和也,悠二 へ


 楽しい時間は過ごせたか?

 あの居酒屋は料理も酒も最高に美味いから俺のお勧めだ。

 ところでお前達はどうして俺が手紙を残したのか

 不思議に思うかもしれない。

 俺は最後の別れを言うために

 今こうして

 このunder emptyで手紙を書いている。

 今まで黙っていたが

 俺の命はもう長くはないらしい。

 今日俺は

 このunder empty(空の下)から夜空に咲き誇る星の花へと

 永遠の旅へ一人旅立つ。

 時を刻むにつれて削られてゆく命を

 どう使おうかと考えたとき

 やはり俺にはお前達と一緒に

 このunder emptyで楽しく過ごしてゆく事が

 最高の幸せなのだと思った。

 どうか一人勝手に旅立つ事を許してほしい。

 今までありがとう。

  
                 彰




 「・・・何だよコレ?どう言う事だ?」

 「・・・・。」

 「もう命は長くないって・・・旅立つってどういう事だよ!!?

 おい悠二!!お前何か知ってるんじゃないのか!?」

 「・・・。」

 「おい!!何とか言えよ!?」

 和也もすっかり酔いが醒めてしまっていた。

 こんな手紙を読んだら嫌でも醒めるだろう。

 私はと言うと,なんとも言い表せない想いが込み上げていた。

 彰は・・・つまり死ぬという事だろうか?

 けれど今まで何も話してはくれなかった。

 彰はいつもそう。

 肝心な事は決して話してはくれない。

 それがたとえ幼馴染であっても,

 それがたとえ今まで共に過ごしてきた仲間でも。

 そう思うと自分勝手な彰に腹が立った。

 「何で今まで何も話してくれなかったのよ!!!

  勝手に一人で苦しんで…勝手に一人で消えていくなんて!!

  彰のバカ!!バカ!!

 何が許してくれよ!絶対許さないからぁっ!!!!」

 とうとう泣き出してしまった私をなだめるかのように

 ようやく悠二が口を開いた。

 「あいつは,俺達に心配をかけないためにも

 今までずっと病気のことは黙ってて・・・。」

 「・・・何だよそれ。仮にも俺達幼馴染だろ!?

 今まで一緒に過ごしてきた仲間なのに!!!」



 「これが彰なりの気遣いだったんだよ」





 その日を境に彰が姿をあらわす事はなかった。











 「朝日,おい、朝日ってば!!!」


 「・・・へっ?!何??」

 「・・・スカート燃えてるぞ?」

 「ぅうわぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


 気がつくと一年前の事を思い出していて

 うっかりお気に入りのスカートを一箇所焦がしてしまっていた。


 炎は相変わらず勢いよく燃えている。






 彰,

 私は多分これからもあんたのことは許せないと思う。

 だってあんたは

 人生最大の大嘘を今までついていたのだから・・・。





+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +




 彰の事があってから

 俺達が再びunder emptyへ集まる事はなかった。

 ココへ来る度に

 一年前,彰は一人病気に苦しんでいたのだと思うと

 気付いてあげられなかった悔しさと,自分の無力さで

 胸が締め付けられる・・・。





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  *  * under empty 〔?〕 *   *  *   *  *



     kazuya



 ―――パチパチ


 炎の勢いは変わることなく燃え続けている。

 ようやく濡れた服も乾いてきたようだ。

 波音と,薪の燃える音だけが響いている。

 俺達は言葉を交わす事もなく

 ただユラユラと燃える炎を見つめていた。

 けれど,皆考えている事は同じだろう。


 彰・・・。

 一年前あいつはココで何を想ったのだろう。

 置き去りにされたギターも手紙も

 全ては語らなかった。

 
 あいつがココで手紙を書いていたとき

 俺はすっかり酔っ払ってバカ騒ぎを起こしていたのだと思うと

 何とも言えない罪悪感や後悔の念でいっぱいになる。

 俺には彰の命は救ってあげられないだろうけど

 せめて側にいて・・・・・何もしてあげられないけど

 最後くらい側にいてあげたかった。


 

