『Jewelry's adventure 〜はじまりの島〜』作者:いってつ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角7185文字
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原稿用紙約17.96枚
 ある時この世界に1人の少年が眩い光と共に現れた。
少年は、突然この世界に現れて、何がなんだかわからない状態だった。
「なんだ、この世界は!?さっきまで俺は、街を散歩していたはず。
 おかしすぎる。さっきまであった街は、いったいどうなったんだ!?」
少年は、思わず大声で叫んでしまった。
突如背後に大勢の人の気配を感じた。
少年は、近くの岩陰に飛び込み、隠れた。
その少し後に大きな目玉の焼印が入った覆面をかぶった、集団が少年の居る岩陰を通っている。
「なんだ、こっちから声が聞こえたがなんなんだ。」
集団がわめいている。
(なんなんだいきなり現れた世界といい、ざっと200人はいるあの覆面といい、変だよ。)
「こっちか?」
すると、集団の中の一人がこちらに近づいてくる。
(やばい見つかったのか。)
少年が考えているうちにそいつが近づいてくる。
瞬間上空に何かの影通った。
「リスターだ〜!!リスターが来たぞ〜!!」
少年に近づいてきた奴が叫んでいた。
その時、集団の中に黒く大きな影が飛び込んだ。
(あれは犬か?熊か?なんなんだ)
集団がだんだん数えるほどになった。
そのうち、集団はなくなった。
驚いたことに、集団の中に覆面と、布だけが落ちていた。
中身は食べたのか?少年にはそれしか考えられなかった。
すると、『リスター』がこちらを向き、そのうちどこかへ消えてしまった。
少年は岩陰から出てきてあたりを見渡した。
あたり一面うっそうと茂った森だった。
木漏れ日と、葉のすれるざわざわという音が不気味に聞こえた。
少年は空腹だった。腹と背中がくっ付きそうな位、空腹だった。
へこむ腹を押さえながら食べれそうなものを探していた。
すると目の前に深い青色の色を付けたスモモがあった。
少年は、まっすぐにスモモの木に飛び込みスモモを貪り始めた。
すると、少年の胃の中で、燃えるような物を感じた。
(毒だ!)
少年はすぐに口に入っていたスモモ吐き出した。
だが間に合わなかった。
少年はその場でばたりと倒れて、動かなくなってしまった。
(訳のわからないところで、俺は死ぬのか?)
その時、何者かが、少年の目の前にいた。


(誰かが覗いてる、誰だいったい。)
少年は目を覚ました。
「生きている...生きてる!!」
「生きて当たり前よ。」
少年はびっくりして声のしたほうを向いた。
そこには髪を後ろでくくっている、茶髪の髪の少女が立っていた。
いかにも野育ちという格好している。
「あなたは馬鹿よ。毒スモモなんかを食べて。よっぽど空腹だったのか、自殺願望だったのか。
 とにかく私がいなかったら死んでたわよ。そこのあんた。」
少女が厳しく言い放った。
「君名前は何?」
「私?私は、ミオン。あなたこそ誰よ?」
「俺...いや、僕の名前は、ディンだ。」
「そう、であんたは、何しにここへ来たの?」
ミオンがそういった。
「知らないよ、変な光と一緒にここに、来たんだよ。
ミオンが驚いた顔でこっちを見ている。
「あなたここの世界の住民じゃないのね!?」
「当たり前だ。突然目の前が白い光に満たされて、きずいたら、こっちに来たんだよ。」
ディンがいらいらと言った。
「光?王の光のことかしら。だとしたら、あなたがこの世界を救ってくれるのかしら?」
ディンは意味が理解できずにいた。それを悟ったのか、ミオンこう言った。
「いい?この世界の歴史を話してあげる。この世界はね、真ん中に、王の島という広大な大陸があるの
 それでその周りに、六つの小島があるの。
それ以外に王の島の反対側にある闇の入り江と呼ばれている大陸があるの 
 それぞれの小島には、王の宝石とその宝石を守る、ガーディアンと神殿があるの。
