『安斉物語P&1』作者:黒猫配達人 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約2.53枚
〜story prologue〜

2031年9月18日、この日を始めとし大規模な戦争が勃発した。
荒れ狂う砂塵、轟く爆発音、人の悲鳴、
この戦争は20年続き人々を恐怖のどん底に突き落した。
元々大陸一つ、小さな島々、海で構成されていたこの星は
大陸二つ、小さな島々、海というふうに再構成された。
この大陸を二つに分ける事で平和を保つ事が可能になった。
大陸の一つを『本土』、もう一つを『スラム』と人々は呼び始めていった。
本土では日常社会を保つ事は出来たがスラムでは、
殺人、強盗など犯罪に手を染めるものが多くなってきた。
そんな中、純粋に平和を望む者も少なくは無かった。
2031年9月15日、この日一人の少年が生を受けた……
………名は『安斉守』
後に彼は若手の天才生物学者とし、史上初の人造人間の開発に成功する。


〜story 1〜

セミが狂ったようになる時期、夏。
青年は椅子によっかかり記憶をたどっていた……
そこは薄暗くて、大人1人は入れるような水槽が3つ並んでいた。
青年は水槽を見ていた。誤作動が起きないように。
「安斉さん」青年、安斉の後ろで声がした
安斉が振り返ってみると男が立っていた。
喜びを隠しているようで隠し切れていない……
「なんだ?」安斉はとりあえず聞いた。
嬉しい事でもあったのか?、と付け加えて
生命の誕生が待ちどうしい、と研究員は答えた。
水槽の透通った緑の水がひいた。
水槽が開き、中から赤子がでてきた。
他の水槽が開いた、ギギギと強引に開ける音が聞えた。
ドンッと開いた。中から青年が出てきた、
金髪の青年と銀髪の青年。
『総員退避!繰り返す!総員退避!』
放送がなった、研究員達は何が起きたのか分からなかった。
ただ一人を除いては………
安斉は金髪の青年に近寄った、赤子を抱いて
研究員が「金閣と銀閣がでたぞぉ!!」と悲鳴を上げて出て行った。
皆が逃げていく中、安斉だけが金閣に近寄っていた
「……金閣」安斉は金閣を見た金閣に接触するまで後2歩、
というところで立ち止まった。
安斉が赤子を金閣に差し出した、金閣は「頷いて受け取るだけだった。
金閣が「……この子の名は?」と聞き、
安斉は「……イブだ」と短く答えた。
金閣は銀閣、イブと共に煙の向こうへ消えて行った………
その後、安斉は職務怠慢とし、研究所を退職した。
2004-03-21 12:49:36公開 / 作者:黒猫配達人
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■作者からのメッセージ
はじめまして!
皆が楽しめるような作品を目指しましたが
…………どうでしょうか?
タイトルのP&1は『prologue』&『story1』
と言う変な意味がこもってますw
次回作良かったら期待してくださいw(ぇ
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