 “under empty(空の下)から夜空に咲き誇る星の花へと

 永遠の旅へ一人旅立つ”

 彰は手紙でそう言った。

 あいつらしいキザな文章だ。
 
 そんな言葉で何人の女達が堕ちたのだろう。



 「・・・あいつ天国に行けたのかなぁ?」

 ふとそんな事を考えた。

 「・・・うん,行ったんじゃねぇかな?」

 「でもあいつウソツキだし,女遊び激しかったもんなぁ」

 「まぁ,顔は良いからな」

 彰との過去を振り返ってみると

 はっきり言って良い思い出は少ない。

 ウソツキと女たらしが代名詞だった男だ。

 あいつはいつでも,トラブルメーカーだった。

 「彰のやつ,高校ん時なんか俺の女奪って行っちまったしな。

 あん時は俺もさすがにブチ切れたけど」

 「それは今でも悪かったと思ってるよ」


 「そっかぁ〜。・・・・・・・・んっ???」 



 あれ?何かがおかしい。

 って言うか俺,さっきから誰と会話してる???

 焚き火をはさんで目の前には悠二,

 悠二の隣には朝日,

 そしてココに俺が居て

 俺の隣には―――――――――




 「・・・うわぁっ!!!!!!!!!!!!」


 俺は夢を見ているのだろうか?

 それとも幻?まさか幽霊!!!?

 
 俺の隣には,

 死んだはずの彰が不敵な笑みを浮かべて

 ずずっとコーヒーをすすっていた。

 「彰!!?お前死んだはずじゃ・・・!!!」

 「うん♪」

 え?えぇっ!?

 もう何がなんだか分からない。

 悠二と朝日の方を見てみると特に動じた様子もなく

 何事もなかったかのようにコーヒーをすすっている。


 混乱する俺を横目に朝日が不機嫌そうに口を開いた。

 「私,彰のこと絶対許さないから。生きているなんて

 なおさら許せないわ」


 彰が?生きている???

 「彰・・・お前何で生きてんだよ・・・?」

 すっかり頭がこんがらがってしまった。

 何がどういう事だ!?誰か教えてくれ!!!!