 ダイヤモンド、エメラルド、サファイヤ、ガーネット、オパール、ルビー、
 六種類の王の宝石があるのそれぞれが、王の大陸を守っていて、それのおかげで平和だった。
 だけど闇の入り江から、謎の軍隊、『エートラル』が来たの。
 その軍隊は、王の大陸を乗っ取り島の宝石を、見事に奪った。
 ガーディアンは、力を失い、島もエートラルに乗っ取られた。
 だけど言い伝えで、『この大陸が絶望にさらされたとき王の光と共に救世主があらわれるだろう』
 それがあなたなのよ。」
ディンは、あっけに取られた。
「ということは、さっき見た、変な覆面を被った集団はエートラルなのか。」
「多分そうよ。でも奴らはどうなったの。
「なんか、大きな犬のような熊のようなやつが集団を倒した。そうそう、名前は、リスターかなんか言ってたような。」
「リスター?聞いたことがないわ。」
「とりあえず俺...ボクは、行く。ありがとう看病してくれて。」
ディンは立ち上がり、去ろうとした。するとミオンがこう叫んだ。
「どこへ行くの!ここの地理も知らないくせに、迷っても知らないわよ。強情もの!」
ディンは無視した。  
 森の中を歩いていくと、チラッと黒い鎧が見えたような気がした。
だがもう1度見ても、何もなかった。
するとディンがきずいた。道が誰かに作られている。   
「いいぞ。このまま行くと街があるかもしれない。行ってみよう。」
ディン走った、走って走って、走りまくった。でも何も見えない。
おかしいと思い横を見ると、川が流れている。
その先に橋が見えその橋の下に、ひとつの小屋が見えた。ディンは急いでそっちに向かった。
小屋の煙突には、煙が上がり、中に老父いた。
中に入ろうとすると、戸が勝手に開き、ディンは、なかに吸い込まれた。
戸は、独りでに閉じ、吸い付きも治まった。老父は寝ている。
「誰だね君は。」
しわがれ声が突然聞こえた。老父は片目だけを開けている。
「冗談だよ、ディン。それがお主の名だろう。何?わしは誰だって、わしは、え〜と...なんだっけかな〜。」
ディンは、驚いた。この老父は、心が読めるのだ。
「わしは、名は忘れた。老師とでも言っとけ。あと、わしは、魔導士じゃ。これでも、若いころは強かったんだぞ〜。」
魔導士?この人可笑しいのか?
「わしは、可笑しくないぞ。む!それにおぬし救世主だな。何故わかった?知ってるじゃろう心だよ。
 救世主なら、わしの元で修行するかいのう?どうじゃ、ん?ためになるぞ〜。」
「本当に僕が救世主なのか?」
「当たり前じゃ。ならここにおらんだろう。」
ディンは悩んだ。考えに考えた末にこう答えた。
「他にふらつく当てもないし、どうぞよろしくお願いします。」


 それから数年後...ディンは16歳になっていた。
老師は、ぴんぴんしていて、この人には結末があるのだろうか、と思えたぐらいだった。
修行は厳しかったが、ディンは、少しだけ魔法と剣が使えるようになった。
「どうじゃ剣も使える魔導士は、立派じゃろう。もはやおぬしは、魔導士じゃ。」
ディンは驚いた。いつの間にかこの人に魔導士にされていたのだった。
「老師いつの間に魔導士にしてたんです?」
老父はわからないと答えた。
「そろそろおぬしも、救世主の役割を果たさないといけないのう。まだ機は熟してないが準備はせねば。
 おぬしは、食料調達にでも行っといで。」
ディンは、かごを持ち、外に出た。
すこし行くと、老師が作ったスモモ農園があった。毒スモモではない。
スモモを一定の量にかごへ入れると、小屋に戻ろうとしたその時、
「あら魔導士になっていたのね、ディン。」
振り向くと、そこには、ミオンが立っていた、小柄だが、体はがっちりとしていた。
「ミオン久しぶりだな〜。どこに居たんだ。」
「何処に居た?私にも帰る場所があるわよ。それより救世主のお仕事はどうなったの。」
「老師の下で修行をしている。老師は、もうそろそろ、旅に出ろといっていた。」
「老師って、橋の下にある小屋に住んでいる老人のこと?それ、私のおじいちゃんよ。」
おじいちゃん!?老師がミオンのおじいちゃん!?
「何驚いてるのよ。私にもおじいちゃん入るわよ失礼ね。」
「とりあえず、小屋に戻ろう。」
ディンが歩いて向かった。ミオンもついてきた。
小屋にはいると、
「ミオン、やっぱり来たのじゃな。わしは、いつかおまえが、ディンの付き添いになることを信じていた。
小さいころに教えたじゃろう。」
ミオンが渋々うなずいた。
「そうだったのか?」 
ディンが驚きそうはなった。
「そうよ、あなた一人じゃ、不安でしょ。私もついていってあげるわよ。」
ミオンが強気で言った。
「これで決まりじゃな。ディンそしてミオンあとは誰がつくかはわからんが、これらがこの世界を救ってくれるかも知れん。
 ディンよこれを受け取れ。わしが若いころ使っていた、剣じゃ。
 軽く切れ味もよいおぬしでも使いこなせるじゃろう。あとこれを魔導士のペンダントじゃ。
 これを身に着けていると、必ずもやおぬしを守ってくれるじゃろう。さぁ旅立つのじゃ。未来を信じて。」
老師が剣とペンダントを渡した。ディンはそれを身につけた。
「老師ありがとう。この恩は忘れない。」
ディンが感謝を込めていった
「そお思うならがんばらんか若造。」
老師が言い返した。
「さぁ行くわよ、ディン!」
ミオンがそう言い小屋をあとにした。
「まずは、私の家へ、来て。それから出発するわよ。」
ミオンの家は巨大な大木のうろだった。この木は、どうも老師の小屋よりはるかにでかかった。
うろは、住めるように、作られていた。
ミオンは、腰に短剣と弓をつけ、背中に大量の矢を背負った。
「今度こそ行くわよ。この島の何処かにある宝石を求めて。」


 小屋を出てからもう何時間歩いたか。ディンは足が棒のようになっていた。
だが、ミオンは、軽々と歩いている。異常だと思えたぐらいだった。
つい1時間前にミオンと作戦会議をしていた。
「この島にはあるのは確実なの。この島、ピリカ島は、言い伝えでは、ルビーがあるらしいの。
 でも情報は、これだけ。ピリカ島の住民たちに、聞くしかないの残念だけど。」
といってから全然住民と会わないどころか、影すら見えない。
あるとしたら、うっそうと茂った森と、背後からさす風。ミオンが言うには、
ピリカ島のほとんどが森らしい。もっともだ、ディンはそう思った。
住民なんか、老師と、ミオンだけなんじゃないか。
そう思うとその時、目の前に、黒く大きな影が見えたエートラルに、襲われそうになった時に、出てきた、
謎の生物リスターだ。近くで見ると、熊ではなく犬に見えた。
突如リスターが喋りだした。
「何者だ貴様ら」
いかにもダークな声で話した
「僕は、ディン。隣の女性は、ミオン。僕たちは、この島の何処かにあるルビーを探している。」
リスターは眉をひそめた。
「宝石を知っている...貴様ら救世主か?そう言えばそこのディンとやら、さっきエートラルの近くに居たやつか。
 まさか貴様が、救世主とは、驚いた。昔にも王の光が放ったことがあったような。
 よかろう。うぬらを信じよう。」
そういうとリスターが突然、人間の姿に変わり始めた。
「貴様らがそういうのなら案内してやろう。」
リスターの本当の姿は、身長の高い大柄で黒髪、顔は、少し老けているように見えた。
「ここら真っ直ぐに行くと小さな村があるはずだ。そこの村に、壷屋があるはずだ。
 壷屋の奥に箪笥があるそれを押すと階段があるそこから下に行き常に真っ直ぐに行くのだぞ。
 必ずだ。」
 それからリスターと別れていた。言ったとうり小さな村があった。だがそこは、すでに、廃墟と化していた。
家は、燃え崩れている。
「エートラルにやられたのね。可哀想に。」
「そんなこと言ってる間に壷屋を探さなきゃ。」
探していると、壷屋の看板を見つけた。
中に入ると中は壷の破片がそこら中に散らばっている。
早く箪笥を見つけようとしていた。
だが外が異様に騒がしい。ミオンが窓から見ると、エートラルがまた来たのだ。
「早くして!エートラルが来たわよ。」
ミオンが最低限に声を小さくして叫んだ。
探していると大きくて怪しい、箪笥を見つけた。
「これだ!」
ディンは、つい大きな声を出してしまった。
「こっちに誰か居るな。声がした。」
エートラルが中に入ってきた。
「まぁ待てここに誰か居るのなら、火をつけて燃やせばいい。後はしらみつぶしに探せばいいんだ。」
エートラルの一人が部屋に火をつけだした。
ミオンが体中で言いたいことを伝えた。
(早く押して!)
ディンは箪笥を押した。箪笥は軽く、すぐに動いた。
「いたぞ!」
ミオンが何かもそもそしている
「捕まえろ!!」
するとエートラルが燃え出した。ミオンが、火の手を広げたのだ。
エートラルが燃えあとかたも残らず灰となった。
「ミオン早く来るんだ!」
ミオンは、こちらを振り向き、微笑んでいた。


「ミオン馬鹿なことをしないで、早く来るんだ!」
ディンが叫んだ。
「ディン...あなたは、救世主なの私は居ても居なくても同じ。」
ミオンの後ろに炎が上がった。
「私は、いいから早く言って。じゃないと、あなたも一緒に死...」
ミオンが倒れた。
「ミオーン!!」
ディンが、走りぬけ、ミオンを抱えた。そのまま階段に行こうとしたが、階段付近に、炎が上がった。
炎に囲まれた。
「もうだめだ。逃げれない。ここで死ぬんだ。」
その時魔導士のペンダントが輝きを放った。
気付くと地下道に居た。隣に階段がある。どうやらここは箪笥の下の地下道のようだ。
ミオンは...ディンの膝元に倒れていた。気を失っているようだ。
「ミオン、ミオン、起きて、ミオン。」
するとミオンが眼を覚ました。
「私なんてほっと居てもよかったのに。」
「そうはいかないよ。君には、借りがあるからね。さぁ行こう。」
地下道を、真っ直ぐに歩いていると再び階段が現れた。そこを登ると、崩れて古い遺跡見たいな建物が見えた。
「誰だ!」
ディン、ミオンが振り向いた。
黒い鎧を付けた騎士がこちらの向かってくる。胸あたりの鎧に赤い宝石がある...ルビーだ!