 「だから,彰は今までずっと生きていたのよ!死んだって言うのは全部嘘だったっの!!」

 「俺,死んだなんて一言も言ってねぇじゃん。」


 彰は何も悪びれた様子もなくフフンと笑った。

 朝日の顔色はますます悪くなるばかりだった。

 俺はと言うと,もう嘘なんかはどうでもよかった。

 ただ生きていると言う事実

 それだけで胸がいっぱいで・・・・。



 「彰・・・お前ほんとに・・・。

 でも、手紙には“under empty(空の下)から夜空に咲き誇る星の花へと

 永遠の旅へ一人旅立つ”って書いてたから・・・

 俺,お前が死んだとばかり思ってたんだぞ!?」

 「バカだなぁ,よく考えてみろよ。

 “夜空に咲き誇る星の花”はアメリカの国旗を意味してたんだけど♪」

 「アメリカァッ!??」


 聞くところによるとコイツは心臓の手術のため

 一年前アメリカへと発ったのだと言う。

 どうやら心臓の病気の事と命が残りわずかだった事は真実だったらしい。

 彰はこの一年間アメリカで一か八かの命を懸けた

 手術に挑んでいた。

 一か八かって事は死んでたかもしれないって事で・・・

 だからあんな紛らわしい手紙を残したのだ。

 
 結果,手術は見事成功して彰の命の期限は延びたのだ。



 今思えば,お通夜も葬式もなかったし・・・。

 死んだと思う方がおかしかったのかもしれない。

 ただ,その俺達の思い込みもちゃんと彰の計算のうちに入っていたらしい。

 俺も朝日もそれだけ単純だと言う事か・・・。




 「まぁ,今まで死んだって騙してたのは悪かったよ。
 
 でもそっちの方が再会した時の感動は大きいだろ??」

 「全然感動なんかしないわよ!!!!」

 朝日は俺がunder emptyへ来る一時間ほど前に

 彰との再会を果たしていたらしい。

 朝日の事だ。

 今以上にヒステリックに怒って怒鳴り散らしていたに違いない。


 それにしても彰の大嘘には感服した。

 ウソツキもココまで来ると・・・さすがと言うか何と言うか。

 
 「もう!彰なんか顔も見たくないわ!!!」

 「おいおい,悠二だって共犯だぞ!?

 こいつだって今まで俺が生きている事知ってたんだから。

 それにこの大嘘計画は悠二がいなけりゃ実行できなかったし♪」

 「おい!俺をまきこむなよ!!」



 なんだかこんな会話を聞くのは久しぶりだった。

 懐かしさと嬉しさが込み上げてきた。

 今under emptyに4人がそろっている。

 それだけは紛れもない事実だった・・・・。


                     

 
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 





 あいつには確信があった。

 まず一つは,必ず手術は成功するという事。

 もう一つは,一年後きっとみんながココへやって来るという事。

 

 結果

 あいつの確信は見事に的中し

 俺達4人は再びunder enptyで再会した。


 


**  **  **  **  **  **  **  **  **
  *  * under empty 〔last〕 *   *  *   *  *
 


     you-zi


 
 一年を経た今

 ようやく彰と俺の共同作業による“大嘘計画”は

 終わりを告げようとしていた。

 一年間も二人を騙し続けていたわけだから

 さすがの俺も正直辛かった。

 
 しかし,この計画は
 
 彰の手術が成功する事を前提だったから

 彰にとっても賭けのような計画だったのかもしれない。


 手術の成功率はゼロに近かった。

 が、あいつは見事一命を取りとめたのだ。

 


 彰はアメリカに発つ前

 俺に日記帳のようなものを残していった。

 青い空色の日記帳の表紙には

 under empty と書かれていた。

 「コレ,お前に預けておくから・・・

 一年後再会したとき,また返してくれよ。」

 わけも分からず受け取ったそれは,

 死を宣告された4年前から彰がつけていた日記だった。

 日記帳の最初のページには

 あの歌の歌詞が綴られていた。

 それから

 under enptyでの俺達との思い出に

 彰の本音・・・

 つまり,迫り行く死への恐怖だった。

 「コレ持ってるとどうしても不安になるんだよな。

 と言っても,自分でつけてた日記なんだけど。

 手術のときは弱気になりたくないし・・・

 まぁ、必ず成功させてみせるから,それまでヨロシクな。」

 そういい残し彰はアメリカへと発ったのだった。



 

 
 再びこの青い日記帳を彰に渡す日が来て本当によかった。

 



 * * * * * *




      akira


 
 一年前の打ち上げは,正直なところ

 計画をスムーズに実行するための時間稼ぎでしかなかった。

 と言うのも普段いつもunder emptyにいる俺達だから,

 悠二が居酒屋で二人と時間をつぶしている間に

 俺はunder emptyで手紙を書き,この場所と別れを惜しんだ後

 ギターと手紙だけを置いて

 さっさとアメリカへと発ったのだ。

 ギターも手紙も,全ては雰囲気を掻き立てるための演出だった。 

 

 この計画も,俺にとっては一つのゲームのようなものだった。

 ただ賭けるものが命だったって事だけで

 それ以外は今までついてきた些細な嘘となんらかわりないのだ。


 けど

 結局はそんな嘘も俺の強がりだったのかもしれない。

 死への恐怖はどうあがいても逃れられなかった。

 手術だって成功率はゼロに近い数値。

 奇跡が起きない限り助からない。

 それでも 

 これからも俺の命は時を刻んでゆく

 そう信じていたくて

 俺は悠二にこの“大嘘計画”を持ちかけた。



 初め朝日と再会したときは

 めちゃくちゃ怒っていた。

 何に怒っていたのかと言うと

 俺が病気の事をずっと隠し続けていた事だった。

 悠二の奴,事もあろうことか俺の日記帳を朝日に見せたらしい。

 さらに,この一年の間俺は死んでいた事になっていたから

 朝日の怒りは治まらなかった。

 ヒステリックもいいところ,仕舞には叫びまくる始末。

 きっとしばらくは彼女の怒りもおさまらないだろう。


 
 

 季節が移り変わるように

 空の色が入れかわるように

 花が姿を変えるように


 時間が時を刻む限り

 この循環は決して止まらない



 四年前,命を宣告された直後に作ったのがこの歌だった。

 とてもよく晴れた日だった。

 自分の死を間近に感じたとき,何故かとても空を近くに感じた。

 今にもその青に吸い込まれそうだった。

 いつかは俺も空の彼方へと消えてゆくのだろう。

 
 たとえ死が訪れようとも

 時が刻まれる限り

 俺達は何度でも巡り会える・・・・
 
 そう願って書いた歌だった。


 確かに死は怖い。

 だがそれ以上に俺にとっては

 悠二,和也,朝日との時間を失う事はもっと怖かった。

 恐怖を紛らわすかのように

 いろんな女と遊びまくったり,歌を作りまくったりしたけれど

 いつでも心の片隅には

 “恐怖”が潜んでいる様だった。


 
 きっとこれからも“ソレ”は俺に付きまとうことだろう。

 けれど

 命の続く限り

 俺はこのunder enpty(空の下)で

 色あせる事のない思い出と共に

 これからも変わる事のない世界の循環に流されながらも

 今を生きて行く。

 いつまでも仲間と共に・・・
 
 




 「彰,これ・・・」

 悠二が差し出したものは一年前俺が預けた日記帳だった。

 「俺達,これからもずっと一緒だよな?」

 俺は黙って悠二から日記帳を受け取ると

 そのまま焚き火の中へと放り投げた。

 パチパチと炎は勢いを増しメラメラと燃え盛る。

 


 「あぁ,俺達はこれからもずっと・・・」

 
 
 


 

 「おぉ〜い!!!彰,コレ!!!」


 どこから持ち出したのか,和也が持ってきたのは

 一年前俺が置いていったギターだった。

 「ほら,これからもココで歌えるだろ?」


 一年間放置されていたギターは少し薄汚れてはいたが

 音は少しも鈍っていないようだった。



 