「我が名はウィフ何をしに来た。返答しだいで、貴様らを殺す。」
片手にチェーンメイル振り回している。
「僕たちは、お前の鎧についているルビーをもらいに来た。」
ディンが叫んだ。
「ならぬ!!この宝石のおかげで、我は、何人とも砕いてきた。昔にこれを拾い我は最強の武器を手に入れた。
 なおさらこれを、渡すわけにはいかぬ。力ずくでも、貴様らを砕く。」
ミオンが矢を射った首あたりを狙ったのだ。矢はずぶりと、狙いどうりの場所に刺さった。
やった!ディンがそう思った時ウィフがミオンをチェーンメイルで、吹き飛ばした。
ミオンは、上空を舞い地面にたたきつけた。
ディンが飛び掛ろうとしたが、ウィフに捕まってしまった。
「離せ!」
ディンは必死に叫んだ。
「小癪な我にこんな矢は利かぬ。死ね。」
ウィフがチェーンメイルをディンの首に巻きつけた。
ディンの目の前に花火が上がったようにパチパチしている。苦しい。
「ウィフ、そいつを放せ。」
何処からともなく声がした。
すると、何かが、ウィフの胸の辺りに飛び込んだ。
「な...に!?」
リスターだ。犬の姿になってウィフに飛び込んだのだ。
ウィフはぐずれ落ち。鎧だけが転がっている。
ディンは、チェーンメイルから開放された。
とたんにディンは咽た。
すると、目の前にルビーが転がっている。
ディンは、それをつかんだ。ディンは、眠りに落ちた。
「大丈夫か。」
リスターの声で目覚めた。
「早くそれを、神殿へ持っていけ。
ディンが立ち上がった。
「でも神殿ってどれ?」
ディンが、質問した。
「あれだ。」
リスターが指差した方向に、崩れた遺跡があった。
ディンがそこへ、走った。後からミオンも来た
中には祭壇のような物があった。
そこにルビーを慎重に置いた。
ルビーに赤い光があがった。その直後リスターの様子がおかしくなった。ディンが悟った。
「リスター、君もしかして、ここのガーディアン?」
「よく覚えていないが、確かそうだったようなきがする。他のガーディアンも記憶を消されている。
 どうやらその宝石を元に戻すとその記憶が戻るようだ。うぬら二人じゃ、
 大変だろう。俺もついていこうか。武器という武器はある。」
リスターが腰からマグナムと短剣を出した。
「ただのマグナムじゃない。橋の下の小屋に住んでいる、老師に改造してもらって、弾がなくても打てるようになった。」
「おじいちゃんが!」
ミオンが叫んだ
「ミオンうぬのじいちゃんだったのか。しかし似ていないな」 
リスターが薄ら笑いを浮かべた。
「ところでリスター仲間になってくれるのかい。」
「うぬらがよければな。」
こうしてディン、ミオン、リスターの三人でこの旅、世界を救う旅を始めるのだった。
この旅は、まだ序章に過ぎない。 
2004-03-28 09:07:26公開 / 作者:いってつ
■この作品の著作権はいってつさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初の長編作品です。
一応連続小説です
よろしくお願いします
誰か感想ください。
この作品に対する感想 - 昇順
主人公の少年が簡単に、なんか自分のおかれた状況を受け入れてるのが・・・もっと苦悩するシーンとか入れると、いいと思います
2004-03-27 12:29:59【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
描写が乏しく感じました。他の人の作品を見れば分かりますが、もうちょっと周りのことを書いて見ましょう。例えば、茂った森といっても色々あるはずです。どのくらい茂っているのか。本当に、人が入るのを拒むかのように生い茂っていて、暗い森(山かも)も現実にあります。自分の思った風景を他人が読んでも分かるようにかければもっと面白しろくなるかと思います。
2004-03-27 21:15:14【★★★★☆】霜
霜様、ヤブサメ様、アドバイスありがとうございました。アドバイスを元に、続編を書いていきたいと思います。ありがとうございました
2004-03-28 09:10:01【☆☆☆☆☆】いってつ
計:4点
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