 これからも俺達はずっと・・・・

 同じ時間(とき)を過ごしてゆく。

 たとえこれから歩む道が異なったとしても

 たとえ命の終わりが近づこうとも――――――





 いつまでも

 いつまでも

 このunder empty(空の下)で・・・
2004-04-15 12:53:44公開 / 作者:NA★TSU
■この作品の著作権はNA★TSUさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
これで完結デス。
読んでくれた方々ありがとうございました。どうでしょう・・・。まだまだ私自身何の成長もできていないよぅで・・・もっと良い文が書けるよう修行をつみたぃと思います(´д`)汗;;;でわvvvvv
この作品に対する感想 - 昇順
読ませていただきました。だいぶ詩的、というか透明感のある表現が良いですね!まだ序盤ということで、今後の展開に期待しまてす。
2004-04-06 15:21:30【★★★★☆】小都翔人
読ませていただきました。中々面白そうだな、と感じさせる序章でした!これから一体どう変化していくのか、とても楽しみです。子都さんとかぶってしまいますが、まさに「透明」な表現でした。続き楽しみにしています。頑張って下さいね。
2004-04-06 17:14:31【★★★★☆】冴渡
小都翔人san,冴渡sanレスありがとうございます!!
2004-04-07 00:29:47【☆☆☆☆☆】NA★TSU
感想いただけてとてもうれしいです!!!いま,皆さんの書かれた小説読みまくっています(^^))色々お勉強になりますvvvvv透明感を感じていただけて嬉しいです★☆一応シンプルなようで内容の濃い話を目指しています(^^;)汗;;;ですがまだまだご覧のとおりド素人です(>д<)アドバィスとか頂けるとぅれしぃデス★☆★でゎvvvv
2004-04-07 00:37:37【☆☆☆☆☆】NA★TSU
なんというか、ふわふわした気持ち良い導入から、本文はキリっとテンポよく進んで行くのですね!続きもがんばってください。
2004-04-07 13:39:13【★★★★☆】卍丸
卍丸さんレスぁりがとぅございますvvvなかなかうまくストーリーを文章にする事ができなくて手間取ってます;;;涙))卍丸さんのイケメン・アカデミー読まさせていただきましたvvvとっても面白くてスゴィ気に入ってます(●´∀`●)レスしようと思ったのですが,初心のぁたしにはまだまだ点数をつけるなんてことはできないので・・・(>д<)泣))これからも,頑張ってくださぃ☆☆☆
2004-04-07 23:15:50【☆☆☆☆☆】NA★TSU
読ませていただきました。一人一人に語らせて、徐々に真相をあきらかにしていく手法は面白いですよね。書いていてもきっと面白いんだろうな、なんて思ってしまいました。初めの1マスはあけたほうがいいかもしれません(狙ってやってたらすいません)。次回の更新、期待しています。
2004-04-11 08:35:21【★★★★☆】メイルマン
メイルマンsanレスありがとぅございますvvv今日やっと更新できました(^^)初めの1マスあけてみました★☆★うん,確かにこっちのほうが良いデスねぇvvvvどぅもありがとぅございます(●´∀`●)
2004-04-14 12:36:28【☆☆☆☆☆】NA★TSU
空の下のunder empty 巡り巡る季節の中で 再び友人と巡り合えてよかったです。詩的な表現はとてもすきです。ただテンポの刻みか方が難しいと思います。空に重要な意味というか、もっと強調してもいいと思いました。あー、ちょっと意味わかりませんね。ごめんなさい。話全体はとても綺麗でした。
2004-04-14 15:27:18【★★★★☆】晶
晶さんありがとぅございますvv私自身もっとストーリーの構成をきちんとしていればよかったかなぁと感じています(^^;)まだまだ力不足デス(´д`)ゞ一応これで完結しました(^^)次のさくひんでは
2004-04-15 12:58:18【☆☆☆☆☆】NA★TSU
↓スミマセン,文の途中で間違って投稿しちゃいました;;;汗  (続き→)次の作品では晶さんから頂いた指摘を生かせるようにしたぃと思いマスvvvホントにありがとうございました☆★☆★  
2004-04-15 13:02:57【☆☆☆☆☆】NA★TSU
最後のひっくり返しがいいですね。 文が短いかなって思ったりしましたが、詩っぽくってそこが良いのかなとも思いました。
2004-04-15 16:47:21【★★★★☆】藍
全部読ませていただきました。一人称で登場人物たちが入れ替わっていくわけなんですが、時間軸などしっかり描写というか表記しないと判りにいと感じました。あと、性格の書き分けですかね。難しいと思いますし、自分もできていなことなんですが(汗) (感想の部分で共感でてきば部分だけ参考していただければ幸いです)最初の出だしの詩を交えての透明感のあるストーリーはよかったと思います。  
2004-04-15 18:14:22【★★★★☆】晶
ごめんなさい すごい誤字ですね。 共感できた部分だけ ですね。すみませんでした(汗
2004-04-15 19:01:33【☆☆☆☆☆】晶
計:28点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。